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東北地方太平洋沖地震をふまえた

粕崎刈羽原子力発電所の津波対策の検討状況について

平成 2 3 年 3 月 3 0 日
東京電力株式会社
柏崎刈羽原子力発電所

当所は、本年 3月 11日に発 生 した東北地方太平洋沖地震 による当社福島第一、


福島第 二原子力発電所 における被害の状況をふまえ、当所 における津波対策 を
検討 してまい りま した。

当所 では、東北地方太平洋沖地震後ただちに、重要な機器 が設置 されてい る


建屋 の防水性 をさらに高めるための改善策 を講 じてまい りま したが、現在想定
している津波を超 える津波へ の安全対策 に万全 を期す ため、津波 によ り全ての
交流電源 を喪失 した場合 のバ ックア ップ電源 の確保や、原子炉や使用済燃料 プ
ールの注水機能や除熱機能 の確保 に必 要な対策 について、本 日とりま とめま し
たのでお知 らせいた します。 (詳細は別紙参照)

なお、当社は、本 日、経済産業省 より、 「 平成 23年 福島第一 。福島第二原子


力発電所事故 を踏 まえた他 の発電所 の緊急安全対策 の実施 について」 の指示文
書を受領 いた しま した。
当所 において取 りま とめた対策 に加 えて、今回の指示文書 の内容 を精査 し、
改 めて必要な安全対策 を検討 し、 とりまとめて同院へ報告いた します

また、今後、福 島第一原子力発電所 の事故 の全体像 を分析 ・評価 し、改 めて


抜本的 な対策 について検討 を行 い、発電所 の更なる安全性 の向上 を図 つてまい
ります。
以 上

添付 資料 1 柏崎刈羽原子力発電所 における津波 の想定 と現状


添付 資料 2 柏崎刈羽原子力発電所 における津波 に対す る信頼性向上の取 り組み
別紙 1 重要な機器 が設置 されてい る建屋 の防水性 の改善
男ll府
£2 全交流電源 の喪失 に備 えたバ ックア ップ電源 の確保
男U糸 氏3 原子炉や使用済燃料 プールの注水機能や除熱機能 の確保
男1 1 砥4 原子炉格納容器 の減圧機能 の確保

連絡先 : 柏 崎 刈 羽原子力発電所
広報 部 報道 グル ー プ
TEL:0257453131

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< 添 付資料 2 >

柏崎刈羽原子力発電所 における津波に対する信頼性向上の取 り組み

対策箇所数や
津波対策 具体的な内容
配備する資機材
1)原 子炉建屋や海水 原子 炉建 屋 や熱交換器 建屋 の 外部 扉 に
・1 ∼ 7 号 機扉部 の
熱交換器建屋 へ の 浸水防止対策を施 し、浸水 による電源や
80箇 所
浸水防止 別紙 1】
除熱機能の喪失 を防止す る。【

I ) 配 管やケーブルを 原子炉建屋や熱交換器建屋の配管 ・ケー


1∼ 7号 機建屋 の
通すための貫通 ロ ブル 等の貫通 口に止 水処置 を実施 し、 貫
75箇 所
の防水化 通 口か らの浸水 を防止 する。【
別紙 1 】

ガスタービン発電機車 1 台
4,500kVA)

Ⅲ)津 波によ り電源を 地 震や津波 によ り、全ての電源が使用 で
電源車 4台 (500kVA)
喪 失 した 場 合 の きなくなった場合に備 え、発電所内に発
エ ンジン付き発電機 5台
パ ックアップ電源 電機車や電源車などを常時配備 して、機
45∼350kVA)

の確保 別紙 2】
動的に電力を供給する。【
仮設ケー ブル約 20本
(15m∼ 300m)

全 ての電 源 が使用 出来 な い 場 合 を想 定
Ⅳ) 原 子 炉 や 使 用 済 ・消防車 5台
し、消 防車 を配備 して原子炉や使用済燃
燃料 プールの注水 ・接続ホー ス 140本
料 プー ル 内 へ の冷却 水の注 水機 能 を確
機能確保 (20m)
男1紙 3-① 】
保する。【
可搬式代書ポンプ 4台
除熱 のた めの海水 ポ ンプが 冠 水 に よ り
V)原 子 炉 や使 用済 くさらに 4台 手配済み)
使用出来ない場合に備 え、代替ポ ンプ等
燃料 プールの 除熱 .注水ホース 8本
を配備 して、速やかに除熱機能 を確保す
機能の確保 (配管接続 日付き)
別紙 3-② 】
る。【
海水ポンプ予備電動機 15台
原子炉格納容器内の圧力が高ま り、ベ ン
Ⅵ )原 子炉格納容器の トが必要 となった場合 に備 え、ベ ン ト弁 ・空気圧縮機 4台 手配済み
減圧機能の確保 を動作 させ るための圧縮空気 を確保す ・配管接続ホー ス手配済み

