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Self-help Groups Develop

Collective Experiential Wisdom
グループで体験的知識を
積み上げる自助グループ
トマシーナ・ボークマン
ジョージメイスン大学名誉教授
(米国、ヴァージニア州)

Thank you for inviting me
今回はお招きありがとうございました。
• 岡知史教授には、来日にあたってお世話になったことを感謝
します。
• 日本ではなく、英語でお話しすることをお許しください。

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Your Group is very impressive
みなさまのグループは素晴らしい。
• 岡知史さんが、みなさまの会のことを英語で書いておられます。
• その熱意と、深い洞察、価値ある仕事に感銘を受けています。
• 非常に難しい情緒的な、社会的な課題に関連した自助グルー
プの最良の例だと思います。

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What I will talk about
私がお話しすることは以下のことです。
• 自助グループの理解の鍵になる概念「体験的知識」をどう
やって私が見つけたか。
• 自助グループとは何か、その働きは何か。
• 自助グループと、専門家が指導するサポートグループの違
いは何か。
• 自助グループはいかに「体験的知識」を作り上げるか。
• 個人は、どのようにして「わかちあいの輪」(シェアリング・
サークル)から学び、変わるのか。
• 最後に、みなさまからのご意見をお聞きしたいと思います。
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How I discovered Experiential
Knowledge: Key to Self-help Groups
私は、どのように「体験的知識」という概念に出会ったか
• 1970年、准教授になったばかりのころ、私は、吃音者の自助グ
ループを研究していました。
• グループは、吃音者への差別を問題にしていました。
• 職場での差別、就職への差別もありました。
• 人とのやりとりのなかで、侮辱されていました。
• 電話では恥ずかしい思いをし、薬物中毒者だと誤解されました。
• このような状況で絶望し、自己嫌悪に陥っていました。
• 一方で、彼らは、グループのなかで教養があり、成功している
仲間のことを尊敬していました。
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I admired their qualities and learned
from their stories of lived experience
彼らの「体験に基づいた話」に驚き、多くを学びました。




誠実に苦しい状況に向かい、その解決を目指していました。
勇気をもって自己嫌悪や劣等感を克服していました。
偏見や差別に立ち向かい、社会に対して発言していました。
互いに支えになりつつ、励ましあっていました。
専門家に頼るのではなく、仲間を目標にしていました。

• 「わかちあいの輪」で話を聴くことは、私にとっても、どんな本よ
りも役にたち、教えられるものでありました。

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My personal journey to appreciate
lived experience
私自身が「体験」の大切さに気がついた話をしましょう。
• 1972年、私は個人的な事情から、女性意識改革運動のグ
ループに入りました。
• 私はびっくりしました。というのは、学界では論理的で、統計
をつかうような考え方に慣れていましたので、
• 自分の体験を女性が話すということも「物語形式の知識」だ
ということに気づきませんでした。
• 自助グループは「物語形式」の(体験を話して伝えるという)
知識を提供するものなのです。
• そのことに気づかなかったために、私はほとんど、そのグ
ループから追い出されそうになりました。
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Aha! Self-help groups use and create
“experiential knowledge”
あ! 自助グループは体験的知識を創り出すんだ!
• 吃音者のグループと女性グループと、そこで得た私の経験
から、次のことがわかりました。
• 女性たちは、自分自身の体験を語ることで私にさまざまなこ
とを伝えようとしていたのだ、ということ。
• 体験を語ることによる(物語形式)の知識の伝達は、昔から
あり、価値のあるものであること。
• このような方法で伝えられる知識や知恵を、私は「体験的知
識」と呼ぶことにしたのです。
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I have studied self-help groups
in North America and Europe for 43 years
私は43年間、北米と欧州の自助グループを研究してきました。
• 自助グループは西側の先進諸国では非常に広がっています。
• 1970年代以降、多くのグループがつくられました。
• あらゆる慢性疾患、人生の変わり目、差別をともなう社会的状
況、911(同時多発テロ)のような悲劇でグループが作られてい
ます。
• さまざまな形があります。わかちあいの輪(シェアリング・サー
クル)、ネットのグループ、電話による相談、バディ・システムと
呼ばれるベテランと新人のペアの組み合わせなど。

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Self-help groups I have studied
in some depth
私がこれまで研究した自助グループには以下のものがあります。






どもりの人たち(米国、スウェーデン、オランダ)
難病のこどもの親たち(米国)
死別の親たち(カナダ)
「見た目問題」をもつ人びと(米国、カナダ)
人工肛門をもつ人びと(米国)
重い精神障害(米国、英国、スウェーデン)
アルコール依存症(米国、カナダ)
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My ideas were developed in the West.
Do they make sense to you?
私のアイデアは欧米での研究によるものですが、みなさんのお
役にたつでしょうか。
• 私の研究はほとんど米国、カナダ、スウェーデン、英国という
欧米諸国でのものです。
• ですので、最後にみなさんにお聞きしたいと思っています。
「ここで提示したものは、みなさんのお役にたつでしょうか?」

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HOW ARE SELF-HELP GROUPS DEFINED?
THEIR CHARACTERISTICS?

