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社会・経済ニーズ調査レ

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2006 年 6 月 20 日

科学技術政策研究所
動向センター
○ 浜田真悟 石井正道 石井加代子
辻野照久 立野公男
プレゼンテーション内容
 前置き
 社会・経済ニーズ調査とは
 社会・経済ニーズ調査レビュー結果報告書
 報告書レビューの評価軸設定
 レビューの紹介
 1. 第一章
 2. 第二章
 3. 第三章
 4. 第四章
 5. 補足資料1、2
 6. 全般的意見
 7. わたしならばこうやる
 8. 結論
 9. 調査研究の時間発展スキーム(提案)
社会・経済ニーズ調査とは
客観的
外挿的

急速に
発展しつつある
研究領域調査

社会・経済
デルファイ調査
ニーズ調査
(本調査)

注目科学技術領域の発展シナリオ調査 前

主観的
規範的

科学 技術 社会
(基礎研究) (応用) (インパクト)
社会・経済ニーズ調査とは

30年後の望ましい姿
C 3パネルによるニーズ E 将来像
項目抽出と優先順位
・ケース1 ・ ケース2 ・ケース・・・
市民 有識者 経済人
将来像を実現する
ための技術

B 社会技術分析 科学技術だけで ・130領域以外の技術 ケース1


は解決できない
・ 論文分析
・科学技術だけでは解
決できない課題 ケース2
A 事務局
・各省庁の取り組み
D 専門家 ケース・・・
・過去の事例 ニーズ項目
・130注目科学技術領域
ニーズ分科会

ニーズ項目 それぞれのケースに
B 市民のニーズ 現行の科学
技術で解決 ニーズ実現のための
対 対 する技術

技術

・ ウエブによる調査
できる 技術の寄与度

B 産業界のニーズ
・ 聞き取り調査

将来社会像(市民・経営者・有識者)

順位 項目
1 交通事故、犯罪、テロが少な
く、安全・安心に暮らせる
1 持続可能な社会を目指した新しい仕組みを構築する 順位 項目

2 心の豊かさが追求できる 1 社会の問題解決能力の向上

2 科学技術の成果が実用化される前に良 対 が市民が議論できる仕組みがある 2 可能性が対 がり、心の豊かさが実感できる

3 病気が少なく、健康で、長生き出来る 2 人口減少に対対 して、新しい社会システムを構築する


2 持続可能な社会を目指した新しい仕組みを構築する
3 地球規模の問題の解決に積極的に貢献する

図表 8 有識者パネルにおける将来社会像の優先順位づけ(上位5項目)

順位 項目 備考
女性の社会参加を含む
人間一人一人が尊重される社会
1 教養ある寛容な社会、異種対 多な社会
国際化という言葉が不要となる社会(国際化が日
常になっている社会)
自立した社会
2 《社会的合理性》
を磨く社会
規矩( 規範)のある社会


人材( 財)
の養成・ 確保を含む
産業を対 視しない社会
2 産業の「
米」を産み出せる社会
「米」を産む仕組みづくり
国際規格づくり(
自然( 空気・水・
国際協調)
緑…)の豊かな社会 置


保全の行き届いた社会

社会的セキュリティが保障されている社会
環境が整備された社会
地球と共存できる社会
安定した暮らしできる社会を含む

分野別
サンプ
ル数 分野 分野名
(計:
108)

き()
8 1 情報・通信


分野番号
(サンプル数 分野名
総計:108)

1
()
8 情報・通信

2
()
9 エレクトロニク



調査分析から得られるもの

時間軸の適用
前提条件の変化
参考資料1 官庁 地域行政
調査の継続

潜在ニーズ
海外の取り組み
制度、予算

ニーズ項目
科学技術が貢献 科学技術だけで
・右以外の技術領 は解決できない ・継続的な調査
域はどうするか ・機関の創設、人材の
・ニーズ対応技術 基礎技術 人材 育成、システムの整
に対 する予算配分 基幹技術 システム 備、環境の構築、など
重点分野 環境
マーケット
科学技術と
技術シーズ 社会の関係 教育 コミュニケーター

産業界 産業界


研究者 市民
大学 社会技術研究 大学


パラダイムの変換、
科学技術と社会の
参考資料2 新たな関係の構築
社会・経済ニーズ調査レビュー結果
報告書
 第一章:レビュー結果一覧

 第二章:第九回技術予測調査における第三回
社会・経済ニーズ調査
 緒言

 補足資料(1)

 補足資料(2)

 参考文献
 第1章 「調査の目的・ねらい」
 1.1  主旨を見直す必要が有るかどうか
 1.2  いつ調査を行うべきか、いつ結果を出すべきか
 1.3  誰が調査を行うべきか
 1.4  予測調査全体の中でどのような位置づけにするか
 1.5  そのほか
 第2章 「調査の方法」
 2.1  調査の実施体制について
 2.2  調査の概要と作業フローについて 評報
2.3  分科会の開催と議事について
価告

