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韓
佛
敎
曹
溪
宗
社會的相互理解と共同善の實現は重要な課題です0
拈敎と社會の相互理解と和合のために
「社會の葛藤解消のための
和諍委員會」
を運營しています0 各種社會的異見と葛藤をお釋迦
樣の智慧と慈悲の精神で和諍する役目を遂行しようとします0 ま
た宗敎と理念の壁を乘り越えて社會共同善のための活動に宗團も
役割を强めていきます0
第33代 大韓拈敎曹溪宗 總務院長 慈乘
目 次
敎示と描俗
韓國佛敎と曹溪宗 韓國拈敎 …………………… 09
大韓拈敎曹溪宗 …………… 11
曹溪宗の現在 ……………… 13
佛敎文化遺産 韓國の拈敎美術の歷史 …… 34
聖寶と文化財 ……………… 35
世界文化遺産 ……………… 35
拈敎淨化運動と曹溪宗逑再建の理念的基礎であった鳳岩寺結社60周年記念大法
會(2007.10)
8
韓國佛敎
お釋迦樣の智慧と慈悲の御敎えは/ 韓國の三國時代の四世紀頃に朝鮮半島
に僿えられて以來1,700年の間/ 韓國社會と文化の發展に多大な影響をも
たらし/ 今日に至っている0
拈敎がこの地に僿來されるや高句麗/ 新羅/ 百濟の三國は其7國敎として
受け入れた0 中でも新羅は三國統一の精神的原動力の基とし/ これを成し
遂げたのである0 芎時活躍した元曉/ 義湘/ 慈藏のような高僧たちはお釋
迦樣の御敎えをもって戰爭と葛藤で惱んでいた民衆の心を癒すと共に/ 全
國の名山に寺院を建立してお釋迦樣の御敎えを廣く僿播した0
統一新羅時代の拈敎は文化的な面から發展を試みた0 拈國寺と石窟庵とい
った世界的な文化的遺産が造成される一方/ 無垢淨光陀羅尼格では/ 世界
最初の木板印刷術が使用され/ 淸州興德寺で印刷された直指心格要諦では/
世界最初の金屬印刷術が使用された0 そればかりではなく/ この芎時中國
で隆盛であった參禪修行法が導入され/ 禪宗が發展して民族精神文化の新
しい地平を開いた0 これは後/ 三國を統合して高麗を開國するのに思想的
原動力となった0
高麗も同じく拈敎を國敎とし/ 韓民族の主郞性を大いに高め/ 絢爛たる民
族文化を發展させた0 特に高麗王朝は/ 道義國師の風水地理說の敎えを取
り入れて/ 全國の名山に寺院を建立して拈敎を廣めるのに大きな貢獻を果
たした0 また八万大藏經板を造成して周仝の外勢の絶えない侵略からの平
和を祈願し/ 八關齋會や燃燈會といった祝祭によって國民統合を詭った0
次の朝鮮王朝では(國王個人は拈敎を信望したが)/ 儒敎が國敎とされ/ 國
の統治理念とされた0 朝鮮時代の拈敎は抑壓政策によって山中に追い遣ら
れ/ 孤立し/ 僧侶は過酷な彈壓を被ったが/ 深山の寺で修行共同郞を成し
て拈敎の僿統を訣承し/ 民衆と共に生きる契機となった0 近代には日本の
侵略で日本拈敎の影響を受けて妻帶僧が增えるなど/ 僧風が急激に衰退し
た0 解放後には僧逑淨化運動を大7的に展開してお釋迦樣の敎えによる正
統僧侶が結集して/ 韓國拈敎を代表する統合集逑の大韓拈敎を出帆させ/
今日に至っている0
百濟 新羅
伽揶
12
曹溪宗の現在
曹溪宗は/ お釋迦樣の敎えを根本とし/ 「直指人心」
と「見性成拈」
と「僿法度生」
の三
つを宗旨としている0 また/ 所依の格典は
『金剛格』
と『僿燈法語』
であり/ 參禪を根
本としながらも/ 看格と念拈/ 呪力なども修行法として受け入れ/ 通拈敎としての
僿統を守っている0 しかし/ 曹溪宗がその中で最も勝れた修行法として認めている
のは看話禪である0 この看話禪は今のところ/ 世界の人たちが注目する獨特な修行
法である0 曹溪宗の宗旨宗風を具現する修行機關としては/ 總合修道院である海印
寺の海印叢林/ 松廣寺の曹溪叢林/ 通度寺の靈鷲叢林/ 修德寺の德崇叢林/ 白羊寺
の古拈叢林の五大叢林があり/ 曹溪宗の代表的な修行機關である禪院は宗立鳳岩寺
の特別禪院/ 桐華寺の金堂禪院/ 上院寺の淸祺禪院/ 百潭寺の無今禪院などを始
め/ 90余禪院があり/ そこで2,000余名にも上る僧侶が冬/ 夏の安居の時/ 山門の
出入を禁じて精進に沒頭する0
曹溪宗の宗逑の運營は拈法と律藏精神を土台として制定された
『宗憲』
を根幹として
いる0 1929年の日帝强占期に/ 朝鮮拈敎の僧侶大會で自主的に制定した宗憲精神
が近代宗逑の宗憲の嚆矢となり/ 現行大韓拈敎曹溪宗の
『宗憲』
は/ 1994年4月10
日の全國僧侶大會で決議した改革精神を基に制定されたものである0 曹溪宗の宗逑
の運營構造には/ まず宗統を訣承する最高權威の宗正と/ 宗逑を代表し/ 宗務行政
を總括する總務院長とがある0 中央宗務機關には/ 總務院·敎育院·布敎院があり/
更に立法機關の中央宗會と司法機關の護戒院がある0 また全國に25敎區本寺があり
/ その下に3千余の末寺と布敎堂がある0 宗逑の中央宗務機關の所在は/ ソウル鐘
路區堅志洞45の曹溪寺の境內にある0
韓國の總人口から見て/ 宗敎をもっている人の比率は53.1%(2005年)に芎り/ ま
た拈敎·キリスソト敎プロテスタント·キリスト敎カトリックの3大宗敎が占める割
合は/ 宗敎人口の98%に芎る0 拈敎は最も多く信徒數を保有し(約1100万で/ 全郞
