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2006 年 10 月 22 日午前 9:00-10:30  

ホットイッシュー「第三期科学技術基本計画」
研究技術計画学会 於:東北大学青葉山キャンパス 

「文理融合研究の政策推進の試み  II
-過去の事例・問題整理と現代の
科学技術政策研究上の要請から-

文科省科学技術政策研究所
科学技術動向センター
○ 浜田真悟、刀川眞、光盛史郎、横田慎二
今回(II)発表の内容
 1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.1  昨年度以降の進捗状況
 研究調査に際してのリソース
 文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 概念形成と政策研究上の意義
 文理融合推進スキームと具体的研究調査
 1.2  歴史的文脈からのアセスメントと現代的要請
 2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
 2.1   T ・ A と融合研究
 2.2  文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 3.欧州の GM 論争とT・Aのその後
 3.1  議会T・AにおけるGM論争と科学技術政策
 3.2  科学技術の社会・経済アセスメント
 3.3  フォーサイティング活動への応用
 4.政策展開
 4.1  EU「科学と社会」とESOF2004 / 2006
 4.2  社会アジェンダ設定としてのアセスメント
 5.結論
前回(I)発表の内容
 1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.1  科学技術の現代社会におかれた位置
 1.2  文理分離と文理融合の問題性
 1.3  研究調査に際してのリソース
 2.科学技術と社会の文脈
 2.1  文理融合推進の歴史的文脈
 2.2  文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 3.提言
 3.1  概念形成
 3.2  科学技術政策研究上の意義
 4.具体的政策
 4.1  文理融合推進スキーム
 4.2  科学技術の社会的影響調査研究
 5.結論
1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.1  昨年度以降の進捗状況
 研究調査に際してのリソース
 文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 概念形成と政策研究上の意義
 文理融合推進スキームと具体的研究調査
 1.2  歴史的文脈からのアセスメントと現代的要請
 2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
 2.1   T ・ A と融合研究
 2.2  文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 3.欧州の GM 論争とT・Aのその後
 3.1  議会T・AにおけるGM論争と科学技術政策
 3.2  科学技術の社会・経済アセスメント
 3.3  フォーサイティング活動への応用
 4.政策展開
 4.1  EU「科学と社会」とESOF2004 / 2006
 4.2  社会アジェンダ設定としてのアセスメント
 5.結論
1.  研究目的とリサーチクエスチョン( RQ)

 文理融合研究の政策推進の試みは
如何におこなわれるべきか?
-科学技術政策にみる過去の事例・問題整理と
現代の科学技術政策研究上の要請をふまえたうえで-

 RQⅠ :どのような問題提起がなされ、どのようなアプロ
ーチがなされているか?
 RQⅡ :現代的要請はどのように定式化されるか?
 RQⅢ :私たちはどのようなアプローチを提案するか?
図1 科学技術と社会の関係
政治
・安全・安心とそのための科学技術動員
・価値志向的な社会・市民運動の台頭
・NGOなど新しい政治アクターの出現
産業・経済 ・「公共」の概念の変化:新しい公共性・公共空間・ガバナン
ス(経済的利害をめぐる紛争ではなく「どのような生き方を望むか」
・公共ニーズへの対応 というような価値観が公的意義を持つようになった)
・シーズ主導からニーズ主導へ 「生活と文化の政治」
・資源循環型 環境(自然/人工物)
・グリーン化 ・自然との共生・
・地域化 ・アメニティとしての
自然
・経済のグローバル化 科学技術 ・人工物と自然との調和
・キャッチアップからフロントランナーへ ・人間・社会・自然との調和を重視 ・天然資源の持続利用
・国際標準化・デファクトスタンダード ・総合安全保障・社会的意思決定への寄与
競争への対応 ・科学技術の自己言及性、フィールドの科学
・産業・雇用の空洞化への対応
「レギュラトリ・サイエンス」、「モード2サイエンス」
・地球的課題への対応
・社会的ニーズに基づく問題設定
・知財問題への対応
・科学的合理性と社会的合理性の対立と調整
・産学協同の促進 ・分野横断的・学際研究
・技術経営(MOT)の重視 ・知識生産の拠点の分散:アクターの多元化
・社会的責任投資(SRI)・ ・専門家間・専門家ー非専門家間のコミュニケーションの
企業の社会的 責任(CSR) 重視 生活
・ライフスタイル・価値観の変化
・研究開発マネージメントとそれを担う人材育成の重視
・総合的な視点からの研究開発投資と →価値の多様化
アカウンタビリティの必要性 ・安全・環境・健康が基幹価値化
・グリーン・コンシュマリズム
文化
・消費者主権(e.g. PL法)
・自然観・死生観の変化
・人間・社会ー自然との共生、エコロジー思想の台頭 ・少子・高齢化社会への対応
教育
・環境教育・生涯教育の重視一般市民の高学歴化
社会 健康
・医療見直し:治療ではなく、終末医療
・伝統的・地域的な知識や技能の価値見直し のような「ケア」や「癒し」を重視
芸術
・エンターテイメントとしての科学技術

