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秋:天高し

[写真]藤原 幹人
(麻酔科医師)

特 集
心臓血管外科診療
 この8月に勤医協中央病院に赴任しました。心臓血管外科と循環器内科の共同による「循環器センター(仮)」
を開設しています。今後は2013年春の新病院建設にむけた各センター構想具体化の先駆けとして、循環器医
療のよりいっそうの充実を図っていきます。人工心肺装置などの医療機器を整備し、9月からは冠動脈バイパ
勤医協中央病院 ス手術も開始。心臓血管外科外来は毎週木曜日午前(週1単位)予約を基本に診療を開始しています。「民間の
心臓血管外科センター長 第一線病院の最大使命は確立された治療手段を安定供給すること」をポリシーに、微力ではありますが多くの
道井 洋吏 皆さんと力を合わせて、地域の医療・循環器医療の発展のため鋭意努力いたす所存です。
心臓血管外科診療

1 はじめに

 地域医療への貢献を目標に掲げる当院では、心
臓血管疾患に対する診察、治療に対する要望に応
えるため、2010年8月、道井洋吏医師(元北海
道大野病院・院長)を迎え、心臓血管外科を5年
ぶりに開設いたしました。 手術を、一方、高齢や既往症があるなどといった理由から身
 心臓血管外科は文字通り心臓や血管を対象とする外科学の 体に負担を掛けず、じっくり直したいという方には、投薬や
一分野で、循環器系疾患に対する治療オプションとして確立 カテーテルなど内科の範疇での処置を選択していきます。内
しています。道井医師も、「先ず内科の診察があって、検査 科的な処置を行うか、外科的処置に踏み切るか、そこの判断
を経て治療方針を決定し、そのなかの一つのオプションとし は大変難しく、慎重な検討を要すところです。このたびの心
て外科的処置があることが本来の姿であり、内科と外科の緊 臓血管外科の開設により、循環器系の治療オプションが増え、
密な連携が理想」と言います。「それだけに内科と外科の診 内科医と外科医が専門性をもって議論を重ね、一人ひとりの
断が一致していることが本来の姿」と付け加えます。当院で 症状や生活背景に応じた、より良い治療方針を提供できるよ
は、400床規模の急性期病院としてのスケールメリットを うになります。
活かし、循環器内科、麻酔科と連携の上、全ての心臓血管疾  道井医師は、
「内科医、臨床工学士(CE)、検査、看護スタッ
患に対応していく予定です。 フと緊密な連携を図っていきたいですね。手術はあくまでも
治療手段の一つ。もちろん、手術と決定した場合には、心臓
血管外科としてベストを尽くします」と熱く語ります。

3 院内で外科手術を行うメリット

 このたび心臓血管外科が当院に開設されましたが、それま
では外科手術が必要と診断した方に対しては外部医療機関を
紹介し、そこで手術を受けていただくという体制でした。し
かし、院内に心臓血管外科が開設された今後は、患者さんへ
の新たな移動や負担を省き、安心して治療に専念していただ
手術開始前の打合せ けるでしょう。しかし、道井医師は「それは医療従事者が考
えるメリットであって、転院に伴う精神的・肉体的負担があっ

2 対象疾患

 主な対象疾患は、弁膜症、冠動脈疾患、先天性心疾患、大
動脈疾患、末梢血管疾患などです。前項で述べた通り、心臓
血管外科は、循環器疾患という包括的なジャンルにおける治
療手段の一つとして外科手術があるというのが、当院の位置
付けとなっています。そこで外来診療の流れとしては、循環
器内科で受付となり、検査・診察を経て、内科医、外科医を
交えて最善の治療方針が決定されます。ここで考慮しなけれ
ばならないのが、疾患を抱える方の症状やライフスパン。例
えば、早急の社会復帰を目指し迅速な治癒を望む方には外科 道井医師を囲んで
命を預かるCEも真剣な準備 エコー画像の確認

たとしても名医による、より安心安全で納得のいく手術を受 いきいきと仕事に打ち込んでいるので、きっと有効で緊密な
けられるのであれば、むしろそれを望まれるのではないで 連携を図っていけると信じています」と道井医師は言います。
しょうか。診断を受けた同じ病院で高度な外科手術を受けら さらに、開設に当たっての意気込みとして「これまで培って
れることを、今後PRしていかなければなりません」と力説 きた経験やノウハウを存分に生かせれば良いと思っていま
します。これは今後「循環器センター」の開設を目指す当院 す。外科手術は週3件ペースがベスト。しかし、要請があれ
の大きなテーマと言えるでしょう。 ば何件であろうと全力で対応する心構えです」と言葉に力を
込めます。