自助グループの定義と特性

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Definition of Self-Help Group
自助グループの定義
• 仲間という原則:メンバーは共通して苦悩をもたらす問題や状
況にある。
• 参加は自主的なもので、強制されない。
• メンバー自身がグループをつくり、動かす。
• 「体験」こそが、深い知識のよりどころである。
• 「わかちあいの輪」が、基本的なすすめ方である。
• みんなが助ける人であり、助けられる人である。
• 利用料金はないが、メンバーは自発的に寄付をする。
• グループは苦しさを耐えられる状況に変える方法を知っている。
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Other characteristics that can occur
その他に、みられる特徴としては
• 「解き放ち」に向かう考え方を言葉にしている。
• サポート以外にも目標をもっている。たとえば、社会への働き
かけ、権利の主張、社会啓発など。
• インターネットで見ることができる。
• より大きな組織と結びついている。(小さなグループだけで孤
立していない。)

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Core principles of self-help groups
自助グループでの原則
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.

共通体験の原則: メンバーは共通の体験をもつこと
体験をもつ者(ピア)が、グループを動かす
グループの「威信」のよりどころは、体験にある。
体験のない非当事者の存在は、わかちあいの場を乱す。
メンバーは互いに助け合う。
自発的な(金銭ではない)社会的貢献がある。
人の病理ではなく、力に着目する。

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“Meaning perspective” of issue
課題についての「意味づけ視点」とは
• 定義: 課題の本質や、その意味、その課題をもつ人や、その
課題をどう解決し、あるいは対処していくかということについ
ての考え方や哲学をいう。
• 専門職は「理論」「診断」「治療」という「意味づけ視点」をもっ
ている。
• 一般の人は「噂」や「迷信」という「意味づけの視点」をもって
いる。
• 自助グループは自分たちの「意味づけ視点」を使い、発展さ
せることができる。
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Liberating Meaning Perspective
解き放ちの「意味づけ視点」とは
• 自助グループが,メンバーの体験に基づいて発展させた課
題についての「意味づけ視点」である。
• 解き放ち(人間の解放)とは、恥辱や自己嫌悪、自己否定か
ら自由になること、課題とそれに取り組む人に敬意をもつこと、
人生をより豊かにすること。
• 課題とその解決について、より新しい考えかたをもつこと。
• 解き放ちの意味づけ視点を提供することは、社会への貢献
にもなる。

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WHAT ARE DIFFERENCES BETWEEN
EXPERIENTIAL, PROFESSIONAL AND LAY
PERSPECTIVES? DO DIFFERENCES MATTER?

自助グループの体験的な視点は、
専門職や一般の人々(素人)の
視点とどう違うか

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体験的、専門職的、素人的な視点
性格

体験的

専門職的

素人・傍観者的

見方

全体的に深くかか
わる

離れたところから職 かかわりのない傍
業的に見る
観者的な見方

関心

生き抜くこと、福祉、 自分のキャリア、地 好奇心、近隣人とし
人生の豊かさ
位、金銭的報酬
ての関心、無関心

知識のタイプ

体験に基づくもの、
実際的なもの

抽象的、学術的、
理論的

噂やマスコミからの
情報、迷信

課題への態度

学習の程度による。
新しい人は動揺し、
ベテランの人は受
け止めている。

しばしば当事者を
見下す。自分が誰
よりも知っていると
いう態度。

しばしば当事者を
見下し、責める。知
識も理解も足りな
い。

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Self-Help Group Versus Professionally-led support Group
自助グループと専門職によるサポートグループの違い

自助グループ
1. 当事者が物事を決める。

専門職によるサポートグループ
1. 専門職が物事を決める。

2. 体験的知識が威信の基礎
である。

2. 専門的知識が威信の基礎で
ある。

3. 当事者が専門職の「意味づ 3. 専門職の「意味づけ視点」が
け視点」に異議をとなえる。
圧倒的に強い。
4. 当事者が「ときはなちの意
味づけ視点」を作り出す。