現代の科学技術は社会と多面的に関係している (IPS資料を基に作成)
現実社会2.2  文理融合のマップ

文化・教育・芸術 生活・健康 環境 産業・経済 政治

技術移転,産学連携
政策評価

大学評価 標準化 技術予測

企業倫理,CSR 科学計量学
サイエンス・コミュニケーション クラスター戦略

テクノロジー・アセスメント,ELSI

技術経営・研究経営

環境政策 学
科学技術社会論研究
産業政策

リスク研究

リスク・コミュニケーション研究 法工学
生命倫理
人文・社会研究

工学倫理 法医学
技術倫理 リスク認知研究 国際安全保障論
イノベーション研究
科学哲学
科学技術史 医療社会学 環境社会学

哲学・歴史 心理学 社会学 経営 経済 法律 政治学


RQⅡ :現代的要請はどのように定式化されるか?

図2文理融合推進スキーム
文理融合研究
サービス (研究マップ)
自然科学研究
一般市民社会
ニーズ

科学技術政策研究
自然科学系 理 科学技術政策
立案・執行

文理融合系 文理
RQⅡ :現代的要請はどのように定式化されるか?

図3文理融合スキーム2
 1.一般市民のニーズ把握
科学技術政策
 2.ニーズに対する科学技術
の提示 ③
 3.科学技術の政策への展開
研 ‥‥
 4.先端科学技術に対する影 究
響の予測 開 ⑤
 5.予測結果の科学技術政策 発
への反映 分野
横断
② ④

ニーズ 影響

一般市民社会
RQⅢ :私たちはどのようなアプローチを提案
するか?
 「問題解決型アプローチ」=「文理融合」
 科学技術と社会の問題を解決することを目指す社会調和的合意の形成、その方法
論の開発
 社会のための科学、一般市民社会の意見を政策形成に取り入れる
 科学技術政策研究上の原論的変化 専門家評価=>市民参加評価
 人文社会科学の推進、レベルアップ
 「科学技術と社会」の関係において社会影響「インパクト」を科学的に定義し量
的質的観測する
 動向予測( Foresighting) 活動の重要性
 社会調査研究の広がり
 科学技術の「サービス」の定義の必要性
 科学技術知識の経済的価値(社会・政治含)の形成
 「社会ニーズ」の定義の必要性と観測
 科学技術にまつわる社会階層・集団・個人のリスク・メリット・バランス
 「シナリオ分析」の定義の必要性と観測分析スキルの向上
 Foresight 、テクノロジーアセスメント手法の必要性
 「ニーズ調査」・「シナリオ分析」=>「 R&D 施行」=>「政策課題提案」=>
「サービス」過程のシームレスな連携
RQⅢ :私たちはどのようなアプローチを提案するか?

