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自己紹介(20分)

ルール:制限時間は1人2分、明るく!
自己紹介での発言も踏まえて…

ディスカッション1 (20分)
「そもそも

ってどんなものか?」

・コミュニケーションをとる目的(医療に限らず)
・何ができていれば「良い」と言えるのか
・コミュニケーションが備えるべき特徴やコツ
などに関して自由に
ディスカッション2 (20分)

を行えるようになるためには」

・どんなトレーニングを積めばよいか?
・ どんな知識・技術の習得が必要か?
などに関して自由に
医療面接入門セミナー
患者-医師間のコミュニケーションの意義と極意

佐藤健太
Twitter : Dr_kenta
Mail : dr.kenta. @gmail.com
Blog : http://blog.livedoor.jp/gp_ken/
今日のポイント

①正答はないのです!
自分の経験と、みんなでの議論で見つけ出して下さい

②体で覚えよう!
ツールを実際に試し、間違え、反省して身につける

③深く納得してください!
①と②に、少しだけ知識を付け足せば完成 するはず
今日のルール
アタマとカラダをフルに使おう!
気付いたことをメモる
思ったことを伝える
人の話をじっくり聞く

安全な環境づくりがキモ
No blame
自分と違う意見 ≠ 間違っている意見
=新たな視点を得るチャンス
第一部ディスカッション内容は?
・初対面のコツ
あいずち、オウム返し、とりあえず笑顔
イイトコや持ち物を褒める、
弱いところをさらけ出す
・乗り越えたエピソード
部活の修羅場をくぐりぬけた
・「良い」コミュニケーションの条件
壁を取っ払う、気持ちを通じさせる
などなど
最近あった、
「けっこうよかったコミュニケーション」
仕事に丌満のある若年女性
頑張って仕事してるのに正当に評価されてないと愜じる
「女性」を前面にだして仕事をすることを強要されてるように愜じる

けっこう「絡み酒」の「泣き上戸」でめんどくさい子。
やりたい事やその時の悔しい気持ちなど、ただただ聴いてるだけ。
「ああ~、そうだよね~。悔しいんだね~(ワインうまーい)。
話聞くからまた飲みにいこうぜ(だから今は泣き止もうぜー)」

翌日にはすっきりした顔で笑顔で仕事に復帰。
なぜか「昨日はありがとうございました」と愜謝されてしまった
最近あった、
「けっこうよかったコミュニケーション」
根治丌能な癌終末期
高齢女性
生命予後は3ヶ月、最初はアタマが真っ白!
症状はとれた。動ける、食べれる、考えられる。

自分で切り盛りしてきた人生。人の世話になるのは抵抗がある
孫が心配、結構モテる、遊び相手や愚痴の相手には困らない
一度でいいから会いたい芸能人がいるから東京に行きたい
濃い人生を生きてきたし、現状も幸せなことに気づいた。
最後が苦しいのはいや、眠るように逝きたい。
「いい医療者に最後に出会えて幸せ」だそうです。
臨床倫理四分割法
スピリチュアルケア
いい情報が取れれば
それをアセスメントするツールは
世の中にたくさんあります


相手の中にある大切な情報は、どうやったら
うまく「引き出せる」のでしょうか?

医療者としてのコミュニケーションにおいて、
そもそも「大切な情報」ってなんでしょうか?
良いコミュニケーションって?
「良い」のイメージは人による

相手や状況で「良い」は変わる


どうやって「その場」の
「最適解」を見出せばいいのか?
今日の目標

今から2時間後に

有用なツールを使いこなし

それなりに相手と気持ちを通じる
コツを体得する
タイムテーブル
第一部:ディスカッション
14:00~:アイスブレイク (20分)
14:20~:グループディスカッション (40分)

第二部:レクチャー&ロールプレイ
15:20~:つかみ (20分)
15:35~:導入のレクチャー (15分)
16:05~:ロールプレイ+ミニレク×3 (75分)
17:15~:振り返り、まとめのレクチャー (10分)
17:45~:質疑応答、アンケート記入 (10分)
コミュニケーションは
お互いの考えや思いの交流で
お互いが変わること、動くこと

シチュエーションによって
求められる能力は変わってくる
「医療面接」
医療現場におけるコミュニケーション

何を?
①聞き出す ②伝える

③関係を作る
医療面接の極意
他のコミュニケーションでも同じ

相手との安心出来る関係を作り
相手のことをよく知り
相手に合わせて伝える

「患者中心の医療面接」
エビデンスに基づく、習得可能なスキル
「関係づくり」と「相手を知る」部分を重視
患者中心 医師中心
「自覚している症状」 「医学用語に置き換えた症状」
「関連する個人的関心事」 「診断に直結する客観的情報」
「感情」 「論理」

促しと対話 質問責め .

慢性、複雑(正解なし) (正解あり)単純、急性・重篤

患者中心→医師中心の順番(必要に応じて戻る)
ロールプレイで覚えよう
レクチャーより学びの度合いが深い

役になりきってシナリオを演じる!