4. 専門的な治療方法が使用さ
れる。

5. 「わかちあいの輪」が手法
の基礎にある。

5. 「わかちあいの輪」は、専門職
の視点によって変えられる。
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How differences between self-help groups and
professionally-run support groups matter (1)
自助グループとサポートグループは、どう違うのか (1)
自助グループ
• 体験的知識

「ときはなちの意味づけ視
点」
医療的ではない視点

サポートグループ
• 専門的知識
• 専門的な見方の押しつけ
• 当事者の体験の軽視
• 社会への働きかけがない

状況を改善するための社会 •
への働きかけ

市民活動を進める技術の発
展には寄与しない

市民活動を進める技術が発 •
展する
メンバーに力をつける

グループが維持されるかど
うかは専門職次第

メンバーの受け身的な姿勢
の助長
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How differences between self-help groups and
professionally-run support groups matter (2)

自助グループとサポートグループは、どう違うのか (2)
自助グループ
• 当事者が声を出せる


サポートグループ
• 専門職が声を出す

当事者がグループを所有す •

当事者が仲間を助け、助け •
られる

人を助けることによって自
分が助かる(これを「援助者
原理」という)

専門職がグループを所有し、
物事を決める

当事者は援助(サービス)を •
提供する人であり、同時に
利用する人である

個人は専門職の援助対象
者であり続ける

個人は専門職や仲間から
助けられる
専門職はメンバーを助ける
ことで利益を得る

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Professionals can differ
専門職も変わることができる
共感的な専門職
例: 岡知史さんとか、トマシーナ・
ボークマン
その性格は



典型的な専門職
例: 当事者グループは専門職が
指導すべきという治療者
その性格は

当事者の自助グループをよく •
理解している
体験的知識の価値を理解し、 •
敬意を払っている
自助グループを心から支持 •
している
自助グループを自分の手で •
動かしたり、管理することに
関心がない

当事者の自助グループを理
解していない
専門的知識の価値しか認め
ない
口先だけの自助グループへ
の支持
当事者のグループは専門職
によって指導されるべきだと
信じている
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HOW DO SELF-HELP GROUPS DEVELOP
EXPERIENTIAL KNOWLEDGE?

自助グループは、どのように
「体験的知識」を発展させるか

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Experiential Knowledge
体験的知識とは
• それは、世間の噂話や迷信、専門職の知識や、当事者のな
かの有名人が言ったことなどからではなく、状況に直接かか
わる人生の体験に基づいた真実です。
• 体験的知識は、体験談(体験が語られた物語)の形で表現さ
れています。

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One person’s experiences are not
Experiential Knowledge
一個人の体験は、体験的知識ではありません
• 一個人の体験は
o 独特なもので、比較が難しく
o 他の人の体験とは違うところもあり
o 他の当事者と体験を分かちあうまでは、自分に何が起こった
のか、起こっていたのか理解できず
o 他の人と何が同じで、何が違っているのかもわかっていない。
o したがって、それは体験的知識とは言えない。
• 他の当事者と体験の分かちあいをしていない人は、自分の体験
の限界、他の人の体験との相違がわからない。
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Experiential knowledge develops from
the collective efforts of the group
体験的知識は、グループが力を合わせてつくりだす
• 自助グループの当事者たちは、難しい課題について、そして
その課題への対処について、体験的知識を時間をかけてつ
くりあげていく。
• 「わかちあいの輪」のなかで、何が自分たちに生じて、それ
にどんなことを感じ、考えたか、またそれにどのように対処し
ているかを語り合うことによって互いに学んでいく。

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Experiential Knowledge develops from the group
sharing its experiences and reviewing others’ ideas
体験的知識はグループのなかで体験を分かちあい、自分たちの
考え方を振り返ることによってつくられていく。
• 私たちの体験にどのように意味を見いだせるだろうか。苦しみ
や悲しみに対してはどうか。
• グループは、課題やその当事者について、専門職や一般の
人々がどのように考えているかも点検している。
• 自助グループは、苦しみや喪失についての体験談を語り合い、
それにどう対応したか、絶望や信念も分かちあい、そこから時
間をかえて「ときはなちの意味づけ視点」をつくりあげる。

