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目次
序章:
司法の破壊 .......................................2
第一章:
法と秩序の崩壊 ..............................5
第二章:
科学か不正行為か? .................... 11
第三章:
更生プログラムの失敗 .................15
第四章:
「専門家」の間での犯罪 ................19
第五章:
司法の回復 .....................................23
勧告 ................................................24
市民の人権擁護の会 ......................26
2
あった「善と悪」の区別を
腐敗させました。
精神医学的な「精神異常者の
弁護」そして、そこから派生
したものは最大規模の破壊を
3
もたらしてきました。
精神医学の「鑑定証人」は、自分
たちの依頼人の目的に合うよ
うな証言を提供することで、
4
広く批判されています。
精神医学は(何十億ドルとい
う税金をかけていながら、)
狂気を治療することに失敗し
た科学に基づいています。
そしてこのように失敗して
きたため、裁判所において
この精神鑑定の権威として
受け入れられるべきでは
ありません。
個人の責任を否認し、善悪の概念を
否定することで、精神医学と心理学は
司法制度を歪曲しました。
第一章
法と秩序の崩壊
5
け見ると、この統計値は真実です。」しかし、 らかに、それらの学問の専門家が同意していな
あなたが罪を軽くするために「欠如した精神 いなら、その判定は分別深くもなく、効用性も
能力」を検察官に訴えたり、疑わしい精神的な ない。」14
状態が時間の節約のために利用された事件を加 ❚ 米国司法長官のための「暴力犯罪に関する
えると、状況は全く違ったものになります。12 特別専門委員会」の委員長ジェフリー・ハリスは
❚ 「Escape of the Guilty」の中でラルフ・ファ このように観察しました。「私を驚かせたのは、
イン判事はこのように語っています。「精神医 私が聴聞したどの裁判においても、弁護側の精
学が科学という装飾で自らを飾り立て、私たち 神科医は常に罰すべきは精神異常であると言い、
が犯罪者の責任能力を判断する場合に用いる基 検察側の精神科医は常に、その被告が正気である
準に影響を与えようとしても、その診断を全く と言うことだ。これは常に起こっている。確実に
信頼することは滅多にない。」13 どの事件においても。したがって、偶然の法則を
❚ ウォーレン・バーガー裁判長は、精神科 遥かに超えているのだ。あなたは自分に問いかけ
医による証言の科学的根拠の欠如について怒り なければならない。『ここで何が起こっているん
を持っています。科学的根拠がないため、被告 だ?』精神異常の弁護が駆け引きとして利用され
側と検察側の鑑定証人の意見が互いに衝突するの ている。そして極めて率直に言って、配役部門
です。「どの法律による判定も、他の学問の専 に、精神医学の鑑定証人を刑事裁判で使用するのを
門用語に依存する時、その専門用語の意味に明 止めるように求めるべきだ。」15
「精神医学的な思想が、刑法の施行に導入された。
例えば、精神異常という言い逃れや評価、
裁判に耐えることのできない精神的な無能さという
診断などが、法律を堕落させ、明らかに
その主題を利用している被告を被害者にしているのだ。」
トーマス・サズ 精神医学名誉教授
第一章
法と秩序の崩壊
6
法律の土台を崩す
犯罪率と暴力の上昇
犯罪率 │ 犯罪率 │ 暴力犯罪 │ 暴力犯罪 │
25年間で67%の上昇 前年度のほぼ2倍 25年間で1.5倍以上の上昇 4倍以上の高騰
145% 410%
増加 増加
97%
67% 増加
増加
刑 事裁判における精神医学の
増大する影響は、ただ国際
的に上昇する犯罪率を生み出し
ているだけです。将来の危険性を
予測することができない、または
犯罪者を更生させることができな
いにも関わらず、精神科医たちは
いまだ、最高入札者のために裁判
所で証言をし、犯罪者は自分たち
のやったことに責任はない、ただ
彼らは(架空の)精神障害の犠牲