 第3章 「調査結果」


3.1  社会・経済ニーズの抽出について
3.2  パネルによるニーズ項目抽出と優先度設定について
各論的 軸書
 3.3  ニーズ項目の整理と分析について 設レ
 第4章 「まとめと今後の課題」
 4.1  今回の調査全般についてのまとめ 定ビ


4.2  ニーズ項目の抽出について
4.3  国民のニーズを定期的に把握する方法の検討


 4.4  継続的な調査にむけて望まれること
 5.  参考資料1
 5.1  第七回調査の意味はどう評価できるか の
 6.  参考資料2
 6.1  ニーズ項目に関連するデルファイ注目技術領域の抽出

以下 青:肯定的意見、赤:批判、対:サジェスチョン
 第1章 「調査の目的・ねらい」 ー総論的評価ー
 1.1  主旨を見直す必要が有るかどうか
 主旨はよい。調査活動(動向センター)の先導的位置づけにすべ
き。国民が幸せに生きるとはどういうことかが書かれていない
(ライフサイクルのモデルケース、それを実現するための科学技
術の課題という視点が抜けている)。デルファイ調査への補完関
係がしっかり謳われていない。応用研究にのみ適用可能であるこ
と明示すべき。
 1.2  いつ調査を行うべきか、いつ結果を出すべきか 調
パンやスケジュールの適正さが明示されていない。長期的あるい 査
 H19年概算要求に盛り込むべき。定期的に行うべき。タイムス
は中短期的時限目標が設定されていない。 2007 年の早期立ち上 の
げから 1 年半かけてデータ収集を行うべき。
1.3  誰が調査を行うべきか

政策研の総力を挙げてやるべきもの。調査作業にどのような専門 的


性が必要とされているかが示されていない。社会科学的基盤と科 と
学技術基盤の両方を備えるシンクタンクと連携すべき。
 1.4  予測調査全体の中でどのような位置づけにするか ね
 デルファイに先行するべき。調査活動全体の中でどのくらいの
ウェイトがかけられるものなのかが示唆されていない。デルファ

イの結果と照合し、事前・事後評価の二段構えで実施すべき い
 1.5  そのほか
 国のビジョンがどこにあるのか不明瞭。第三期基本計画とニーズ
調査の結果を検証すべき。結果の公表・活用を積極的に(例えば
、サイエンスカフェ)
 第2章 「調査の方法」
 2.1  調査の実施体制について
 委員が学術関係者に偏っている。今回は限定された状況での試
行的なものに過ぎない。産業界からもっと意見をだすべき。本
格的な国民全般のニーズ把握が可能な手法に発展させるべき。
 A.  調査を支援する業者(前回は未来工研)と共同で行う。分
科会を編成する必要はある。
 B. 今は、あまりにも小手先で、十分な調査を行っていない。
ニーズ調査分科会委員会のメンバーが学術に偏りすぎてい
る。もっと、産業界やシンクタンクのメンバーを中心にすべき
ではないか。 調
C. 今回の方式は、方法論を見つけ出すための実験室段階では比


較的うまく行っている。このパネル形式では、参加者の母体
(専門家、一般市民、実業界)や適正人数を決めることに
よって、意見の数量化ができたのであるが、この手法は
「国民全般を対象とする」ような大規模な調査には向かな

いのではないか。
D. 調査標本の選択は目的にあわせ、慎重に検討する。時期的要



因(会計・人事異動・休暇時期との相対 的関係、など)偶発的
要因(近接した時期に起きた事故・事件・災害などの影響を受
けにくい時期・期間(長さ)を検討する
 E. Agile (事後合理性=猿性)はあるが、 Infront (事前合理
性=象性:当初の設計)が見えにくい。そのため、調査目的に
対応する結論が十分引き出せていないように思える。次回は調
査方法を、設計段階から十分検討する必要がある。
 第2章 「調査の方法」
 2.2  調査の概要と作業フローについて
 AHP法はみなおすべき。市民が社会的責任を果たすた
めのニーズが盛り込まれていない。海外から寄せられる
ニーズが盛り込まれるとよい。
 A.  ニーズ調査の流れは基本的に変わりないがAHP
法によるニーズの重み付けは別の方法を開発または
対 討する余地があると思われる。
 B. 海外のニーズを取り入れるべき。国際社会への 調
貢献が、我が国の重要課題になっているため。
C. 現在の調査範囲設定でよいと思う。



