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JAPAN2201012
ECOOPEMTIVE
OFFICE
FOR CAtt&GUIDNCE
AT-SUIAY,
RIYADH
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1419
ZIPCODE (01)
ll43r,TEI.NO (0024t4488-2
2410615-FAX
E.mail: sulayS@hotmail.com
目次
は じめに.....・
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イスラーム とは。
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第 1部 ア キー ダ (信仰箇条).… “。
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8
イーマー ンとは.……………………………………… ………………………8
1、 ア ッラー (唯一神).… ………………:.∴
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2、 マ ラーイカ (諸天使)。…………………………………… ……………… 13
3、 ク トゥプ (諸啓典).… …………………… …………………………¨14
ま えが き 。
…… … … …… … …… … …… … … ・
… … …… …… … … 0…・
… … …29
まず 自宅 で .…… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 31
B サ ラー ト全体 の 流れ 。
… … … … … … … … … … … … … … … … … … 32
C タ ハ ー ラ .………………………………………………………………………………34
・イ ステ ンジ ャー .…… … … … … … … … …… …… … …… … … … … …“
・ウ ドゥー .……………………………………………∴・
……………………………・
・34
・グスル .……………………………・
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D ア ザ ー ン .…… …… … … … … … … … … … … … … … … … … …… …… 39
Eイ カー マ .…… … ………二・
…… … … … … … … … … … … … … ……… … 041
F サ ラー トのや り方 .…… … … … … … … … … … … … … … … … … … 43
: 女 性 がサ ラー トを免除 され るとき.…… … … … … … … … … … … … 59
モスクヘ行 く.…… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … ・
∞
B ジ ャマ ア (集団)の サ ラー ト.…… … … … … … … … … … … … … ・
∞
B サ ラー トをまちがえた とき.…
… … … …… …… … …… … … … … ¨… …68
0ラ カー トの回数 を忘れた。
… … … … … … … … … … … … … …… …… 69
C サ ラー トの時刻 を過 ぎて しま つた とき.…… … … … … ¨… ¨… ・
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… 70
ま つた とき.…… … … … … … … … … … … … …71
D 集 団礼拝 に遅れ て lノ
3 ザ カー ト.…… … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … … 76
F ザ カー トの計算.…… … … …… … … … … … … … … … … … … … … 81
K サ ダカ .…… … …… … ……… ¨… … …… … … ・
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… … … … …… … … ∴… 086
A ラ マ ダー ン月 とクルアー ン.…… … … … … … … … … … … … … … ・
89
B ラ マ ダー ン月 とサ ウム .…… … … … ・
… … … … … … …………… …… ・
90
C ル ー ヤ ・アル ヒラール (新月 の観測).… … …∴.…… … … … … … 92
G イ フタール .…...・
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: サ ウム を してはいけない場合 .…
…… … … … …… … … … … …… … ……97
J カ ダー のサ ウム .……… … … …… … …… …… …… … ………… …… …… …… 97
L フ ィ ドヤ.………………………………………………………………………………・
97
M タ ラウィー フのサ ラー ト.…
… … … … … … … … …… … … … … … …98
N ラ イ ラ トゥ 。ル ・カ ドゥル (力の夜).… … … …… … …… …… …… 。
98
・ライ ラ トゥ ・ル ・カ ドルの ドゥアー .………………………………………99
0 イ イテ ィカー フ…… 。
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99
P サ ダカ トゥ 。ル ・フ ィ トル (ザカー トゥ ・ル ・フィ トゥル).… 101
R イ ー ドゥ ・ル ・フ ィ トゥル .……………………………………………………102
B 審 判の 日:.…
….…………………………………………………"104
C ハ ッジの歴史的背景。
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D 聖 地マ ッカ (メッカ)と カアパ.“
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E ハ ッジ とウムラ.¨
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F ハ ッジヘ出発するとき.…………:.…
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G イ フラーム .……..・
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H タ ル ビヤ。 ……・
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……111
J ハ ッジ."…………・
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………………………………112
K マ ディーナの訪問.………………………………二,二。
………………114
は じめに
イス ラー ム とは
『本当にアッラーの御許の教えはイスラーム (主の意思に服従し。帰依するこ
と)で ある.¨ ・
』イムラーン家章 (第3章)19節
ム を選んだのである。 …・
』食卓章 (第5章 )3節
一方、 ムス リム とは
自分 を全宇宙 の創造者 ア ッラー の法にゆだね 、ア ッラー
だけに帰依 し、服従す る人 とい う意味です。
イ ス ラー ムは生 き方であると言えます。
『宗教には強制があつてはならない。まさに正 しい道は迷誤から明らかに (分
別)さ れている。それで邪神を退けてアッラー を信仰する者は、決 して壊れる
ことのない、堅固な取 つ手を握 つた者である。アッラーは全聴に して全知であ
シャハーダ (証言)
サラー ト (礼拝)
ザカー ト (喜捨)
ハ ッジ (巡礼)
サウム (斎戒/断 食)
また、五つの柱 と並んでイー マー ンの柱 とされ るものがあ ります。イー マー
ンの柱 とは、ア ッラー によって与 えられた知識 に基づ き、 ムス リムが確信 をも
ア ッラー (唯一神)
マ ラーイカ (諸天使)
ク トゥプ (諸啓典)
ルスル (使徒たち)
アルヤ ウム ・ル 0ア ー ヒル (終末 の 日)
カダル (定命)
第 1部 ア キー ダ (信仰箇条)
イーマー ンとは
ッラーの使徒はこう言われました。
アプー ・フライラ1によると、ア・
イーマーンは70以上もしくは60以上の種類があります。その最善なるもの
「
はアッラーの他にイラー (崇拝の対象)は ないと証言するここであり、最も小
ー
さなイーマーンとは道路から邪魔になるものを片付ける行為です。謙譲もイ
ー
」(プハー リー、ムスリムの伝えるハディ 不)
マーンの1つです。
またある 日、天使 ジプ リールが男性 の格好を して預言者 (彼の上に祝福 と平
ー ー ー マ
安 あれ)の 前に現れ 、イ ス ラ ムやイ マ ンな どについて尋ねま した。 ウ
ノ によると、イーマー ンについて尋ね られた預言者 (彼の上に祝福 と平安あれ)
ノ
は次 のよ うに答 えま した。
ー ー ヤ (節)に よつて裏付 け
これ ら二つのハデ ィー スは、次 のクルア ンのア
られ ます。
『 信者たちもまた同じである。(かれらは)
使徒は主から下されたものを信じる、
皆、アッラーと天使たち、諸啓典と使徒たちを信じる。私たちは、使徒たちの
l預
言者 (彼の上に祝福 と平安あれ)の 教友 の名
2預
言者 (彼の上に祝福 と平安あれ)の 教友 で 2代 ロカ リフ
8
・
誰にも差別をつけない (と言う)。
』雌牛章 (第2章 )285節
1、 ア ッラー (唯一神)
『000そ れで邪神を退けてアッラーを信仰する者は、決して壊れることのな
い、堅固な取 つ手 を握 つた者である。000』 雌牛章 (第2章 )256節
つ ものは あ りません。
また秩序正 しく動 いてい る世界を司るア ッラー には、欠点や弱点はあ りませ
ラー は決 して死な
そ してア ッラー には生み の親や妻や子供 は い ませ ん。 ア ッー
ー
ないの で、子孫 を残す必要はあ りません。 ア ッラ は時間 も空間 も超越 してお
ー
り、ア ツラ に似た もの はあ りませ ん。
アッラーは 目に見えないことも、人間の心に隠 していることも全てご存 じで
・アッラーの存在を信 じる
10
る全てのものはアッラーの創造物であり、アッラこの支配下にあります。森羅
万象はア ッラーが存在することの証です。
本当に天と地の創造、昼夜の交替、人を益するものを違んで海原をゆく船の
『
中に、またアッラーが天か ら降らせて死んだ大地を甦らせ:生 きとし生けるも
のを地上に広く散らばせる雨の中に、また風向きの変換、果では天地の間にあ
つて奉仕する雲の中に、理解ある者への (アッラーの)印 がある。
』雌牛章 (第
2章 )164節
ラップとは創造者であり、所有者であり、支配者であることを意味 します。
つまリアッラー以外に創造者も所有者もおらず、ア ッラー以外からの命令はな
いと言 うことです。
『(かれは)天 と地、またその間にある几ての有の主であられる。だからかれに
仕え、かれへの奉仕のために耐え忍びなさい。あなたはかれと肩を並べ呼ぶも
のを (外に)知 っているのか。
」』マルヤム章 (第19章)65節
『かれは夜を昼に没入させ、また昼を夜に没入させ、(昼夜の交替)、太陽 と月
を従えられ、それぞれ周期をもつて定め られた期間 (復活の日)ま で (その軌
ラーであられ、大権はかれに属する。
』創造者章 (第35章 )13節
『(祈つて)言 つてやるがいい。「
わた しの礼拝と奉仕、わたしの生と死は、万
有の主、アッラーのためである。
J家 畜章 (第6章 )162節
・アッラーの美名 と属性 を信 じる
ー ー
クルアー ンと真正なハディースの中で、ア ッラ 御自身 とア ッラ の使徒 (彼
ー
の上に祝福 と平安あれ)に よつて語 られたアッラ の美名 と属性を信 じます。
アッラー、かれの外に神はないのである。最も美 しい御名はかれに属する.』
『
12
ター ・ハー章 (第20章 )8節
『かれこそはもアッラーであられる.か れの外に神はないのである。かれはガ
イブ (幽玄界)と シヤハーダ (現象界)を 知っておられ、慈悲あまね く慈愛深
き御方であられる.か れ こそは、アッラーであられる。かれの外に神はないの
である。至高の三者、神聖に して平安の源であり、信仰を管理 しゃ安全 を守護
名はかれの有である。天地の凡てのものは、かれを讚える。本当にかれは偉力
ならびなく英明であられる.』集合章 (第59章 )22-24節