者、被害者なのだと主張していま
す。その結果は、急騰する犯罪率
です。なぜなら、犯罪者たちはた
だ野に放たれ、さらなる混乱を引
き起こし、改悛することも、矯正
されることもないからです。
精神異常という弁護
終焉の始まり
8
あると主張していました。ワシントンDCにある合衆 ないと指摘しています。バ
国控訴裁判所のデビッド・バゼロン裁判長は判決を ゼロンは、APAから感謝状
覆し、善悪の基準をひっくり返しました。精神医学 と賞を与えられています。
が法廷に入り込む余地が広がったのは、偶然では サズ教授は、バゼロンが
ありませんでした。バゼロン自身も心理分析を受け 「配慮と治療という名目に
ていたのです。20 よる精神医学の強制を提唱
していた最たる人物の一人
1957年:アビ・フォータスは法廷に任命された弁 である。彼は…犯罪学と精
護士(後に合衆国最高裁判所の判事となった)で 神医学を表面的に改善する
あり、ダーラム法廷の判定の衝撃をこのように ことで、自由を奇形化さ
評価しています。「…法律は現代の精神医学を せた。彼はこれらの主題 ノートン・レオポンドとリチャード・ローブ
認めた…つまり、それは精神医学にとって特権で の価値を危険なほど誤解し
あり、権利章典であり、刑法と精神医学とだけに ていた。部分的には、それが邪悪である時に善で
限られた提携の申し入れであるということである あると考えることで、また部分的には、実際、そ
がゆえに、重要なのである。」21 れが古臭いごまかしの上にある時にそれが新発見
であると信じることで」と語っています。24
1966年:バゼロンが下した他の判定では、「精
神病患者の適切な治療を受ける権利」を確立し 現在: 精神医学の「専門家」たちは一日平均3,600ド
ました。 22 精神科医たちはこれを、治療を強要 ル(約38万円)という金額を受け取り、経費を支払う
する自分たちの権利であると解釈しました。 23 なら誰であろうと、弁護証言をしています。
サズ教授は、バゼロンが精神科医によって「過剰
に祭り上げられた」英雄になったのも不思議では
精神異常という弁護
終焉の始まり
9
2
あるということです。
このDSMを使用する精神科医
は、社会を犯罪者から
守るのではなく、犯罪者を
守るために司法制度を歪曲
しました。APAと他の国々の
精神医学会はそれをただ
黙認するだけです。
3 「鑑定」証人に対する視点
について、オーストラリアの
裁判官にアンケートが
行われました。その結果、
裁判の道具としての精神
医学に対する信頼の欠如が
広がっていることが発見さ
れました。
4 ある精神科医が1988年に
書いた論文によると、
「実際、プロの臨床医師が
下す臨床的な判断は、
実際のところ、門外漢の
それとほぼ変わりない」
そうです。
弁護証言の際、心理学者は
メネンデス兄弟が、散弾銃で両親を
殺した時「学習に関する失望症」を
患っていたと主張しました。
彼らは後に有罪判決を受けました。
第二章
科学か不正行為か?
11
「
そして正確な予測を伝える医療的な診断とは似ても似つ ただ非常に高給取りの精神科医たちが誤解するように導
きません。DSM-Ⅳ(とICD-Ⅹ)に列挙された病気は、 いただけであることを認めました。31
米国精神医学会の会員の投票によって決められた用語に 精神障害という弁護を通して、(たとえば、
過ぎません。」そして、それは、ほとんど診療保険を請 放火に関しては「放火癖障害」、子どもへの性的虐
求するためだけに考案されたものなのです。 待は「小児性愛病」といった精神障害を理由にし
マーガレット・ヘーガン博士は以下のように指摘してい て)有罪宣告から逃れたり、無罪の人を有罪にする
ます。「司法制度に説明されたのは、臨床心理学とは科 ために、架空の症状(たとえば、子どもが両親や他の
学的な法則であり、その理論と方法論は発達した科学か 人を責める理由をでっち上げるために、架空の出来事
ら成っているということです。そして、司法制度はそれ を想像する「抑制された記憶」症候群)をでっち上げ
を信じたのです。提示された臨床心理学の『科学』に関 たりしているところを想像してください。社会は本当
する言及には本当に信じがたいものがあります。」28 に滅茶苦茶になってしまいます。そして精神科医が、
オーストラリアの裁判所は、「専門家」の視点につ 犯罪者が精神異常であると宣言したため、無罪の宣
