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「大学留学を成功させるサイト」

英文レポート
英文レポート作成
レポート作成の
作成のコツ
無料レポート版

田宮純子 著

http://junquito55.com

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Junko Tamiya © 2006
こんにちは。当レポートをダウンロードしていただいて、ありがとうございます。

この無料レポートは、2005 年より当サイトで提供している「英文レポート書き方のコツメー
ルミニコース」に加筆、修正したものです。

ここでは、筆者がアメリカの大学で学んだ英文レポート(term paper から卒論を含む)を書


く際に、日本人が特に気をつけることをまとめて行きます。

ここで学ぶのは、
「英文レポートの構成法」が中心となっています。

皆さんの持っているすばらしいアイディアを、
「すばらしい!」と読み手に思わせるように書
く方法を、伝授して行きたいと思います。

さらには、
「私のアイディア、すばらしくないんだけど」という人にも、とにかく出したアイ
ディアを「すばらしい!」と思わせるコツも教えてしまいます(笑)。

この短いレポートの中で、アイディアの基本は一応カバーしていますが、実際の英文ライテ
ィングのテクニックや、具体的ノウハウの全てを教えることは不可能なので、このコースが
終わって、ぜひもっと勉強してみたい、と思った方は、E ブック、
「大学留学を成功させるレ
ポート作成のコツ」を読んで下さいね。

詳細はこちらから
詳細はこちらから (http://junquito55.com/book.html)

約 80 ページの中に、英文レポートを書くのに必要なノウハウがぎっし
り詰まっています。

では、前置きはこのくらいにして、始めましょう(^^)

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Junko Tamiya © 2006
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Ⅰ. 「英文レポート」と英語の関係
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まず、
「英文レポート」という具合に、なぜ「英文」にこだわるのか??というところから説
明して行きたいと思います。

「所詮、英語で書くレポートなんだから、レポートを書いて英語に訳せばいいだけでしょ。
だったら、
『小論書き方講座』みたいな日本語の本で勉強したほうが楽じゃない?」

…そう思っている人、いませんか?

高校などで小論を得意としてきた人、英語もがんばっていい成績をとっている人、この 2 つ
の特技を組み合わせれば、英文レポートなんて軽い軽い…と思っている人…

…いませんか????

日本人が英文レポートを書くときに落ちる落とし穴がこれです。一番重要なポイントなので
まずここで言わせてもらいます。

≪ ★ 超 ★ 重 ★ 要 ★ ≫

『英文レポートを書くためには、
日本の論文とは全く違った手法を習得しなければいけない』

ここを間違わないでください。多くの人が大学に入って初めてレポートを書く際、
「日本語で
下書き→翻訳」という作業をします。これは、英語力がまだ十分でない時期には妥当な方法
のように思えますが、出来上がるレポートはお粗末なものです。何度スペリングや文法をチ
ェックして、絶対ミスがない、と確信した上で提出したものであっても、です。

これはなぜか?

答えは、英文レポートには決まった「スタイル」があるからです。日本人で、このスタイル
を学ばずして書ける人はそうはいません。しかし、アメリカのアカデミックな場では、この
スタイルはレポートを評価する際の「ルール」になっています。つまり、生徒のレポートを
採点する側(教授であったり、TA とよばれる学生であったりしますが)は、中身を見るよ

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Junko Tamiya © 2006
り先に、このスタイルでレポートが書かれているか、という点に注目するのです。このスタ
イルに沿っていないレポートは、読まれる前に点数を落とされるのが普通です。

逆に、このスタイルさえマスターできると、内容が多少貧弱でも、評価者が最後まで読んで
くれる「形」を整えることが出来ます。極端な言い方をしてしまえば、内容が C レベルでも、
書き方次第で B プラスくらいまでは評価を引き上げることが出来ます。