表1 科学技術の社会的影響調査:既存の議論の整理(例)
技術分野 遺伝子組み換え生物 ナノ・テクノロジー
英国 王立協会・王立工学アカデミー(2004)
英国 環境食糧地方事業省 (2003)
参照先(例) 欧州 ナノ・フォーラム(2004)
NZ 王立調査委員会(2001)
米国 科学技術財団(2000)
懸念/期待 懸念 期待 懸念 期待
生活・ (吸収による)人体へ DDSへの活用、再生
人体への長期的影響 医薬品、機能食品 医療材料の開発, etc.
健康 の長期的影響
クリーンエネルギー
農薬による環境影響
環境 生態系への影響 生態系への影響 環境浄化
の低減
社 資源の効率利用

的 文化・ 畏敬すべき自然への 人体に適用することの
影 倫理 擾乱付与(?) 是非、自己増殖
響 有機・従来農業との共
経済・ バイオ産業の経済的
存、汚染被害の損害 経済・市場の変化
産業 貢献
賠償
途上国の食糧問題へ 軍事技術への適用、
政治 管理機関への不信
の貢献 途上国への影響
・予防原則に基づきケース毎に検討(英) ・リスク評価手法確立の必要性
結論・
・汚染被害は汚染者負担(英) ・ガバナンス制度の必要性
政策への反映
・適切な情報提供、社会的議論の必要性 ・適切な情報提供、社会的議論の必要性

日本への含意・ ・リスク評価研究支援、チェック機能の構築、提言
提言の検討 ・対話、情報提供の有効な施策、手法検討、提言
RQⅢ :私たちはどのようなアプローチを提案するか?
具体案    「ナノテクノロジーの社会的影響調査研究の最新動向」

問題意識
・ナノテクノロジーの社会的影響調査の必要性が指摘され、国内外で、多様な活動が開始されてい
る。しかし、ナノ技術という複雑な先端科学技術に関して、効果的に一般市民から意見聴取をして
いく手法を確立していくためには、試行錯誤が必要。
ナノ技術に関して指摘されている懸念の例)
・<安全性> DDS など意図的に体内に取り込まれる、或いは、製品、技術、プロセスより不可抗力により人体・
環境に取り込まれるナノ・マテリアルによる、人体・環境への影響
・<倫理>人体に直接働きかけることに対し医療行為を超えるのではないかという倫理的懸念、小さなセンサ
ーの発達による監視化社会など

文理融合研究の領域
・ テクノロジー・アセスメント、 ELSI 、市民参加手法、リスク認知、リスクコミュニケーショ論
・既存調査の手法を精査し、一般市民の意見を聴取する際の課題を整理する

果 <検討素材提供>
政策提言 ・ R&D と ELSI が相互に連携しながら発展
・ナノテクノロジーの研究開発に関し、効果的に するシナリオの素材提供
標目

一般市民の意見を聴取していくための手法・制 <科学技術政策への中期的示唆>
・先端的科学技術に関し一般市民を交え、
度の検討・提案 便益とコストを慎重に検討する場が必須
・他の技術分野への展開法の検討・提案 になる。制度設計上の要件を早期に検討
する必要がある。
2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
 1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.1  昨年度以降の進捗状況
 研究調査に際してのリソース
 文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 概念形成と政策研究上の意義
 文理融合推進スキームと具体的研究調査
 1.2  歴史的文脈からのアセスメントと現代的要請
 2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
 2.1   T ・ A と融合研究
 2.2  文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 3.欧州の GM 論争とT・Aのその後
 3.1  議会T・AにおけるGM論争と科学技術政策
 3.2  科学技術の社会・経済アセスメント
 3.3  フォーサイティング活動への応用
 4.政策展開
 4.1  EU「科学と社会」とESOF2004 / 2006
 4.2  社会アジェンダ設定としてのアセスメント
 5.結論
デルファイ調査、社会・経済ニーズ調査とは
客観的
外挿的

急速に
発展しつつある
研究領域調査

社会・経済
デルファイ調査
ニーズ調査
(本調査)