いての調査を行いました。鑑定人であるイアン・フレッ 告をされた時、彼らはただ精神治療施設に送られま
クルトン博士は、精神医学の信用が広く破綻していて、 す。そして、彼らの暴力的な狂気は薬物によってさら
法的な道具として使え にひどくなるでしょう。
ないことを発見したと こうして、WFMHの共同創設
「司法制度に説明されたのは、
調査書の中で述べてい 者リーズ博士とチショルム
臨床心理学とは科学的な法則であり、
ます。29 彼は、医学と 博士が夢見た道徳規制のな
法律の混迷に関する国 その理論と方法論は発達した科学から成ってい い全体主義的な「素晴らし
家的な権威の一人です るということです。そして、司法制度は き(ひどい)新世界」が実
が、裁判官は「それが それを信じたのです。提示された 現しました。
確実性のない科学であ 臨床心理学の『科学』に関する言及には 1884年、ニューヨーク
る」と語っているそう の裁判所は次のように宣告
本当に信じがたいものがあります。」
です。そして、法廷に しました。「12人の陪審員
おけるDSMの使用に関 マーガレット・ハーゲン博士 の一般常識や経験は、雇用
して、差し止めの警告 された専門家からの援助が
が出されたのを知っていると語っています。 ない方が有用である。それらの専門家は自分たちの
DSM-Ⅳの中に記載されているように、「DSM-Ⅳの 目的を宣伝したいという欲望を押し殺すことができ
分類、基準、原文の説明が法医学的な目的で使用され ないのだ。32 それ以来、長きにわたる伝統として、
る時、診断情報が誤用、誤解される深刻な恐れがある」 精神科医や心理学者は、『真実の追究、完全で、それ
ため、「責任能力と犯罪責任、または責任能力の欠如に 以外の何ものでもない真実の追究』が、意味のない
関わる『精神障害』や『精神能力の欠如』そして『精神 一塊の資料や、恐ろしく複雑な憶測や幻想的な予想の
薄弱』の実在を司法のために立証するには、不十分であ 中に埋もれてしまうまで、弁護士たちに自分たちを売り
る」ということです。 込み、莫大な富を得ている。法廷に複雑で、系統立てら
ある研究によると、精神科医と心理学者の臨床的な れたナンセンスでいっぱいの深刻に聞こえるごまかしが
診断は、一般人が下す診断よりも正確性を欠いているこ 響き渡り、それは法廷の弁護士たちによって利用される
とを示しています。30 「おしゃべり」とあだ名される 馬鹿げたレッテルと呼ぶに全く相応しい。それはくだら
ニューヨークの犯罪一家のボス、ヴィンセント・ギガン ない科学だ。」33
テの事例を見てみると、彼は脅迫と殺人容疑を宣告され 裁判中に判決を与えている間、執行猶予の聴聞会の
ていました。30年以上、彼は裁判の時にはいつも精神病 中ですら、精神科医たちは自分たちの意見を求められ
の振りをしていました。そして彼は精神科医を雇い、 ています。そして残念なことに、それらの意見は考慮
その精神科医は彼を「偏執性の統合失調症、痴呆で、 に入れられるのです。
アルツハイマー」であると証言していました。
第二章
科学か不正行為か?
12
1 精神病を抱える犯罪者の更生の
どの失敗に対しても、精神医学は
ただ「症状の深刻さ」を理由に、
2
より多くの援助金を要求します。
カリフォルニア矯正局が現行の
カウンセリング・プログラムのひ
とつの効用性について調査した
ところ、発見されたのは、その
プログラムの参加者の少なくとも
半数が、3年間の執行猶予の間に
刑務所に逆戻りしているという
3
事実でした。
刑務所の囚人のほとんどが強力な
抗精神病薬を投与されています
が、多くの研究により、その結
果、攻撃性や暴力が引き起こされ
4
ることが発見されました。
1979年、「エステラ対スミス」殺人
事件の裁判において、合衆国の
最高裁判所はこのように宣告し
ました。「生来の犯罪的な行為の
予測に関する精神医学の鑑定証言
は、実情調査を歪曲した。」
調査によると、心理学的なカウンセリ
ングを受けていた仮出獄者の78%が、
後に法律上の問題を継続的に起こし、
彼らのうちの半数以上が刑務所に再び
収容されることになったそうです。
第三章
更生プログラムの失敗
15
ジェレミー・ストロメィヤー(18歳)は、
7歳の子どもを殺した罪で有罪を
宣告されました。精神薬を処方
される前、彼には暴力事件を
起こした経歴はありませんでした。
安全ではない道行き
危険を予測できるでしょうか?