2、 マ ラ ー イ カ (諸天 使 )
れてはいません。
13
『・
…いや、(かれ ら天使は)栄 誉ある しもべである。かれ ら1ま、かれ (アッラ
ー)よ り先に告げることもな く、またかれの命令に基づいて行動するだけであ
天と地の凡てのものは、かれの有である。またその側近にいる者 (天使)は 、
『
疲れも知 らない.かれ らは毎日毎晩にかれを讃え、
かれに仕えて高慢でもなく、
ます。
3、 ク トゥブ (諸啓 典 )
14
じて多くの使徒を遣わ し、啓典を下されました。 しか し時の経過 とともにそれ
0 タ ウラー ト
・ザプール
ザプーノ ー ー ー
ンはアッラ からダ ウ ドを通 して授けられた詩篇です。ダー ウー
ドはムーサーの授かつた律法を引き継 ぐように命 じられていたので、ザブール
には法に関することは含まれていません。
・イ ンジール
清めることで した。
その他、イプラー ヒームやムーサーに授けられた ものもあります。
15
ー
これ ら諸啓典の完成版 として下されたクルア ンには、諸啓典の教 えの中で
現在も有効な部分はすべて含まれています。ですからムネリムは現在あぅ聖書
を学ぶ必要 はあ りませ ん。
・クル アー ン
ー ー ハ マ
西暦 610年 の ラマ ダ∵ ン月、ア ッラ は天使 ジプ リ ル を通 して ム ン ド
の
(彼の上に祝福 と平安あれ)に 最初 の啓示 を下 されま した。それは次 よ うな
御言葉 で した。
一
読め、「
『 創造なされる御方、あなたの主の御名において。 凝血か ら、人間を
あなたの主は、最高の尊貴であられ、筆によつて (書くこ
創 られた:J読 め、「
J』凝血
とを)教 えられた御方。人間に未知なることを教 えられた御方である。
章 (第 96章 )1-5節
われは真理によつて、あなたがたに啓典を下 した。それは以前にある啓典を
『
…・
確証 し、守るためである。 』食卓章 (第 5鵜 48館i
16
そ して最後 の啓典であるクル アー ンは、終末の 日まで、ア ッラニ御 自身 によ
』アル。
本当にわれこそは、その訓戒を下し、必ずそれを守護するのである。
『
ヒジュル章 (第15章)9節
4、 ル ス ル (使徒 た ち)
前者を使徒、後者を預言者 と訳 します。
イ スラームにおいては、 この二つの語は 「
神の啓示によつて与えられたメ ッ
セー ジを人 々に (預言者 ムハ ンマ ドの場合は全人類に)伝 える人」 とい う意味
を持ちます。従 つて、イスラームで使われている 「
預言者Jと い う言葉には 「
予
言する」 「
未来の出来事を予知する」 といつた意味は含まれていません。また、
彼 らはアッラーによって選ばれた者たちであ り、自ら望んで預言者になったわ
けでも、修業によつて預言者 になれたわけで もあ りません。
ア ッラーはこの世界 と人間を創造 したまま、放 つてお くようなことは しませ
17
ったものを信 じます.私 たちはかれ ら (預言者たち)の 間に、どんな差別もし
も
そ して、これ ら預言者たちの封絨 として遣わされたのがムハ ンマ ド (彼の上
に祝福 と平安あれ)で す。ですから、預言者ムバ ンマ ド (彼の上に祝福 と平安
あれ)以 降は預言者 も使徒も現れません。
ムハンマ ドは、あなたがた男たちの誰の父親でもない。 しか し、アッラーの
『
使徒であり、また預言者たちの封減である。…・
』部族連合章 (第33章 )40節
お り、その うちの何人かはアッラーによつてその名が明らかにされています。
ムス リムにとつて預言者または使徒であつたと信 じる義務 のある人物は、ア ッ
ラーによつて明らかにされた人物だけです。それ以外の預言者や使徒に関 して
は、その名前や時代な どを知ることは出来ません:
5 、 ア ル ヤ ウム ・ル ・ア ー ヒル ( 終末 の 日/ 審 判 の 日)
その後、ア ッラーによつて人間は現世での行ないを清算されます。誰でもア
18
が秤 にかけられ、それに応 じて楽園の民は楽園へ、業火 の民は業火へ と入れ ら
れます。
ア ッラーは終末の 日について次のよ うに語 つてお られます。
天にあるものまた地にあるものも、アッラーが御望みになられる者の外は気絶
時大地は主の御光で輝き、(行ないの)記 録が置かれ、預言者たちと証人たちが
進み出て、公正な判決がかれ らの間に宣告され、(少しも)不 当な扱 いはされな
い。人びとは,そ の行 つたことに対 して、十分に報 いられよう。かれは、かれ
Jか れ らは (答えて)言 う。「
この会見の日のことを警告 しなかつたのですか。 そ
の通 りです.そ して不信者に対する懲罰の言葉が、真に証明されました。
J(か
れ らは)「あなたがたは地獄の間を入れ。その中に永遠に住みなさい。
」と言わ
れよう。何と哀れなことよ、高慢な者の住まいとは。
またかれらの主を長れた者は、集団をなして楽園に駆られる。かれらがそこに
到着した時、楽園の諸門は開かれる。そしてその門番は、「
あなたがたに平安あ
れ、あなたがたは立派であつた。ここにお入りなさい。永遠の住まいです。
」と
アッラーに讃えあれ。かれは私たちへの約
言 う。かれ らは (感謝 して)言 う。「
束を果た し、私たちに大地を継がせ、この楽園の中では好きな処に住まわせて
J何 と結構な ことよ、(善)行 に勤 しんだ者への報奨は。
下さいます。
あなたは見るであろう、天使たちが八方から玉座を目んで、主を讃えて唱念す
19
万有の主、アッラニにこそ几ての称讚あ
るのを.人 びとの間は公正に裁かれ、「
Jと (言う言葉が)唱 えられる.』集団章 (第39章 )67-75節
れ。
『またあなたは、自分の知識のないことに従 つてはならない。本当に聴覚、視
』夜の旅
覚、また心の働きの几てが (審判の日において)尋 問されるであろう。
章 (第 17章 )36節
6、 カダル (定命)
20
ア ッラー は望まれた者に慈悲によつて導 きを授 け、また望まれた者 に英知 によ
つて迷 い を授 けます.
『だがアッラーが御望みにならなければ、あなたがたは欲 しないであろう。¨・
』
しか し、一方でアッラーはかれのしもべに命令事項 と禁止事項を教え、自分
の行為を自分で選択するようにされま した。 ア ッラーはクルアー ンでこう語 つ
てお られます。
『・
…だから誰でも望む者は、主の御許に戻るがいい。
』消屋、
章 (第 78章 )39
つま り、主の御許に戻ることを望むか望まないかは人間に任されているので
(第 2章 )286節
21
であろう。だがかれは、御望みの者を迷 うに任せ、また御望みの者を導かれる。
は、カダルの知識に基づいて行動を意図することは不可能なのです。誰でも自
分の知 らないことを理由にすることはできませんから、カダルを理由に不義を
行な うことはまつた く受け入れ られないことなのです.
ですから私たち人間は、ア ッラーのカダル を信 じると同時に、正 しく生きる
ための努力を怠 つてはならないのです。
22
第 2部 イ バ‐ ダ (信仰行為)
1 シ ャハーダ
:::::3::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::3::38:::888::38::38:::38:8:8:::
仰の証言です。
23
そして、次のアーヤにあるように、シャハーダは人生の終わる時までそれを
堅持しつづけることで、火獄の懲罰からの救い となります。
『あなたがた信仰する者よ、十分な長敬の念でアッラーを長れなさい。あなた
がたはムスリムにならずに死んではならない。あなたがたはアッラーの絆に皆
でしつかりとすがり、分裂してはならない。そしてあなたがたに対するアッラ
ーの思恵を心に銘じなさい。初めあなたがたが (互いた)敵 であつた時かれは
A 『 ラー イ ラーハ イッラッラー』の真意
ー
『ラー イ ラーハ イ ッラッラー』、このカ リマ はイ ス ラ ムの核 です。この
1、 心か ら愛 され るもの
2、 怖れ られ るもの
イラーはない」つま りこの地上にあるあらゆる
ラー イ ラ∵ハ」 とは、 「
り、 「
24
崇拝を完全に否定 しているのです。
イ ッラーJと い う言葉ですが、 これは 「
そ して次の 「 …以外にJと い う意味
イラー」 とした
則以外に従 うことを拒否 します。 このよ うな人は 「自我」を 「
人 と言えます。至高偉大なるア ッラーは語つてお られます。
『あなたは自分の思惑を神として (思い込む)者 を見たのか。あなたはかれ ら
の守護者になるつもりなのか。
』識別章 (第25章)43節
一方、ほか の人間 の 自我 も 「
イ ラー」 にな り得ます。例 えば フ ィルア ウンは
す。
言 の徒 で あると思われ る。
」』物語章 (第 28章 )38節
フィルア ウンのような権力者はいつの時代にもどこにでもいるものです。そ
25
してそのよ うな権力者や指導者を、ア ッラー以外のイラー として服従 している
かれ らは、アッラーの外に邪神を選び何とか助けられようとする。それ ら (邪
『
神たち)は 、かれ らを助ける力はなく、む しろかれ らの方が邪神を守るため軍
備を整 えている始末。』ヤー ・スイー ン章 (第36章 )74-75節
B 『 ムハ ンマ ド ラ スール ッラー』の真意
26
ア ッラー とい う言葉は使われていま した。T方 、私たちの周 りにも創造主の存
う。 ア ッラTは ア ッラーの唯一性を証言するすべての人のために、ムハ ンマ ド
(彼の上に祝福 と平安あれ)と い う人間をその模範 として遣わ されま した。そ
して、ア ッラーの使徒 (彼の上に祝福 と平安あれ)が サハーバ (教友たち)と
ラーは語つてお られます。
われが使徒を遣わ したのは、唯アッラーの御許 しの許に服従、帰依 させるた
『
めである。・・・』婦人章 (第4章 )64節
本当にアッラーの使徒は、アッラー と終末の日を熱望する者、アッラー を多
『
く唱念する者にとって、立派な模範であった。
』部族連合章 (第33章 )21節
伝えられた啓示の真実性を認め、
全ての命令に服従 し、禁 じられたことを避け、
使徒の行なった方法によつてのみイバーダ (信仰行為)を 行ないます。
使徒 (彼の上に祝福 と平安あれ)に 対 してムス リムは、彼を愛 し、尊敬 し、
27
擁護 し、彼を愛す る者を愛 し、彼のスンナ (慣行)を 実践 し、彼のために多 く
の視福を祈 り、そ して彼のメッセー ジを守 り、伝えてい く義務があります。
これ らの使徒に対する義務を行 な うことによつて、ムス リムは正 しい導 を踏
ニ
み外す ことなく、ア ッラーの使徒が示 した方法で正 しくアッラ を崇拝する こ
とができるのです。
28
2 サ ラー ト
::888=18888888888:88:::=:8=:8888888888:38888:::=:888888::3888:
まえがき
イスラ=ム は全世界の創造者であ り唯一の神、アッラーのみを崇拝する宗教
です.そ して私たちの預言者 ムハ ンマ ド (彼の上に祝福 と平安あれ)が 、ア ッ
ラーは許 してくださぃます。イスラームには 「
無理」 とか 「
強制」 とい うこと
はあ りません。無理 ではな く、自分にできるペースで、少 しずつ勉強 していっ
てください。
サラー トとい うのはイスラームの礼拝です。サラー トとは、私たちが毎 日食
べ るもの、着るもの、健康などすべて恵んでくださる偉大な養護者ア ッラーに
29
ー ムス リム
な人もみな、一 日五回のサラ トが義務 とされています。 もちろん、
になりたての人はす ぐには完壁にできないで しよう。それは仕方がありませ ん。
でも、少 しずつ努力 して、全てできるように頑張つて ください。
ー
サラー トの言葉はアラビア語です。サラ トに使う言葉だけはどうしても覚
えてもらわなければなりません。最初はとつつきにくいでしょうが、これです
ラー トを覚えることによつて、ムスリムは世界中どこに行つても同じ言葉、同
一 ー
じスタイルで他の国のムスリム兄弟たちと 緒にサラ トができるのです。
ア ッラー がみな さんを助 けて くだ さいます よ うに。
30
まず 自宅で
A 各 サ ラニ トの呼び名 と時刻
一 日五回のサ ラー トの
名前は、次の通 りです。
通過した後から、アスルの始まりの時間までの間に行ないます。
3、 サ ラー トゥ ・ル ・ア スル (午後遅 め)JL珀 :垂 直に立てた棒 の影 が 、正
午時 の影 の長 さプラス棒 の長 さにのび ■時刻か ら、日没までの間に行ないます。
4、 サ ラー トゥ ・ル ・マ グ リプ (日没直後)里 鼻 コ :日 没か ら、イ シ ャー の始
翠朝のファジュルの始まる時間までの間に行ないます。
フ ァル ド前 の フ ァル ド フ ァル ド後 の ウィ トル
ス ンナ スンナ
1、 フ ァ ジ ュル 2 2
2、 ヌr7ル 4 4 2
3、 ア スル (4) 4