それだけではありません。ここで言う「スタイル」は、アイディアを自分の頭の中ですっき
りまとめ、よりよいアイディアを導き出す働きもするのです。とりあえず自分の考えを書き
出し、このスタイルに当てはめて構成を練っていく過程で、今まで考えていなかった新しい
アイディアが沸いてくることもあるのです。

さて。

ここまで述べたからには、当然この「スタイル」とはどんなものかを教えなければ、この章
を終えられませんよね(笑)

英論文のスタイルとは…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まず「結論」を述べ

その結論が正しい、という「証拠」をだし

結論に対する「反論」を吟味した上で

やっぱり自分の結論は正しいことを「再確認(微修正も含め)
」する

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という流れがあります。

この流れが上で述べた「スタイル」なのです。これらの点をいかに「明確に」読み手に分か
らせるか、大学のレポートの成績はこれにかかっています。

日本の「小論スタイル」はどうでしょうか?そもそも「スタイル」自体、語られることがあ

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Junko Tamiya © 2006
りませんが、小学校、中学校と作文を多く書いてきて、高校で小論を書くに当たって自然と
身についているのは「起承転結」スタイルではないでしょうか?

まとめ

英語のレポートを書く、ということは「日本の小論を英訳する」こととは、根本的に異なるこ
とを理解しなければならない。

おそらく、まだしっくりいかないとおもいます。これから具体的に説明して行くので、今の
時点では、「違いがあるのだ」ということを頭の中にインプットできれば合格としましょう。

では、次の項で、この英文レポートの「スタイル」の内容をより詳しく見ていきましょう。

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Junko Tamiya © 2006
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Ⅱ 英文レポートの構成を研究!
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さて。

いきなり「構成の違い」などという難しい話題から入ってしまいましたが、これが私の考える
「英文レポートでよい点を取る最も大事なポイント」
なので、考え方だけは頭に入れておいてくださいね。

意識しているのと全く考えないのでは、それだけで評価に大きな差が出ます。

第 2 章ではこの「構成」について、より詳しく見て行きましょう。

まずは、1 章のおさらいです。
英文レポートの構成とは

まず「結論」を述べ

その結論が正しい、という「証拠」をだし

結論に対する「反論」を吟味した上で

やっぱり自分の結論は正しいことを「再確認(微修正も含め)
」する

を基本にしているのでしたね。

これを、具体的な例で見て行きましょう。

○o O°。○o O°。○o O°。○o O°。○o O°。○o O°。○o O°。

例えば、
「日本の教育制度」といった題で論文を書きなさい、と言われたら、皆さんはどのよ
うな流れで文を書いていきますか?

特に決まったスタイルを持たない日本の論文では「典型例」を出すことが難しいのですが、
私だったら以下のような流れを作ります。

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Junko Tamiya © 2006
私は日本で教育を受けました。思い出に残る授業はこんなものです。
(=思い出。自分の事例=『起』)

私がこれらのことを学べたのは○○という日本の教育制度の特徴に負う
ところが大きいです。
(=思い出から発展させて日本の教育制度の特徴を語る=『承』

もしこれが○○のないアメリカだったら、このような違いがあったでしょう
(=異なる事例を挙げて比較=『転』)

このようなことから、日本の教育制度は非常に優れていることが結論
付けられます。
(=結論=『結』)

どうでしょう? ちなみに最初の「思い出」の部分に、いやな思い出を持ってくれば、日本の
教育制度を批判する小論になりますね。

しかし、この「導入部=『起』
」は、あくまで主張のヒントを「体験談」という形で暗示して
いるに過ぎません。

読み手にとっては、上に何があるのか分からない階段の一段目を上るようなもの、先がどう
なるのか楽しみではあっても、
「大学の評価をつけるためのレポート」という視点から読んで
いる側にとってはこのようなスタイルは好まれません。

さて、では、これを、上に挙げた「英文レポートのスタイル」に当てはめて、再構成すると
どうなるでしょうか?