17
1 精神科医全体の10%が自分
たちの患者を性的に虐待し
ています。
2 2001年の報告によると、性的
に虐待された20人の患者に
つきひとりが未成年者であ
るということです。
3 精神医学と心理学には、その
分野に関わる者たちによっ
て犯される性犯罪の急増を
処理するために、特に考案
された25以上の規定があり
ます。
4 精神科医と心理学者の名前
が頻繁に現れるのは、医療
業界における詐欺、性的虐
待、そして他の犯罪が露見
した場合です。
2002年6月、精神医学の「専門家」でありニュ
ージーランド、オタゴ大学の心理医療研究所の
所長であるコリン・ボーワーは自分の妻を殺し
た罪で無期懲役を宣告されました。
第四章
「専門家」の間での犯罪
19
アラン・ホロウィッツ
ウィリアム・コーン ルイス・ツサヴァリス
❚ 1992年に、ニューヨークの精神科医アラン・ 自身を「道徳的な」人物であると表現しました。そ
J.ホロウィッツは7歳から9歳の少年を男色行為に利 れは彼が12歳の少女をレイプし、10年の懲役を宣告
用し、14歳の少女を性的に虐待したことで10年から された時でした。54
20年の懲役に処せられました。ホロウィッツは自分 ❚ 2002年12月10日、英国の精神科医クリスト
が「普通の小児性愛癖者」であると自己弁護しま ファー・アリソンは6人の患者をレイプし、性的
した。 な虐待を行った罪で20年の懲役に処せられ
❚ 1998年、ミズーリ州の精神科医ウィリアム ました。55
・コーンは懲役133年を宣告されました。罪は2人 ❚ 2002年7月4日、ロンドンの精神科医コラター
の女性患者に対する性的、そして逸脱した性的 ・ユーニは催眠療法を行っている間、女性患者を性
暴力でした。彼はこの犠牲者たちに、離乳時期 的に攻撃した罪で18ヶ月の懲役に処せられました。
があまりに早すぎたため、自分とセックスをするこ ユーニには、患者を性的に攻撃した経歴があり、
とで、もう一度養育されなければならないと語った 同様の事件により、ニュージーランドにおける医療
ということです。 免許を剥奪されていました。56
❚ ユタ州の心理学者ドナルド・パーソンは自分 ❚ 2002年7月24日、デンマークの心理学者
第四章
「専門家」の間での犯罪
20
第四章
「専門家」の間での犯罪
21
1 精神医学の司法制度の関与
は、とてつもない失敗であり、
社会に多大な犠牲を払わせて
2
います。
効果的な司法を取り戻すた
めに、法廷から精神医学の影
響を排除しなければなりま
せん。
3 犯罪者を社会に役立つ人に
するための更生は、精神科医
や心理学者が「個人の責任」
という考えを否定している
限り、起こりえません。
4 科学的な正当性がないがため
に、法的な、もしくは医療に
関わる専門家は、精神科医や
心理学者の証言を裁判で受け
入れるべきではないと推奨し
ています。
裁判制度は、精神医学や心理学の
精神異常や責任能力の欠如という
弁護から解放されるべきです。
自 分たちは人間を理解しているだけで かが起こったため、30年たった今も責任を取ら
なく、人間の行動の動機と、それを なくてもいいというものだ。」
改善する方法を知っていると言いな 精神医学の思想とは反対に、人間はただの救
がら、精神医学は司法や刑罰制度に介入してき いようのない動物でもなければ、意志も良心も
ましたが、それは真実ではありません。 もたず、他の誰かの考えに従って操作されるも
精神科医には、自身の効果を証明する機会を のでもありません。人間の底辺にあるのは、
与えられてきましたが、証明したのはひどい失 どんな混乱があっても、自分の問題に直面し、
敗でした。社会に対する損失は甚大で、それは それを解決しようという勇気を自分が持ってい
金銭的なものだけではありません。 るという確信です。そして人間は、自分には善悪
精神医学は解決策を装いますが、そうでは の違いを認識する力があるということを知って
ありません実は問題 い ま す 。そ し て 、何 よ
