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衆議院議員 中川昭一 公式サイト : 中川昭一が語る 07/10/09 11:23 PM

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  平成21年9月14日

2009.09.14
選挙が終わって―『十勝・日本が
危ない』  平成21年9月14日
2009.09.14
2009.08.17
戦いに向けて―日本が危ないⅡ 
選挙が終わって―『十勝・日本が危ない』  平成21年9月14日 平成21年8月17日

2009.08.12
日本が危ない―民主党の政権公約
 私の選挙が終わった。多くの人々が仕事、家庭、お盆を犠  「毒の入ったヤミ鍋だ」  8
牲にして私の為に戦ってくれた。選挙区外からも大勢の人々 月12日
が駆けつけてくれた。そして、それぞれの選挙運動を一生懸
命やってくれた。朝6時頃、選挙事務所を飛び出して行く人
たち、一日中車のハンドルを握ってくれた人たち。毎日毎日
運動靴を履いて、雨や汗にまみれながら、一軒一軒「お願
い」に行く人たち。相手から怒鳴られたり、泣かれたり、ま
た励まされたり・・・・。皆、事前から危機を共有していたので
エネルギーは質・量とも感動的だった。
全国から毎日たくさんの激励・応援の手紙やメール等々も頂いた。事務所の何枚もの大きなボード
に掲載したが、どんなに励みになったか。

 それでも負けた。活動してくれた人々、約9万人の支持を考えると誠にありがたい。かつ申し訳
ない。悔しい。しかし、十勝の総意として、私は否定された。敗因は逆風もあったが、やはり私自
身の報道問題と、私が訴え続けたこのままでは「十勝が危ない」「日本が危ない」が有権者に受け
入れられなかったことだろう。

 選挙中、周りの人からは「あまり民主党を攻撃するな」と言われた。もちろん自分の主張はした
が、マスコミは既に我々の敗北が決まった様な報道をしているので、そうなれば「大変なことにな
る」と訴えざるを得なかった。「泣け」とか「土下座しろ」というアドバイスもあったが、私には
出来なかった。この間2度公開討論会があり、「これが選挙のあるべき姿だ」と思い大変重視した
が、全く「討論会」にならなかった。形式的で3人で1時間半しかない。入場者も議論に参加し
た、候補者が主役で、候補者の主張の違いが明確になる「朝まで討論方式」でなければ意味がな
い。12日間、大音量で連呼を続け、人々と動物等に多大な迷惑をかけた。改めて「全ての十勝」
に感謝と御礼の気持ちでいっぱいだ。

 それから2週間経過し、十勝は夜を徹して収穫の真っ盛り。コスモスが咲き乱れている。マスコ
ミは新政権の行方と自民党の混乱、そして事件・事故報道ばかり。予想通り「危ない政権の危ない
日本作り」が着々と進んでいる。そんな中JALの経営危機問題。この問題は永年の労組中心の高コ
スト構造と甘い経営に尽きる。アメリカのGMと同じだ。労組は「自分達の労働条件が悪化すると
乗客の安全性が保証できない」と客の生命を人質に脅かしている。新政権になれば、ますます労組
の主張が通るだろう。だからこそ、日本と日本人を守るために自民党がしっかりしなければならな

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衆議院議員 中川昭一 公式サイト : 中川昭一が語る 07/10/09 11:23 PM

の主張が通るだろう。だからこそ、日本と日本人を守るために自民党がしっかりしなければならな
い。
 ところが・・・・・。
 党内議論は「若手に主導を渡せ」「上の人間は出て行け」「派閥をなくせ」・・・・。党がおかしく
なると感じた時に、毎回「セミ」のように騒いでいる。近くは、今回解散前、遠くは今から16年
前の記憶が私には鮮明だ。
 平成5年、我々は負けて野党になった。(私は当選したが)。やはり、不況、悪天候で不作、年
末にはウルグアイラウンド(GATT、WTOの前身)で細川内閣は「無条件降伏」をした。あの時も
党内で上を下への大議論をやった。しかし、激論の末、石原慎太郎さんの下で党再生の本格的議論
が始まった。私も参加して、各分野ごとに、日本の為に党はどうなるべきか、どういう政策を打ち
出すべきかを連日議論した。そして一年後、政権政党に戻った。その前提は唯一つ「保守」であっ
た。
 そう、自民党の原点は「保守」なのだ。そして今こそ原点に戻るべきなのだ。
  「保守」とは守るべきものを守り、保守すべきために改革する。そして国民の活力に期待して
成長のための戦略を描く。リベラリズム、ポピュリズム政権とどう区別し、対抗していくか。しか
し、前進―地球の中で生き残り、真に国民を守るために何をなすべきか。と言った議論が全く欠け
ている。
 私を含め、「保守」議員の多くがいなくなったが、まだ残っている。彼らがいかに保守の旗印を
もう一度立て直し、日本を守り、真の意味で国民を守るかを真摯に議論してほしい。心ある国民は
それを是非応援してほしい。
 自民党は末期的だが、今こそ日本の保守の軸を改めて確立するために全力を尽くすべきだ。さも
なければ、日本は世界の中で埋没しながら自壊してゆく。
P.S. 過日、麻生総理の「就任直後に解散しておけば勝っていたかもしれない。しかし、経済状況
を考えると、とてもそれはできなかった。」という主旨の報道があった。それが総理の本音であ
り、総理という立場の判断の辛さだと思う。私は麻生総理に対し、心から申し訳なく思っている。
何故なら、昨年来、経済・生活対策を最優先にすべしと一番強く迫ったのは、財務・金融担当大臣
つまり私だからである。何よりも政局より、政策実行の為に。総理の選挙を負けさせ退陣に追い込
んでしまった。私も議席を失ったが、あの時の判断は、その後の対策が日本と世界を上向きにしつ
つある現状を見ても、間違っていなかったと今でも思っている。

私は今後新たに決意を持って進んでいきます。発信していきます。「日本が危ない」から。

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