 D.  課題範囲:「欲しい・して貰いたい」という需要
だけでなく、市民が社会的責任を果すために必要な
項目も入れる

 E.誰のための科学技術か?を改めて考える。それは、 法
「日々労苦を惜しまず生産に励み、社会のためにたゆま
ず価値を生み出している人々」のためであり、「そのよ
うな人々に生産の場を提供している産業界のため」であ
り、「サービスを提供し、その向上を日々工夫している
人々」であり、「結果として経済を活性化している消費
者」のためであると考えれば、そのような人々をクラス
ター毎に調査の対象にするのが妥当である。
 第2章 「調対 の方法」
 2.3  分科会の開催と議事について
 有識者パネルを最初から開催すべき。期間を延ばして回数を対 やすべ
き。
 A. 前回は有識者パネルが後から(参加型プロセスの必要から)追
加されたが、次回は最初から盛り込むのであればパネルの種類や開
催日程を予め開催計画に盛り込むことも考えられる。
 B. スケジュール(期間)を十分とって、回数を 対 やし、もっと、
意見を吸収できるようにしたほうがいい。
 C. 報告書で述べられている分科会では、方法論や政策提言などに
詳しい意見が多く出されていることをもれ聞いている。今回のよう 調
なテーマ設定では、なんでも知っている人とか、オールラウンドプ
レーヤーのような知識と対験が必要なのに加えて、方法論的な巧拙 査
や政策提言の実態に詳しい、というようなことも要求される。しか
し、これを個人単位で求めることは容易でないので、つぎのような の
分科会を設定するとよい。
 -参加型プロセスによる社会対対 ニーズ把握の方法論的問題点 方
 -将来像のサーベイと提示の方法論
 -社会アクター(有識者・市民・産業界など)の摘出の方法論

 -調査結果から導かれる政策提言の方法論
 D. 定期開催を念頭に入れ、関与者の(一般的)予定を勘案して有効
に開催する。
 E.分科会の回数を 対 し(例えば5回以上)、委員の意見を
十分引き出したほうが良い。
 第3章 「調査結果」
 3.1  社会・経済ニーズの抽出について
 国際社会・産業界からのニーズ吸い上げが不十分。定
点調対 とのリンクを探すべき。
 A. わずらわしいアンケートは極力簡便にすべき。前回
の成果は次回の最初に関係者にインプットすべき。
 B. 不十分。分野としてからは、国際社会からのニー
調
ズを吸収していない。産業界のニーズも吸収して
いるとは思えない。 査
 C. 参考資料 1.2 「第七回技術予測調対 のニーズ項目と 結
各種報告書および白書との比較対 討」は、重厚でひと
つひとつ丁寧に読んでいけば、それなりに重要性が理

解されるが、この資料を使えるようにするもう一工夫
が必要であろう。そして、おそらくこの資料と密接に
関連しているであろう「将来社会像(事務局参考
案) p.30 」が、裏方での政策立案作業の複線になって
いることを文章中のどこかでサジェスチョンすべきで
あろう。
 E.抽出過程が複対 でわかりにくい。
 第3章 「調査結果」
 3.2  パネルによるニーズ項目抽出と優先度設定について
 重み付け統計処理に限定があり、一般性がたりない。市民
パネルに業界の専門家を。
 A. パネルの種類はとりあえず3種類とするが、市民パネ
ルのメンバーは幅広く検討する必要がある。例えば旅行
業・流通業・出版社・外食産業・服飾産業・住宅メーカー
など顧客のニーズと常に向き合っている業界の専門家を入
れることが考えられる。
調
 B. パネル、特に産業界からの代表が不十分である。メン 査
バーの選出がおかしい。もう少し、時間をかけられるスケ
ジュールで、より多くの人の意見を吸収できるようにした

ほうがいい。 果
 C. 統計データ - の重み付け( p.49,56 )は、このパネル
規模の範囲内でのみ有効であるが、これが人それぞれ
のものの考え方や社会アクターの同定とどう関係があ
るのか、今ひとつ明確でなかったように思う。また、
原理的に、この重み付けは統計数の大きい集団には適
用しにくいと考えられる。
 E.ニーズと将来像と二種類の捉え方が混在しており、結
果としてニーズ抽出の過程が複対 でわかりにくい。
 第3章 「調査結果」
 3.3  ニーズ項目の整理と分析について
 ニーズ項目がまだ不十分である。この先どう使うかが不
明確。再設計が必要。
 A. 前回クラスタ分析で設定された12種類のクラスター
は一対 ニーズ項目を集約する上で有効な結果となってい
る。しかし、このような結果をもう一度導くようなアン
ケートを行うかどうかは別問題である。できれば、この 調
結果を踏まえた新たなアンケート設計を行いたい。 査
 B. よって、十分なニーズ項目が出ているとは思えな
い。 結
 C. 3.2で展開されたニーズ分析をこれだけ集約するの 果
は大変であろうと想像されるが、これだけのテーマ数を
もって「集約された」と理解できるのかどうか疑問であ
る。また、この集約データをこのさきどうやって使え
ようにするのか、めどが立っているのかどうか不透明
である印象を受けた。
 E.集約(クラスター化)の過程、順位付けの方法が対 明
されていないのでわかりにくい。
 第4章 「まとめと今後の課題」
 4.1  今回の調査全般についてのまとめ
 ウェブアンケートが主力であることはよい。国家プロジェクトも考
察できるように。市民の視点に立った社会対対ニーズ把握、科学技術
における融合・社会技術的手法が必要であることを実証すべき。
 A. 社会・経済ニーズ項目で政府主導の科学技術プロジェクトがあまり出
てこなかったのは当然であるが、次回はその部分も明快な考察ができるよ
うなアンケートを行いたい。ウエブアンケートは回答手段として主力
になるであろう。
 B. 結論がわくりにくい。書き方に工夫が必要。ウエッブアンケートは必
ずしも日本の人口を 代表していない。本格的に 日本の人口分布を代表す
るアンケート調査を行うべきである ま
 C. 「市民の視点に立った」->「社会・経済ニーズ把握」->「科学技
術・文理融合・社会技術」の箇所について:原理的には賛成するが、報告
書の前章までの流れと関係なくこれが導入されている。おそらく、調 対 と

