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【谷垣会見】(2完)外国人参政権「慎重に考えるべきだ」(28

日夕)
2009.9.28 20:35

�「具体的に申しますと、それだけ大きな福祉とか大きな政府を指向されると、当然それに伴う
負担があるわけです。ですが、その点を民主党ははっきり、全然厭(いと)われないように見え
るわけですね。これを続けますと、多分、財政破壊にもなりかねないわけですので、その問題
をしっかり追及していくということではないかと思います。鳩山さんの献金問題ということです
が、これはまず総理ご自身が説明責任をきちっと果たされることが大事ではないか思います。
世論調査を細かい数字は忘れましたけれど、おそらく7割以上の、70数%の方が、総理は説
明責任を十分果たしていないと感じ方をしておられることは、総理もお認めにならなければい
けないと思います。私どもは初めからケンカをしかけるというのではありませんが、だいたいそ
ういう流れをみて、そういう問題点が解明されていないなとみたら、当然問題点をきちっと指摘
しないといけないというのは野党の当然の役割ですから、そのときは闘志をもって、しっかりと
糾(ただ)していかなければ、と思います」

�--役員人事はいつごろまでに行うのか。これまで「幹事長は力量のある方」との発言もあった
が、どのようなイメージを持っているか。実力主義の適材適所という話もあったが、党内には人
事で影響力を行使しようとする重鎮の方もいるように身受けられるが、人事でどのようなリー
ダーシップを発揮するのか

�「やっぱり、なかなか人を知るのは簡単なことではありません。いろんなご意見があるんだろう
と思います。よくいろんなご意見に耳を傾ける必要があるんですが、最後は自分できちんと判
断して、これが総裁たる者の責任でございますから、私の目から見て、適材適所である。一番
この状況ではこの方が能力を発揮されるだろうという方を指名させていただきたいなと思って
おります。それで、いつまでということでありますが、国会論戦をいろいろ考えないとならない
し、いろんなことがございますが、選挙はもう静岡、神奈川も、参院補欠選挙が目前に迫って
いるわけですので、そう時間を取るわけにはいかないだろうと思います。まあ、今晩ゆっくりそ
の辺を考えましてね、結論を出したい。思っております。もうひとつ、やっぱり今まで自民党の
組織というのは、与党であることを前提に作ってあったということもございますし、野党になる
と、どうもちょっと組織のあり方が、これでいいのかということもあると思います。その辺もあわ
せて考えて結論を出さないといけないと思ってます」

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090928/stt0909282036014-c.htm
�--総裁は保守の原点に立ち返るとのことだが、在日外国人への地方参政権の問題と夫婦別
姓の問題について

�「まあ、これは党でしっかりまた議論していただく必要があると思います。ただ、私個人として
言いますと、外国人、日本におられる外国人の参政権の問題については慎重であるべきだと
いうふうに思っています。と申しますのは、本当に生活に身近なことばかり、地方自治体がやっ
ている仕事は本当に生活に身近なことばかりでも必ずしもないということがございます。港にど
う船を入れるか、という問題などいろんなことがございますので、そこらへんを慎重に考えるべ
きだと思っております。それから夫婦別姓については、いろんな立場からの、これも私の見解
ですが、いろんな立場から夫婦別姓の議論があると思います。私はやや議論が混乱している
なと思ってますが、別姓を唱えられている方というのは二派おありだ。

�ひとつは、やっぱり、非常に個人主義的な、個人を中心にお考えになる方は別姓を言っておら
れる方が多いと思います。それからもうひとつは、非常に韓国など、中国もそうだと思います
が、その、血統といいますか、伝統、自分たちの流れを重んじられる方は、自分はどこそこの
家の出身である、だから結婚しても名前は変わらない。こういう制度を取っておられるところも
あると思いますね。日本の夫婦同姓、同じ姓をつくるというのは、親子を中心とした核家族の、
まあ、名称ということに名字が、姓がなっているんだろうと思います。私はやっぱり家族を大事
にする立場から言いますと、この問題での夫婦別姓に関しては私は、慎重な立場でございま
す」

�--国民に向けて自身の最大のPRポイントは。今までの自民党のどこを反省して、来年の参院
選に向けてどう改善するか

�「平凡な男であんまりセールスポイントというものを自分では思っておりませんが、あえていい
ところ、悪いところの欠点を探しますと、非常に我慢強いところ。多少困難があっても我慢強い
ところ。乗り越えていくというのが長所じゃないかなと思います。欠点はおっしゃらなかったけ
ど、欠点は我慢強すぎて我慢しすぎることが欠点であると思っております。それから何でしたっ
け?�反省すべき点は何か。これはいろいろ政策面でも、日常の政党活動の面でもいろいろござ
います。それで要するに景気も非常に悪いわけですから、多くの方がご自分のお仕事や自分
の住んでいる地域の先行きというものを心配しておられるわけですね。それに対して十分われ
われは応えてこれたのだろうかという点がいちばんの反省でございます」