4、 マ グ リブ 3 2
5 、イ シ ャー (4) 4 2 3
31
ー コ
(彼の上に祝福 と平安あれ)が いつ も行なわれたサラ トのことです。(カッ )
のなかのスンナは、預言者がや つた りや らなかつた りしたもので、ほかのスン
‐
ナよりも重要度が低 い ものです。 「」線 は日の出日の入 りにかかるおそれがあ
B サ ラー ト全体の流れ
サジダ ︵
キ ヤー ム ︵
ルクー ︵
立 ち上 が る
起 き 上が る
ひれ伏︶
立 礼︶
立 つ︶
起 き上が る
32
起 き上 が る
立ち 上 が る
サ
ジ
ダ
( 3 ラ カ ー トの サ ラー ト) 座 る
右 と左 にサラー ム
起 き上 が る
33
C タ ハー ラ
・イ ステ ンジ ャー
サラー トは日常で体を清潔にすることから始まります。糞尿や血、膿は自分
自身 の もの も、また他人や動物 の もの も不浄 であ り、それ らが衣服や身体 に付
いたままでサラー トをすることはできません。またイスラTム では、酒類も不
ー
浄なものとしてみなされており、これらが身体や衣服についたままではサラ
トはできません。生活の中で気をつけなければならないのは トイ レの中です。
ー
トイ レの中での清めの作法をイステンジャ といいますが、 これは重要なこと
です。
ー
放尿や排便の後、水の容器ないしは水道のホ スなどを右手で持ち、局部に
水をかけながら左手を使つてよく.洗います。その後、水分をとるために再び ト
一
イ レットペーパーで拭いてもかまいません。服を直す前にもう 度確認 し、尿
が後から出てきて下着や身体を汚すことのないように気をつけます。もし汚し
て しま つた場合、洗 い清 めなければな りません。水 で洗 つてか ら絞 り、それ を
3回繰り返せば充分です。こうしてトイレをすませた後、手をよく洗います。
・ウ ドゥー
“ "の
ウ ドゥー とは、 清 め ことです。サ ラー トをす る前には、自分 の身体 を清
「
めな くてはな りませ ん。預言者 ムハ ンマ ド (彼の上に祝福 と平安あれ)は 清
ス ー ム には単
潔 さは信仰 の半分 である」 とお つ しや つています。 しか し、イ ラ
ませ ん。
状態 にな ります。
―精液 が もれた場合
34
一性交 した場合
一生理があ った場合
りません。 (39ペ ー ジ 「
グスルのや り方」参照)
もうひ とつ は 「
小 さな汚れ」 です。 小 さな汚れは次の場合 にお きます。
一小便 を した場合
一大便 を した場合
―おな らを した場合
―吐 いた場合
―膿 が 出た場合
―眠 つた場合
―失神 した場合
くりやげつぷではウドゥーは無効になりません)
35
ウ ドゥーのや り方
さて、ウ ドゥーのや り方です。まず、心の中でア ッラーに対 して 「ウ ドゥー
を行ないます」 と意志を表 します。それから、日の中でそつ と 「ビス ミッラー
うにすれば充分 です。
36
3、 それから右手で水をすくい、鼻 4、 それか ら両手で水 をす くい、顔
い ます。
に して 、 こん どは左手 を肘 まで 3回
洗 い ます。
37
7、 そ してそのまま人差 し指 で耳の 8、 つ ぎに、右足 をくるぶ しまで 3
しまで 3回 洗 います。
。グスル
な ことがあつた場合、宗教的に 「
見えない大 きな汚れ」 とな り、そ の ままでは
一性交す る
一生理がある
一出産す る
といいます。
38
・グスルのや り方
1、 心の中で 「
グスル をします」 と意志表示を します。
2、 両手を洗います。
3、 陰部など、汚れた部分を洗います。
4、 ウ ドウーをひととお り行ないます:
5、 水を (あるいはお湯を)頭 から二回かけます。
6、 本 を右肩に三回かけます。
7、 水を左肩に三回かけます。
8、 日と鼻の穴をすすぎます。
9、 髪の毛のつけ根から足の指の間まで、全身をまんべんなく洗います。
イスラームでは、り
:│などの大量の水の場合 を除き、一度汚れた身体に触れた
D ア ザー ン
ムス リムの国へ行 くと、遠 くから歌のよ うな音が響 いてきます。 これが “
ア
"で
ザー ン す。アザー ンはサラー トの時刻を皆に報せて、サラー トに来るよう
に呼びかけるための ものです。 しか し、家で自分ひとりしかいない場合でも行
39
まず、少し高い場所にマッカの方向を向いて立ちます。それから、両手の人
差し指を耳の穴へ入れます。そして、ボリュームをあげておごそかll、こう唱
えます。音の高低やのばし方には国や人によつて独特のスタイルがあ り、決ま
っていません。
アシ ュハ ドゥ ア ン ラー 、イ ラー ハ イ ッラ ッラ
ー ふ1■
lJ!り ルf
bil疑
ヽ
アシュ′ アジナ ムハンマダンラスールッラー h3■31麟L子
ドゥ 1酔f
味:私
(意 がアッラーの使いであることを証言する)
はムハンマド
サラー
ハイヤー アラッ 曲 1ルン
ハイヤー アラルファラーハ こ 郷l ルン
40
`刈lルン
ハ イヤー ア ラル フ ァラーハ
(意味 :ア ッラーのほかに崇拝に値するものはない)
ハイヤー ア ラルファラーハJ
ファジュル (暁の礼拝)に 限 り、 「
後に次の言葉を唱えます。
ア ッサラー トゥ ハ イルン ミ ナン ナ ウム
ア ッサラー トゥ ハ イル ン ミ ナン ナ ウム
(注 :サ ラー トは眠 りより良い)
E イ カー マ
“ ーマ"と
イカ これか らサラー トが始ま り
は、マスジ ドの中の人々全員に 「
ます」とい うことを知 らせるためのアナ ウンスで、サラー トの直前に唱えます。
(整列の仕方。 60ペ ー ジ 「
イマーム とその うしろ」
)
41
ー
自宅な どで 自分ひ とりしかい ない場合 で も、イ カ マ は した方がよいです。
ー
唱 える言葉は アザ ン とほぼ同 じですが、「 ハ イヤー ア ラルフ ァラー ハJの 後
ー ー (意味 :サ ラー ト
に 「カ ドウカー マテ ィッサ ラー 、カ ドウカ マ テ ィッサ ラ
ハ イヤー ア ラル フ ァラーハ X2
カ ドゥカー マテ ィッサ ラー × 2
ラー イ ラーハ イ ッラッラー
ー ア ッサラー トゥ ハ イル
(注 :フ ァジュルのサラー トで も、イ カ マの時は 「
ン ミ ナ ン ナ ウム」は唱 えません)
42
F サ ラー トのや り方
ウ ドゥーを済ませた後、清浄な服を着てマ ッカの方角を向き、清浄な場所に
ア ッラこをたたえて、なになにのサラー トをなんラカー トさ
そ して心の中で 「
さげます」 とニーヤ (意図)し ます。 (31ペ ァジ 「
サラー トの呼び名 」参照)
このニニヤは何語でもかまいません。 この とき両足は間を少 し開け、顔をま
つ́す ぐマ シカの方角に向け、背筋を伸ば して雑念をはらい、集中します。サラ
ー トの途中でやめた り
、ものを食べた り、話 した りすれば、そのサラー トは無
効 にな ります。
そ して、両手の平を正面に向けて耳の高さまであげ、日は正面を見、声をは
ア ツラー フ ア クバル (意味 :ア ッラニ は偉大な り)
つきりと出 して、 「
43
心の中もtア シラーの事だけを
念 じるように努力 しますよ
それから、日のなかでつぶやく
ように小 さい声でこう唱 えます。
(注 :まだ言葉をおぼえていない
人は、サラー トの始めか ら終わり
ヌノパ ーナノ7
まで 「 (意 味 :
アッラーは完壁だ)ふ:こ
■郵れ と
繰 り返 します)
3」
呼 1`33毎Jttabi33晩 皓チ融l夢
‐
ー たをたた えます。あ
(意味 :ア ッラ よ !あ なたは神 聖 であ り、私 たちはあな
しお
なため名ほ祝福されています。あなたの停大さは最高であり、あなたをさ
いて崇拝に値するものはありません)
それから日の中で、 こ うつぶやきます。
二 / ジ ーム
アクーズ どノ/ ―ど ミ ナノシヤイタ
こ
げ"夕卵lむ
夕│メ〔
ー います)
(意味 :い まわ しい悪魔に対 し、アッラ の守護をねが
3こ の では日の中でつぶやくように唱える言葉は斜体で表します。
本
44
そ して、今度ははっきりと声を出 してクルアー ンの開端章を唱えますが1第
1節 目だけは日のなかで読みます。
(注 :ズ フル とアスルのサラー ト (31ペ ー ジ 「
サラー トの呼び名J参 照)
では、クルアー ンはすべて日の中だけで唱えます)
ア ッラフマ ー ニ ッラ ヒー ム
マー リキ ヤ ウミッデ ィー ン
イ ヒデ ィナ ッス ィラー タル ム スタキー ム
ガイ リル マ グ ドゥー ビ ア ライ ヒム
ワラ ッダー ッリー ン
一
び
アー ミー ン
45
ー
(開端章 〔アル ・ファ ティハ〕の意味)
1。慈悲あまねく慈愛深きア ッラーの御名において。
2.万 有の主、アッラーにこそ凡ての称讃 あれ、 │
3.慈 悲あまねく慈愛深き御方、
4.最 後の審きの 日の主宰者に。
5。私たちはあなたにのみ崇め仕え、あなたにのみ御助けを請い願 う。
6.私 たちを正 しい道に導きたまえ、
7。あなたが御恵みを下された人々の道に、あなたの怒りを受けし者、また踏み
迷 える人 々の道 ではな く
アー ミー ン
ー 一
それから、はつきりと声を出 して、自分にとつて易 しいクルア ンの 章、も
しくは数節を唱えます。
サラー トの呼び名」参照)で は、クノ ー
(注 :ズフル とアスルのサラー ト (「 ンア
ンは日の中だけで唱えます)
46
ヌノパーナ 7 ノ
どヤル 「ズベース x3 ♂口:(ぁL島
ニ
(意味 :尊厳なる主にたたえあれ)
°
ラ ッパ ナー ワラカル ィヽム ドゥ ェ L卸 3崎
48
ア ッラーフ ア クパル」と唱えながら立ち上が
そ して今度は、声を出 して、「
ります。 これで 1ラ カー トロが終わ りです。
キヤーム 『 開端章』とクルアーンの別の章を読む
ルクー しながら ア ッラーフ ア クパル
ルクーで ヌ //ヽ一ナ / ノ どヤル ア ズベ ース× 3回
さて、2ラ カー トロのサジダから、今度は 「
ア ッラーフ ア クパルJと 唱え
ながら立ち上がらずに、そのまま座 ります。
それから次の ような言葉を目の中で唱えます。
“ち
・
J一
′
/ノ タ と ヤ ハ ク ノ ノ7
一
49
―
ノンチ 7 ノ ト ク ノ ンタイイノヾ ハク 珀 ぅし1メ
コち
アノナ7 ン ナ ど=ユ
ム /7 イ カ ア イ■ノヽ l ぴ準 静 l
″
ノ7 ノマ ハクノノ ど ノ バ 7 カー トクノ も ふち
/ノ ナ7 ―ム /ノ イナー ク // ― あ 手 静 l
―
イパ ーデンン/ ―どツチーノ ど ン 辞JCコiふ
い●
ノ/シ ュハ だク ア ンナ スハンマダン 1島
二b i ■
機ち
/ノ ドクノ ′ 7 ヌ /2ノ 奪6 6 等
ー
(意味 :あ らゆるあい さつ と、祈 りと、良い ものは、アッラ 、あなたのため
ー ー
にあ ります。預言者 よ、あなたに平安 と、アッラ の慈悲、アッラ の恵みが
ー べ
あ りますように。私たち とアッラ に忠実なすべてのしも たちに平安あれ
ハ
私はアッラーの他 に崇拝に値するものがない事を証言 します。そ して私はム
ンマ ドがアッラーの しもべであり、使徒である事を証言 します)
50
さて、これでサラー トの単位である 2ラ カー トが終わ りました。 1ラ カー ト
はルクー 1回 とサジダ 2回 です。サラー トは通常、最低 2ラ カー トや つて終わ
ります。
そこで、 2ラ カー トで終了する場合は、このまま下へ、 3ラ カー トもしくは
4ラ カー ト続ける場合は、54ペ ージヘ進んで下さい。
/ノ 7 ―ノンマ ナ ノノ /ノ ー ム ハ ンマデレ ン
■ ル レ 静:
ノ/7 / ノ ム ハ ンマ/ /ン “ J許 3
カ マー チ ン7 イタ /ノ ー イ /7
“鳴渉 4 “
ど マ
ノ/7 ― ア ーノ イ /7 ム
ど
■■ダ議3
インカ ″ ハ ヾ― ドクン マた だ ‐ ‐ 鋤
最 も高貴なお方です)
/ノ ノ ノ ンマ バ ーノタ ア 7 ― ム ハ ン マ / /ン “ J多 ち嘔
.51
4
崚
´
ヽ
議
カ マー ノヾ
― / タタ /7 イ /7 ど マ
“豊 ダ議3
ノ/7 ア ノ イ プラ ー ど―ム
(意味:アッラーよ。ムハンマ ドとその子孫にあなたの恵みをお与えください。
あなたがイプラーヒームとその子孫に恵みを与えられたように。真にあなたは
賞賛すべ きお方、最 も高貴なお方です)
それからこう祈 ります。
ぼ´ 山
嘔 ど
7 ノバ オ ア テ ィオー
ノィン ドクニ ヤ ハ チナ
“
ダノィルアーどィティ ノヽ
チオ L夕 和ψ
ノキナー /プ Lバ ン オー/2 口l ●
:L嘔
そして、最後に右をむいて声を出 し、
ー ・ l
アッサラマム アライクム 7 ラ フマ トゥッラ 夕
L勇 i筆 静
52
と言 い 、 さらに、左 をむ いて
一ナン7
ヌ//ヽ ■ と33回となえます.