注目科学技術領域の発展シナリオ調査

主観的
規範的
科学 技術 社会
(基礎研究) (応用) (インパクト)
現実社会
文化・教育・芸術 生活・健康 環境 産業・経済 政治

技術移転,産学連携
政策評価

大学評価 標準化 技術予測

企業倫理,CSR 科学計量学
サイエンス・コミュニケーション クラスター戦略

テクノロジー・アセスメント,ELSI

技術経営・研究経営

環境政策 学
科学技術社会論研究
産業政策

リスク研究

リスク・コミュニケーション研究 法工学
生命倫理
工学倫理 法医学
人文・社会研究

技術倫理 リスク認知研究 国際安全保障論


イノベーション研究
科学哲学
科学技術史 医療社会学 環境社会学

哲学・歴史 心理学 社会学 経営 経済 法律 政治学


融合研究分析のスキーム
Research Duality Correlation

Dicpl 1 Dicpl 2

Inst 1 Multi

Strong Week
Inst 2

RTD+SSH Hybridization

GM Tec Dicpl 1 Dicpl 2 Dicpl 3

STS Ethics Regulation

STP Law Road Map

MOT Bio Ethics Management Bio Cluster


3.欧州の GM 論争とT・Aのその後
 1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.1  昨年度以降の進捗状況
 研究調査に際してのリソース
 文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 概念形成と政策研究上の意義
 文理融合推進スキームと具体的研究調査
 1.2  歴史的文脈からのアセスメントと現代的要請
 2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
 2.1   T ・ A と融合研究
 2.2  文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 3.欧州の GM 論争とT・Aのその後
 3.1  議会T・AにおけるGM論争と科学技術政策
 3.2  科学技術の社会・経済アセスメント
 3.3  フォーサイティング活動への応用
 4.政策展開
 4.1  EU「科学と社会」とESOF2004 / 2006
 4.2  社会アジェンダ設定としてのアセスメント
 5.結論
欧州連合
基本計画特別委員会
FP6 Science & Society

総合学術会議CSTP 欧州委員会研究イノベーション総局
主たる意思決定者  *首相直属、専任指名委員  *フィリップ・ブスカン総局長
と参考意見表出  *日本学術会議(独法)  *科学と社会部局

1.世界大競争の深化ーフロントランナーの必要性
I.欧州全域における科学技術・学術に関する教育と文化の振興
2.人口減少時代ー教育・産業の変化
総論 II.市民社会により近い科学技術の政策立案
3.科学技術に関する国民意識の変化
III.科学技術政策立案における社会的責任の明確化
4.科学技術推進体制の変化

I.a市民社会の科学技術知識増進
○サイエンスコミュニケーション
 1.欧州科学技術ジャーナルシステム(アルファ・ガリレオ)などにより知識伝達を促進する
 2.研究コミュニティー代表者とメディアが協同して科学技術知識をただしく伝える
 3.サイエンスコミュニケーションや科学技術ジャーナルにふさわしい賞を創設し振興する
 4.サイエンスコミュニケーションのためのインターネット・マルチメディア研究開発を振興する
 5.産学連携のマッチングをとる情報伝達(メディア・インターネット・出版)活動を促進する
 6.産学連携で成果のあった研究プロジェクトはその結果を欧州言語すべてに翻訳する
○科学の祭典
(現状認識)
科技基本計画第一  7.EU開催の科学の祭典と各国内活動の調和を図る
○日本人によるノーベル賞連続受賞
項目  8.EU科学の祭典が各国内科学の祭典活動のレベルを引き上げるように働きかける
○研究基盤整備によるR&D推進の進展
知の創造と活用に ○科学技術文化の各国間比較
○グローバリズムによる研究人材の流動化
より世界に貢献で  9.各国の科学技術増進活動の結果を分析検討(ベンチマーク)する
○国民社会の3K、理科離れ、科学技術敬遠
きる国 ○研究活動に関する体系だった情報提供
○大学改革および高等研究機関の独立法人化
 10.EUの研究活動を体系的に情報適用するアクターを創出(メディア・社会展示・製品・教育・社
会議論の場)する
○欧州における科学の研究と教育の役割
 11.2002年より、科学と社会活動の二側面(市民参加、平等性、連帯性と研究開発ほ社会労働
性)について分析を始める
I.b 科学教育と研究者のキャリア
II.b 科学技術研究開発における男女平等参画
III.b 専門家の社会的役割
 38.