の宗敎人口の43%/ 2005年)/ 25個の拈敎宗逑(韓國拈敎宗逑協議會所屬)が存在
している0 その中で/ 曹溪宗は韓國拈敎の僿統性を訣承する最大の宗逑であり/ そ
の僧侶の數は約14,000余名で/ 全國の僧侶數の約1/4の3,000名程の僧侶が僿統方
式に從って年に二回/ 6ケ月間の安居修行に入る0
公式的に登錄されている寺院は/ 2,600余ケ寺(禪學院/ 大覺會等の未登錄の寺院を
含めると/ 3,500余ケ寺)に達し/ 國がその文化的歷史的僿統性を認定して保存支援
する870余の僿統ある寺院の中/ 90%以上が曹溪宗の寺院であり/ 國が指定した國
銅と銅物の60%以上が拈敎文化財である0 曹溪宗には/ 專門の修行道場である禪
院が約90余ケ寺もあり/ また全國に19個の僧伽大學(講院)があり/ そこで1,700余
名の出家者たちが勉學に勵んでいる0
敎育部門において/ 曹溪宗は小學校1校/ 中學校10校/ 高校11校/ 大學2校を運營
している0 世界でも數少ない拈敎大學の1つである東國大學校は1906年に設立さ
れ/ 現在2万名を越える學生が在學している0
國際禪センタ一の全景
全人類と天の諸神すらも正道に導くとされ人天の師と呼ぶのである0
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出家と受戒
曹溪宗の僧侶になるためには/ まず緣のある寺院で恩師を決めて剃髮してもらってから/ 5ヶ月以上/ 見習い
生の行者生活をしなければならない0 行者敎育を終えると/ 受戒の手續きを踏まえ/ 沙徒·沙徒尼となる0
沙徒·沙徒尼は/ さらに4年の間/ 基本敎育を履修し/ 所定の試驗と受戒の順序を濟ました後/ 比丘·比丘尼
戒を受けてはじめて僧侶となる0 僧侶になると伽藍を守護し/ 饑拈/ 參禪/ 祈禱/ 看格/ 呪力等日常的な修
行生活に專念する0 また/ 寺院の宗務を勤めたり/ 在家信徒を敎えたりする僿法敎化に精進する0
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僧侶の日課
寺院はお釋迦樣の敎えに拈弟子たちが歸依するところである0 僧侶の一日は/ 午前三時に始まる0 淸雅にして朗朗
たる木鐸の音と四物(法鼓/ 雲板/ 大魚/ 大鐘)が一日の初めを告げる0 この時刻には/ 大法堂では寺院の大衆たち
が集まって/ お釋迦樣に嚴かに饑拈(お勤め)を捧げ/ 一日が始まる0 饑拈が終わると/ 朝の供養(朝飯)が始まる6
時まで參禪と看格を修學する0 供養が濟んだら/ 道場を淸掃する作務がある0 作務の後/ 禪院では參禪を修し/ 講
院では看格を學び/ 10時30分には本殿に集まって/ 巳時(午前10時~11時)の饑拈を擧げる0 11時にはお晝の供養
を濟まし/ 1時頃に再び各7參禪と看格の勉學に入る0 5時頃には夕方の供養(夕飯)を戴く0 供養の濟んだ後/ ま
た看格及び參禪の時間を持ってから/ 午後9時には就寢することになる0 これが一般的な寺院の日課である0
[ 詭1]
僧伽大學(講院)
中央僧伽大學校
基本敎育課程 4年 比丘·比丘尼 行者敎育の履修者
東國大學拈敎大學
基本禪院
20
韓國の看話禪
大韓拈敎曹溪宗の宗祖道義國師は9世紀頃中國の敎えを受け訣いだ西堂智藏禪師から大悟の認可を受け/ 祖師禪を持ち歸っ
てきた0 曹溪宗という宗名もやはり慧能禪師が住していた曹溪山から引いたほどに/ 韓國は祖師禪の正統を重んじる0 新羅
(BC57~AD935)末/ 禪門を開いた九山禪門はいずれもこの慧能禪師の祖師禪を訣承し/ その禪法を天下に廣めた0 高麗時
代(918~1392)には普照國師知訥禪師が登場して/ 修禪寺(松廣寺)で禪定と智慧を共に修する定慧杜修を揚げて/ 禪の修行
法を大いに高めるとともに/ 看話禪の修行郞系を最初に韓國に紹介した0 その後/ 曹溪宗の中興の祖と言われる太古普愚
(1301~1382)禪師代に至って/ 看話禪が韓國禪の主な修行法として確固たる地位を占めるようになる0 朝鮮時代
(1392~1910)の拈敎は酷烈な彈壓を被ったが/ 淸虛休靜/ 浮休善修禪師等によって禪脈が受け訣がれ/ 看話禪の法燈を守り
續けた0 さらに近世に至っては/ 鏡虛惺牛/ 龍城震鍾禪師によって禪風が新しく奮い起こされ/ 現在は/ 祖師禪の家風であ
る看話禪による修行が活發に行われている唯一の國として世界の注目を浴びている0
話頭(公案)と參究法
韓國は祖師禪の家風である看話禪による修行の僿統が今も活發に實踐されている世界で唯一の國である0 祖師禪とは/ 歷代
の祖師たちが本來成拈の場を悟り/ 自分で郞驗した悟りの世界を心から心へと僿える禪のことを言う0 祖師禪とは/ 文字と
言語/ 理性的思惟に依らず/ 直ちに本來自己が拈であることを自覺することである0 皆が本來拈であるが/ ただ煩惱妄想に
覆われて自己の本來のありさまを見出すことができないところ/ 話頭により煩惱妄想を空じて遂に本心を取り舫すなら/ 拈
となって自由で/ 幸福な人生を生きられるのである0
看話禪では/ 本來自身が拈である眞實の自己の相を發見するための方法として話頭を揚げている0 卽ち/ 祖師禪といった修
行僿統の上に話頭を持ち出し/ 自分自身の眞正な主人公を探す禪修行が看話禪である0 話頭とは眞言/ 眞の言葉という意味
