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新型インフルエンザの検査について

現在、新型インフルエンザの情報が混乱し、多くの方から相談
を受けるようになりました。 インフルエンザの検査に関して、外
来で皆様からよく質問されることについて現時点での当院の考
えをまとめました。

1 外来で新型インフルエンザかどうか分かりますか?
現時点では、これだけで十分というような検査はありません。周囲の流
行状況や症状などから総合的に判断し、必要に応じて検査を併用するこ
とで新型インフルエンザの診断を行います。

2 新型と従来のインフルエンザで検査は違いますか?
同じ検査です。新型の検査も、従来のインフルエンザの簡易検査を利
用しています。そのため、新型と従来のインフルエンザとの区別は、A
型・B型の判定以上には困難です。区別が難しい場合は、新型インフル
エンザとして対応致します。

3 職場や学校で検査を受けるように言われたのですが・・・?
新型インフルエンザに関しては、いわゆる簡易検査はそれのみで診断
を行うには不十分です。最近の報告では、感染している人でも半分が陰
性になってしまうと言われています。より確実な検査法はありますが、時
間・費用ともかかり一般的ではありません。
そのため、当院では症状・状況から強く疑われる場合は、検査によらず
新型インフルエンザとして対応することをお勧めしています。学校や職場
には、自宅でしっかり療養し、熱が下がって2日間までは休む必要がある
ことを伝えてください。

4 自分で出来ることはありますか?
皆さんのご家庭や学校、職場での流行状況を把握し、教えてください。
また既にされているとは思いますが、まずは罹らないために、手洗い、う
がい、マスクを改めて徹底してください。
今後の状況によって、これらの方針が変わることがあります。
新聞やTVでの情報にご注意ください。

医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 平成21年10月 イラスト


© fumira
新型インフルエンザの治療について
新型インフルエンザが本格的に流行しはじめ、当院を受診される方も増
えてきました。皆様から新型インフルエンザの治療について受けるご質問
について、これまでに分かっていることを踏まえて、現時点での当院の考
えをまとめました。
以下、新型インフルエンザを“新型”、従来のインフルエンザを“季節性”、
抗インフルエンザ薬を治療薬と表記します。

1 "新型"と"季節性"の治療法や薬の効果に違いはあります
基本的には治療法に違いはありません。ただし治療薬については、"新型"に対し
てどの程度が効果があるのか、重症化を防げるのか、などはほとんど分かっていな
いのが実情です。"季節性"では、インフルエンザ症状(熱・咳・だるさ等)を半日~1
日程度短くすることが証明されています。

2 治療薬を使用した方が良いのですか?
"季節性"と同様、多くの方は自然に治り得ます。しかし、"季節性"で重症化しやす
いと言われていた方では、"新型"でも治療薬の積極的な使用をお勧めしています。
それ以外の方では、症状の程度や発症の時期、副作用を考慮し、ご相談の上で処
方致します。
重症化しやすいと考えられている方: 65歳以上、5歳以下、妊婦、慢性疾患がある等

3 治療薬の副作用にはどの様なものがありますか?
吐き気、腹痛、下痢、などの症状が主です。稀にアレルギー反応が起こることもあ
ります。以前から国内では10代を中心に異常行動の報告がありますが、因果関係
ははっきりしていません。10代の方にはタミフル・リレンザの使用を控えるべき、との
勧告が厚生労働省より出されています('09年6月時点)。

4 妊娠中ですが、治療薬による悪影響はありますか?
妊娠中の使用は、胎児に悪影響を及ぼす可能性が否定できません。しかし、現時
点ではインフルエンザによる悪影響の方が、より問題であると考えられています。

5 いつまで治療薬を使うべきですか?
熱が下がっても、5日分を必ず飲みきって下さい。また治療薬使用の有無に関わ
らず、解熱後2日が過ぎるまでは自宅待機が必要です。