(現状認識)
○長年の経済低迷、雇用環境の悪化、労働市場の二分
○社会のための科学技術と未来予測
科技基本計画第二 化
○専門家の社会的役割
項目 ○産学連携が進み、知的財産に関する認識が高まった
 36.EU科学技術政策立案のため専門化ネットワークを構築し、フォーラム・ワークショップ・対話
国際競争力があり ○中国・アセアン諸国の急速な台頭
を促進する
持続的発展ができ ○グローバル化による国内産業の再編
 37.EU研究索引システム(ECSRS)をインターネット上にオープンシステムとして作成する
る国 ○外国企業の資本参加による革新的経営の創出
 38.EU研究索引システム(ECSRS)を国際協力・FP6の研究政策に役立てる
○規制改革・構造改革特区による民業拡大
○地域再生・産業再生の促進

(現状認識)
○心の豊かさ、安全安心などの科学技術への期待要因 ○市民社会による科学技術認知
が多様化 ○市民と専門家の対話
○新興・再興感染症、食のリスク、大規模災害、情報セ ○市民社会の科学技術政策への参画
科技基本計画第三 キュリティー・国内治安の悪化により科学技術解決への III.a 科学技術およびニューテクノロジーにおける倫理的側面
項目 期待が高まる  29.科学技術の社会倫理に関する文書情報を追跡するシステムを構築する
安心・安全で質の ○少子高齢化により社会保障への期待が高まる  30.NGO,産業、研究者コミュニティー、地域、文化団体、思想団体、利害関係者などによる人間
高い生活ができる ○家庭内不安・凶悪事件・企業倫理欠如などにより社会 性、新技術影響、持続可能性などの研究意見交換の場を作る
国 リスク感が高まる III.b リスクガバナンス
○生命科学進展により生命倫理に関する意識が高まる  35.欧州全土のリスクコミュニケーションアクターの経験実践の交換をコーディネートする、リスク
○ロボット工学・文化の向上により美・デザインの意識が ガバナンスのガイドラインを策定する
高まる ○専門家の社会的役割
○市民参加の認識が高まる
フランス上院のテクノロジーアセスメント
OPECST
2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
-遺伝子組み換え技術の例 
European
France:
国・機関名 UK:POST Germany:TAB Denmark:DBT Parliament:
OPECST
STOA
遺伝子生物学 遺伝子組み換
リスク評価とリ 遺伝子組換え
とその利用に え食品に関す
スク認知:遺伝 食品:EU助成
タイトル ついて:農業と GM食品大論争 るコンセンサス
子組換え作物 研究開発の目
食料における 会議の最終文
のモニタリング 的
GMO問題 章
日付 1998.6 2000.5 2000.11 1999.3 1999.12
第6次枠組み計
・問題点の整理 GM食品大論争 画に向けた遺
リスク研究とリ GMOに対する
・研究課題抽出 にメディアが果 伝子組換え作
目的 スク認知の調 公衆の不安・意
・消費者への情 たした役割の 物とその背景
査手法の開発 見の理解
報提供 理解 についての分
析と政策提言
メディア分析(新 ロベルトコッホ 利害関係者・研
公聴会
聞・TV/ラジオ 研究所を中核 コンセンサス会 究者へのインタ
手法 報告書提出
報道の質的・量 とするGMO流 議 ビューとリスク
市民パネル
的内容分析) 通の監視 便益分析
研究者
執筆者 OPECST POST TAB-ITAS 市民パネル
(フランスINRA)
分析・政策オプ 分析・政策オプ 分析・政策オプ
スタイル 問題分析 問題分析
ション提示 ション提示 ション提示
イギリス:メデア デンマーク:環境
ドイツ:リスク認知と ニュージ:包括
は GM をどう 人体影響
リスク管理 戦略形成
扱ったか 第Ⅲ世界問題