日本の教育制度は非常に優れている
(=いきなり結論)
日本の学生はアメリカの学生より成績がいい。(統計などで説明)
(=裏付け)
この理由は、日本では○○という特徴的な教育メソッドを導入している
からである。
(=なぜ優れているかを具体的に説明。ここで自分の体験談をあげるの
もよい)

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Junko Tamiya © 2006
もちろん、日本の教育制度に疑問を持つ意見もある
(=反対意見の例)
しかし、そのような欠点はこのようにして克服すればよい。
(=反対意見があるにもかかわらず、自分の結論は正しいと再主張)

と、かなり違ってきます。

この構成の利点は、一番目と全く逆で、

◎「筆者の主張が最初から分かったうえで、議論の道筋を追っていくことができる」

という点です。

読み手は、あなたがこれから

「日本の教育制度は非常に優れている」

ということについて述べることが分かっています。

そこで、読み手としては、

● どうしてそのような主張が出来るか
(主張をサポートする証拠は何か)

● 主張、証拠、反論の結びつきがレポートの中で明確にされているか

といった点をレポートの中から探していく形で先を読みすすめます。

書き手は、読み手のこういった疑問に対し、順序良く答えを提示していけばいいのですね。

また、この構成の仕方は、筆者が筋道を立てて課題を検討し、理解するのに最適です。

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Junko Tamiya © 2006
つまり、書く側にとっても、このスタイルをガイドラインとして自分の考えをまとめていく
ことができるのです。

論文(たとえそれが1ページ程度の小論であったとしても)には、

主張

主張の裏付け

主張への反論と、それに対する主張の擁護

が含まれていなくてはなりません。

思いつくままにあれこれ書いていくと、これらがはっきりしなくなります。

そこで、各パラグラフの最初の出だしを、

「これが主張です(In this paper I will show that...(主張)


「それを裏付ける証拠はこんな事実です(This opinion is supported by...(証拠)


「反論としてはこんなものがありますが…(Although some data show...(反論)


と、あらかじめ決めてしまい、パラグラフの内容をこの出だしに合わせてしまうと、上に挙
げたそれぞれのポイントをきっちり押さえた文章を作ることが出来ます。

もちろん、バリエーションは沢山あるので、それらを練習を積んで身につけていくことにな
りますけど。

各パラグラフをどのように作っていくかについての詳細は、E ブックのほうで詳しく紹介し
ていますが、おさえておくべきポイントは以上です。

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Junko Tamiya © 2006
次の章では、このような文章構成が出来るようになる具体的練習法について見て行きます。

が、何度も言うようにこの「スタイル」の重要性さえわかってしまえば、英文レポートは半
分完成したようなものです。

この点を、しっかり頭に入れておいてください。

では、次の章に進む前に、以下の課題をやってみてください。

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課題(1)

上の例を参考に、

「ポケモンは教育上悪質な番組か?」

というテーマの論文の構成を「英文レポートスタイル」に従って作ってみてください。
(構成を見るためのものなので、日本語でも英語でも可)

上のように 4、5 文で要点を順にまとめてみてください。


詳しくは次章以下で述べていくので、間違いか、正しいかは気にしなくて結構です。

この練習の目的は、
「日本の小論を書く場合と要領が違うんだな」というのを実際に感じても
らうことにあります。

もちろん、自分でテーマを決めて構成を練ってみるのも OK ですよ(^^)

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Junko Tamiya © 2006
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Ⅲ 内容のアイディア出し~ブレインストーミング~
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前の章までを読んで、