関係なくあるいは平行して形成された概念だと考えられるが、これ
が有効であることを実証すべきである。たとえば、 EU では、これと め
類似の政策概念の形成を「融合研究」という名目で行っているが、その場
合、融合研究がどれくらいこのスキームに貢献するか、全体の RTD 支出 と

費のどのくらいをこの概念がカバーすべきかを論じている。
 D.今回のアンケート調査では、「 goo research のデータベースから回
答依頼者をあらかじめ年齢 × 性別の 8 階層に区分し、日本の人口構成と合
致するように偏りを補正したのち、無作為に回答を依頼し、各階層ごとに
回答者数があらかじめ設定した数に達した時点で、回答受付を終了した」。 後
報告書 19 頁の「①回答状況」にあるような記述をすると、「結果とし
て」人口構成にあう分布の反応が得られたような誤解を招くので、この
ような方法やデータの記述には注意した方が良い。

 E.ウェブを使った調 査 は回答者数を稼ぐのに有効であり、コスト
的にも有利である事がわかった。しかし、回答者属性として的確で

あったかどうか不明のままである。個人情報保護法のため、アンケート調
査が難しくなってきているのは確かである。 題
 4.2  ニーズ項目の抽出について
 4.3  国民のニーズを定期的に把握する方法の検討
 4.4  継続的な調査にむけて望まれること
 第4章 「まとめと今後の課題」
 4.2  ニーズ項目の抽出について
 白書はあくまで参考程度にしかならない。
 A.  抽出結果の中で、社会状況の変化例は示唆に富む。この中から国のビ
ジョンを提起できると良い。追加するとすれば、例えば「我が国の静止人
口を○○人に目標を置く」ということが決まると、教育。就職、住宅など
社会的課題の出口が見えてくる。
 B.  白書を参考にするのはいいが、やはり社会から、直接ニーズを把握す
る方法を考えるべきである。白書は、やはり、政府がこうありたい、
といったバイアスが入っていると思われる。 ま
 C.  おおむね賛成 と

 E.調査側が気が付いていない潜在ニーズの発掘ができるようなしかけも
必要である。
 4.3  国民のニーズを定期的に把握する方法の検討
 長期的継続調査と adhoc 調査を並立して実施、定点調査とリンクさせる。

 A. 今後5年間は継続的に行われる定点調 対 との関係性 を議論しておく必
要がある。

 C. おおむね賛成 後
 D. 長期的・継続的項目と ad hoc ・短期的項目を区別する。長期的・
継続的項目は、短期的要因(副目的の達成にともなう、最終目標を達成し の
たかのような錯誤/興味の一時的低下、など)に関わらず毎回継続して調
査する。 課
 E.海外のニーズ調査事例からも学ぶべきという指摘は良いが、具体的な
事例の紹介や、比較検討がない。もっと充実してほしかった。 題
 4.4  継続的な調査にむけて望まれること
 第4章 「まとめと今後の課題」
 4.2  ニーズ項目の抽出について
 4.3  国民のニーズを定期的に把握する方法の検討
 A. 今後5年間は継続的に行われる定点調査との関係性を議論しておく必要
がある。
 C. おおむね賛成
 D. 長期的・継続的項目と ad hoc ・短期的項目を区別する。長期的・継続
的項目は、短期的要因(副目的の達成にともなう、最終目標を達成したか
のような錯誤/興味の一時的低下、など)に関わらず毎回継続して調査す


る。
E.海外のニーズ調査事例からも学ぶべきという指摘は良いが、具体的な

事例の紹介や、比較検討がない。もっと充実してほしかった。
4.4  継続的な調査にむけて望まれること



 貴重なメディエーターである。もっと本格的に。
 A. 「科学技術をどう使いこなすか」を検討するメディエータの必要
性に論及していることは大変素晴らしい。また継続的調査項目とし と

て、「金融経済以外の価値」を分析することが重要であると思われる。
B. やるんだったら、本格的にやらないと使い物にならない。本格的やるの 今
なら、結構、人やお金がかかるので、まず、どのくらいの費用がかかるの
か。計算することも必要である。 後
C. おおむね賛成


 E.科学技術の進展は、人々に幸福と安寧をもたらしてきたことは事実で
ある。しかし、その反面、負の面があることを決して忘れてはならない。
扱いを誤ると、人類を不幸な目に合わせ、ひいては、滅亡に追いやってし
まう恐れがある。例えば、チェルノブイリ原子力発電所の事故は、広島原