hi 3嗅
(意味 :ア ッラーは完全だ)
(意味 :ア ッラーに讃えあれ)
53
ミ
フアタ′
さいごに、/ノ7 ― ル メ 亀l と34回となえます。 ‐
(意味 :ア ッラーは偉大な り)
手の指を使 つて数えるのが、預言者ムハ ンマ ド (彼の上に祝福 と平安あれ)
の習慣で した。
ー
それから、ア ッラーヘ 自分の個人的な願 いを自分の言葉でします。 ア ッラ
はあらゆる人の言葉を、それが何語であつて も、どこにいても聞いてお られま
すから、悪いことでないかぎり、現世のことも来世のことも、自分なりに望む
ことを願 えばよいのです。 この祈 りのことを ドゥアー といぃ ます。
3 ラ カー トと4 ラ カー ト
言 つて立ち上が ります。
3ラ カ∵ トロ
手を組んだキヤームの姿勢にもどります。それから、今度は日の中でクルア
ーンの 『
開端章』を唱えます。
重要 13・ 4ラ カー トでは、『
開端章』の後に別の章は唱えません.
ー
そ して 1 、 2 ラ カー トロと同 じよ うにル ク とサジダを します。
ル クー で ス ノス ー ナ / ノ どヤル ア ズ ベ ームX 3 回
54
起き上がりながら サ ミアッラーフ リ マ ン ハ ミダ
7 ・
ど°Jと 0」を読み、サラー トを終了します。
「アン7 ―ノンマ◆
4ラ カー トロ
55
最後 に、再び 「ア ッラー フアクパルJ‐と唱えて座る姿勢にな ります。そ して
49ペ ージヘ もどり、「/ノ タ と ヤ ハ ク ノ ン7 ど ・
・」 と 「/ノ 7 ノ ン
マ・
・」 を読み、サラー トを終えます。
G ス ンナ とナ フルのサラー ト
いままで説明 したのは義務 のサラー トで、義務のことをアラビア語でファル
一
ドと言います。サラー トは一 日五回のファル ドを行なえば 応十分です。けれ
ども、イスデームの考え方 としては、できるだけ少なくや つて楽をしようとい
うのではなく、良いことならば積極的にやろうという考え方なので、もし難し
くなければ、義務でないサラー トもや つた方がよいです。
56
最初ltニーヤ (意思表示)です。「 り のチラー トをし
スンナ (あるいはナフ′
ます」と意図します.そ して、スンナもナフルも全ての言葉を目の中だけで唱
えます。それから、いくつかの場合を除いて、スンナもナフルも自分ひとりで
行ないます.そ れに対し、ファル ドのサラー トは原則として (もちろんできな
ければかまいませんが)マ スジドでほかの人たちと一緒にやるものです.た だ
し、女性はマスジドヘ行く義務はありません。
H ウ ィ トルのサラー ト
ー 日の しめ くくりに行な
う3ラ カー トのサラー トを 「
ウィ トル」のサラー ト
と言います。 これは、義務 ほど重要ではありませんが、スンナよりも重要なも
のです。
を唱 えます。
/ノ 7 ノ ンマ イ ンナー ナ ス タィ ーメカ
学 t静 │
57
ノチメ タノプレ ーカ ノ チメ タグフ ィルカ
スヌノ ミヌ どン グ ナタノンカル Z7 イ カ 纂 鮨勇 後 レ発
クヌヌニ ー /7 イ カル `
イラタノ/ 艦,1畔■
ノ/ / ヌ チンノー ク ″ シ狂 だク 場 ル4
//― /シ “ エ
ごルク シノァーノ カ ″ ゾ 的L
メ リ
(意味 :ア ッラー よ。私たちは本当にあなたの助けとあなたの導きとあなたの
許 しを求め、あなたを信 じ、あなたに頼 ります。 あなたを賞讃 し、あなたに感
謝し、あなたに背きません。そしてあなたに不服従な者と離れ、つき合いを絶
ちます。アッラーよ。私たちはあなためみを崇め、あなたに対してのみサラー
トを捧げます。そ してあなたにサジダ し、あなた の もとに参 ります。 そ してあ
: 女 性がサ ラー トを免除 され る とき
や り直す必要はあ りません。
59
モ ス クヘ行 く
ー
A ジ ュムア (金曜 日)の サ ラ ト
一
金曜 日はムス リムたちの祝 日です。そ の 日、 ムス リムはグスル を し、 番 よ
ー
い服 を着 て町 の大 きなマスジ ドに集 ま り、 ジュムアのサ ラ トを します。導師
一 ー
の説教 が行 なわれ、そ の後、皆 で 緒 にサ ラ トします。 ジ ュムア は ズフル と
4 2 4そ して 2
・並び方
60
上の場合tサ ジダするだけの距離をとつてイマームの後に横一列に並びます`
集団礼拝で、声を出すのはイマームだけです。イヤームの声に合わせて、後
ろの人々はサラー トの動作をします。イマームより先に動いてはいけません。
そ こでイマームの唱える言葉 と、後ろの人の唱える言葉を分けて書いてみまし
た。
イマー ム │ 後ろの人々
一人がイカーマ を唱 えた ら
集まってきて並ぶ
みんなが並んでい るのを確かめる
立ったまま
ア ッラー フアクパル
(と声を出す) ヽ /ノ デー ノアクノヾ
ル
一 オカ ノ7 ―才ンマ ク どン、
ヌ ノンヽ ム デンヵ
ク7 ― ハガ7ル″
イ7 ■
.