◎ 英文レポートには決まった構成があって、
それに添って文章を作っていかなければならない

ということがわかりましたね。

英語でレポートを書くには、少なくとも

◎ 「主張」
「証拠」
「反論」
「反論を吟味した上での主張の再確認」

の要素がこの順番で入っていなくてはなりません。

ということは、課題を与えられたら、まずこれらの要素を自分なりに考えることが重要にな
ってきますね。

この段階で、あなたのアイディアが大いに求められるようになってきます。

第 3 章では、この「アイディアの出し方」について見て行きましょう。

ブレインストーミング、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

頭(brain)に浮かんだことをとどめなく
嵐(=storm)のごとく大きな紙に書いていくのです。

一種の連想ゲームですね(笑)。

例えば、前回の宿題として出した

「ポケモンは教育上悪質な番組か?」

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Junko Tamiya © 2006
という課題を例に取ると、皆さんがとっさに思い浮かべるのはどんなことですか?

キャラクターグッズ→持ってない子はいじめられる

癲癇 (むかし、ポケモンを見た子供が癇癪を起こしましたよね)

暴力的

現実逃避

商業主義

かわいい

モラル? (友情、正義は勝つ、などの)

教育的要素――あるの??

ん~私はポケモン世代でないので番組自体見ていないのですが、それでもこんなものが浮か
びますね。

もちろん、実際のブレインストームマップにはこれよりずっと多くのアイディアを書き出す
ことが必要です。

でも、これだけ見ても以下のような構成のヒントが出てきます。

○ 自分の結論は明らかに「悪質な番組である」に賛成するものになりそう

○ 結論を裏付ける証拠としては、ポケモンがらみのいじめの記事と、癲癇事件の原因
になったアニメの作成上の欠点について調査しよう。

○ でも、事実子供に人気がある(かわいいし、友情や正義について学べる)から、これ
を反論として投げかけてみよう。

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Junko Tamiya © 2006
○ 「商業主義(キャラクター販売戦略、暴力は売れる、という傾向」を排除すれば、教
育上良質な番組として作り変えることも可能かも

いかがでしょうか。

断片として脳に浮かんできたアイディアが、ぼんやりとですがレポートの全体像を形づくっ
ていますね。

これをもうちょっと煮詰めて、細かく前回の

「主張」
「証拠」
「反論」
「反論を吟味した上での主張の再確認」

のカテゴリーに分けてみます。

(主張)
ポケモンを子供にみさせることは教育上よくない

(裏付け)
過剰な宣伝のために、キャラクターグッズを持っていない子が仲間はずれにされたり、
より過激なシーンを作ろうとする試みが子供の身体にダメージを与えたりした例が過去
にある。

(反論)
だが、オトナからみるとあまりいいことのないポケモンも、子供には人気があり、この
番組からある種の道徳価値を学べるという点も見逃してはならない。

(主張の再吟味)
製作側が極度の商業主義を押さえ、子供たちの教育、モラルの育成という点に注目した
番組を同じキャラクターで作るべきである。

これで、レポートの構成の出来上がり、です。

ここで言うほど実際簡単にはいかないのですが(汗)。

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Junko Tamiya © 2006
数をこなしていくと頭がこの作業をするのに慣れてきます。
要は、練習と、想像力です。

もちろん

「いや、ポケモンほど教育上すばらしい番組はない」

という主張であったって構いません。

ポイントはどんな主張であれ、その主張を中心に考えが上手くまとまっていることです。

有効なブレインストームマップを作るコツは、いかにそのトピックに関するインプット(自分
の持つ情報)が多いかにかかっています。

課題をもらったら、自ら興味を持って関連ある授業やリーディングを復習し、必ず抑えてお
くべき重要ポイント、興味深い事例や資料、そして自分の考えをためらわず書いていきまし
ょう。

このブレインストームの過程が、その後の作業を出来を左右するといっても過言ではありま
せん。

自分のアイディアを大切に、自信を持って打ち出していきましょう。

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Junko Tamiya © 2006
<ブレインストームマップを作ろう>

では、この章の課題です。

ニュースの中から、自分が興味を持っているトピックを選んで、
それについてできる限りの言葉(またはフレーズ)を 10 分位で書き出してください。

考えているだけだと連鎖的にアイデアが出てこないので、必ず紙に書いてくださいね。

終わったら、それを見直し、重要な言葉にマルをつける、もっと詳しく調べたいことに?を
つける、関連のある言葉同士を線や矢印で結んでみる…など、
「遊んで」みてください。

(この作業は、
「マッピング」と言われていますが、詳しくは E ブックの方で紹介していま
す)

…どうでしたか?ぼんやりしたアイディアが、
「レポートを書く構成」として固まってくる過
程が、実感できたでしょうか??