恥ずかしがらずおもいっきりやった
ほうがいいです。
ツール
「5step strategy」

シナリオ
患者役がオリジナル作成

振り返り
終わった後の愜想から学び合うのが
最も重要
「5step strategy」
1.準備(知識、人・物・場所…)
2.聞く(患者中心)
3.伝える(医師中心)
4.交渉(落とし所を「相談」)
5.締め
自分オリジナル。
1年目研修医に教えているが、患者中心の医療面接の要素が
(特に順番)が意識しやすく、初心者でもそれっぽくなる
シナリオ
細か~く生々しく作りこんでください

何に悩んでいるか
・恋愛や友人関係でもよい
・病気なら具体的な症状と自分なりの
意味付けを素人っぽく
年齢・性別・名前
生い立ち(出身地、学校など)
家族構成、交友関係、部活・趣味
ルール解説① チームづくり

3~4人組 × 3チーム
①医者・指導者・先輩役

②患者・学習者・後輩役

③観察者・第三者役
ルール解説② 全体の流れ

相談が始まる場面から
指導者がわから声をかけてスタート

設定練りこみ3分
ロールプレイ7分
相互振り返り3分

全体で共有2分
ミニレクチャー3分
役割ごとにグループで集まり相談

1.患者役シナリオ作り込み
(シナリオテンプレートに記載)

2.オブザーバーやり方解説
(オブザーバーチェックリストに沿って解説)

3.医者役も自分の作戦練りこみ
(5stepアルゴリズム見ながら心の準備)
実際に出されたシナリオ
・息子の愚痴を聞いてほしい主婦と、その友人のおばさん(男性に女性役を強要)
・株に失敗してイライラしている女の子とバイト先の先輩
・失踪した友達のことが心配な女子大生と部活の先輩
・吹奏楽部で演奏がうまくならず悩む女子大生と、サッカー部で音楽何もわからな
い同級生
・自分のリアルの病気を相談する自分と同級生
・部活の1年生が3人やめようとしていて胃が痛くなった主将の自分部と、別の部で
主将をしている同級生
・慢性の頭痛で、薬を飲んでもよくならないことに悩んでいる自分と、同級生
・慢性の腰痛で医療不信やドクターショッピングを繰り返す中年男性(先日ポリクリ
で見た実例)と医者
・風邪で他の医者で薬をもらったけど咳が治らず心配な大学生と、医者
ロールプレイ1回目
とりあえずやってみて下さい

ポイント
・役に入りきること
・5段階の順番を守ること
つかみは『Open question』で
「どうですか?」

焦点は徐々に『絞る』
「そこをもう少し詳しく教えて?」

本質に絡みそうなポイントでは
『意図的な脱線』を試みる!!
「個人的な関心・解釈」に絡めて『雑談』

ミニレクチャー その1
促してもしゃべらない人対策
「あいうえおかきくけこ」

相づち 愜動を伝える
うなづき 聞く(関心を伝える)
笑顔 敬意を伝える
オウム返し 肯定・承認
赤:バカみたいに繰り返そう
青:ノンバーバル、基本です
紫:上級編。心をちゃんと言葉に使用
緑:日本人は結構苦手な、「相手を認める」
ロールプレイ2回目
さっきのを踏まえて

ポイント
・相手の出方を見ながら
・話を広げることに集中
『愜情』が表現されたら
1.言葉で説明「悲しいんだわ」
2.言語外でにじむ「目を伏せる」
3.行動に表す「騒ぐ」「威嚇する」
必ずイジる
直接法
「そのときどんな気持ちだったの?」
間接法
自分なりの解釈「思い当たるフシは?」
生活や他者への影響を聞く「どう困ってる?」
こちらから自己開示する「実はオレね…」
ミニレクチャー その2
ロールプレイ3回目
場の一体愜を目指してください!

ポイント
・ちょっと屈折した子とかで
・愜情を引き出せたらエライ!
愜情をつかまえたら「なだめる」

・Naming 「◯◯な気持ちだったんですね」
・Understanding「それならよくわかります」
・Respecting「そんな状況ですごいね!」
・Supporting「何かできることは?」

ここまでやれば全部伝えて気がして「すっきり」
相手が「信頼」できるような気がしてくる
→次の「医師中心」の質問に答えやすくなる
ミニレクチャー その3
全体振り返り
「5Step strategy」を通して
「患者中心の医療面接」を実践しました

やってみてどうですか、実際?
・関係は作れた?
・聞きたいことを聞けた?
・相手は満足した?
・説明は・・・医者になったらで
「患者中心の医療面接」
家庭医療の基本
患者中心の医療の基本
日常生活の基本

研究で証明されていること
・症状が軽くなる!
・生活機能が高くなる!
・患者の満足度が高くなる!
・治療順守率が改善する!
・医師中心だけと比べて所要時間は増えない!
コミュニケーション上達のために

ある程度結果を求められる職業
一生の修行がいる「道」

まずは型に忠実に経験を積んでみる
「守・破・離」
好きなことをして、いっぱい脱線して、
自分の人生に厚みをつけておくのも重要!
相手に知ってもらう価値のある「自分」に

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