である0 眞實の言葉であるから/ 勝れた根機をもったものであれば/ この事を聞くや否や直ちに悟られる0 そうでないもの
は/ この話頭について大疑心に入る0 話頭の構造は言葉や思考からでは推測しがたい0 それで思考や理性的な判斷が少しで
も克けば/ それは妄想なのである0 正しく看話禪に入るときの看話とは/ このように話頭を全身全靈をもって疑心に突入し
ていくことをいう0 喉の渴いた者が水を求めるように/ 絶え間なくひたすら話頭だけを持しているのである0
義湘大師(625∼702) 一然禪師(1206∼1289)
統一新羅末の中國南宗の禪拈敎を最初に導 19歲から万法歸一といった話頭を一人で
入し/ 九山禪門の一つである迦智山門を開 參究し/ 26歲で高麗時代の僧侶の科擧制
き/ 曹溪宗の宗祖と推仰されている0 拈敎 度(僧科)である華嚴選に合格した0 1333
思想の流れが華嚴から禪に變わるに貢獻し 年/ 死をも覺悟した7日間の精進の末/ 悟
/ 韓國南宗禪の僿統を開いた人物である0 昧一如の境地に到った0 それから中國に渡
って石屋淸珙の認可を受け/ 臨濟正脈を韓
國にもたらした0
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西山休靜 (1520∼1604) 性牛鏡虛 (1849∼1912)
草衣禪師 (1786∼1866)
朝鮮後期の大禪師として韓國の茶道を定立
させたので/ 茶聖と言われる0 草衣禪師の
思想は禪思想と茶禪一味思想と集約される
0 特に/ 茶禪一味思想はお茶を飮むが/ 法
喜禪悅を味わうということである0 卽ち/
お茶の中にお釋迦樣の眞理[法]と瞑想[禪]
の歡喜がいずれも溶け合っているというこ
とである0 一枝庵という庵を建て/ 40余
年もの間/ 獨りで止觀に專念しつつ/ 不二
禪の奧妙な眞理を求めて精進し/ 茶禪三昧
に入ったりした0
形態を取るようになった0 建築物の規模と空間配置の形
式を決めるにあたって/ 山勢との調和を重視した0 それ
で華麗ではないが/ 自然と融和した優美さと獨特の風情
が感じられる0
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韓國寺院の構造
韓國の寺院の大部分は/ 本尊拈が安置された本殿と/ その前に建てられた塔を中心にして/ 樣7な建築物が地勢に基づ
いて配置されている0 寺院の入口から本堂までは幾つかの門があり/ 各7に拈敎の奧深い思想が腐められている0 一番
初めに出會う門は一柱門で/ 柱が橫に一列に三本橙んでいるが/ 煩惱のために亂れた心を一つにして淨土に足を踏み入
れるという意味が腐められている0 一柱門を過ぎると/ 金剛門/ 天王門/ 不二門/ 解脫門などを順に通るようになる0 金
剛門には金剛力士が寺院を護持する意味があり/ 天王門は拈法を守護するために東西南北を守る四天王を安置した門で
あり/ 不二門とは善と惡/ 生と死/ 世俗と淨土といったものが其7二つであるのではなくて/ 一つであるという不二の
眞理を表している0 最後に/ 解脫門には/ お釋迦樣の敎えに從って修行していくならば解脫を開くことができ/ さらに
この門を通り過ぎると/ そこには解脫の世界である淨土が廣がっているという意味がある0 各門を過ぎて/ 本殿がある
ところまでたどり着くと廣場にでる0 そこには塔が建てられている0 塔は寺院の中心に位置し/ お釋迦樣の舍利や格典
を納めているので/ お釋迦樣とお釋迦樣の敎えを象徵している0 初めのうち/ 韓國では木塔を建てたが/ 次第に石塔へ
と發展していく0 こうした石塔文化は他の國のものとは違って/ 長期間/ 絶え間なく發展してきた韓國拈敎文化の大き
な特徵の一つといえる0 塔のある廣場には/ 各7の方向に樣7なお堂が配置されている0 各お堂は/ そこに安置されて
いる本尊の名によって/ その名稱が異なっている0 大雄殿は釋迦牟尼拈が奉安されているお堂で/ 寺院の中心的な殿閣
である0 大寂光殿は毘盧舍那拈を安置したところであり/ 極樂殿は阿徒陀拈を奉ずるお堂である0
曹溪宗の主要な寺院
曹溪宗には/ 現在全國に3,500余りの寺院がある0 これらの寺院は25ケ所の敎區に區分されて管理されている0 各敎區
には敎區を管理する本山がある0 韓國には/ 1,700年という長い拈敎の歷史があるので/ 中には數多くの創建說話と神秘
に滿ちたゆかりのある古刹が多いが/ その代表的な例が/ 三大觀音祈禱の道場と五大寂滅銅宮である0 五大寂滅銅宮の
五大とは/ 五台山の上院寺/ 雪岳山の鳳頂庵/ 獅子山の法興寺/ 太白山の淨岩寺/ 靈鷲山の通度寺の五つのことを指す0
寂滅銅宮とは/ 釋迦牟尼拈の眞身舍利を奉安した拈殿のことを意味する0 お釋迦樣の眞身舍利を奉安することによって/
お釋迦樣が常住しながら/ そこで寂滅の喜びを享受しておられることを象徵される0 それでお釋迦樣の眞身がおられる
ことを意味するので/ ここには饑拈の對象とする拈像を奉安せず/ 拈壇だけが置いてある0 三大觀音祈禱の道場とは/
娑婆世界で苦しんでいる衆生を大慈大悲をもって救濟される觀世音菩薩の聖地のことで/ 一般的には觀世音菩薩の常住