フランス:食料農業 オランダ: 25 年間 EU :研究技術


経済的関心 GM 技術論争 開発政策
問題意識

専門家 専門家 コンセンサス


調査分析
意見聴取 パネル 会議
手法

分析報告
手法開発 政策提言 合意形成
情報提供

結論
4.政策展開
 1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.1  昨年度以降の進捗状況
 研究調査に際してのリソース
 文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 概念形成と政策研究上の意義
 文理融合推進スキームと具体的研究調査
 1.2  歴史的文脈からのアセスメントと現代的要請
 2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
 2.1   T ・ A と融合研究
 2.2  文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 3.欧州の GM 論争とT・Aのその後
 3.1  議会T・AにおけるGM論争と科学技術政策
 3.2  科学技術の社会・経済アセスメント
 3.3  フォーサイティング活動への応用
 4.政策展開
 4.1  EU「科学と社会」とESOF2004 / 2006
 4.2  社会アジェンダ設定としてのアセスメント
 5.結論
融合研究分析のスキーム
Research Duality Correlation

Dicpl 1 Dicpl 2

Inst 1 Multi

Strong Week
Inst 2

RTD+SSH Hybridization

GM Tec Dicpl 1 Dicpl 2 Dicpl 3

STS Ethics Regulation

STP Law Road Map

MOT Bio Ethics Management Bio Cluster


欧州連合
基本計画特別委員会
FP6 Science & Society

総合学術会議CSTP 欧州委員会研究イノベーション総局
主たる意思決定者  *首相直属、専任指名委員  *フィリップ・ブスカン総局長
と参考意見表出  *日本学術会議(独法)  *科学と社会部局

1.世界大競争の深化ーフロントランナーの必要性
I.欧州全域における科学技術・学術に関する教育と文化の振興
2.人口減少時代ー教育・産業の変化
総論 II.市民社会により近い科学技術の政策立案
3.科学技術に関する国民意識の変化
III.科学技術政策立案における社会的責任の明確化
4.科学技術推進体制の変化

I.a市民社会の科学技術知識増進
○サイエンスコミュニケーション
 1.欧州科学技術ジャーナルシステム(アルファ・ガリレオ)などにより知識伝達を促進する
 2.研究コミュニティー代表者とメディアが協同して科学技術知識をただしく伝える
 3.サイエンスコミュニケーションや科学技術ジャーナルにふさわしい賞を創設し振興する
 4.サイエンスコミュニケーションのためのインターネット・マルチメディア研究開発を振興する
 5.産学連携のマッチングをとる情報伝達(メディア・インターネット・出版)活動を促進する
 6.産学連携で成果のあった研究プロジェクトはその結果を欧州言語すべてに翻訳する
○科学の祭典
(現状認識)
科技基本計画第一  7.EU開催の科学の祭典と各国内活動の調和を図る
○日本人によるノーベル賞連続受賞
項目  8.EU科学の祭典が各国内科学の祭典活動のレベルを引き上げるように働きかける
○研究基盤整備によるR&D推進の進展
知の創造と活用に ○科学技術文化の各国間比較
○グローバリズムによる研究人材の流動化
より世界に貢献で  9.各国の科学技術増進活動の結果を分析検討(ベンチマーク)する
○国民社会の3K、理科離れ、科学技術敬遠
きる国 ○研究活動に関する体系だった情報提供
○大学改革および高等研究機関の独立法人化
 10.EUの研究活動を体系的に情報適用するアクターを創出(メディア・社会展示・製品・教育・社
会議論の場)する
○欧州における科学の研究と教育の役割
 11.2002年より、科学と社会活動の二側面(市民参加、平等性、連帯性と研究開発ほ社会労働
性)について分析を始める
I.b 科学教育と研究者のキャリア
II.b 科学技術研究開発における男女平等参画
III.b 専門家の社会的役割
 38.

