[石綿被害救済法の限界、環境公団訴訟取下げ問題に対する韓日石綿被害者共同記者会見

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環境府部は、より具体的で現実的な石綿被害救済方案を用意せよ !
環境公団は、石綿被害者補償を阻む行政便宜的思考を捨てよ !
一時期、奇蹟の物質と呼ばれた石綿は、その有害性により2009年から使用が禁止された。し
かし最近、釜山キジャンで不法に石綿を使った会社が情報提供を通じて明かされた事実だけ見
ても、いまだに石綿が持つ有害性に比べて管理や規制がお粗末なことが分かる。
しかし石綿問題は、石綿自体の管理と規制の不実だけではない。そしてすでに多くの事例を
通じて、石綿によって被害を被った人々に対する救済と補償が、制度的、態度的限界を見せて
いることが分かる。石綿の有害性を知らず、石綿により健康を失った石綿被害者のための救済
法は、被害者の現実をまともに反映できない限界を持っており、石綿被害者がまともな補償を
受けられるようにしなければならない行政が、便宜的な態度で補償を阻んでいるのだ。
釜山の場合、第一化学を含め過去に石綿を扱った工場で発生した幾多の職業性石綿被害者が
おり、彼ら彼女らは未だに石綿によって苦しんでいる。そして今年はなんと、11人の環境性被害
者が出た。この11人の環境性被害者は、去る2011年釜山市が進めた健康影響調査によって明かに
された。彼らの中には、不法石綿使用で論難となったキジャンの自動車部品会社隣近居住者も
含まれている。11人の環境性被害者は全員、石綿肺の判定受け、これは健康影響調査が初めて実
施された2009年から去る 2011年まで、やっと1人の石綿被害認定者が見つかったケースを見る時、
非常に衝撃的な結果だ。石綿肺は高濃度の石綿を長期間吸いこむ場合生じ、これは肺がんに発
展し得る。多くの人々から石綿肺が発見されたという点は、昔の石綿工場周辺にも高濃度の石
綿粉じんが広く広がっていたということを知らせてくれる。また石綿疾患の潜伏期などを勘案
して見る時、今後一層多くの環境性石綿被害者が現われ得ることを言っている。しかし、この
ような石綿による被害を救済する制度に、対象から補償方法、 期間の制限まで多くの限界を持
っているのだ。
特に最近発見された環境性被害者たちが判定を受けた石綿肺の場合、24ヶ月間、該当級数に
よって2人世帯基準最低生計費の24%~72%を療養給与で支援される。これを金額に換算すると、
おおよそ最低22万ウォンから多くても65万ウォンになる金額だ。この療養給与額は、被害者の
苦痛と被害を治癒して償うには、法外に足りない。また他の問題は、24ヶ月という時間の間だ
け被害の救済を受けるといことだ。石綿と係わる疾病は、石綿が身の中に突き刺さり、外部に
排出されずにいたが、10年から長くは40年まで潜在期間を経た後、がん細胞に発展する特性が
ある。それでも石綿肺の救済期間を24ヶ月、すなわち2年しか保障しない点は、石綿被害救済法
が石綿被害の特性、石綿被害者の暮らしの問題などを現実的に考慮しないまま、機械的に作ら
れ適用されていることを示している。
もう一つの限界は、石綿被害の補償に対する行政の態度の問題だ。
去る4月、石綿被害者たちを救済しなければならない環境公団が、行政便宜を理由に挙げ、被
害者の補償を妨げた事実が明かにされた。石綿被害者が自らの疾病に、原因を提供した該当の
石綿会社を相手に被害補償請求訴訟を準備したが、訴訟を進める場合、環境公団から支給され
る救済給付を受けられないことが分かり、訴訟を取下げた。環境公団は、訴訟を通じて被害補
償が行われる場合、その金額によってその間の給付を還収、または溯及支給するという、行政

便宜的な理由で石綿被害者がまともに補償を受ける機会を阻んだのだ。
救済給付を通じて生計の一部を立てている石綿被害者たちは、長くは1年を超えて進められる
訴訟期間の間、救済給付が中断されれば生計が途方に暮れることになる。このような現実に対
する理解なしに、被害者が訴訟を進めたと給付支給を中断することは、実質的な補償を受けら
れるよう支援しなければならない環境公団が、むしろ石綿被害者の暮らしと被害救済を妨げて
いることを示している。まさに石綿被害者たちを、二重苦痛に追いこむ行政便宜に変わりない。
金や行政手続きより重要なことは、石綿被害者の暮らしと安全であり、被害に対する実質的な
補償だ。
今日、日韓石綿被害者ワークショップに参加した韓国と日本の石綿被害者、労働、環境保健
の活動家たちは、石綿被害救済と補償が現実的に行われていない現実に、深刻な憂慮を明らか
にする。石綿被害救済が石綿被害者の生活を実質的に保障する制度の執行と補償が、一日も早
く行われることを促す。また石綿被害救済が、制度を執行する環境公団が二重的苦痛に苦しむ
石綿被害者の立場で、現実的で実質的な補償に乗り出すことを要求する。
私たちは国境を越えて国際的連帯を通じ、石綿被害に対し持続的に問題を提起し、石綿被害
救済制度の不合理で非現実的な限界を正していくものである。ひいては石綿被害者たちが経験
する不治の痛みと傷が癒され回復するよう、国際的連帯と交流を通じて共同対応をして行くこ
とを明らかにする。
2013年6月4日
韓日石綿被害者ワークショップ参加者一同

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