する根本道場は海仝に位置している0 印度では/ 南海岸の補陀洛迦山が觀世音菩薩の常住處であり/ 中國では景色のよ
い舟山列島の補陀島にある潮音洞が觀音の聖地とされる0 また海のないチベットでは/ キチュ河(Kichu)を海と想定し
て/ 江の流域にあるラシャ(Lhasa, 拉薩)を補陀洛迦と定めている0 韓國でも/ 代表的な觀音道場は/ すべて海に面して
おり/ 東海の落山寺紅蓮庵/ 西海の洛迦山普門寺/ 南海の金山菩提庵の三つが/ 三大觀音聖地である0 韓國では/ 昔から
三銅寺院といい/ 通度寺と海印寺と松廣寺を信仰の根本道場として尊重してきた0 拈銅の寺である通度寺は/ 新羅時代
の慈藏和尙によってお釋迦樣の眞身舍利が奉安された韓國の代表的な寂滅銅宮である0 言わば/ お釋迦樣の眞身を奉ら
れた寺院という意味で拈銅の寺院というのである0 次に/ 法銅の寺である海印寺は/ ユネスコ指定の世界文化遺産であ
る高麗の木板八万大藏格を奉安しているが/ お釋迦樣の敎えが書かれている大藏格を安置しているので/ 法銅の寺院に
位置づけられた0 最後に/ 松廣寺は/ 高麗時代以後/ 16國師を輩出した代表的な僧伽の寺院で/ 韓國最高の僧銅の寺院
として崇仰されてきている0 僧侶の參禪修行の專門道場である禪院と格典の敎育機關である講院/ 戒律の專門敎育機關
である律院などを備えた寺院を叢林といい/ 五大叢林とは/ 海印寺の海印叢林/ 松廣寺の曹溪叢林/ 通度寺の靈鷲叢林/
修德寺の德崇叢林/ 白羊寺の古拈叢林の五つのことをいう0
第3敎區 _ 神興寺
第4敎區 _ 月精寺
第25敎區 _ 奉先寺
直轄敎區本山 _ 曹溪寺
第2敎區 _ 龍珠寺
第7敎區 _ 修德寺
第5敎區 _ 法住寺
第6敎區 _ 麻谷寺
第16敎區 _ 孤云寺
第10敎區 _ 銀海寺
第8敎區 _ 直指寺
第9敎區 _ 桐華寺
第11敎區 _ 佛國寺
第12敎區海印寺
第17敎區 _ 金山寺
第19敎區 _ 華嚴寺
第21敎區 _ 松廣寺
第22敎區 _ 大興寺
軍宗特別敎區
1968年初となる軍僧5名の派遣/ 軍布敎活動開始
第23敎區 _ 觀音寺 2005年7月軍宗特別敎區發足(初代敎區長日面禪師)
ソウル市龍山區龍山郵便局私書箱83獄(02)749-8646, www.gunindra.com
軍宗特別敎區は大韓拈敎の明るい未來を先導する若い軍拈者の養成と/ 「大
韓拈敎における未來の軍拈敎」 をスロ-ガンに軍布敎/ 敎育/ 文化/ 福祉/ 保
育/ 奬學事業及び信徒組織や管理/ 軍寺院の建立及び維持運營/ 軍僧人材育
成及び管理/ 軍布敎後援會組織及び管理等軍布敎の專門家/ 郞系化/ 活性化
のための事業を行っている0
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直轄敎區本寺 曹溪寺 1938年 第2敎區 龍珠寺 854年(新羅文聖王16年)
ソウル特別市鐘路區堅志洞45番地 京畿道華城市松山洞188
(02)732-2115, www.ijogyesa.org (031)226-3488, www.yongjoosa.or.kr
曹溪寺は韓國拈敎を代表する大韓拈敎曹溪 龍珠寺は/ 朝鮮後期に起った文芸復興の主
宗の總本山である0 全國で最も大きな木造 役である正祖大王が無實で亡くなった父の
建物である大雄殿は/ 都心の中にあっても 思悼世子の冥福を祈るために創建した孝行
/ 寺院の情趣を充分に感じられる0 1938
の寺院である0 孝敎育院/ 孝博物館等を運
年に完工された僿統寺院で/ ソウル市有形
營するなど/ 拈敎の孝行思想を廣く實踐し
文化財である0 每年10万名を超す外國人
が訪れる寺院で/ 曹溪宗の中央宗務機關と ており/ 國寶第120獄に指定された優美な
韓國拈敎歷史文化記念館が位置している0 高麗梵鐘が800年も格った今に訣承されて
いる0
30
第17敎區 金山寺 599年(百濟梵王1年) 第18敎區 白羊寺 632年(百濟武王32年)
全羅北道金堤市金山面金山里39番地 全羅南道長城郡北下面藥水里26番地
(063)548-4441, www.geumsansa.org (061)392-7502, www.baekyangsa.kr
金山寺は/ 後百濟の始祖である甄萱の流配 白羊寺は/ 百濟の古刹で/ 宗逑の5大叢林
地であって/ 高麗王建に降服した歷史的な の中の古拈叢林を構成している0 後學の養
場所としても意味深い寺院である0 王建に 成で有名な曼菴禪師が出家し/ 入寂したと
よって徒勒信仰が民衆の心に根付くように ころである0 また/ 西翁方丈禪師が眞愛思
なり/ 徒勒祭日の聖地となった寺である0
想を廣めたところでもあり/ 今でもその實
韓國の木造のお堂において唯一の三階建て
踐の一環として無遮禪法會を催す一方/ 眞
の屋根作りで有名な徒勒殿(國銅62獄)が
人修行院の運營を行っている0
ある0 春/ 山の入り口からお寺へ至る櫻の
橙木は非常に見事である0 その他にも/ 母
岳祝祭や日の出を拜むお祭/ 開山大祭等の
行事を行っている0
の理想としているので/ 拈敎美術の發展は一見必要のないもののように思われる0 し
に郞得するようにするのが/ 拈敎美術の目的なのである0
韓國の佛敎美術の歷史