爆の50倍の放射能を撒き散らしてしまったという事実を見れば一目瞭然
である。また、“人間クローンの研究“など、人間の倫理にかかわる研究

テーマについても、調査項目に入れるべきである。
 5.  参考資料1
 5.1  第七回調査の意味はどう評価できるか
 A. 第7回技術予測調査の時に作成されたニー
ズ項目と、前回作成されたニーズ項目の対比
を行い、「永遠の真理」「差し当たり必須」
「当時の流行で今ははやらない」「時代遅れ
で考慮不要」などといった評価をしておくと
よいと思われる。参考資料1.2の白書との

対比は必要があれば今後も参照すべき。 考
 5.  参考資料2 資
 5.1  ニーズ項目に関連するデルファイ注目技 料
術領域の抽出 1
 A. デルファイ注目技術領域の抽出は統計的手 ・
法としては面白いが、ミクロな点差や回答集 2
団の違いなどがあって、必ずしも信頼できな
いのではないか?各パネルにおける将来社会
像のケース分析は面白い。
 6 .  全般的意見
 A. 全体として、どのように調査を行ったかの報告が主体で、その
結果を読み解く考察にはインパクトが足りない。最近の書籍で、
労働者が会社に求める要素は「公平感」「達成感」「連帯感」の
3つに限定されるという明快なメッセージを発しており、他の社
会ニーズ項目でも似たようなメッセージをまとめることが、社会
の進歩に貢献する道ではないか?
 B. 今回、ニーズ調対 を実施したことは、高く評価している。最初
に誰かがやらなければ、何も始められないし、今回のように意見
もいえない。今回の経験を土台にして、できれば本格的なニーズ
調査ができるよう、仕組みや予算を考えたほうがいいと思う。
 ニーズ調査では、ヒヤリングが主体となっているが、専門部隊
で、統計データを集めてニーズを分析する必要がある。例えば、

死亡(寿命による死以外)要因について、分析し、大きいものに
対応することは、社会ニーズに対応しているとおもう。病気、交

通事故、といった、統計データが考えられる。
C.  参考資料1.2の使いか方を工夫する。3.1( p.12-27 )



の方法論的記述はわかりやすいが、参考資料に入れてもよいので
はないか。逆に、参考資料の中に納まっている参考資料2
( p.144-156 )は、議論の中核をなすものであり、本文中におい
ても十分使ってよいのではないか。

