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討論や作品作りを楽しんでいました。

学遊倶樂部通信 第一号 学遊倶樂部 平成二十一年四月三十日発行 楽 習 展のののの 開催 平 成 二 十 一 年 四 月 四 日 (土 )


には、富山県文化ホールの三階で、 楽習展


学遊倶樂部のののの発足 学遊倶 樂 部 は市 民 大学 し もう Do it yourself(日曜大工 )入門 籐 ~心と技~ を開催しました。その模様を記



「 」



たかおか学遊塾の理事会決議に基づき、平成 に親しむ かぎ針編み 『タワケ』が覗いた 者の主観を交えて報告します。



二十年四月から準備を進め、六月二日に設立 中国 の五講座を自主的に開講しました。 当日午後から雨天にもかかわらず、大勢の

総会をウイング ウイング高岡で開き、市民 穴井純子講師の アイロン染 では、チュー 方に参加いただき、うれしい 誤算 でした。


「 」


の学習団体として発足しました。規約に倶樂 ルメッシュ生地に転写プリント アートフロ 展 示 ホ ー ル に は ア イ ロン 染 籐に親しむ


部の趣旨を「高岡市民に対して生涯学習の研 ッキー アートラメを用いる方法を学びまし
・ かぎ針編み の受講生の作品が並び、 Do it


究と実践に関する事業を行い、高岡の歴史と た。折本和洋講師の Do it yourself(日曜大 yourself(日 曜 大 工 )入 門 で は 大 工 道 具 の 使


文化を考究し、
『ものづくり』と工芸の町高 工 )入門 では、大工道具の使い方と木材につ 用法を掲示しました。また講座風景の写真の


岡の深化 発展に寄与する」と謳いました。 いて、歴史の理論を学びながら、実践しまし 前では、受講生の皆さんが盛り上がっていま

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主催講座のののの開催 倶樂 部の 趣 旨を 遂 行す る た。熊木保子講師の 籐に親しむ では、籐の した。会議室では午前十時から各講座の学習


ため、おとぎの森公園で、九月十四日 (日 )と 素材を生かした色紙を作りました。塚西百合 成果が報告され、五月からの新講座について
二十一日 (日 )に 高岡職人の歴史とものづく 子講師の かぎ針編み では、消臭作用を持つ も説明がありました。また学遊塾の山本塾長


り と題し、加賀藩の時代に高岡市域で工芸 糸を使い、三角ショールやベストを作りまし もお見えになり、祝辞を賜りました。


を担った職人と技術について学び、九月十五 た。藤平武史講師の 『タワケ』が覗いた中 午後十二時半からは学習の時間です。まず


日 (祝 )と 二十八 日 (日 )には 藩 政期 からの 高 国 では、国内の脆弱さを他所に急速に軍拡 明神博幸氏の 加賀藩の治水と千保川の洪



岡の街づくりと町 村 と題し、町や村では藩 を進め、公害や食の安全問題を含めて世界の 水 では、洪水の多発する現在の高岡市域に


政期から住民による自治が行われ、それが明 脅威となりつつある隣国の現状を分析し、わ あって、加賀藩は松川除で締め切り河道を一
治以降現在に至る間 にいかなる変遷があ っ が国はいかにすべきかを考えました。 本化させるが、用水を利用する農民が一本化
たのかを、議論を交えながら考えました。 各講座とも、森のふれあい館や公民館で五 に反対し、なかなか政策がまとまらなかった
自主講座のののの展開 十月から アイロン染を楽 乃至十回行われ、皆さん熱心に学びながら、 こと、護岸工事に大量の竹が使用され、不足


分を長州から移入したこと、木町には緊急の 合子氏の かぎ針編みブローチづくり では、 全ての講座で運営費千円 一部会場費も要


渡舟が常備され会所 の誘導で人的被害は 最 かぎ針を使ってブローチを編み、三十分で仕 お申込は℡二二―〇二〇四(FAX兼用)
少に止まっていること、郡部でも被災地の復 上げるというもので、こんな短時間で作品が
コラム 高岡職人のののの漆工技術
興や補償が迅速に行 われ河川跡を強かに 利 できる事に驚きました。
天保十 (一八三九 )年八月に加賀藩主前田斉泰が高岡町
用し開発したこと、等が報告されました。 三者三様ですが、作品の質が高いことと、
に宿泊した際、高岡町の職人である板屋小右衛門細工の
折本和洋氏の 曲尺の不思議なはなし で 指導が個々人に合わせられる点は、特筆に価

存 清 刻 硯 屏 を 金 二 両三 分 伊 勢 領屋 桃 二 細 工 の 堆 黒 文箱


は、大工道具として古来より用いられている すると感じました。
を金 一両一分二 朱で買い上 げた (硯屏 とは物の後 ろに置
曲尺が、単に寸法を測定するだけではない、 五月からの新講座 詳細は募集チラシ参照
く飾り屏風のこと)

計算機の役割も持っていること、開平に止ま 熊木保子講師「籐工芸」森のふれあい館二階
板屋小右衛門は半樵亭主の号で『春藻錦機』を編纂す
らず開立の計算だっ て出来てしまうこと を 土曜午前十時 材料費五千円


る文人でもあり、紅 紫 白等の漆を用い、桃紅色の彩色



説明し、実際に会場の皆さんに紙を配って、 篭の基本から好みの形を作ります。
を得手とした。伊勢領屋桃二は鳴鳳堂の号を持つ砺波屋
確かめてもらいました。日本家屋の精巧な作 塚 西 百 合 子 講 師 や さ しい カ ギ 針 編 み 野 村

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桃造の関係であろう。桃造は京から支那風の漆工技術を
りは、曲尺のこのような原理があってのこと 公民館 月曜午前九時半 材料費八千円他


高岡町に伝えた辻丹楓 (砺波屋伊右衛門)の門下である。
であることが納得できました。 消臭ハットやベストを製作します。
存清刻とは存星塗のことであり、彩漆で文様を描くか
以上の講演に引き続いて、体験講座が始ま 穴井純子講師 アイロン染 博労公民館


彩漆を嵌め込み、輪郭線や細部に沈金 (金箔や金粉を埋め
りました。穴井純子氏の 魔法のハンケチを 土曜午前九時半 材料費七千六百円他


込んで文様を表したもの )を施す技術で、高岡漆器に多用
作ろう では、転写プリントを用い十分間で アイロン染で自分だけの作品を作ります。

された。堆黒とは黒漆を厚く塗り重ね、文様を彫り表す
ハンカチを染めました。とても綺麗で使うの 折本和洋講師 家族で楽しむ木工作


技術である。これらの技法は御車山にもふんだんに生か
がもったいない出来栄えでした。熊木保子氏 土曜午前十時 材料費三千円


されている。
の 洋風花かご作り では、四十分間で籐を材 青空の下で便利小物を作ります。


藩 主に献上 した二品 は現物が残さ れていな いため 文
料に花かごを作ってしまいました。籐という 明 神 博 幸 講 師 原 文 で 読む 『 肯 搆 泉 達 録 』


様や詳細は不明だが、百七十年前の高岡職人渾身の作で
一見固そうな材質が、実は扱いやすく応用の 森のふれあい館二階 日曜午後二時 資料


あったことが分かるのである。
利く素材であることが分かりました。塚西百 代千円 越中古来からの伝承を読みます。

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