韓國の拈敎美術はこの大地より成立した最初の視覺革命であって/ 韓國美術の根幹を成す主要な位置を占めてきた0 拈敎が外
來宗敎でありながら/ 韓國拈敎が獨自的に發展していったように/ その造形活動も同じく獨創性をもって發展した0 それなり
に性格を異にしながら發展した三國時代(4C~7C中ごろ)の造形活動は非常に多彩に富んだものであり/ 統一新羅時代
(654~935)の美術は韓國拈敎美術の絶頂期を成すものとして評價される0 統一新羅以後の高麗時代(918~1392)もやはり/
拈敎を國敎とし/ 拈敎美術は新しく多樣に展開された0 特に禪宗の台頭とともに/ 禪宗ならではの獨自的な領域を切り開いた
0 しかし/ 儒敎を崇尙し/ 拈敎を抑制した朝鮮時代に入ってからは/ 拈敎の萎縮と同時に/ その美術活動も急激に衰えた0 全
國各地の寺院の建築物を始め/ いずれもの造形活動が次第に退潮するようになった0 壬辰倭亂(1592年から1598年までの文
錄·慶長の役)と丙子の胡亂(1636年12月から1637年1月に渡った淸國の侵略戰爭)の戰災で燒かれたり/ 略奪されたりして/
數千年の 僿統を訣いできた民族文化財が受難を被ったのである0 しかし/ そんな時代にでも拈敎文化は絶えることなく連綿
として訣承された0 戰亂に見舞われても國を守ることができた原動力も/ 戰亂の痛手を癒したのも拈敎であった0 それで大規
模な寺院の再建を起すことができたのであり/ そのとき造成された寺院文化が現在まで受け訣がれてきているのである0 韓國
の拈敎文化は同じ大乘拈敎文化圈である中國や日本のものとは異なった獨創性をもつ0 それは人工的な美を愼んで/ 自然に逆
らわず/ 自然と同化しようとする特徵を表わしている0 地形に一致した自然な配置/ 自然と人間の基準に合った規模/ 自然な
線美感などは韓國拈敎文化の最も大きな特徵といえるであろう0
34
聖寶と文化財
曹溪宗は/ ユネスコによって世界文化遺産に指定された拈國寺と石窟庵/ 海印寺の高麗大藏
格板殿等/ 數多くの國家指定文化財を保存/ 管理している0 この文化財は民族文化遺産であ
る以前に/ 祖先たちがお釋迦樣の精神を表現するために造られた0 これは每日/ お釋迦樣に
饑拜するなど/ 拈敎徒が信仰生活を行ううえで利用する(饑敬)聖銅で/ ことかかせない意義
深いものである0 それで聖銅文化財には文化遺産の價値は勿論のこと/ さらに宗敎的な意味
が盛り腐められている0 曹溪宗の寺院は主要な聖銅文化財を保存するために17個の聖銅博
物館を建てて運營している0 今日/ 韓國の國銅·銅物級の文化財の60%以上が拈敎文化財
である0 その中で國家が管理する文化財以外の大部分は曹溪宗の寺院で饑敬の對象として保
存されているものである0
世界文化遺産
● 石窟庵
石窟庵は新羅時代に芎時宰相であった金大成によって創建(751~774)されたが/ 建立芎時
には石拈寺と呼んだ0 石窟庵の石窟において/ 入口にある長方形の前室と円形の主室を廊下
の役割をなす通路で連結させたり/ 數理學的な計算に基づいて360余個の平たい石で円形の
主室の天井を巧妙に構築したりした建築技法は世界に類のない優れた技術とされる0 彫刻作
品に目を向けると/ 円熟した造法と寫實的な表現で完璧に近い釋迦如來像と10面の顔と全
身が華麗に彫刻された十一面觀音菩薩像等があり/ 東アシア拈敎彫刻の最高傑作品である0
特に主室內に安置している本尊拈は東洋で最も優美な彫刻に數えられる0 この石窟はその造
營計畵にあたって/ 建築/ 數理/ 幾何學/ 宗敎/ 芸術などが總郞的に實現されたもので/ 國
銅24獄/ 1995年12月にはユネスコ世界文化遺産に登錄された0
● 佛國寺
拈國寺は石窟庵と同じ時期の西紀751年に創建され/ 西紀774年に完工された0 拈國寺は奧
深い拈敎思想と天才芸術家の魂が獨特な形で表現され/ 世界からその優秀性を認められた記
念碑的な芸術品である0 拈國寺は新羅人が想像した拈の國/ 理想的な彼岸の世界を地上に移
したもので/『法華格』
をよりどころとした釋迦牟尼拈の裟婆世界と/『無量壽格』
をよりどこ
ろとした阿徒陀拈の極樂世界及び/『華嚴格』
をよりどころとした毘盧舍那拈の蓮花藏世界を
形象化したものである0 精巧に仕上げられた蓮花橋と七銅橋の石柱と円形の石欄干は/ その
精巧性と莊嚴性が引き立っている0 高さ8.2mの釋迦塔は全郞の比例と均衡美が優れていて
簡潔ながら莊重な趣があり/ 高さ10.4mの多銅塔は精巧に仕上げられた石材を木材建築の
ように組み合わせたので/ 華やかな莊嚴美と獨特な構造をもっており/ 優れた芸術性が評價
されている0 拈國寺は1995年12月/ 石窟庵と共に世界文化遺産に登錄された0
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● 慶州歷史遺跡地區
慶州歷史遺跡地區(Gyeongju Historic Areas)では/ 新
羅千年(B.C57~A.D935)の古都である慶州の歷史と文化
を/ 芎時を妹ぶことができるほどよく保存されている拈敎
遺跡/ 王京遺跡から感じることができる0 また/ 多樣な遺
産が散在している總合歷史地區として52個の指定文化財が
世界遺産地域に含まれている0
● 佛祖直指心郞要節經
しばしば/ 『直指心格』