今後の状況によって、これらの方針が変わることがあります。
新聞やTVでの情報にご注意ください。

医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 平成21年10月 イラスト


© fumira
新型インフルエンザの検査について
現在、新型インフルエンザの情報が混乱し、多くの方から相談
を受けるようになりました。 インフルエンザの検査に関して、外
来で皆様からよく質問されることについて現時点での当院の考
えをまとめました。

1 外来で新型インフルエンザかどうか分かりますか?
現時点では、これだけで十分というような検査はありません。周囲の流
行状況や症状などから総合的に判断し、必要に応じて検査を併用するこ
とで新型インフルエンザの診断を行います。

2 新型と従来のインフルエンザで検査は違いますか?
同じ検査です。新型の検査も、従来のインフルエンザの簡易検査を利
用しています。そのため、新型と従来のインフルエンザとの区別は、A
型・B型の判定以上には困難です。区別が難しい場合は、新型インフル
エンザとして対応致します。

3 職場や学校で検査を受けるように言われたのですが・・・?
新型インフルエンザに関しては、いわゆる簡易検査はそれのみで診断
を行うには不十分です。最近の報告では、感染している人でも半分が陰
性になってしまうと言われています。より確実な検査法はありますが、時
間・費用ともかかり一般的ではありません。
そのため、当院では症状・状況から強く疑われる場合は、検査によらず
新型インフルエンザとして対応することをお勧めしています。学校や職場
には、自宅でしっかり療養し、熱が下がって2日間までは休む必要がある
ことを伝えてください。

4 自分で出来ることはありますか?
皆さんのご家庭や学校、職場での流行状況を把握し、教えてください。
また、まずは罹らないために、既にされているとは思いますが、手洗い、
うがい、マスクを改めて徹底してください。
今後の状況によって、これらの方針が変わることがあります。
新聞やTVでの情報にご注意ください。

医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 平成21年10月 イラスト


© fumira
新型インフルエンザの治療について
新型インフルエンザが本格的に流行しはじめ、当院を受診される方も増
えてきました。皆様から新型インフルエンザの治療について受けるご質問
について、これまでに分かっていることを踏まえて、現時点での当院の考
えをまとめました。
以下、新型インフルエンザを“新型”、従来のインフルエンザを“季節性”、
抗インフルエンザ薬を治療薬と表記します。

1 "新型"と"季節性"の治療法や薬の効果に違いはあります
基本的には治療法に違いはありません。ただし治療薬については、"新型"に対し
てどの程度が効果があるのか、重症化を防げるのか、などはほとんど分かっていな
いのが実情です。"季節性"では、インフルエンザ症状(熱・咳・だるさ等)を半日~1
日程度短くすることが証明されています。

2 治療薬を使用した方が良いのですか?
"季節性"と同様、多くの方は自然に治り得ます。しかし、"季節性"で重症化しやす
いと言われていた方では、"新型"でも治療薬の積極的な使用をお勧めしています。
それ以外の方では、症状の程度や発症の時期、副作用を考慮し、ご相談の上で処
方致します。
重症化しやすいと考えられている方: 65歳以上、5歳以下、妊婦、慢性疾患がある等

3 治療薬の副作用にはどの様なものがありますか?
吐き気、腹痛、下痢、などの症状が主です。稀にアレルギー反応が起こることもあ
ります。以前から国内では10代を中心に異常行動の報告がありますが、因果関係
ははっきりしていません。10代の方にはタミフル・リレンザの使用を控えるべき、との
勧告が厚生労働省より出されています('09年6月時点)。

4 妊娠中ですが、治療薬による悪影響はありますか?
妊娠中の使用は、胎児に悪影響を及ぼす可能性が否定できません。しかし、現時
点ではインフルエンザによる悪影響の方が、より問題であると考えられています。

5 いつまで治療薬を使うべきですか?
熱が下がっても、5日分を必ず飲みきって下さい。また治療薬使用の有無に関わ
らず、解熱後2日が過ぎるまでは自宅待機が必要です。

今後の状況によって、これらの方針が変わることがあります。
新聞やTVでの情報にご注意ください。

医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山 平成21年10月 イラスト


© fumira

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