(現状認識)
○長年の経済低迷、雇用環境の悪化、労働市場の二分
○社会のための科学技術と未来予測
科技基本計画第二 化
○専門家の社会的役割
項目 ○産学連携が進み、知的財産に関する認識が高まった
 36.EU科学技術政策立案のため専門化ネットワークを構築し、フォーラム・ワークショップ・対話
国際競争力があり ○中国・アセアン諸国の急速な台頭
を促進する
持続的発展ができ ○グローバル化による国内産業の再編
 37.EU研究索引システム(ECSRS)をインターネット上にオープンシステムとして作成する
る国 ○外国企業の資本参加による革新的経営の創出
 38.EU研究索引システム(ECSRS)を国際協力・FP6の研究政策に役立てる
○規制改革・構造改革特区による民業拡大
○地域再生・産業再生の促進

(現状認識)
○心の豊かさ、安全安心などの科学技術への期待要因 ○市民社会による科学技術認知
が多様化 ○市民と専門家の対話
○新興・再興感染症、食のリスク、大規模災害、情報セ ○市民社会の科学技術政策への参画
科技基本計画第三 キュリティー・国内治安の悪化により科学技術解決への III.a 科学技術およびニューテクノロジーにおける倫理的側面
項目 期待が高まる  29.科学技術の社会倫理に関する文書情報を追跡するシステムを構築する
安心・安全で質の ○少子高齢化により社会保障への期待が高まる  30.NGO,産業、研究者コミュニティー、地域、文化団体、思想団体、利害関係者などによる人間
高い生活ができる ○家庭内不安・凶悪事件・企業倫理欠如などにより社会 性、新技術影響、持続可能性などの研究意見交換の場を作る
国 リスク感が高まる III.b リスクガバナンス
○生命科学進展により生命倫理に関する意識が高まる  35.欧州全土のリスクコミュニケーションアクターの経験実践の交換をコーディネートする、リスク
○ロボット工学・文化の向上により美・デザインの意識が ガバナンスのガイドラインを策定する
高まる ○専門家の社会的役割
○市民参加の認識が高まる
4.結論
 1.研究目的とリサーチクエスチョン
 1.1  昨年度以降の進捗状況
 研究調査に際してのリソース
 文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 概念形成と政策研究上の意義
 文理融合推進スキームと具体的研究調査
 1.2  歴史的文脈からのアセスメントと現代的要請
 2.科学技術社会研究の現代的アセスメント
 2.1   T ・ A と融合研究
 2.2  文理融合・科学技術社会研究の現代的要請
 3.欧州の GM 論争とT・Aのその後
 3.1  議会T・AにおけるGM論争と科学技術政策
 3.2  科学技術の社会・経済アセスメント
 3.3  フォーサイティング活動への応用
 4.政策展開
 4.1  EU「科学と社会」とESOF2004 / 2006
 4.2  社会アジェンダ設定としてのアセスメント
 5.結論
EURAB による融合研究政策の提言
( EURAB: 欧州研究アドバイザリーボード)

 提言1: FP-ERA の中で、 NEST を新技術融合研究、 SSH を RTD


にかかわる人文社会科学研究と同定する(予算 250M-500M ユーロ)。
SSH はすべての RTD 分野に対してインフラと付加価値( S&T の民主
政治・伝統文化)を提供する。
 提言3: TSER をより有効に同定・実施するためフォーサイト活動・アセ
スメント活動の拡大に SSH を注力する。
 提言5: RTD の政策方向性を TSER 社会・経済ターゲットに合わせる
ため、 SINAPS (科学技術情報の政策提言ネットワーク)に役割を担
わせる。 SSH がそれに注力する。
 提言8: SSH を RTD に融合させるには、「問題解決型アプローチ」を
とることとする。
 FP: フレームワークプログラム
 ERA :欧州研究圏構想
 NEST : New Emerging Science & Technology
 SSH : Social Science and Humanities
 TSER : Targeted Socio-Economical Research

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