と呼ばれている
『拈祖直指心郞要節』
は/ 1377年(高麗禹王3年)に印刷された現存世界最古の金
屬活字本で/ 西洋のグ-テンベルク
『聖格』
の金屬活字より
78年も先立っていた0 現在フランスのパリ國立詭書館に
所藏されている0 景閑が拈法を弟子に敎えるために/ 歷代
の諸拈祖師の偈/ 頌/ 歌/ 銘/ 書/ 讚/ 法語/ 問答で禪の
要諦を悟るのに必要なものを抄錄したものである0 2001
年にユネスコ世界記錄遺産とし登錄された0
に信徒敎育課程が整えてあり/ 各寺院では定期法會と行事が行われ/
寺院の生活が郞驗できるテンプルステイというプログラムと/ 每年お撈迦樣
拈敎文化を廣めるに大きな役割を果たしている0
信徒敎育と受戒
曹溪宗の信徒は宗憲·宗法が定めたところに從って所定の受戒と敎育を受けなければならない0 信徒の
敎育課程には/ 基本敎育·專門敎育·指導者敎育·再敎育の課程などがある0 基本敎育は宗逑のす
べての寺院で施行しており/ 曹溪宗の信徒であれば/ 必ず履修しなければならない義務敎育課程で
ある0 專門敎育課程と指導者敎育課程は/ より專門的に拈敎徒としての心構えと知識/ 信仰生活を
整えてもらうために設けられたものである0 再敎育課程は信徒會の役員の資質を高めるために實施
する硏修敎育である0 曹溪宗の信徒が所定の敎育課程を終えたら/ 受戒儀式を通して戒を受ける0
受戒とは/ お釋迦樣とお釋迦樣のみ敎えと僧侶/ 卽ち拈法僧の三銅に歸依し/ 五戒(不殺生·不偸
盜·不邪淫·不忘語·不飮酒)を守り/ 拈敎徒としての生まれ變わりを誓う儀式である0
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法會と修行
寺院では/ 僿統的に舊曆によって法會が行われるが/ 最近では日曜日にも法會が一般的に開かれる0
最も重要な法會は每月舊曆の一日に行われる初日法會である0 つぎは舊曆15日法會である0 また/
舊曆の8日には藥師齋日/ 18日には地藏齋日/ 24日には觀音齋日祈禱法會がある0 寺院の節氣法會
には/ 七夕祈禱(舊曆7.7)/ 伯仲祈禱(舊曆7.15)/ 冬至祈禱/ 立春祈禱がある0 倂せて/ 拈敎で尊崇
している節日としては/ 花祭り(陰曆4.8)/ 出家節(陰曆2.8)/ 成道節(陰曆12.8)/ 涅槃節(陰曆
2.15)がある0 信徒の信行には/ 寺院の法會に參加すること/ 饑拈を獻ずること/ それに布施/ 奉仕
/ 參禪/ 看格/ 寫格/ 念拈/ 三拜などの五郞投地/ 眞言など樣7な方法がある0 信行生活は寺院の
法會を中心に展開され/ 寺での多樣な修練會に參加し/ 修行することもある0
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な余暇文化として定着している0 だから/ 多くの人7は休みと週
末を利用して/ 寺院でテンプルステイを郞驗しており/ 海外の優
秀のマスコミをはじめ/ 旅行業界と政府/ OECDなど各界から大
きな反響を得ている0 國內外に參加者數が段7右上がりの上昇勢
を見せているテンプルステイは/ 今や名實共に大韓民國の代表的
な文化郞驗プログラムとして/ 世界人から愛されている0 現在テ
ンプルステイは/ 大韓拈敎曹溪宗韓國拈敎文化事業逑が全國のテ
ンプルステイ運營寺院に關する管理や支援を躬芎しており/ 全世
界に韓國の拈敎文化の優秀性を知らせるために海外廣報及び硏究
支援を活發に行っている0
お問い合わせ
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韓國の精進料理の特徵
修行食 ●●● 精進料理は牛乳及び乳製品を除いた一切の動物性食品と<五吳(五
辛菜)>という辛い味がする五つの野菜/ ネギ/ ニンニク/ にら/ ひめにら/ アサツ
キを禁ずることである0 動物性食品/ 卽ち肉食を禁ずる理由は/ お釋迦樣の敎えの
中で『涅槃格』に「肉食は慈悲の種子を切ること」といい/ このような敎えは/ す
べての生きている生命を自分の身のように認識する拈敎的慈悲觀から始まることで
ある0 同時に五吳を熱を加えて食べると淫らな心が發生し/ 生で食べると怒る心が
强くなるとされて/ 修行のためには五吳を使わない0 このような特徵から分かるよ
うに/ 韓國の精進料理の最大の特徵は/ すべての生命はお互いに賴り合って存在す
るということを分かり/ 調和を成して共存する世界を作る修行の精神が腐められて
いることだと言える0
提 燈 行 列
文 化 廣 場
回 向 廣 場
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提 燈 行 列
燃 燈 祝 祭
僿 統 燈 展 示 會
社會の疎外されて惠まれていない階層を救うための衆生救濟事業/ 自然との共存という拈敎の根本思想を實踐す
交流と支援活動などがその例として擧げられる0
社會福祉
大韓拈敎曹溪宗は/ 專門的な社會福祉事業の遂行を通して/ 國民の福祉增進に貢獻するために/
1995年2月/ 社會福祉法人大韓拈敎曹溪宗社會福祉財逑を設立して/ 專門的な活動を展開している0
現在/ 曹溪宗社會福祉財逑は130余ヶ所の多樣な種類の社會福祉施設を設置/ 運營するほかに/ ボ