6
アクプ どノ7 ど ヾナッシャイターニノ7 ジ ム
クルアー ンの 『開端章』 を
声に出 して読む
ス
ビス ヾノ/ ど / ノマーニ ノ ど
アル ハ ム ドゥリッラー ヒ ただ聞 く
ラッビルアー ラ ミー ン
∼∼ 中 略 ∼ ∼
ガイ リル マ グ ドウ ビ アライ ヒム
ワラッダーー ッリーン
/― ミーン
クルアー ンの別の章を読む
↑ 〃 弓 ﹂ も
:
ル クーヘ
ア ッラー フアクパル
シ
タ
カ
ナ ナ オ
一 一 一
一
ヌ ヌ ヌ
ノ 一
ノ ン ノ
カ
フ 一
カ
起き上がる
サ ミアッラーフリマンハ ミダ
7 ″ ヾオー ク ノカル ′ヽ
ス だク
62
サジダヘ
ア ッラー フアクノ`
ル
/ノ 7 フ アク ノヾ
ル
ヌ//ヽ一方7 ノどヤルアアジー
起 き上が って座 る
ア ッフー フアクパ ル
ア ン7 ノ アタパル
ニ回 目のサジダヘ
ア ッラー フア クパル
ア ンタ フ アタノヾ
ル
ヌノスーオ7 ノどヤルア/7
スノスーナ7 ノどヤルア/7
ヌ//ヽ―ナ7 ノどヤルア/ノ ー
立つ (あるいは座 る)
ア ッラー フアクパル
/ノ 7 ノ アタノヾ
ル
以降、同様 に行な う
∼∼ 中 略 ∼
最後 に
63
ノバ 7 カー トクノ
ーノ
/7 ナ // ―ノ―
ヾプ タどナ
レノ ―
ーノどン/
ナ
/ノ/ ム
― イ タ
フ
シュハだ /ンラー イラ /h イノイノノ
ー/2ノ
ノ/シ ュハ だ /ン テ ム ハンマダン 1/ブ ドノ ノ / ヌ
/ノ/ ィノマ チノノタラー f4`
ンマデレン フアプ /―ノム
ハンマ/インカマー チノ/ タ
イ タ/ ―イノンニど―マ ノ// /
ニノイプフーど ニスイン″ ハやドタ ン マジードク
/ノ/ ノンマバ ノク /7 ―ネハンマデレン グ// /―ノム
ハンマ/インカマーバ / クタ 才/ ―イノンーど―マ ノ// /
―ノイノフーど ―ムインナカ ハや―ドクン マジードク
右 をむ き
ア ッサ ラー ムア ライ クム
/ ノ チ/ ス ア/ イクス
・ ー
フ ラフマ トッラ
ク/ ノマ トノ7
左 をむ き
ア ッサ ラー ムア ライ クム
ワラフマ トッラー
/ ノ チ/ ―ム/ ノ イクス
ク/ ノマ ハノ7
ー ワラッダー ツ
開端章』を唱えて 「
この表でお分かりのように、イマ ムが 『
アー ミーン」 とい
の人々は 「
リーン」 と言うと、それに応えるようにして後ろ
64
います。
それから、ルクーから起き上がる時にイマームが 「
サ ミアッラー フ リ マン
ハ ミダJと 言 うのに対 し、起き上がった人々は 「/ ノバ オー ク ノカノ
レノヽ
ムだ
ク」 と、これ も呼びかけに応えるようにして唱えます。
しか し、後ろの人々は最初から最後まで無言で、 これ らの言葉はすべて日の
中でつぶや くように して唱えるのです。
このよ うに声を出 してサラー トするのは、基本的にイマームが後の人々の動
言葉 と後に並ぶ人の言葉を全て唱えます。
65
こんなときどうする
タヤ ンムムをするにはある種の条件があ ります。それは他に方法がなく、や
むを得ない とい うことです。例 えば、
1、 身近な所に水が得 られない。何 キロも離れた所に水があつて、容易に持つ
て来 られない。
2、 水 は近 くにあるのだが、そ こになんらかの危険 (例えば、水道の前に危険
な野犬がいるなど)力`
あつて、そ こにど うしても近付 くことができない。
使 うわけにはいかない。
5、 風 邪をひいて熱がでているが、冷たい水 しか手に入 らない。もし冷たい水
を使えば、確実に病気が悪化する。
6、 病 気で身動きのできないよ うな状態である。
7、 水 は売つているもののtこ ちらの弱みにつけこむような法外な値段である。
8、 長 距離 の列車に乗 つてお り、降 りることもできなければ、水を手に熱 _る
66
― をや り直 さなけれ ばな りません しか しタヤンムムで行なったサ ラー トが
。 終
わつた後に水 が手に入 つて も、そ のサ ラー トをや り直す必要はあ りません。
0タ ヤ ンムムのや り方
フ ァジュルの サ ラー トをす る
まず 意思表示 を します。例 えば心 の 中で 、 「
んべ んな く砂 ぼこ りがつ くよ うに 1回 、顔 をなでます。
今度 は左手で、右手 をひ じまでなでます。
67
と指 の間 にも砂ば こりがつ くよ うに して終わ りです。あごひげがある人は、
あごひげに も指 を通 します。
いません。
タヤ ンムムは、タヤンムムを行なわなければならなかった条件が続 く限 り有
B サ ラー トをまちがえたとき
サラー トの中には、それなくしてはサラー トが成 り立たない重要なことがあ
ります。それ らは次の とお りです。
1、 ニーヤ (意図)
8、 サ ラーム
68
実際にサ ラー ト中、ラカー トの回数 を忘れて しまった場合 を追 い なが ら、 こ
の訂正 のや り方 を見てみま しょう。
のサ ラー トの回数 を忘れて しま う」
まサ ラー トを続 けます。
/ン ナ ム ノヽ
ンマダン /ブ だク フ ク ノヌ ー/2/」 を唱え終わった ところで
69
ヌノパ ーオ 7 ノ どヤル ア /7 ― 」 と3回 唱えます。
「
ア ッラーフ ア クバノ
そ して 「 吻 と唱えて座 ります。
一呼吸おき、ふたたび 「 ア ッラー フ ア クバル」 と唱えてサジダします。
ヌノパ ーオ / ノ どヤル ア /ノ ー」 と3回 唱えます。
「
アッサ ラームアライクム
このよ うに、間違 いを訂正するためには、最後 に 「
ワラフマ トッラー」を一つ とサジダを二っ余分に付け足せばよいのです:
ー
他 の細かい間違い もみんな同 じや り方で訂正できます。 どんなサラ トに も
ー
同 じや り方で使えます。また、同 じサラ トの中で 2回 以上間違えても 1回 の
訂正で済みます。
4
この訂正のためのサジダをサジダ ・サハ ウといいます。
C サ ラー トの時刻を過ぎて しまったとき
サラー トをや らない うちにそのサラー トの時刻が過ぎて しまつた場合、なる
べ く早 くそのサラー トをや らなくてはいけません。 このように遅れて行な うこ
とを、カダー といいます。
4ィ
マー ムの後についてい る時は、後にい る人は間違 えて も訂 正の必 要はあ り
ませ ん。集団礼拝 にお いて は、イマー ムが正 しいサ ラー トの責任 を負 つて後 の
ー
人 々の盾 となるか らです。 もしイマ ムが間違 い を犯 し、それに対す る訂正 の
サ ジダを行 なえば、後 人はそれ を真似すれば よいのです。
の
70
ア ッラー をたたえて、今朝の (あるいは何月何 日の)フ
その ときの意志は 「
D 集 団ネ
L拝に遅れてしまったとき
L拝にやつて来たとき、もしすでにサラー トが始まっていた場合、次の
集団ネ
ようにします。
1、 列に空きがあれば列に並び、なければその後ろに並びます。
サラー トの意志表示」を心の中でします。
2、 おちついて 「
ア ッラーフ ア クバル」 と唱え、手を組みます。
3、 両手をあげて 「
4、 そのまま皆の動作に参加 します。みながルクーをしていればルクー、サジ
は数えません。
アッサラームアライクム ワ ラフマ トッラー」 と唱えた時点
6、 イマームが 「
で、もしラカー トの回数が足 りていなかつた場合、ほかの人たちが右を向
いているときも自分一人は正面を向いたままでいます。
そ してイマームが もう一度 「
ア ッサラームアライクム ワ ラフマ トッラ
ー」 と言 つて左 を向いた ときに一人で立ち上が り、足 りなかった分のラカ
スプハーナカッラーフンマ……」および 「
ー トを行ないます。その時、「 ア
ウーズビッラーヒ……」「
ビスミッラーヒ……」『
開端章』『もうひとつ別の
71
章』 を読んで、サラー トの足 りなか つた要素を全 て補 います。
7、 最後に もう一度座 って終了の言葉を唱え、終了 します。
E 旅 行 中のサ ラー ト
・「
旅行者」 の条件
家 を出た時から 「
旅行者」です。例え自分の家から10キ ロしか離れていなく
ても、あるいは帰 りに自分の家の近くまで来ていても、自分の家にたどりつ く
までは 「
旅行者」です。
72
またたとえばある人が80キ ロ以上 15日 未満 の予定である場所に泊まって
いた とします。その間ず つと短縮 と結合のサラー トをしていま したが
、急に滞
在予定を延長 し、 15日 以上滞在することにしま した。その瞬間からその人は
「
旅行者」ではな くな り、その次の回からのサラー トは平常通 りにや らなけれ
ばな りません。 ただ し、それまで行なった短縮 ・結合礼拝はや り直す必要はあ
りません。また、旅行先で集団礼拝に参加 し、地元のイマームの後につ く場合、
イマームに従 つて平常通 りの回数を行なぃます。
F 短 縮礼拝 と結合礼拝 のや り方
アスル : 4 ラ カー ト → 2 ラ カー ト
マ グ リブ :3フ カー ト → そのまま
イ シ ャー :4ラ カー ト → 2ラ カー ト
ウィ トル :3ラ カー ト → そのまま
ジュムア :旅行者にとってジュムアは義務ではないので、参加 しな くても
73
ー
けて行ないます.フ ァジュルは他のサラ トと結合 しません。
自動車、列車、飛行機、船な どの中でも、ふ らついて転ぶ心配がなければ立
ー
ってサラー トすべ きです。そ うでなければ座 つたままサラ トできます。乗 り
G け がを した時 の サ ラー ト
・けがをした時の ウ ドゥー
ー
出血をするとウ ドウーは壊れてしまいますから、けがをした時はウ ドゥ の
前に手当てが必要です。例えばもし指を切 つた りして指に包帯や絆創膏を巻い
ている場合、濡 らした手で一度包帯の上か らなでることで洗 う代わ りにな りま
します。 (66ペ ージ 「
タヤンムム」参照)
H か らだが不 自由なときのサラー ト
けがや病気などで通常のサラー トの動作ができない場合には、どんな姿勢で
もサラー トはできます。例えば、膝の関節が悪くて正座ができない場合、椅子
ー `
に腰かけてサ ラー トできます6こ の とき、ル ク やサ ジダの代 わ りに、それ を
ー
示す動作 をすれば良いのです。その時、ル ク とサ ジダの違 いが分 かるよ うに、
74
前 へ の傾 き方で区別 します。サジダを示 す の には 、ル クー よ り深 く傾 きます。
75
:8:8:::=:::8:38:::::888888::38::::8:::::38888=:::::3888:::::::::::388:::8888::8::388:::=
3 ザ カー ト
A ザ カー トの意味 と重要性
ザカー トは、イスラームの基礎 となる第二の柱です。 これは財産に余裕のあ
ー
るムス リム (イスラニム信者)に 対 し、至高なるア ッラ が命 じられた義務の
一つであ り、その人の財産から一定比率の金銭や現物を支払 うことを意味する
ー
このように、サラー ト (礼拝)は 言葉 と動作による至高なるア ッラ に対す
ーヘ
る崇拝の行為であり、ザカー トは財産による崇拝の行為なのです。 ア ッラ
の崇拝の気持ちがなくては、この二つの行為は精神的な意味を持ちません。
一
あるとき預言者ムハ ンマ ド (彼の上に祝福 と平安あれ)の ところに、 人の
私を天国に入れる行ないを教えてください。」予
男がや つて来て尋ねま した。 「 貢
「
言者 (彼の上に祝福 と平安あれ)は こうお答えにな りま した。 あなたは至高な
76
るアッラー を崇拝 し、かれにどのような同位者 も立ててはいけない。サラー ト
をきちんと行ない、ザカー トを支払 い、親戚 と良い関係を保ちなさい。J
福祉)と が密接に結びついているのがイスラームの特徴です。信仰が単なる個
人の精神的満足のための信心で終わらず、社会に向かつて行動する方に向いて
いるのです。博愛や慈悲の精神による福祉は様 々な所にあ りますが、イスラー
ムにおけるザカー トは崇拝行為の一種です。サラー トやサウムが体を使つて行
謝 し、来世への投資とするために施すのです。
実際には、イスラーム国家がある場合、ザカー トの支払能力のある人々から
ザカー トを徴収するのは国家の義務です。 しか し、非イスラーム国家では、至
高なるア ッラー と社会に対するこのザカー トの務めは、ムス リム各人の 自発性
に任 されています。 したがつてムス リム兄弟たちが互いにその務めに注意を促
し合 つています。
B ザ カー トの精神
富は至高なるアッラーの恵みです。至高なるアッラーは宇宙の創造主であ り、
ー
保持者であ り、人間が持つているあらゆるものの本当の所有者です。 クルア
ンでこ う語 つています.
77
至高なるア ッラー こそあらゆるものの本当の所有者であ り、私たち人間は富
を託 されたにすぎないのですから、財産はアッラーの御意志に沿つた方法で使
うべきです。財産を築くことは、それ自体が目的ではなく手段ですから、正し
く使うことを考えなければなりません。また至高なるアッラーヘの純粋な信仰
のほかに、アッラーから見て最も大切なことは、親切と慈善、忍耐と他人への
思いやりであると述べられています。
順境においてもまた逆境にあつても、(主の贈物を施 しに)使 う者、怒 りを押
『
えて人びとを寛容する者、本当にアッラTは 、善 い行ないをなす者を愛でられ
てお られ、同時に、傲慢、享楽の追求、物質への欲望の追及を控えるように求
めておられます。ですから、サラー ト (ネ
L拝)は 心のおごりを清め、サ ウム (斎
78
同様 に、ザ カー トを与 えた り受 け取 つた りす ることは、双方 の意図 が純粋 で誠
実 でな くてはな らないのです。
C ザ カー トの効果
『天と地の凡ての鍵は、かれに属する。かれは、御心に適 う者に恵みを広げ、
・
またひき締められる。本当にかれは凡ての ことを知 り尽される。
』相談章 (第
42章 )12節
79
そ してバ ランスよく分配することにあります。
『・
¨それはあなたがたの中の、ただ富裕な者の間にもっばらわたらせないため
である。 …・
』集合章 (第59章 )7節
イスラームにおける富の社会への還元と分配は、ザカー トとサダカです。ザ
カー トは義務であ り、サダカは自発的なものです。ザカー トが正 しく行われる
愛 と尊敬の心を持ち、他人の幸福に関心をもつ人びとの社会を作 り上げてゆく
で しょう.