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Review professional and lay people’s ideas about you:
what is helpful and not helpful?
専門職や一般の人たちの、みなさんに対する考え方を点検して
みましょう。何が役に立ち、何が役にたたないでしょうか。
• 私たちは、他の人たちがどう私を見ているかによって左右さ
れます。
• そして、その見方を自分のなかに取り入れてしまいます。
• 専門職や一般の人たちの私たちに対する見方は、しばしば
偏見にみち、マイナスものが多いのです。
• たとえば米国の多くの調査は、精神障害にもっともマイナス
のイメージをもっている人は、精神障害者にかかわる専門職
だということを明らかにしています。
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Developing experiential knowledge includes reviewing others’
ideas about your experiences
専門職や一般の人の考えから体験的知識を広げることもできます
専門職が考えていること

一般の人が考えていること

悲嘆や精神保健の専門家 •
は、自死遺族についての理
論を考えています。
彼ら専門家は、訓練と医師 •
等の資格のために、自分た •
ちのほうが多く知識をもって
いると信じています。

みなさんの近隣の人も自死
遺族について考えをもって
います。
みなさんの友人もそうです。

専門家の理論に、役立つも •
のもあれば、そうではないも
のもあるでしょう。それを決
めてください。

彼らの考え方に、役立つも
のもあれば、そうではないも
のもあるでしょう。それを決
めてください。

新聞やテレビも、彼らの視
点から自死遺族を描いてい
ます。

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A case from my research: A self-help group
learns the limits of professional knowledge
私の吃音者の自助グループの研究から: 自助グループは専
門的知識の限界を知っていました。
• どもる人たちは、米国では、就職でも、教育でも、家をみつけ
るときでも差別され、見下されていました。友もなく、配偶者も
なく、非常に苦しんでいました。
• どもりの人たちの自助グループは、専門家による言語療法
の限界について体験的知識をもっていました。その知識は、
どもりの人たちの人生に大きな違いをもたらしました。

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Case study: Individual’s blame themselves for
therapy failures
私の吃音者の自助グループの研究から: 当事者たちは、治療
の失敗は、自分たちのせいだと考え、自分を責めていました。
• 自助グループに新しく入った人は、ほとんど過去に言語療法
を受けていました。
• 彼らは、言語療法士をとても尊敬していました。なぜなら彼ら
は教育をうけた専門家だからです。
• 言語治療は数ヶ月のあいだ、どもりを軽減させました。しかし、
その後に、また、どもるようになっていました。
• 言語治療の効果が無くなってしまったのは、自分たちが間
違っているからだと、多くの当事者はそう信じていました。
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The group develops experiential knowledge through
sharing their stories of speech therapy over and over
体験を何度も分かちあううちに、体験的知識が生まれてきました
• やがてメンバーの言語治療の体験に似た部分があることに気
づきはじめました。
• メンバーは専門家の治療に疑問をもち、学術的な論文も読み
始めました。
• 多くのメンバーの体験が蓄積され、ついに、どもりの治療には
限界があることを知ることができました。
• メンバーは考え方を変えました。「私たちが悪いのではない。た
だ治療に効果がないだけなのだ」と。

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Summary: Experiential knowledge changes them and their perspective
まとめ: 体験的知識は当事者と当事者の考え方を変える
以前

体験的知識を得た後

専門家も治療も素晴らしい
ものだと思う。

専門家にも治療にも限界が
ある。

治療はクリニックでは効くの •
だが、外にでると効かない。

治療は、一定の条件のもと
でのみ効果がある。

しばらくの間、どもりが少な •
く、または全くどもらなくなる。

治療の効果には持続性が
ない。

どもりが治療を受ける前と
同じレベルに戻ってくる。

治療の失敗は自分のせい
だと思う。

どもっても自分を責めるべ
きではなく、自分が間違って
いると考える必要も無い。

当事者は治療の失敗のた
めに自己嫌悪に陥る。

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Collective experiential knowledge
becomes authority
蓄積された体験的知識は威信を生み出す
• 自助グループのメンバーは、グループによって形成された体
験的知識に信頼をおくようになる。
• その体験的知識(知恵)は、多くの当事者が体験を分かちあ
うことによって、やがて威信(権威)を生み出すものとなる。
• 専門家や一般の人々が理解しようとしなくても、自助グルー
プのメンバーは、協同で作りあげた知識を信頼する。
• そこで形成された体験的知識は、価値観や信条であり、科学
的な論争や、論理的な議論で争うものではない。
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HOW DO INDIVIDUAL MEMBERS LEARN
AND GROW IN A SELF-HELP GROUP?