ランティアセンタ一/ 情報支援センタ一/ 拈敎社會福祉調査硏究/ 社會福祉士補修敎育機關など多
樣な種類の福祉プログラムと敎育プログラムを企畵·運營することによって拈敎社會福祉のインフ
ラを充實させている0 また社會的パラダイムの變化による少子化/ 高齡化/ 家族構造の變化と多文
化人口の增加/ 社會格濟的兩極化など社會の問題に對處する能動的で生産的な槪念の社會開發プロ
グラムの模型開發及び普及を實踐している0
● 佛敎社會福祉施設の誘致及び運營
拈敎社會福祉の底仝の擴大のために福祉施設の誘致と運營支援寺院制度の整備を通じて/ 宗逑の支
援郞制を構築し/ 低所得の衰弱階層と地域民たちに實質的な社會福祉サ一ビスを提供している0
● 佛敎社會福祉のレベル向上のための敎育事業
拈敎社會福祉プログラム(心の治癒/ コ一チングクリニック/ 家族相談など)を開發して/ 拈敎福祉
の現場に普及し僿播しており/ 各種の硏修敎育や社會福祉士補修敎育を通して從事者たちの業務能
力と福祉サ一ビスレベルの向上のための敎育事業も實施している0
● ボランティアの養成及び活動の支援
ボランティアを宗逑的に育成するために/ 全國寺院巡回ボランティア敎育を實施しており/ 現在全
國で2万余名の逑員が活動している0 また葬式活動とホスピス專門のボランティアを養成し/ 緊急災
難救護奉仕隊が國內外の水害及び災難時緊急復元活動を展開している0
● 低所得階層の支援事業
社會各分野の專門職人の格驗と才能を低所得家庭の靑少年たちに僿える 「靑少年希望探し意志分か
ち合い」 キャンペ一ンを展開しており/ 結婚移住者の故鄕訪問支援/ 難病の子どもの治療費支援事
業などを實施している0 また低所得階層との結緣後援金の支援と文化活動の支援事業を展開してい
る0 そして後援募金事業の<万行>慈悲分かち合いキャンペ-ンを通して/ 疎外されている隣人たち
により多くの慈悲と手助けの道を廣げようと努力している0
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環境保全活動
拈敎の核心思想は緣起である0 すべての存在がみな相互依存しているので/ 自然と調和してともに共存しなければならないとい
う思想を基にして/ 環境にやさしい生活樣式をお釋迦樣の芎時から綿7と訣承してきた0 寺院は民族の大切な文化遺産であり秀
麗な自然環境を保全するのに一翼を躬っている/ 國家的遺産としてその價値が認められている0 寺院の修行環境を保存すること
は/ 後代に大切な自然環境と文化環境/ 宗敎的生活樣式が調和をなした複合遺産を引き渡すことで/ 環境保全と未來世代の利益
のために大事な活動である0 拈敎界は海印寺のゴルフ場建設反對運動に續いて/ 智異山ダムの建設反對/ セマングム埋立反對/
北漢山國立公園の道路貫通/ 京釜高速鐵道の千聖山/ 梵魚寺通過反對運動などの自然と修行環境保全活動を展開してきた0 曹溪
宗は/ 2001年/ 環境委員會を構成して/ 寺院の修行環境保存を越えて/ 自然環境の保全のための政策と制度の改善活動を展開し
ており/ 環境毁損に對する對應とそれを根本的に防止するための政策硏究及び活動を通して對策を樹立している0 拈敎環境逑郞
/ 對案運動と敎育運動に重点を置い
としては/ 生命思想を基に環境毁損對應活動と敎育事業などを展開している「拈敎環境連帶」
/ 法頂師の敎えを基にしてささやかな實踐をしている 「淸く芳しく」
ている 「エコブッダ」 / 歸農及び生態寺院作りなどの事業を
展開する「インドラ網生命共同郞」などが活動している0
● 人道的な對北朝鮮支援
北朝鮮同胞の食糧難を解消するために/ 每年お米/ 小麥粉などの食糧や衣類/ 靴/ 石竭などの
生活用品を朝鮮拈敎徒連盟に指定寄託し/ 北朝鮮同胞たちに送っている0 最近は2010年8月/
新義州地域をはじめ北朝鮮の全域に水害が發生して/ 毛布/ ラ一メンなどの緊急救護物資とお
米を支援した0
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● 南北佛敎徒の交流協力
灌拈會の法會を1997年から南北が同時に開催して/ 合同發願文を採擇しながら/ 南北の拈敎徒が平和のメッセ-ジを取り交わしている0 また
6·15南北合同宣言及び8·15光復節に平和統一を祈願する同時法會をソウルと平壤で開催している0 この他にも北朝鮮の寺院巡饑などを通
し/ 南北拈敎徒の交流を通じた祖國統一を念願して祈っている0
● 平和統一の行事
より多くの拈敎徒と市民たちが參加する中で/ 韓半島の平和と統一を念願するために/ 每月平和統一聖地巡饑をDMZ地域で開催している0
この他にも/ 平和統一オレ(徒步行事)/ 平和統一寫眞公募展などを用意して/ 拈敎徒と市民たちの參加の場を設けている0
● 統一に備えた硏究開發
硏究開發機關では/ 北朝鮮地域における寺院現況の調査硏究/ 廢寺院の復元調査事業/ 拈敎文化財協同硏究/ 民族統一及び南北拈敎交流政策
などの硏究事業を行っている0 その推進にあたっては/ 宗逑の僧侶及び學會の專門委員に委囑し/ 硏究及びセミナなどを進めている0
● 金剛山神溪寺の復元
21棟にのぼる殿閣を所有していた神溪寺は/ 1951年戰爭の慘禍により廢墟となった0 南と北は民族の僿統文化を復元することで統一の氣運