D ザ カー トの支払いが義務 となる人
る金額の財産をイスラーム暦で一年間所有 していた人です。
・ニサ ー プ
80
り収入がい くら多 くても、必要経費や生活費が高 くてお金が残 らない場合、ザ
カー トは義務にはならないのです。
・ニサープの計算方法
ニサープの計算方法は、金 87、 4θ
βグラムの時価か、銀 612、 36グ ラ
ムの時価 どちらか低 い方をとります。イスラーム暦は太陰暦なので、一年は通
ラマ ダー ン月を決算 日にしています。
E ザ カー トの支払いが義務でない人
一正気 を失 つてい る人
一未成年
F ザ カー トの計算
・何 にザカー トがかか るか
T現 金
―金お よび金製品
―銀お よび銀 製品
―在庫商品
81
―家畜
―農作物 (収穫毎)
金 銀 お よび 金
獅 品
鉱業
□
頭 につ き 1才 の もの 1頭
頭 につ き 2才 の もの 1頭
めの 40頭 に対 して 1頭
120頭 に対 して 2頭
羊、山羊
頭 に対 して 3頭
100頭 毎に 1頭
82
4頭 まで、羊か 山羊 1頭
∼35、 1才 もの雌 ラクダ 1頭
クダ 1 頭
G ザ カー トを受ける資格 のある人
ザカー トを受ける資格のある人について、クルアーンでは次のように述べ ら
れています。
サダカ〕は、貧者、日窮者、これ (施しの事務)を 管理する者、およ
施し 〔
『
び心が (真理に)傾 いてきた者のため、また身代金や負債の救済のため、また
ですから、ザカー トを受ける資格があるのは次のような人々です。
―貧困者 :自 分 と家族を支 えるだけの充分な財産を持たない者
―羅災者 :災 害のために財産を失 つて しまつた者
金か ら支払われます.あ る学者の見解では、イスラーム国家の国税庁や公共
団体の職員は、これに含まれます。
83
―ィスラームヘの改宗者 :イスラームに改宗したために財産を失つた者は、当
払 いが含 まれます。
一債務者 :合 法的な必要経費 がか さんでできた債務 の返済が出来ずに困 つてい
債務 の返済には当てはま りません。
一旅行者 :イ ス ラマムの布教、学問の修得、商売な どの正 当な理 由で 自分 の住
職員を指 します。
H ザ カー トを受 ける資格 の な い人
一裕福な親 のい る子供
―葬儀費用 のため 、
一モスクの購入や建築 のため
I ザ カ■ 卜に関する各種の規定
場合 には、その出所を特に言わないで与えてもかまいません。 しか し提供者は
それをザカー トと意識 して支払います。
ザカー トは前に述べたような個人や団体に直接に渡されます。提供者は、そ
の相手が本当にザカー トを受け取る資格があるかどうかを、出来るだけ明確に
ー
判断 しなくてはな りません。イスラーム政府がある場合 には、ザカ トは公的
機関を通 して税金 と同じように集められ、その分配は政府の特別部門の仕事で
す.し か し非イスラーム国でのザカー トの支払いは、それぞれのムス リムが 自
分の責任 で支払 う義務があります。
日本でザカー トを支払 う場合、個人が自分で貧 しい人などを探 した り、他の
ムスリムからの紹介 してもらつた り、あるいは自分の信頼するイスラーム団体
J ど の ようにザカー トを支払 うか
ザカー トを支払 うときには、ニーヤ (意志)力菫必要です。 もしニーヤなしに
ー
ザカー トに相当するお金を払 つた り施 した後で、あれはザカ トだつたことに
85
しようと考えた場合、そのザカー トは無効です。 もしザカー トを支払 つた後で
K サ ダカ
ザカー トは経済的に余裕 のあるムス リム男女に課せ られた一つの義務 ですが、
述べています。
『・
…またかれ らは何を施すべ きかをあなたに問うであろう。その時は 「
何でも
余分のものをJと 言 つてやるがいい.… ・
』雌牛章 (第2章 )219節
信仰する者よ、あなた方は人々に見せびらかすため、持物を施すように、負
『
担侮辱を感 じさせて、自分の施 しを無益にしてはならない。…・
』雌牛章 (第2
章)264節
86
親切な言葉と寛容とは、侮辱を伴 う施 しものに優る.ア ッラーは富有にして
『
』雌牛章 (第2章 )263節
慈悲深 くあられるこ
施 しをする相手は、まず自分の家族、扶養者からはじめて、親族、孤児、貧
しい人、困つている人、未亡人、債務者、旅行者、至高なるアッラーの道の布
を施せば、アッラーは必ずそれを熱知されておられる。
』雌牛章 (第 2章 )273
節
最後に、より広い見地からして、慈善の意義は援助を必要 としている者に対
して与える金や物だけに限らないことが強調 されています。それは他人を助け
るためにする行為や言葉のすべてを含んでいます。例えば時間、労力、利害関
係、同情心、援助の気持ち、親切な言葉な ども含 まれます。他人が必要として
いることに良く気を配 り、病人を見舞い、葬儀 に参列 し、近親者に死なれた者
を慰めること、また、笑顔で人に接すること、 これ らすべてが慈善の行為なの
です。
87
この慈善行為を通 して、私たちが真のイスラーム友愛精神 を成 し遂げること
がで きるよう、至高なるアッラーのお導きがありますように。
88
4 サ ウム
8888888888888:8::::888888888:38888::88888888::888888::::888::888888888888888888888888888888888
A ラ マ ダー ン月 とクルアー ン
ラマダー ン月はイスラームにおげヽ
て非常に重要な月です。ラマダー ン月にム
ハ ンマ ド (彼の上に祝福 と平安 あれ)が マ ッカ近 くのヒラーの
洞窟にこもつて
いた時、クルアー ンの最初の啓示が下されました。
読め、「
『 創造なされる御方、あなたの主の御名において.― 凝血から、人間を
J読 め、「
創 られた。 あなたの主は、最高の尊貴であられ、筆によって (書くこ
とを)教 えられた御方。人間に未知なることを教えられた御方である。
J』凝血
章 (第96章 )1-5節
や精神的な修養により時間を費やすことが求められます。
ラマ ダー ン月は、イスラーム暦の第 9番 目の月にあた ります。イスラーム暦
は月の運行にもとづ く暦ですので、私たちが通常使 つている太陽の運行をもと
に した暦 とは違います。一年でおよそ 11日 短 く、したがってラマダー ン月も
89
秋、夏、春 と全ての季節 に順番にめぐうてきます。 これはどうい うことかと言
えば、世界中のどんな地域に住んでいるムスリムも、公平に全ての季節でサウ
ムをしなくてはならないとい うことです。実際サウムは冬には気候も寒く、日
も短いのでやりやすいのですがt夏 は暑く日も長いので他の季節よりも大変で
す。もしサウムがある特定の季節に限られていれば、ある国のムスリムはしつ
,ヽ
全ての季節 のサウムを体験することになります。
B ラ マ ダー ン月 とサ ウム
ー ー
ラマ ダー ン月のサウムはイスラ ムの五柱、つま リイスラ ムで最も重要な
ー
5つ の義務の一つです。あらゆる成年のムス リムは、男性 も女性も、 ラマ ダ
ン月の lヶ 月間には毎 日暁から日没までの間サウムをしなければな りません。
これは単なるダイエ ッ トや 肉体的な苦痛のためではなく、精神的な行であ り、
一
ア ッラーに対する崇拝 と服従を表す祈 りの つの形なのです.
アッラーは私たち人間を創造 され、私たちに生命や身体をはじめ毎 日の生活
に必要なさまざまなものを与えて下さいました。私たちが健康で生活できるの
ー
も、毎 日の食事が食べ られるの も、アッラ がそれを与えてくれてい るからで
す。例 えば人間は努力 しますが、ほんの少 し雨が降らなかつた り、冷夏だつた
ー
りするだけで、飢饉 になります.い くら科学技術が進歩 しても、アッラ がほ
ー
どよい天気に してくれなければ人間にはどうにもできません。ア ィラ は私た
90
から、ア ッラーが私たちに一定の期間、食欲や他の欲望を控えるように命 じら
『
信仰する者よ。お前たち以前の者に定められたように、お前たちにサウムが
定められた.お そらく、お前たちは主 を長れるだろう。
』雌牛章 (第 2章 )183
節
する者は、以前の罪を全て許される」
続けると、私たちは自分の欲望の奴隷になってしまいます。サウムを行な うこ
とによって、私たちは欲望に支配 されるのではなく私たちが欲望を支配 し、自
分の生活を抑制する精神的な強 さを得ることができるのです。
またサ ウムをすることによって、私たちは食べ物のない貧 しい人々の不幸を
わずかで も体験することができ、それによって貧 しい人々に対する同情心や親
健康にもよいことが解 り始めています。
しか し、 これ らはどれ も二次的なことです。私たちはアッラーからサ ウムを
91
めヽ精神的にア ッラーヘ近づ くためにサウムを行な うのです。
直後の短い時間なので、天気が署かつたり空気が澄んでいなければ月を見つけ
バ
るのは難 しいです。 も し誰 も月を見つ ける ことができなか つた場合、 シ ヤア
ニ ンの 30日 を終 えてか らラマ ダー ン月が始ま ります。です か ら、隣 り合 う別
D サ ウムのや り方
・ニーヤ (意志)
ー
サ ウムを始 めるにあたつては、まずサウムをするニ ヤ (意志)が必要です。
日で言 う必要はなく、本人がサ ウムすることを分かつていれば十分です。
92
・サ フール
なわない程度にサウムをすることができます。 しか しこの時の食事でお腹をい
つぱいにするのは好ましくありません。 この時の食事には、あま り塩味のきい
たものや、強い味付けのものを避け、タンパ ク質を多く含んだ食べ物が良い と
