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場所:電話によるヒアリング
話し手:大阪府立河南高校:岡村正治先生
聞き手:森本
<修学旅行で農業体験>
修学旅行に関しては、公立高校はここのところ、レジャー目的で北海道か沖縄に行く
傾向があります。ちなみに、本校でも昨年度は沖縄の宮古島でした。
しかし、今回は、
『人・もの・文化との出会いを通して、生徒が新たな自分と出会い、
高校最後の思い出として心に残る体験をしてもらいたい』と思いました。
1 年を受け持ったときから、この企画を温めてきました。
東京の和光学園がモデルです。
じつは、下見に時間をかけてて、再度自費で行ったほど。
イメージとしては、
『鶴瓶の家族に乾杯』
。準備はするけど、実際にメンバーが集まって
からの展開は予測がつかない。そんな人との出会いがもたらす素晴らしさを肌で感じて
もらいたかったんです。受験で忙しいなか、ホッとしてもらいたかった。
しかし、初めは生徒から、どうして東北?との声が。
そこで、なんとか興味を持ってもらおうと、松島や小岩井農場の見学など、観光の要素を
取り入れながら、ファームステイをしてもらおうと思いました。
また、民族伝統に取り組んでいる「劇団わらび座」の劇場を含め、温泉・宿泊施設がある
秋田の文化村に滞在することに決めました。
農業体験は、3 日目でした。いろんな人の意見で、農家の方との出会いが一番心に残る
からと、最終日にしました。じつは、修学旅行に行く前に、有機栽培をしている河内長野
の農家の方に来てもらい、学校で講演会を開きました。
事前に全員で生産者の方と交流し、思いを共有しておきたいと思ったからです。
実際行った生徒には、トラクターに乗って、稲刈りをしたり、生産者の方と一緒に餅つき
体験をしてもらいました。すると、感動のあまりに、帰りたくないという生徒も出てきて。
帰ってから、忘れられない体験ができた、行ってよかったという感想をたくさんもらいま
した。今後もこのような取り組みをしたいと思ってます。
商店街に対しての取り組みも、興味があるので、何かアプローチはないかなと思っていま
す。ぜひ、取り組みを FAX でお知らせください。もし、イベントがあれば見学させてくだ
さい。生産者の作ったものが消費者に届くまでの流れが分かる、体験できるのは、生徒に
とっても、きっとよいことに違いありません。