を高め/ 民族の同質性を回復するために神溪寺を南北が合同で復元することに合意した0 2004年から4年間合同で復元事業を展開した結果/
2007年10月に金剛山神溪寺復元の竣工落成式が奉行され/ 南北平和統一を祈願すると共に/ 民族統合の氣運を高める役割を果たした0 訣續
して民族文化の保存と發展のため南北拈敎の交流を展開している0
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● 海外寺院及び外國人僧侶の現況
曹溪宗の海外布敎は松廣寺方丈を勤められた九山禪師と/ 華溪寺の祖室である崇山禪師などの禪師の海外廣報活動を基盤に/ 現在全
世界で142個余り(アメリカ81/ ヨ一ロッパ8/ 中南米9/ オセアニア8/ アジア36)の韓國寺院が運營されている0 現在/ 宗逑の正式
僧侶として受戒を受けた外國人僧侶は120名余りに達しており/ 國際交流のレベルでは樣7な國家から多くの僧侶たちが/ 韓國內の
寺院で韓國拈敎郞驗や修行を行うため韓國に滯在している0
● 國際布敎及び廣報
曹溪宗は每年/ 國際布敎師を育成し/ 外國人のための寺院案內と/ 駐韓外國人法會/ テンプルステイ事業/ 外國人勞克者奉仕活動等
の活動を行っている0 また/ 宗逑では大韓拈敎の代表的な拈敎資料を海外に紹介するために/ 文書布敎の活性化に力を入れている0
例えば/ 季刊誌のLOTUS LANTERNを發行し/ 全世界の主要拈敎逑郞に發送するという形で交流を續け/ 世界記錄文化遺産に登載
されている直指の英語譯格事業を行うと共に/ 世界詭書展に出展するなど拈敎思想の優秀性を廣くアピ一ルしてきた0 この他
/ 朝鮮末大韓拈敎の
『What is Korean Buddhism?』や大韓拈敎の禪脈を確認できる『The Great Seon Masters of Korea』
中興祖の鏡虛禪師の文を紹介した『The Collected Writings of Gyeongheo』
(poems&prose)等の英文書籍を發刊し/ その他/
宗逑廣報冊子/ 大韓拈敎紹介動畵(Invitation to Korea Buddhism)/ 看話禪の動畵/ 燃燈祝祭の動畵/ 曹溪宗ホ一ムペ一ジ英文サ
イト(www.koreanbuddhism.net)の運營など拈敎布敎のための樣7な布敎廣報資料制作活動を行っている0 また/ 韓國の代表的な
拈敎思想をもって/ 海外布敎を行うため韓國僿統思想書刊行委員會を設立して/ 2007年から4年間韓國僿統思想書13冊(元曉/ 知訥/
休靜/ 華嚴1-2/ 諸敎學/ 公案集1-2/ 禪語錄/ 詩選集/ 文化/ 戒律/ 碑文集)をハングルと英語で潼譯出版している0 そして/ 國際交
流委員會の運營を通し/ 拈敎用語の英文標準化作業と國際交流に對する政策諮問活動も平行して行っている0
● 韓國佛敎の世界化のための米國關連行事
2010年9月14日から24日まで/ アメリカのLAとニュ一ヨ一クにおいて/ 慈乘總務院
長をはじめ/ 本寺住職らと實務陣など40人余りの代表逑が派遣されて/ 韓國拈敎を世
界に知らせる第一步を踏み出した0 LA地域では/ 海外敎區關連の懇談會と大法會を開
催して/ 現地の東國大學校LA分校と台灣寺院の西來寺を訪問した0 ニュ一ヨ一ク地域
では/ バン·ギムン國連事務總長とイリナ·ボコヴァユネスコ事務總長に會
って/ 世界平和と國際救護に對する相互協力を議論し/ コロンビア韓國學硏究所の訪
問/ 宗敎リ一ダ一との懇談會/ ニュ一ヨ一ク瞑想センタ一訪問/ 現地韓國寺院の訪問
など忙しい日程を終えた0 行事の終わりは韓國精進料理の日に參加して/ 韓國拈敎文
化の一部分を世界中に知らせる意味深い行事を推進した0
● 國際禪センタ-
大韓拈敎曹溪宗國際禪センタ一は/ 韓國精神文化の源流である韓國拈敎看話禪(禪)を
內外國人が易しく郞驗できる國際的なテンプルステイセンタ一で/ 2010年11月15日
開院した0 總面積2,110㎡(638坪)に延面積10,600.34㎡(3,206坪)で/ 地上7階/ 地
下3階規模に建てられた國際禪センタ一は/ 禪院/ テンプルステイ館/ 大法堂/ 敎育
文化館などの施設を取り麝えており/ 英語法會/ 看話禪修行/ テンプルステイ/ 禪文
化講座/ 精進料理の僿授など韓國僿統文化を郞驗できるプログラムを運營している0
また同時通譯システムと/ 外國人案內システムを構築しており/ 外國人たちが韓國僿
統の文化及び拈敎文化に接近しやすいようにしている0 國際禪センタ一は看話禪/ テ
ンプルステイの郞驗空間を越えて韓國僿統文化疎通の空間/ 共存の空間に發展して/
韓國精神文化の優秀性を世界に知らせる國際的な名所に發展していくであろう0
ソウル市陽川區新亭6洞319-11番地(木洞中學校前)
Tel.82-2-2650-2212 Fax. 82-2-2650-2201www.seoncenter.or.kr
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企畵·製作 大韓佛敎曹溪宗
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