 D.第 8 回技術予測調査の結果は、第 5 - 7 回と異なり、「災害
関連とその他という区分の重要度の大幅な増加」という傾向を示
しており、これはニーズ調査報告書 45 、49、 56 頁に示された
「安全安心、心の豊かさ、子供の教育」と相関性がある。ニーズ
調査の目的の一つが優先技術の抽出ならば、この相関性に関する
記述があっても良いのではないか。
 E. 今回のような統計的な調査と補完させるために、シナリ
オ・ライティング的社会・経済ニーズ調査を行うべきである。
 7.  私ならばこうやる  - A -
 *主旨 *狙い
 国民が幸せに生きるとはどういうことか、ライフサイクル
に亘るモデルケースを示し、それを実現するための科学技
術の課題を見出す。次にその課題の実現可能性や実現時期
をデルファイ調査で集計し、第4期科学技術基本計画の重
点課題設定に反映させる。
 *方法
 過去2回の成果の突合せと状況対 化の考察、より幅広いメ
ンバーで計画性を持って開催されるパネル、ウエブアン
ケートによる国民意識の調査
 *対象
 人口減少、終身雇用制の崩壊、家族の絆の再構築、対 略的
な人材育成、社会インフラの整備のあり方など
 *まとめ方
 「日本の国はこれから10年、20年でこうなっていく」
という将来ビジョン設定による国民の努力の結集を促すよ
うな論説でまとめる。調査手法や調査データは付録に過ぎ
ない。
 7.  私ならばこうやる  - B -
 *狙い
 社会・経済ニーズ及び、社会・経済ニーズと科学技術シーズの関連性を把握
した資料を作成し、より効果的な科学技術政策を検討する際の重要な参考資
料とする。具体的には、デルファイ調査の科学技術シーズの優先順位付け及
び、社会・経済ニーズからの技術テーマの抽出に役立つ。
 *方法・対象
 2005 年 5 月の「社会・経済ニーズ調査」は、非常に重要な役割を果たした。今
回は、その経験を生かして、よりよい社会・経済ニーズ調査を行うための作
業手順について提案する。前回の調査の作業の進め方は試行錯誤であったた
め、少し分かりにくい面があった。そのため、一連の作業を4つのステージ
に分けて、各作業の目的を明確にした。なお、これらの作業は、動向セン
ターに設置した外部専門家からなる社会・経済ニーズ調査委員会のもとで、
動向センター担当者が主体となって作業を進めるものとする。デルファイ調
査より先行して行い、実施期間は 2 年半~ 3 年程度になると考えられる。予
算は 2500 万円~ 3000 万円程度となろう。
 *まとめ方(最終報告書の主な内容)
 目的、方法、
 結果:
 ・社会・経済ニーズ項目リスト
 ・社会・経済ニーズ項目ウエイト付け( 2000 サンプル全体、地域別、年令
別、収入別等の分布)
 ・デルファイ技術と社会・経済ニーズ項目の関連性
 ・社会・経済ニーズより抽出された科学技術  (注)抽出された場合
 ・社会・経済ニーズによるデルファイ技術の優先順位付け
 資料:
 ・社会・経済ニーズ項目ドラフト
 ・市民グループ、産業界グループデスカッション結果
 7.  私ならばこうやる  - B -
 第 1 ステージ:社会・経済ニーズのリストアップ
 科学技術基本計画、関連既存報告書、白書、統計データ等によって社会・経済ニーズ ( 30年後 ) の
ドラフト作成。
 市民及び産業界の代表からなるグループを立ち上げ、ドラフトをベースに意見を言ってもらう機会
を十分に与え、ドラフトを追加・修正する。
 ( 注 ) グループによる意見交換は、前回は一回であったが、次回は数回行い、意見を十分吸収した
い。 ( 注2 ) 時間と予算があるときは、地方都市でも市民及び産業界から意見を聞く。
 最終的な社会・対対ニーズ項目のリストを作成する。
 第 2 ステージ:社会・経済ニーズ各項目のウエイト付け
 日本の人口構成を反映したサンプリング(2000程度)によるアンケート調対を行い、ウエイト付
けを行う。
 全サンプルによる社会・対対ニーズ項目に対する分布を把握する。
 政策策定時に参考となる切り口で社会・対対ニーズ項目に対する分布を見る。
 ・地域別 ・年齢層別 ・収入別、等
   ( 注 ) アンケート調査の外注費用は、おおよそ 2000 万円程度。
 第 3 ステージ:デルファイ技術と社会・経済ニーズ各項目との関連性の分析
 デルファイ調査時の専門家らによるデルファイ技術と社会・経済ニーズとの関連性評価を実施す
る。
 関連性が少なかった社会・経済ニーズ項目について、新たな技術が必要かどうか、あるとすればそ
れは何か、について検討する。これによって出てきた技術は、社会・経済ニーズから抽出された科学技
術として、デルファイ調査に追加する。
 第4ステージ:社会・ 経済 ニーズを反映したデルファイ技術の優先順位付け
 社会・経済ニーズ各項目のアンケート調査ウエイト付け ( 第2ステージ ) 、及び、デルファイ技術と
の関連性 ( 第 3 ステージ ) を反映した、デルファイ技術のウエイト付けを行う。
 ( 注 ) アンケート調査において、社会・経済ニーズに関して地域別や年齢層別、収入層別等で大きな
違いが出た場合、どの対象を重視するかによって政策選対のパターン(シナリオ)が生まれる可能性
がある。
 7.  私ならばこうやる  - C -
 *主旨
 DELPHI 調査に関連するニーズ調査・シナリオ分析の「補完関係」という概念をはっ
きりさせる。 DELPHI を先導し、世の中の動向を大雑把に知り、さらに、社会経済
ニーズという項目に落とし込む事前評価の部分が70%、政策と DELPH 調査・社会
経済ニーズ調査、基本計画がどのようにずれていたかを検証する事後評価の部分が3
0%くらいのウェイトを持つのがよいのでは。
 *方法
 パネル方式で、まず、東北・東京・関西・九州の四箇所くらいで同じ手法で同じ時期
に実施する。その後、データの荒さ・細かさを見ながら、必要であれば、北海道・東
北・関東・東海・近畿・中国・四国・九州などのブロックで行うか、あるいは、東京
一極集中で行う。
 一つのクルールーチンで二年間の作業を組めるようなタイムスパンがよい。(クルー
ルーチンは事前評価と事後評価の二つ)
 *方法
 過去2回の成果の突合せと状況変化の考察、より幅広いメンバーで計画性を持って開