されます。
サフール を食べ る時刻は遅い方が良いのですが、ファジュルまでには飲食を
終え、歯を磨 くなどしてサウムに備えるべ きです。
サ フール を終えたら、この 日一 日のサウムを行な うとい うニーヤを持ちます。
ア ッラー よ。あなたの命令に従い、今 日一 日のサウムを行ないます」
たとえば、「
と意図 します。食事をしてからファジュルのサラー トが始まるまでの しばらく
の間は、クルアー ンの読誦や祈 りに費や します。そ してファジュルのサラー ト
°
の時刻に入つたら、 日の昇る前までにサラー トをささげます。
サウムを始めたら、昼の間は一切の飲食や喫煙、 性行為をしてはいけません。
一切の とは、例え一粒の エ
米や ウ ドゥ の ときに口をすすいだ水の一滴 もの どを
通 つてはいけない と言 うことです。 さらに口に入れた ものを呑み込んだ り、鼻
や 日か ら、あるいは注射器や座薬によらて体内に薬や栄養剤を入れることもサ
ウムを破ることにな ります。
しか しうつか りとサ ウム中であることを忘れていて、無意識に飲食 した り、
93
ー い
を続ければ良いです。香水、 こ う薬、化粧 クリ ム、外用薬の使用、歯 を磨
て口を軽 くすす ぐこと、無意識に唾を飲み込む こと、身体 を洗 うことなどは、
サ ウムを破 ることにな りません。
の
また、サ ウムを直接破ることにはなりませんがtけ んかや議論、他人 悪 口
ス ー
や猥談な どはサウムの精神的な効果 を落 とすので慎むようにします。イ ラ
ムのサウムは単に食べないと言 うことではないのです.食 事を しないことによ
べ
そ こでこの月には、普段 よりず つと多くの時間を崇神行為に費やす きです。
ー ー ンの最
まず、ラマ ダー ン月 とクルア ンには密接な関係 があ ります。 クルア
ー 一 ー ンの
初の啓示は この月に下されま した。そ こでラマ ダ ン月に 度、クルア
始 めから終わ りまで読破す ることが強く薦 められています。
ー ー
次に、義務のサラ トは当然のこと、スンナのサラ トやナ フル (任意)の
ー
サラー トもたくさん行な うべ きです。 ズィクル (アッラ の御名の唱念)や ド
94
またサ ウムの 目的 の一つ は、飢 えや貧 困 とは どんな もめか を体験 して
貧 しい
人に対す る親近感 を育てるこ とにあ ります.で すか ら、施 しをす ることはサ
ゥ
ムの 目的に強 くつ ながっていて 、 ムス リムは余 の
裕 ある範囲で、で きるだけ多
くの施 しをす ることが薦 め られます。た とえ金銭 でな くて も、サ ム
ウ を解 くと
きの食 事 │1人を招いて一緒に食 べ ることもそ の一環です。
G イ フ タール
95
の間は普通 と同
を終 えてから、各人の好きなように十分な食事 をとります:夜
べ せ よう
じ生活ができます。けれ どもその時に、昼間食 なかつた分を埋め合わ
として一度 に食べ過 ぎないよ うに注意 したい ものです。
・
H サ ウムを破 つてもよい場合 免除 される場合
次の人々はサウムをしなくてもよいことになつています。
―サウムをすると病状が悪化する病人
一イスラーム法で規定された 「 旅行者J:つ ま り 80キ ロ以上の距離 を移動 して
かし旅行中でも特に
現地での滞在 が 15日未満の意志で自分の町を出た人。し
ムします。
苦痛 なくサウムできるようであれば、サウ
一妊婦、および乳飲み子を育てている女性 が、サウムによつて胎児や母体に悪
影響がある場合
ムのできない条件が
以上の人々はサウムを遅 らせることができますが、サウ
ム らなくてはなりません。
終わ り次第、後 日できなかつた分の 日数、サウ をや
一老人や虚弱なためにサウムにたえられない人 :こ の人々はサウムの義務 を免
がサウムできなかつた
除されます。 しか しもし金銭的に余裕があれば、自分
しい人に施 さな
日数一 日につ き、二食分の食事か、それ に相当す る金銭を貧
ければな りません。
一思春期に達 しない子供 :しか し子供の うちか らサウムに対する心構 えを持た
一 ムを体験 さ
せるために、数 日間、あるいは 日の うちの数時間だけでもサウ
せるといいです。
勝手にサウムをやぶるのは、
病気や旅行、月経な どの正当な理由がないのに、
ア ッラーに対する違反です。
96
I サ ウム を してはい けない場合
次 の人はサ ウム を してはいけません。
一月経期 間中の女性 :彼
女はラマ ダー ン月の後にや らなか った 日数分、遅れ て
サ ウム を行ないます。
一出産後 の 出血がある間 :彼
女は出血が止まってか らや らなかった分 のサ ウム
を行ないます。
J カ ダー のサ ウム
K カ ッフ ァー ラのサ ウム
ません。
L フ ィ ドヤ
サウムが全くできない非常な高齢者や、死ぬまで治る見込みのない病人など
はサウムの義務を免除されますが、その代わり補償金を払わなければなりませ
ん。 これをフィ ドヤといいます。 フィ ドャは逃 したサ ゥム 1日 につ き、貧 しい
人に 1日 2食 分の食事をもてなすか、相当額のお金を施 します。
97
M タ ラウィー フのサラー ト
ー
ラマダー ン月の間には、毎 日5回 の義務 のサラ トのほかに、預言者 (彼の
ー
上に祝福 と平安あれ)の 慣習であつたタラウイ フと呼ばれるサラI∵卜があり
ー ー
ます。 このサラー トは各 自または集団で 8ラ カ (礼拝の単位)、 10ラ カ 、
または 70ラ カー行ないます。
ー
L拝堂)で 行な う場合は、インヤ (夜 )の サラ トの後、
実際にマスジ ド (ネ
スンナのサラー トを終えてから集団で行ないます。 2ラ カー ごとに終了 し、4
ー ー
ラカー ごとに少 し休憩 します。 タラウィ フのサラ トの後に続けて、普段は
ー
各個人で行な うウィ トルのサラァ トも集団で行ないます。 もしイマ ム (サラ
ー トの先導者)が クルアー ン暗記者であれば、毎晩クルアー ンをこのサ ラー ト
ー ー ー
中に読み、ラマダ ン月のタラウィ フで全クルア ンを読み切 ります。
N ラ イラ トゥ ・ル ・カ ドウル (力の夜)
ー ー
ライラ トゥ ・ル 0カ ドウルはイスラ ムで非常に重要な夜です。ア ッラ は
。 一
ア ッラーの啓示 クルアーンは、ライラ トゥ 。ル カ ドゥルに天上から第 天
98
可能性が高 く、特に 27日 (の前夜)の 可能性が最も高い と言われています。
そ こでムス リムはこの夜を求めて毎晩祈 りに時を費やすのです:
0ラ イラ トゥ ・ル ・カ ドゥルの ドゥアー
意味 します。その申でも最も祈 りが聞き届けられ、精神的に重要な時間は夜の
最後の三分の一です。 この時間に起きてタハ ッジュ ド (深夜ネL拝)を すること
には大きな価値があ ります。ある時預言者の妻アーイシャが預言者 (彼の上に
下さい)」
0 イ イティカー フ
見なされます。
0イ イティカー フのや り方
99
ー ー
ゥ 0ル ・ハ ラ ムですが、 どのマス ジ ドで行な つて も構 い ません。 ラマ ダ ン
ー
月 20日 の 日没前、お籠 もりの準備 を してマスジ ドに入 り、イイテ ィカ フを
ー
す るニーヤ (意志表明)を します。ひ とたびイイテイカ フが始ま つた ら、正
イイティカーフはお籠もり、
そすので、通常の生活をすることは許されません。
基本的にマスジ ドの外に出ることができません。飲食や睡眠、更衣な どすべて
マスジ ドの中で行ないます。
ません。
―風呂に入ること :マ スジ ドにシャワー室が備えてあれば、それを使用 しなけ
ればなりません。
―食事を用意 してくれる人が誰もいない場合、家に食べ物をとりに行 くこと :
これ ら以外の理由、例 えば家族に会いに家に帰るとか、葬式や見舞いに行 く
ー
などはイイテイカーフを破ることになってしまいます。イイテイカ フの最中
ニ
は、 1日 5回 のマスジ ドのサ ラ トに参列 し、サ ウム し、空いた時間は クルア
ー ー
ァンを読んだり任意のサラ トに費やします。特にラマダ ィ月の最後の 10日
間にはライラ トゥ・ル 1カ ドルのチャンスがあるので、深夜ネL拝は欠かさず行
なうようにします。 このようにして初心の通りお籠もり́をするのです。シャウ
ワール月の新月が確認されたならば、イイティカーフを終えることができます。
100
・女性のイイテ ィカー フ
女性の場合は自分の家の一角をイイテイカー フ専用の場所に定め、その中に
籠もります。男性がマスジ ドに籠もる場合 と同様、イイテ ィカー フの最中は定
められた理由なしにそ こか ら出ることは許 されません。ですから食事 も家族の
・い くらをどのよ うに、誰に支払 うか
Q ラ イラ トゥ ?ル ・ジャーイザ
ラマダー ン月は、その始ま りと同 じように新月を見つけることによつて終わ
ります。ラマ ダー ン月 29日 に新月が見つかればその晩はタラウィーフもなく、
101
ー
卜を行 ない 、翌 日のサ ウムに備 えます。 いずれ にせ よ、イ ス ラ ム暦 の他 の月
Rイ ー ドウ ` ル ・フィ トウル
ー
ラマダーン月の明けた翌日はイスラームの祝日です。アッラ の教えのサウ
ムを成 し遂げたことに対してアッラーに感謝し祝 う日です。この祝 日のことを
イー ドゥ ・ル ・フィ トウルと言います.こ の 日t午 前中にムス リムは晴れ着を
ー ー
着て広場か大モスクに集ま り、イ ドのサラ トをささげます。その後自分の
家族や友人たちを訪問したり、食事をしたりして幸せのひとときを過 ごします.