を引き起こしている りも、人間は、こう
のです。 いう力がないと説得
ま ず は 、裁 判 所 、 「私たちは精神医学によって しようとするものが自
警察、刑務所そして学 貶められ、混乱させられた責任という 分に対する究極の裏切
校における精神医学 りであるということを
の影響を排除すること 考えを取り戻さなければならない。 知っています。
です。 彼らの考えは、子どもの頃に何かが ボストン大学精神医
社会主義は、犯罪者 学科と法学科の講師
が自分のやったことに 起こったため、30年たった今も責任を で ヘ ー ガ ン 医 学 博 士
直面する機会を与えら 取らなくてもいいというものだ。」 がこのようにまとめ
れなければならない、 ました。 「 精 神 異常、
そして社会にとって生 トーマス・サズ教授 責任能力、更生、拘束、
産的な一員になるため 損害、無能力という疑
に更生されなければな 問について、いわゆる
らないと命じます。 精神医学、そして心理学の専門家からの不正な
精神医学は個人の責任という考えを排除する 干渉なしに判断できるのは、裁判官と陪審員
ことで、それを根絶しようとします。その試み だけです。
は、最も重い罪に対する弁明をねつ造すること 民主社会は、正しくこれらの責任を平均的
によって行われ、こうして司法制度の土台は崩 な男女、そして裁判官や法制官に負わせてい
れていきます。 ます。今こそ、専門的な意思決定者に責任を
トーマス・サズはこのように警告を発しま 押しつけようとするのを止める時です。無責任
した。「私たちは精神医学によって貶められ、 な人物たちを追い出し、裁判や司法制度を私た
混乱させられた責任という考えを取り戻さなけ ちの手に取り戻す時はもう来ています。」65
ればならない。彼らの考えは、子どもの頃に何
学の
いう
。
第5章
司法の回復
23
1 まず何よりも、
あらゆる人々が自分自身の行動に責任があり、その行動につい
2
て責任を負わなければならないということが認識されなければならない。
国家や連邦の法制官は、精神異常という弁護や、責任能力の欠如を擁護する
法律を廃止するべきである。
3 裁判官、弁護士、または警察関係者は、裁判所から精神医学的な鑑定証拠が
排除されており、精神科医や心理学者が「鑑定人」としての地位を与えられ
ていないことを確実にしなければならない。裁判官に犯行意志があったか
どうかという疑問について判断してもらうようにする。精神科医が何が善で
悪かについて非合理な考えをもたらす前に。
4 精神科医や心理学者から、警察や刑務所、犯罪更生、そして保護司の助言者
や相談役としての地位を剥奪する。精神科医の主張には科学的な根拠がない
からである。彼らに、薬物中毒者、犯罪行為、そして非行について意見を
述べさせたり、治療させてはならない。また危険な行動と主張されるものの
5
調査をさせてはならない。
精神医学における電気ショック、脳外科手術、または害のある薬物「療法」
によってもたらされたあらゆる身体的な傷害を、犯罪として告発する。
6 精神科医、心理学者、または心理分析医から虐待を受けた人は、精神医療
の現場で自らが受けた、または観察した暴力、詐欺、または犯罪事件の全て
について警察に報告し、訴状のコピーをCCHRにまで送っていただきたい。
勧告
司法を蝕む
24
デニス・コーウェン 見を提出し、精神保健に関して大衆の認識をあ
合衆国 健康保険詐欺に関する調査員 げ、よりよく、より公正で、より効果的な制度
「精神保健の分野における詐欺的で、有害 をもたらすために、効果的な活動に参加してい
な実践を摘発するために弛まず働いてきた市民 る他の人たちを励まし、活性化させてきた。」
の人権擁護の会を称える。CCHRの職員は献身的
な人たちである。彼らの専門知識、出版物、
そして報告書は、精神保健における詐欺やその クリス・ブライトモア
制度の中のあらゆる犯罪活動を調査しているど 英国 元市警 警視正
んな調査員にとっても、役に立つものである。 「私は、悪意のある、さらには見当違いの