催されるパネル、ウエブアンケートによる国民意識の調査
 *主体、 対 象
 動向センターが事業主体となるべきである。地方・地域で行う場合、国立大学・研究機関との連携も考
えられる。この場合、 DELPHI 調対に関する理解を推進していく必要があるだろう。調対の実施者は、コ
ンサルティング会社や調査会社に外注してもよいだろう。
 *予測調 査 全体の中でどのような位置づけにするか。
 「補完関係」のひとつとして、 DELPHI などの国民全体への俯瞰調査を経済社会ブロックで見たもの、
という位置づけをもっとおしすすめる。たとえば、地方ブロックでこの調査を行った場合、イノベー
ション政策でよく議論される「産業クラスター」などはもっとよく見えるのではないか。また、人材政
策(流動性・キャリアパスなど)も、東京で俯瞰してみている以上に、地方地域の様子をよく見えるの
ではないだろうか。
 この場合でも、 DELPHI 調査のさきがけにあたる部分(事前評価としての社会ニーズ・シナリオ調査)
と実証評価(事後評価としての研究調査)にあたる部分の二段階構えで行うと良いと思う。
 *まとめ方
 精対した結果の公表は 2 年先でもかまわないが、1年後にはおおよその結果が知れ渡るべきであろう。ま
た、公表形式を工夫してみてはどうか。あまたの調査報告は数少ない関係者(研究者・行政関係者)に
しか読まれていない。近頃、学校・研究機関関係で流行している「サイエンス・カフェ」のような形態
で、今回の調査研究の紹介をしたり、そのインパクトを間接的に得ることもできる。
 7.  私ならばこうやる  - E -
 *主旨 *狙い
  これまで人類は、生命存続のため、また、豊かな生活を求めて自然環境を破壊し、犠
牲にしてきた。今世紀そのつけが発対 し、既に環境破壊の危機に直面している。自然を
制するために人類が創造してきた科学技術の成果は、実は、創造と破壊の両刃の剣で
あった。一旦破壊してしまった自然を回復しなければ人類は滅びる。太陽系が始まって
150億年、生命が始まって50億年、そして人類が始まって700万年である。この
長い時間を対 んじて議論することは許されない。自然環境保護という制約条件のもとで
の科学技術振興でなければならない。ということは、シーズオリエントの科学技術開発
に制限が加わることになる。すなわち、ニーズオリエントの科学技術開発に舵を切らね
ばならない事態に追い込まれてしまったということであり、その認識は年々強まってい
る。
  従って、「資源有限、アイデア無限」の立場から、これまでの科学技術予測の進め方
を従来以上に厳しく捕え直す必要がある。つまり、応用研究については、社会・経済
ニーズ調対 が優先されねばならず、その結果を踏まえた上での科学技術予測しか意味を
持たなくなってきたということである。
 また、例えば、“クローン人間”など研究テーマの倫理的側面からの評価も非常に重要で
あり、科学者の知的好奇心にゆだねてしまうことはできない時代に入った。
 *方法
  デルファイ調査に先立って行い、結果をデルファイ調査に反映させる。後工程が前工
程に部品を取りに行くことで、ムダを極力減らすという意味でトヨタ方式が参考になる
と考える。進め方として、「象と猿」方式1)を採用。
  利害相反グループごとに調査。共通点と相違点を分析。
  これまでの量的な調査に加えて、予測のシナリオ調査的な質的な調査を行って補完す
べきである。今回の「将来像」に対対 するのかもしれない。
 *対象
  一般消費者、 NPO 、有識者、官僚、政党、経営者、学生、科学技術専門家それぞれ
を別々のクラスター対象として実施。おのおの1000人規模。
 *まとめ方
  クラスター毎にニーズを抽出し、相互の比較を行う。そして、第4期基本計画、すな
わち、選対 と集中、重点化に反映されるところまで、ブレークダウンする必要がある。
 8.  結論
  今回の社会・経済ニーズ調査は、調査のねらいが的確であり、インターネット
活用というコストパフォーマンスの高い調査方法の採用、 AHP 法の試み、デル
ファイとのマッチングの試みなど、前回の調査にはなかった挑戦的な試みがなさ
れ、一定の進歩が見られる。そして、間接的ではあったが、第三期基本計画への
寄与はなされたと判定される。しかし、次回に向けてのさらなる改善に向けて以
下の提案を行う。
 先ず、科学技術を基礎研究と応用研究に分けて考える必要がある。研究の性格が
異なるからである。社会・経済ニーズ調査の結果が密接に関係するのは応用研究
の方である。応用研究は、ニーズのための研究である(必要は発明の母)。ま
た、倫理的側面からの問題提起も無視できない。
 従って、ニーズ調査を応用研究についてのデルファイ調査に先導させ、デルファ
イ調査の回答者にニーズ調査の結果を照会し、これまでの質問事項と合わせて答
えていただく方向で検討すべき。ニーズ調査は、科学技術投資の無駄を減らすた
めの、最も重要な工程の一つである。ニーズが、科学技術シーズを取りに行くと
いう発想を、従来以上に前面に出すべきであり、動向センターとして継続的に実
施すべき。また、事後調査の観点も重要である。
  デルファイ調査におけるシナリオ調査に対応する、ニーズ・シナリオ調査を行
い、今回のアンケート形式の統計的なニーズ調査を補完すべきである。潜在的な
ニーズの掘り起こしである。サイエンス・カフェなどを活用した聞き取り調査も
有効である。
  調査結果が、国際的に普遍的か、日本の特殊性かを浮き立たせるため、海外で
行われている社会・経済ニーズ調査と比較検討する必要がある。
  まとめ方として、科学技術政策の重点化に社会・経済ニーズ調査の結果を反映
した形とし、得られた結論をメッセージとして伝えられることが望ましい。
  以上により、今年度からの新規社会・経済ニーズ調査の本格的実施に向けた予
算として、数千万円を確保。「設計→実施→分析→報告」の段取りから始めるこ
とを提案する。調査の提携先は、サイエンス型製品の開発実績のある部署と強い
関係を持ったシンクタンクも視野に入れるべきと考える。そういうシンクタンク
は、製品の市場調査の実績があるので、設計をはじめとする方法的アナロジー
が、ここでも有効と見るからである。
第三期基本計画(2006-2011)