ここまで出来れば、後はいよいよ実際に書く作業に入ります。

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Junko Tamiya © 2006
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Ⅳ レポート作成手順
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前回はアイディアを出すこと(=ブレインストーム)について説明しました。

今回はその後の手順を見て行きましょう。

レポート作成の手順としては、以下の作業があります

アイディアをだす。

構成を練る(骨組み)

パラグラフの形成(下書き・肉付け)

清書(シェイプアップ)

以下では、これらの作業をひとつずつ見て行きましょう

<アイディアを出す>

この過程については前回の章を参照してください。

上で述べたように、この過程が最重要となってきます。
時間をかけて、できる限りのアイディアを出してみましょう。

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Junko Tamiya © 2006
<構成を練る>

ブレインストームの過程で出されたアイディアを

主張(結論)

証拠

反論

反論に対する反論(=主張の擁護・まとめ)

に分類します。

この過程で多くのアイディアを捨てざるを得なくなる、または新しい論を入れていかなくて
はならなくなるかもしれません。
そういった作業も含め、レポート全体の流れをつくり、他者を納得させられるものか(=読
み手が持つであろう疑問にきちんと答えられているか)を客観的に確認します。

<パラグラフの形成>

上で作った「議論の流れ」を、できる限り簡潔な文で表わします。
それが、各パラグラフ(段落)のキーセンテンスとなるわけです。

前回の例でいうならば

Pokemon has a bad influence on children’s education.

The program is very aggressive, and it affects children in many negative ways.

But the program does have some good moral messages.

The real problem is the commercialism of adult world, in which violence sells.

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Junko Tamiya © 2006
このようなキーセンテンスが出来ればいいでしょう。

つぎに、このキーセンテンスを元に、これらを支持する事例や説明を加えていきます。

一つのキーセンテンスに対して一つのパラグラフです。
パラグラフの前後が明確な関連を持っているかに注意しながら、一パラグラフにつき5文く
らいでまとめるように心がけましょう(パラグラフの長さは、どのくらいの量のレポートを
書くのかによって決まります)。

<清書>

前回の肉付け作業で付けすぎたところをそぎ落とし、分かりにくい部分をリフレーズ(言い
換え)するというシェイプアップ作業をしていきます。

この点で、皆さんの語彙力や文法力が重要になってきます。

自分の言いたいことが明確にあらわせるように、普段からよい文章を読んだり文法や語彙の
強化練習をしておくことが大事です。

また、清書の際、ページ数は適切か、フォーマットや引用のルールはきちんと守られている
か、といったことも踏まえて作業を進めましょう。

事務的な細かいことも、評価、という点から見るとなかなか重要なものです。

○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。○o°。

と、ここまでざっと説明してみました。

全ての過程について、細かく説明するのはこのレポートの中では不可能なのでご了承くださ
い。

上の大まかな過程を頭に入れながらそれに従ってレポートを作成していき、特定の問題で行
き詰ったら自分なりに工夫して解決していくか、私を含めた周囲の人に相談したりして、実

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Junko Tamiya © 2006
際の課題をこなしつつ腕を高めていくのが最適かと思います。

…または、より詳しい事例を私が執筆した E ブック
「大学留学を成功させるレポート作成のコツ」を
(ぜひぜひぜひぜひ)購入して参考にしてみることもお勧めです。

レポート作成という作業については、ここまでで説明を終わりにします。

次の章では、レポート作成の上で役に立つヒントをいくつか公開します。

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Junko Tamiya © 2006
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Ⅳ レポートをよりよく仕上るコツ
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ここまで、英文でレポートを書く際の手順とコツについてお話してきましたが、
いかがでしたか?