個々のメンバーは、自助グループ
のなかで、どのように学び、成長
していくか

36

Cycle of Experiential-Social Learning
体験的、社会的学習のサイクル(循環)
仲間の
体験を
聴く
試した
結果を
話す

実際の
生活で
試す

意味を
読み取

自分に
当ては
める
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Definition of Sharing Circle
「わかちあいの輪」(シェアリング・サイクル)の定義
• 辛い状況にある人びとが、体験と自分の強さ、希望にかかわ
る話をする。
• 「輪」の形は、どの人の体験も同じだけの価値があることを意
味している。
• その性格は,以下のようなものです。
o
o
o
o
o
o

気持ちや考えを表現しても安全な場所である
メンバーはみんな平等、体験談も同等に尊重される
個々人の違いも反映されているので、含まれる情報量が多い
理解されているという感覚があるために、情緒的、社会的なサポートがある
どんな感情、考えでも、批判されることがない
外から「意味づけ視点」を押しつけられることがない
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Sharing Circle is for peers only
「わかちあいの輪」は、当事者だけのために
• 共通の体験をもたない非当事者(部外者)の存在は「わかちあ
いの輪」の妨げになる。
• 善意の友人であっても、部外者には体験から語る視点がない。
• 部外者には、当事者の助けにならない信念や態度が見られる。
• 同じ部屋に部外者がいることを意識すると、当事者は、正直に
感情や考え方について語るというよりも、むしろ部外者に合わ
せて分かちあいを変化させてしまう。それは結果として「わかち
あいの輪」を無意味にしてしまう。

39

Self-Help Groups use
Experiential and Social Learning
自助グループは体験的、社会的に学ぶ
• 自助グループは、メンバーが人間的に成長し、変化するため
に必要なこととして、体験的知識を分かちあう。
• メンバーは、互いの体験をもとに、相互に学びあう。

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Dealing with grief involves
personal beliefs and values
悲しみに向かい合うとき、自分の信念と価値観も問われる
• 価値観は、私たちにとって重要な、倫理的、精神的、人間関係
に関する原則である。
• 価値観は、その人の文化や信念、宗教から生みだされる。
• 人は自分で価値観や信念をつくっていくが、同時に同じ価値観、
信念をもつ人々のつながりも求める。
• 専門職は他者の価値観を評価してはいけないし、自分の価値
も押しつけるべきではない。
• 自助グループは似た価値観、信念をもつ人々のコミュニティだ。
• 同じ課題にかかわっていても、異なる自助グループは、異なる
価値観や信念をもっている。
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Journey of grief varies over time
悲しみの旅は時を経て変わっていく
• 新しい人は、おそらく
o より混乱している
o 死をどう受け止めていいのかわからない
o 強烈な、落ち着かない気落ち
• 経験を積んだ人は
o 悲しみの強烈さと表現は時とともに変わる
o 死についての理解がすすむ
o 新しい人を慰め、助けることができる
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Cycle of Experiential-Social Learning
体験的、社会的学習のサイクル(循環)
仲間の
体験を
聴く
試した
結果を
話す

実際の
生活で
試す

意味を
読み取

自分に
当ては
める
43

Congratulations on your
“liberated meaning perspective” of grief
悲しみへの「解き放ちの意味づけ視点」を得たことについて
• そのような新しい考え方は、グループのメンバーにとって助け
になります。
• それだけではなく、日本の社会にも一つの贈り物をしたこと(貢
献したこと)になります。
• 社会的活動も、より意義深いものとなります。

44

Do my ideas make sense to you?
Are they helpful?
いままでお話ししたことはお役にたちましたか。
みなさまのお考えを、お聞きしたいと思います。




体験的知識について
「わかちあいの輪」(シェアリング・サークル)について
自助グループは、当事者だけで、外部者は入れない
専門家によるサポートグループと、自助グループは違うこと
体験的、社会的学習のサイクル(循環)

45

Thank you
感謝いたします



私を招待してくださったこと
私の話を清聴してくださったこと
みなさまの自助グループが,されている貢献について
岡知史さんと協力されてきたことについて

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参考文献
• Borkman, T. Understanding Self-Help/Mutual Aid:
Experiential Learning in the Commons. New
Brunswick, N.J.: Rutgers Univ. Press, 1999.
• Self-Help &Mutual Aid Groups: International &
Multicultural Perspectives, Prevention in Human
Services, 11, 1-2, 1994.
• Riessman, F. & D. Carroll. Redefining Self-Help.
San Francisco: Jossey-Bass, 1995.
• Kurtz, L. Self-Help & Support Groups: A Handbook
for Practitioners. Thousand Oaks, CA: Sage, 1997.
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