CCHRの仕事、そして資料はまた、精神保健の詐 精神科医が、もしその活動が注意深く監視され
欺や虐待の度合いと、彼らも犠牲者になる可能 ていなければ、どれほど邪悪になるかを痛いほ
性について消費者や大衆に知らせている。」 ど認識している。C C H R は見事に重要な役割を
担ってきた。2001年5月、私は、 ロサンゼルスの
ロバート・ブッチャー C C H R 展示会において、
『詐欺』のセクションの
ウェスタン・オーストラリア 弁護士 開会式を執り行う喜びと特権を得た。そして、
「私は1980年以来、ずっとCCHRとともに活 その展示会を見学し、私はかつてない感銘を
動しており、彼らが献身的な団体であることを 受けました。そして、CCHRが成した業績を見回
知っている。しばしば、重要な共同体からの情 して、なぜ何人かの精神科医が、この団体の
報もなしに、法律が可決されることがある。 発展について異常なほどに恐れているのかが
CCHRは、精神保健の法律に関して、決してこの わかった。」
ようなことが起こるのを許してこなかった。
CCHRは精神保健の法律の改善に関して政府に意
より詳しい情報をお求めの方は下記にまでご連絡下さい。
CCHR International
6616 Sunset Blvd.
Los Angeles, CA, USA 90028
Telephone: (323) 467-4242 • (800) 869-2247 • Fax: (323) 467-3720
www.cchr.org • e-mail: humanrights@cchr.org
市
民の人権擁護の会(Citizens す。とりわけ、以下の条項に従っています。これら
Commission on Human Rights)は1969年 を精神科医は毎日違反しています。
に、精神保健の分野における精神医学 第3条:すべて人は、生命、自由及び身体の安全に対
的な人権侵害を調査し、摘発し、その する権利を有する。
分野を正常化するために、サイエント
ロジー教会により設立されました。現 第5条:何人も、拷問又は残虐な、非人道的な若し
在、31カ国に130以上の支部と、理事 くは屈辱的な取扱い若しくは刑罰を受けることはな
と呼ばれる諮問委員会を抱えています。その中には い。
医師、弁護士、教育家、芸術家、企業家、そして公 第7条:すべての人は、法の下において平等であり、
民権や人権の代弁者がいます。 また、いかなる差別もなしに法の平等な保護を受け
CCHRは医学的、または法的な助言を与えることはあ る権利を有する。すべての人は、この宣言に違反す
りませんが、常に医師と医療の実践と協力し、それ るいかなる差別に対しても、また、そのような差別
らを支持します。CCHRの主要な焦点は、精神医学に をそそのかすいかなる行為に対しても、平等な保護
おける不当で主観的な「診断」です。それには科学 を受ける権利を有する。
性に欠けており、医療的な利益に欠けています。し 精神科医の虚偽の診断、レッテル貼り、強制収容の
かも、何十億ドルという金銭的な利益を得るために 法律、暴力的で、人の個性を奪う「療法」により、
その診断は利用されています。その金銭はほぼ納税 多くの人々が傷つけられ、生来の人権を奪われてい
者や保険業者により支払われたものです。これらの ます。
虚偽の診断に基づき、精神科医は、生命を危機に晒 CCHRは立法聴聞会で証言することで、精神医学にお
す療法を正当化し、それを提供します。例えば、そ ける虐待に関する公聴会を開くことで、そしてメデ
の中に含まれるのは、実際に患者が抱える問題を覆 ィアや警察関係局、そして公務員と働くことで、何
い隠し、回復を妨げる抗精神薬の投与です。 百という改善活動を世界中で起こし、組織化してき
CCHRは国際連合の世界人権宣言に従って活動しま ました。
市民の人権擁護の会
26
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