�「いろいろそれに対する手当、政策を用意したものがあるんですが、それが必ずしも、なんて
いうんでしょうかね、みなさんの胸に届くような説明と、そう理解して頂けるような政治活動が
伴っていなかったということがあるんだろうと思います。�それをせんじ詰めて言えば、結局、国
民の目線といいますか、国民の皆さんの思いと十分しっかり向かい合っていたのかどうかとい
う反省になるわけでございます。従って、これからそれを克服していく方法は、やはり、なんて
いうんでしょうか、私も総裁選中にお約束したことのひとつに、来年の参議院選挙までにとに
かく47都道府県全部自分の足で入って、そこにおられる一生懸命に自民党を支えてくださる
方と対話をすることを申し上げましたけど。自民党のそういう草の根の方と十分、心を通わせ

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090928/stt0909282036014-c.htm
るような国民運動を展開していくことではないかと思っています」

�--先ほど人事のところで、例えば4役の総務会長とか政調会長とか組織を改変するということ
か。河野、西村両氏の活躍の場とは具体的にどう考えているか。総裁選では毎年総裁が替
わったことを反省点として挙げたが、谷垣氏は参院選にすべてかけるというよりも、任期をしっ
かり勤め上げるという気持ちでいるのか

�「一番最初何でしたっけ?」

�--組織のあり方について

�「組織のあり方ですが、ひとつはですね、自民党の総裁は、今まではですよ。総理大臣である
ことがほとんどでしたから。自民党総裁というのは、総裁になったらすぐ官邸に入って、こういう
ことで、党は幹事長がだいたい取り仕切るという形になっていたわけですね。ところが今回、私
は官邸に入るなんてことは全然ないわけですから。今までと同じだとやることがなくなってしま
うわけでありまして。総裁と幹事長の役割分担。そしてどう一緒にやっていくかということであり
ます。ですから、総裁、幹事長、たとえば選挙態勢にしますと、今は今までは選挙対策委員
長、それでいいのか 総裁、幹事長、それから例えば、選挙、どういう名前を付けるか別とし
て、そういうラインといいますか、そういうようなことを考えていかなきゃいけないんじゃないか
と思っております」

�「それからもうひとつは、やっぱりなんていうんでしょうかね、『政権構想会議』といいますか。
やっぱりその中には党の再生といいますか、党改革も含まれますけども。同時にいったい、先ほ
ど申し上げた自民党は国民のために何をやる政党であるかというようなことを含めてですね、
政権に戻ってきたときにどういうことを基本的に考えなきゃならんのかという、かなり基本的に
議論していかなきゃいけないんだと思うんですね。何かそういう議論する組織を私のもとに作
る必要があるのではないかと考えております。それから野党になりますと、やっぱり国会論戦と
いうのが非常に重要になってくるわけですので。政務調査会の役割というのも今までとは違っ
てくるわけですね。

�与党、政府でやっていることの事前審査というのではなくて、実際に国会の現場にきたときに
どういう議論をしていくかということになりますと、政調と国会対策の役割というものは、共通し
てくる面があります。でそういうことを考えて、名称はもうちょっと考える必要がありますが、
シャドー・キャビネット(影の内閣)といわれるようなものですね。を考える必要があるんだろうと
思っております。そういうようなことを含めてどういう人事をしていくかということを考えて これ
人事でしたね。2番目何でしたっけ?」

�--河野、西村両氏の活躍の場を具体的に

�「それはこれからよく考えさせていただきます」

�--3点目は任期の問題。2年間しっかり務めるのか

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090928/stt0909282036014-c.htm
�「私の任期は2年間でしたっけ?3年じゃなかったかな。もちろんその3年間しっかり勤め上げ
るという前提でがんばるということだろうと思います」

�--シャドー・キャビネットに関してだが、現職の議員に限らず、落選者の登用する考えはあるか

�「まだ具体的にそこまでは考えてはおりません。これは選挙中に総裁選中に申し上げてきたこ
とでありますが、わが党には国際金融ならこの方とかですね、安全保障制度ならこの方とい
う、だれもが耳を傾けるような重鎮もおられますし。それからやっぱり若い方が成長してどんど
んがんばっていただく。やっぱりそういう両方の組み合わせをしていく必要があるんじゃないか
なと思います」

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