・イー ドのサラー ト
S シ ャウワール月の任意のサウム
ー
ラマダー ン月の翌月をシャウワ ル月 と言いますが、この月に 6日 間の任意
のサ ウムをすることは、あたかも一年を通 じてサ ウムするような報奨があると
す。
102
○ ラマ ダー ン月 の始 ま りと終わ り、お よびザカー トの支払 いな どに関 しては 、
103
::::8:3888:::::::::::8=::::::::::::88::3::::::::::::38:888:888:::38:888:3888:::388::::388
5 ハ ッジ
A ハ ッジの意義
ハ ッジ (大巡礼)は イスラームの五柱 と呼ばれる最も重要な五つの義務のひ
一 一 ハ
とつです。健康で十分な資金のあるムス リムは、少なくとも 生に 度 ッジ
『・¨今日われはあなたがたのために、あなたがたの宗教を完成 し、またあなた
ー
がたに対するわれの思恵を全 うし、あなたがたのための教えとして、イスラ
ム を選んだのである。―・
』食卓章 (5章)3節
ー
また、この時のハ ッジに同行 した約 10万 人の教友たち (彼らにアッラ のお
ームの教
喜びあれ)の 前で、ムハ ンマ ド (彼の上に祝福 と平安あれ)は イスラ
ー
えの要約 とも言 うべ き鵬1れの説教』を行ない、イスラ ムの精神を再確認 し、
B 審 判の 日
一
イスラームの重要な信仰の つに審判の 日があります。 あらゆる人間は現世
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での生活を終えていつか死にます。アッラーが人間をこの世界に送 つたのは意
味のないことではな く、誰が信仰するか否かを試すためです。
人間にとって短 く、不条理なことも多いこの現世は、人間が精神的にいかに
成長 し、ア ッラーに認められて天国に入るかとい う重要な試練の場なのです。
それが精算されるのが審判の 日です。
ハ ッジの象徴的な意味の一つは審判の 日の疑似体験です。ハ ッジの
最 も重要
ー 一
な行事は、特定の 日にアラファ トとい う荒野に 日とどまることですが、そ
の時、巡礼着をまとい、現世の一切の地位や虚飾を捨てた巡礼者たちは、いつ
‐かは
自分が直面 しなければならない審判の 日を思い出すのです。
またイスラームには、全人類の共同体 (ウンマ)と い う考え方があ ります。
C ハ ッジの歴史的背景
105
げ うつて、ア ッラーに帰依する心なのです。
ハ ッジの行事の中には、預言者イプラー ヒーム (アプラハム)に 関わるもの
ー ー 一 べ
がいくつ もあ ります。預言者イプラ ヒ ムは 神教の父 とも言 う き偉大な
ー ハージャル とまだ赤ん坊 の
預言者です。彼 はアッラ の命令 により、自分の妻
息子イスマ イ ル を砂漠の真ん中に置き去 りにしなければな りませんで した。
ー ー マル フの
食料 も水も尽き、ハ ジヤル は水を求めてまずサ フア の丘、椰いて
ー ハ ツジ
丘に登 つて水場を探 しました。 この行動を象徴する行ない (サイ )が
の行事の一つとなり、全巡礼者は彼女の行動を真似します。この時赤ん坊のイ
スマ ーイールが踵で掘 つた地面か ら水が湧 き始 めま した,こ れがザ ムザ ムの井
戸 の起 こりです。
ー ー い
またイ スマ ーイ ールが、イプラ ヒ ムに とつて 日の 中に入れ て も痛 くな
ー ー 、
子を犠牲に
ほどに美しい少年に成長したとき、アッラ‐はイプラ ヒ ムに自́
ー ー
捧げるように啓示 しました。 これは預言者 としてのイプラ ヒ ムの信仰を限
ー ー ー
界まで試すアッラ からの試練でした。彼はイスマ イ ルに相談 しま した。
ー ー 「
わ しはこのよ うな啓示を受けたがどう思 う」イスマ イ ルの答 えは アッ
「
ーヒ
ラーのご命令の とお りにしてください」 とい うものでした。そ こでイプラ
ームはナイ フを携 え、イスマーイール を砂漠に連れていきま した。途中、悪魔
ー
が人間の姿を して現れ、叫びました。「 気でも違 つたのか、イプラ ヒTム 。お
前は自分の息子を手にかけるのか。それが人の道か。」 「
帰れ、悪魔 !」イプラ
ー ヒームは石を投げて悪魔 を追い払いま した。悪魔はいつたんは逃げ、再び道
ー ー
の途中でイプラ‐ヒームの決心をひるがえそ うとイプラ ヒ ムに呼びかけま
ー ー
した。 しか しそのたびにイプラ ヒ ムは石を投げ、悪魔 を追い払いました。
ついにイプラーヒームが息子を地面に横たえ、その首にナイフの刃をかけよう
ー ー ー
としたその時、ア ッラ は預言者イ プラ ヒ ムの決心 が不動なの を確認 し、
ー
イ スマーイ ニル を犠牲に捧 げ させ る代わ りに天か ら羊を送 り、預言者 イプラ
ー
ヒー ム とそ の息子 を祝福 しま した。 この父母 と息子 のア ッラ に対す る信頼 と
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犠牲の精神を讃え、この世の終わるまで信者の手本とするため ハ
、 ッジではこ
れらの故事に基づ く行事がいくっ もあるのです。
D 聖 地 マ ッカ ( メッカ) と ヵ ア バ
カアバは、元来預言者イプラーヒームとィスマー ールがア
ィ ッラーを讃え、
かれに祈るための建物をアッラーに指定された場所に建てた のが
も その原型で
す。その後何度も再建 され、現在のよ うな立派な建物に
な りましたが、位置は
そのままです。 これはイスラーム以前から唯一神を信
仰する,場所 としてあ りま
したが、預言者 ムハ ンマ ド (後の上に祝福 と平安あれ
)が 送 られる直前にはマ
ッカの多神教徒に支配され、巡礼の行事はそのままに
、偶像崇拝の場所になっ
ハ
ていました。ム ンマ ド(彼の上に祝福 と平安あれ
)に よって偶像が駆逐 され、
それ以来カアバは一神教の中心地 として存続 していま
す。
現在の建物は石 を積みあげて作 られた三階建てのビル くらいの
大 きさの建物
で、全体を金の刺繍を施 した黒い布ですっぽ りと覆 ってい
ます。扉がついてぃ
ますが、中には何 もあ りません。 この建物はあ くまで
も象徴の意味であって、
中に本尊があるとか、ムメヽンマ ドの遺品に関わるものがあるとい
うことではあ
りません。 ア ッラーは時空を超越する御方ですが、人間には
方向があ りますの
で、信者たちが揃 つてサラー トする方向として、ヵァバ
はその一点を示 してい
るのです。
E ハ ッジとゥムラ
107
ハ
ます。また儀式もウムラがマッカ市内で数時間で済むのに対 し、 ッジの場合
はマッカ郊外の数ヶ所を訪れ、行事も数日に及びます。ハッジを行なうために
マ ッカを訪れた ときに一緒 にウムラを行な うことも出来、ハ ッジとウムラはそ
0キ ラー ン、ハ ッジ ・イフ
の組み合わせ方によつてハ ッジ 0タ マ ッ ト、ハ ッジ
ラー ドの 3種 類あ ります。
・ハ ッジ ・タマ ッ ト
一 フラー を脱 ずま
最初 にウムラを行ない、髪の毛を剃るか切るか して 旦イ 台
ハ ジのためにイ フラー ム を着ます。 ハ ッジの
す。そ してハ ツジの当日に再び ッ
最後に犠牲の動物を捧げます。
・ハ ッジ ・キラー ン
ームも脱がないままでハ
最初 にウムラを行ない、そのまま髪を剃 らずイ フラ
の てから髪
ッジの当日まで待ちます。ハ ッジの行事が終わ り、犠牲 動物を捧げ
ー
を剃るか切 り、イ フラ ムを脱ざます。
・ハ ッジ ・イ フラー ド
ー マ ムラは
最初からハ ッジだけを目的にイフラ ムを着て ッカに入 ります。 ウ
ハ ジの行事が済ん
行なわず、ハ ッジが終わるまでイ フラ丁ム も脱ぎませ ん。 ッ
でか らイフラームを脱ぎます。犠牲の動物は捧げる必要はありません。
F ハ ッジヘ出発す るとき
ハ ッジあるいは ウムラに出発する人は、事前 にサウジアラビア大使館 に問い
の を して身
合わせ、必要書類 をそろえます。航空拳や ビザ、予防注射など 準備
一 ビーチサ ンダル、
辺を整理 します。 般の旅行 に必要な荷物の他 に、巡礼着、
ポーチ、日傘な どを用意 します。
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・ミーカー ト
G イ フラーム
イ フラーム とは単なる服装ではなく、巡礼のために特別に身を慎む状態に入
ることを意味 します。そ こで巡礼着を身に着けるときには、まず入浴 し、身体
に香水などをつけ、巡礼着を着用 してから2ラ カーのサラー トを捧げ、それか
らイ フラームの状態に入るとい うニーヤ (意志表明)を します。
・イ フラームのニーヤ (意志表明)
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柄が禁 じられます。
1。 通常ムス リムに禁 じられていること全て
2。 けんか、 日論、他人を傷つけること
3。 夫婦生活 0妻 に性的な意味で触れた リキスをした りすること 。それをほ
のめかすような話、 しぐさなど全て
H タ ル ビヤ
イ フ│ラームのニーヤをすると、ただちにタル ビヤと呼ばれる次の言葉を唱 え
ます。
ー ー
ラッパイカッラー フンマ ラ ッパイク ラ ジバイカ ラ シャリ カラカ
「
ー ー
ラッパイク イ ンナルハムダ ワ ンニヤマタ ラ カワルムルク ラ シャリ
カラク」
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I ウ ムラ
ァ ッカに着いたらまず宿をとり荷物を置きます。それからカアパのあるマス
ジ ドゥ ・ル 0ハ ラームに行きます.カ アバ (黒い建物)の 向かつて正面左手に
黄金の扉がありますが、さらにその左側の角に黒い石 (ハジャル ・アスワド)
があります。 これがタワーフ (カアパの周回)の 起点です。そこでタワーフを
行ないますというニーヤをアッラーに対してします。黒石の正面には位置を表
す線が色の異なる石で引いてありますから、 その上に立ち、
黒石にキスするか、
手を触れるか、あるいは離れた所から手をかざしてから 「 ビズミッラーヒ・ア
シラーフアクパル ・ワリッラーヒルハム ド」と唱えます。
それから成時計回りに 7回 、カアパの周りを回ります。男性は最初の 3周 は
右肩に掛けていたイフラームの布を右脇に通して巻ぎ、右肩をさらけ出した状
態で力強く早足で回ります.3周 が終われば服を元に戻し、歩くペースで回り
ます。タワーフの間はアシラーを讃えtさ まざまな言葉で祈 ります。 どんな特
定の祈 りも決まつていません。 クルアーンやズィクル、あるいは個人の祈 りな
ど何でも構いません。下周 ごとに黒石に手をかざし、同じ言葉を唱えます。7
周終えたら、最後に起点に戻つて同じように手をかざし、同じ言葉を唱えてタ
ワーフを終了します。
それからできればカアパの扉の前にあるマカーム ・
イプラー ヒームのそばで、
もしできなければマスジ ド内の どこででも、2ラ カーのナフルのサラー トを捧
げ、ザムザムの水を飲んで一体み します。
今度はマル ワの丘へ行きます。途中、
廊下の緑色 ランプが点いている区間では、
男性は小走 りに走 ります。マル ワの丘で祈 つた後、再びサ ファーの丘に行き、
このよ うにして 7度 、つまり合計 3往 復半サファー とマルワの丘を行 き来 して
最後はマルワの丘で終了します。この行事をサイー といいます。
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ウム ラ自体はこれで終了です。1続けてハ ッジ ・キラー ンを行 な うので はない
J ハ ッジ
ズル ・ヒ ッジ ャ月 8日
ズル ・ヒッジャ月 9日
す。
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ズル ・ヒ ッジャ月 10日
翌朝、ムズダリフテにてファジュルのサラー トが終わった後、ミナーに戻つ
た巡礼者たちは、マッカとミナーの間にある三つの石塔 (ジャムラ)の 第 3番
目 (最大でマ ッカ寄 りの)に 小石を投げる儀式を行ないます。小石は右手の親
指 と人差 し指でつまめる大 きさで、7個 を 1個 づつ投げます。投げるとき 「ビ
ス ミッラー ヒ ・ア ッラーフアクパル」 と唱え、預言者イプラー ヒーム
(彼の上
に祝福 と平安あれ)の 試練を思い、自分 自身の欲望や悪魔め誘惑 と戦 う決心を
します。
アーダを済ませるまでは、夫婦生活は許 されません。
上記の行事の後、ズル ・ヒッジャ lo日 あるいはズル bヒ ッジャ H日 にタワ
ー フ 0ル 0イ ファ‐ ダを行な
うこともできます。また、ズル 0ヒ ッジャ lo日 は
全世界でイー ドゥ ・ル ・ア ドゥハーの大祭の 日にあた ります。
けません。
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こうしてめでたくハ ッジの全行事を終えた巡礼者たちは、自分の好きなだけ
マ ッカにとどまり、マスジ ドウ 0ル 0ハ ラームでサラ∵ 卜をしたり、■ディー
ナヘ行つて預言者のマスジ ドを訪れたりできますが、マ ッカを去る前には必ず
別れ の タワー フ (タワー フ ・ル ・ワダー)」を しなければな りません。
最後に 「
これをもってハ ッジの行事は完全に終了します。
K マ ディーナの訪問
ハ ッジの義務ではありませんが、ほとんどの巡礼者はハ ッジの前か後にマデ
ィーナ市を訪れます。マディーナは預言者マスジ ドや歴史的な場所が多数あり、
預言者ムハンマ ド (彼の上に祝福と平安あれ)が 埋葬されている地です。また
イスラームが地歩を固め発展 していくきつかけにならた場所でもあります.こ
の地にある預言者マスジ ドを訪れるこ。
とは強く勧められています.
マディーナ市へはマ ッカからバスで 8時 間位です。途中多くダルー ド (預言
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スジドであるクーバ ・マスジドなどの名所があります。これらを訪れるのも良
いでしよう0し かしマディーナにいる間はできる限り預言者マスジドを訪れ、
その中で祈り、アジラーに許しを求めるようにします。
ざかる決意で帰途につ きます。
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