別紙 4 】
る。【

全 交流電源や原子炉 および使用済燃料
・全電源や海水系の
Ⅷ)緊 急 時 対 応 ]1練 プール を除熱す るための海水 系を喪失
喪失 を想定 した訓
の強化 した場合を想定 した訓練を強化 し、事故
練の早期実施
が発生 した際の対応力の向上を図る。

以 上
別紙1 】

1.重 要な機器が設置されている建屋の防水性の改善
対策と実施状況】

0 1∼ 7号機の原子炉建屋、海水熱交換器建屋の外部扉80箇所の防水化
(実施済み)
0配 管、ケーブルラックの建屋との貫通回の防水化
(1∼4号 機 63箇所 :実施済み、5∼7号 機 12箇所 :4月5日完了予定)

外 部 扉 の 防 水 化 ( 例)

じ1紙2】
2.全 交流電源の喪失に備えたバックアップ電源 の確保

【目的】
全交流電源喪失時に原子
炉および使用済燃料プール
に注水するポンプに電力を
/ 供給する。

【対 策の 実施 状 況】
0 500kVA電 源草4台 :配備済み
● エンジン付き発電機 (45∼350kVA)5台 :配備済み
● 仮設ケーブル (15m∼ 300m)約 20本:配備済み
さらIで 、4500kVAのガスタービン発電機車 1台 :配備済み
別紙3-① 】

3 . 原 子 炉 や使 用 済 燃 料 プー ル の 注 水 機 能 や 除 熱 機 能 の 確 保
(1)原 子炉や使用済燃料プールヘの注水機能の確保
【目的】
ア:全交流電源が喪失し非常用炉心冷却系ポンプ使用不能時に、電源車等
からほう酸水注入系および復水補綸水系に電力を供給し、原子炉および
使用済燃料プールに注水する。
イ:さらに、消防車からのパックアップも可能

【目的】
全交流電源喪失による使用済燃料プールヘの注水が不可能になつた場合を想
定し、消防車による注水を2ルート準備する。

【対 策 の実 施 状 況】
0 , 肖 防車3 台 : 配備済み ( さらに2 台を4 月7 日追加配備)
0 接 続ホース ( 2 0 m X 1 4 0)本
: 4 0 本確保済み、1 0 0 本4 月 中旬配備予定

2
(2)原 子炉や使用済燃料プールの除熱機能の確保
【目的】
ア:海水熱交換器建屋が水没することを仮定して、代替の除熱機能を確保する。
イ:さらに、海水ポンプの予備電動機を′ アップとして確保しておく。
"ク

使 用 議燃料

ても準 備

【対 策 の 実 施 状 況 】
〇 可搬 式代替ポンプ (揚程 27m、容量 480me/h)1台 :配備済み
(揚程 30nn、
容量 60m3/h)3台 :配備済み
さらにバ ックアップとして4台 追加 手配済み
○ フランジ付き注水ホース8本 :手配 済 (4月 8日 配備 予定)
更なるバ ックアップとして、海 水ポンプ予備電動機 3台 配 備済み 、12台手配 済

賜1紙4】
4.原 子炉格納容器の減圧機能の確保
【目的】
ア:全交流電源喪失により空気作動弁駆動用圧縮空気の供給が停止するため、
可搬式空気圧縮機から作動空気を供給する。
イ:更なるパックアップとして、逃し安全弁など重要な弁については、空気または
窒素ガスボンベを配備しておく。

配管接 時 ス

対策の実施状況】

O空 気圧縮機 (エンジンコンプレッサ)4台 手配済み
(4月 1日 1台 配備予定、4月 8日 3台 配備予定)
0配 管接続ホース (約100m)4本 手配済み
(4月 1日 1本配 備予定、4月 8日 3本 配備予定)

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