アイディアは理解できたけど、実際やってみると難しい。

というのが、ホンネだと思います。

ガイドラインはあっても、それが本当に実践できているか、読み手は本当に自分の意図を分
かってくれるのか、自分で出来上がったレポートを見ていても確信が沸かないのが普通です。

では、どうすればいいか?

答えは簡単です。自分で分からないなら他人に見せれば良いのです。

評価をもらう前に、自分以外の人に作品を見てもらうのは、ちょっと気がひけるかもしれま
せんが、アメリカの大学では proof reading と呼ばれるこの行為はごく普通に行われており、
レポートの苦手な生徒に対しては推奨すらされています。

そのためのサービスも充実しており、ネットで有料でやってくれる、なんていうのもありま
すが(下書きからやってくれるというのも…これはやめましょう。笑)。

利用する際によく考えるべきことは、以下の 2 点です。

◎ どこまで自分の力でやるべきか
◎ 他人に proof reading を頼む場合、どんな人に、どんな点を見直してもらいたいのか

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Junko Tamiya © 2006
<どこまで自分の力でやるべきか>

とりあえず、ガイドラインに従って、他人が読める程度の形の下書きまでは自分で作りまし
ょう。

スペル違いや文法の間違いは自分でチェックし直せるものなので、それすら直さず見直しを
他人に求めるのは失礼です。

ページ数などは、
大きな修正があると変わってくるのであまりこだわらなくてもいいですが、

「決められたページ数より若干少なめ(1、2パラグラフくらいは増える可能性がある)

を目安にしておきましょう。

文書フォーマットや引用なども、この時点できっちりやっておきましょう。

<どんな人に、どんな点を見直してもらいたいのか>

proof reading を引き受けてくれる人には、

友達

キャンパス内でサービスを行っている学生グループ

クラスメート

教授や TA(ディスカッションなどを受け持っている院生)

ネットや公共の有料サービス

といった人がいます。

文書全般で、おかしな言い回しがないか、適切な語彙が使われているか、といった表現上の
問題は友人や学生グループに、アイディアが煮詰まらない、課題にあったペーパーになって
いるか疑問だ、といった内容上のアドバイスが欲しい時は同じ授業を取っている人、教えて
いる人に質問するのが良いですよね。

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Junko Tamiya © 2006
○○君と親しいから、という安易な理由で友人に proof reading を任せてしまうのはお勧め
できません。

英語ネイティブだからと言って、その人がしっかりした英文を書けるか、というと、かなり
あやしい人もいます。知り合いに proof reading を頼む際は、実際にその人の書いたものを
読ませてもらって、その人のライティングレベルをチェックしておきましょう。また、例え
その友人がライティング力に優れていたとしても、その人が同じクラスを取っていなかった
ら、専門分野の内容については吟味してもらえないことは覚えて置いてくださいね。

レポートを書く、ということは、学んだことを紙の上に表すだけにとどまりません。

レポートを作成していく過程で、資料や他人を通じて、新しい情報を仕入れ、課題に対する
自分の考えをより深いものにしていくのです。

周りの人、特に教授にはどんどん接していき、遠慮なく助けを借りましょう。

レポート作成のコツについては、以上です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

このレポートの内容が、皆さんのお役に立てる事を願っています。

感想、コメントなどありましたら、ぜひメールにてお知らせくださいね。

メール宛先:info@junquito55.com

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の書き方」をある教授から教わったからです。

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著者 田宮純子

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大学留学を成功させるサイト http://junquit55.com

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当レポート内容の無断での転載は禁止します。

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