社会経済ニーズ調査 9. 調査研究の時間発展スキーム(提案)

デルファイ調査

第四期基本計画
発展シナリオ調査

定点調査

急速発展調査

2006 2007 2008 2009 20 10 2011


科学技術の中長期発展にかかわる俯瞰予測調査 社会経済ニーズ調査
浜田読後メモ  (文理融合・科学技術と社会検討チームとして討論報告書作
成に参加)
参加前後に持った問題意識
・デルファイで取りこぼしたニッチ分野・複合分野は必ず存在し、横断的アプローチが必要と思われる。
・ではあるが、このアプローチが方法論的に確立できるものであるかどうか、また得られた結論( p.144-
156 )をどのように生かすか、とは別問題である点に注意。
・社会アクターの典型的三分類(有識者・市民・経営者 p.28-38 )そのものの同定と記述でさえ大変である
と思う。そして、この分類がパネル実施のため方法論上必要であるわけだが、その割には、結論はそれによ
らないものが得られていると思う。
・分類によって仮想されたビジョン( p.37-38 )は当面の説明のためには有効ではある。が、この手法が最
終的に提供するであろう統計データ( p.144-156) とは何の関係もなくなる可能性がある。たとえば、政府
が本気で大掛かりに統計データを集めれば、今回の結果よりももっと無秩序な傾向が出はしないか。
・また、統計データを集める際に、データ収集にかかわるビジョン(どういう方法論か・何の政策か)を誰し
も聞きたがるが、実際には、今回のようなアクター三類型は直接には提示できないであろう。
・この方法論と結果が実際に使われるとして、各界の反応を予想してみるのはどうか。基本計画予算のアカウ
ンタビリティーを果たすであろうか。異論反論はあるとしても、これを基にした対 明姿勢が問われるだろう
。たとえば、類似した予算執行の例として、科学技術振興調整費の活用があるが、本報告書には「科振調」
の記述はまったくない。そもそも「科振調」などは複合ニッチ分野に対応したものではなかったのか、その
成果はどうなのか...など
・しかしながら、このパネル方式による政策案抽出は政治的には意味があり、諸外国( FUTUR,TA の形態 )
でも多く行われている。できれば、サイエンスコミュニケーションの分野で最近ブームとなっている「サイ
エンスカフェ」のような形態で行うと非常に面白いのではないか。
私の個人的反
デルファイへの横断的アプローチである融合研究が必要 応
・欧州地域の科学技術政策への市民参加の動向把握は必要(各国テクノロジーアセスメント、欧州委員
会「科学と社会」、ユーロサイエンス ESOF のような例)
・フォーサイト研究の動向把握と平行して、「科学と社会」による融合研究政策
( NSF/IGERT 、 EU/NEST ・ SSH )の動向把握がコンスタントに必要になるであろう。
・新しい切り口として、多元化社会・組織のガバナンス( Foresight) とマネージメント( T.A. )のあ
り方を科学技術の側面から論じるやり方が、政策研究の新動向になるように感じている。( cf: 融合経
済圏 FTA との絡み )
科学技術の中長期発展にかかわる俯瞰予測調査 社会経済ニーズ調査
浜田読後メモ  (文理融合・科学技術と社会検討チームとして討論報告書作
成に参加)

思いつく限り可能なサジェスチョン
・フォーサイト研究動向
JRC-IPTS   http://www.jrc.es/home/index.htm  http://www.jrc.cec.eu.int/  EU 内の STP 関係者ネットワーク 
・テクノロジーアセスメント動向
 欧州各国議会テクノロジーアセスメントネットワーク  EPTA   http://www.eptanetwork.org/EPTA/ 
欧州議会テクノロジーアセスメント  EU-STOA   http://www.europarl.eu.int/stoa/default_en.htm 
・欧州委員会研究イノベーション総局  http://europa.eu.int/comm/research/index_en.cfm 
・欧州委員会研究イノベーション総局「科学と社会」
http://europa.esn.be/comm/research/science-society/home_en.cfm 
・テクノロジー分野別政策コンソーシアム
Science in Society Forum 2005, EU 2005
・ FP-ERA の中の融合研究  NEST-SSH 、 TSER ( Targeted Socio-Economic Research) 、 SINAPS (Science
Information for Policy Support) 、 ELSI/ELSA 研究
・社会イベント的運動
サイエンスカフェ(科学教育の社会運動版)、ユーロサイエンスオープンフォーラム ESOF2004,ESOF2006

FP-ERA  の中で NEST-SSH,TSER といわれる融合研究(科学技術と社会)の推進策を提示


している
・提言1: FP-ERA の中で、 NEST を新技術融合研究、 SSH を RTD にかかわる人文社会科学研究と同
定する(予算 250M-500M ユーロ)。 SSH はすべての RTD 分野に対してインフラと付加価値( S&T
の民主政治・伝統文化)を提供する。
・提言3: TSER をより有効に同定・実施するためフォーサイト活動・アセスメント活動の拡大に SSH
を注力する。
・提言5: RTD の政策方向性を TSER に合わせるため、 SINAPS (科学技術情報の政策提言ネットワー
ク)に役割を担わせる。 SSH がそれに注力する。

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