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クロストーク・シリーズ 写真の内側、と外側 vol.

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2009 年 11 月 6 日 @Nadar Shibuya 335

クロストーク・シリーズ 写真の内側、と外側 vol.3

フォッタロットの挑戦
あの手この手で写真を売る!
柿島貴志 小林美香

昨今海外のアートフェアやオークションなどで、写真がアート作品として売買され、時には高額で取

引されることが話題になっていますが、写真作品に価値が付与されるアート市場のあり方は、日常生活

の中で写真に接したり、見たりする感覚とはかけ離れたところにあるもののようにも映ります。

柿島貴志は、アート写真をもっと身近な存在にすることをミッションとして、2007 年にアート写真レ

ーベル「photta-lot(フォッタロット)
」を立ち上げ、2008 年からウェブサイトを通した作品の販売を開

始しました。ギャラリーのみならずインテリアショップ等での展示・販売にも積極的に取り組み、作家

とパートナーシップを結んで地道な活動を展開しています。また、写真を額装し部屋に飾る方法や、生

活空間で作品の楽しみ方を指南するワークショップの企画も手がけています。フォッタロットの根底に

ある考え方や価値観、その活動を通して見えてきた展開について、柿島とアメリカの美術館で仕事した

経験を持つ写真研究者の小林美香がともに語ります。

▶「アート写真」って一体なんだろう?

美術館やギャラリーという空間

コレクターと呼ばれる人たち

エルトン・ジョン、映画『プラダを着た悪魔』の編集長の部屋

「もの」としての写真の流通機構

ギャラリー、オークション・ハウス

他者との交易の中で醸成される「価値」

「フレーム(額)」の役割

オンラインでの写真販売という展開

▶フォッタロット設立にいたるまでの柿島貴志の活動

・イギリス留学(現代美術としての写真に触れる)

・IT コンサル(顧客視点での企画方法)

・フォトエージェンシー(素材としての写真、著作権ビジネス)

・アート作品接客、商品企画(アート販売の現場)
クロストーク・シリーズ 写真の内側、と外側 vol.3
2009 年 11 月 6 日 @Nadar Shibuya 335

▶フォタロットの活動方針/目標
・アート写真をより身近な存在にする

・アート写真市場を大きくする

・アート写真作家の地位向上

▶写真を売るためのあの手この手

・プリント技法の選択

・エディションの考え方

・額装の重要性

・サインのいろいろ

・価格設定

・インテリアショップとのコラボレーション

・現代のお茶会 ホームパーティ

・web の利用

▶フォッタロットが描く、アート写真の将来

・アート写真の民主化、not 大衆化

・陶芸作家と写真作家

・競合は他のアートではなく、バックや靴

関連資料/ウェブサイト
CHRISTIE’S http://www.christies.com/

SWANN Auction Galleries http://www.swanngalleries.com/

Phillips de PURY & COMPANY http://www.phillipsdepury.com/

20x200 http://www.20x200.com/

フォッタロット http://www.photta-lot.com/

アンティークショップ ideot http://www.ideot.net/

吉祥寺 transista http://www.transista.jp/

Café Hi famiglia http://www.hi-famiglia.com/

オガワカフェ http://ogawacafe.com/

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