4 今後の方針
 地域への貢献という勤医協中央病院が掲げる理想と使命。
それを医療・福祉の分野を通じて実践してきた当院では、こ
 長年、心臓血管外科の第一人者として活躍してきた道井医 れを社会において一層揺るぎないものとするため、このたび
師は、循環器内科や麻酔科との連携を図れる当院に着任した の心臓血管外科の開設があります。開設間もないことから、
ことによって、「これまで以上に外科手術に集中していける 実績を積み上げていくのはこれから。しかし、心臓血管外科
環境が整った」と言います。術後の経過に関しても麻酔科と の開設により、当院が今後目指している循環器センターの確
の連携により、安心して多くの患者さんを診ていける万全の 立に大きく踏み出したことは間違いありません。
体制が整いました。これは、多くの科が存在し、協力共同の
チーム医療が実践できる大規模病院だからこそ、感じるメ
問合先
リットだと言います。全体の流れにおいて必須となっている
心臓血管外科診察を希望される場合は「勤医協中央病院 
連携は、手術スタッフにも同様に求められています。そんな
医療連携室」へお問合せください。
手術スタッフとの連携も、「これから実績を重ね、深めてい
電 話 011-787-7037(直通)
きたいですね。この病院は職員が働きやすい雰囲気のなか、
FAX 011-784-2735(直通)

プロフィール
勤医協中央病院 心臓血管外科センター長
道井 洋吏(どい ひろさと)
大阪府生まれ。1985年、札幌医科大学卒業。札幌医科大学第2外科に
勤務後、国立循環器病センターへ。さらに1991年より国立療養所帯広
病院、大野病院勤務を経て、2010年より勤医協中央病院に着任。心臓
血管外科を志したのは、人の生命に直結した循環器に携わりたいという
理由から。難しく高度な分野だが、それだけにやり甲斐を感じると言い
ます。趣味は学生時代から打ち込んできたスキー。全日本スキー連盟の
役員を務め、スキーパトロールの検定も行うほど。近年は多忙を極め、
あまりゲレンデに行く機会に恵まれないと嘆いています。家族は夫人と
三女一男。公共の場や仕事を離れると関西弁が出てしまうと言います。
家庭でも関西弁。しかし、家族は関西弁に染まらないので肩身が狭い、
と嬉しそうに語る良き家庭人でもあります。
多数の看護師が働いています
心臓血管外科を支えるチーム
「循環器内科」 内科副科長 鈴木 隆司 「麻酔科」 手術部部長 盛永 直樹

  こ の9月、5年 ぶ  いよいよ心臓血管外科が再開されました。狭心症、弁疾患を
りに心臓手術が再開 含め、多くの患者さんが控えているわけですが、心臓外科部門
されました。循環器 の進歩はめざましく、数年でモニターから術中の対応までかな
内科としては待ちに り変化してきているのは事実で、麻酔科や看護部門も多くの対
待った日でした。も 応が必要となります。より安全で迅速な対応ができるよう日々
ちろん道井先生の手 努力の毎日です。術中の生体監視モニターの進歩のおかげで、
に よ り、 何 事 も な 脳活動や麻酔深度、心臓の機能など必要な情報が、体にあまり
かったかのような静 負担をかけずにモニターできるようになりました。それらの情
かな再スタートでし 報を有効に活用し、手術に反映、また麻酔科医も患者さんの状
心臓カテーテル検査室にて た。この間、手術が 態をよりベストに管理して手術を行っています。
必要な方は、北大病  再開された心臓血管外科をよりスムーズに行っていけるよう、
院を中心とした心臓血管外科にご紹介させていただきました。 かつ手術を受ける方々が、安心して手術が受けられるよう、ま
今後は、当院で治療を完結できることになり、患者さんのご負 たより高度な対応が可能なように、手術部スタッフ一同常に努
担を減らせることになります。また、診断から治療、そして心 力しておりますので、安心して手術を受けて下さい。
臓リハビリテーションまで、院内で一貫した治療が行えること
のメリットは大きいと考えています。この日本型医療の良い点 ※手術を受けるすべての患者さまのために志を新たにして。
を最大限生かして、当院の循環器医療を更に発展させてまいり 2010年吉日記す。
ます。
 具体的には、心臓手術再開により、以下のような施設認定が
取得可能となります。現在その準備を進めているところですが、
心臓手術再開は、循環器内科診療の充実に直結しています。
①虚血性心疾患のカテーテル治療(PCI)
 冠動脈の石灰化を削る治療(ロタブレーター)の使用が可能
になります
②不整脈治療
 埋め込み型除細動器(ICD)の使用が可能になります。心臓
突然死の原因の一つである心室細動の最も強力な治療法です。
③心不全治療
 心不全に対するペーメーカー治療すなわち心臓再同期療法
(CRT)が可能になります。 厳しくも暖かく見守る麻酔科医

 循環器内科と心臓血管外科は1つの病棟内にあり、心臓カテー
テルカンファレンス、手術カンファレンス、回診を毎日合同で
行い、情報を共有し、治療を行なっています。より良い治療法
の選択が可能となり、患者さんに還元できると考えます。 「胸部外科部門」 外科科長 松毛 真一

 勤医協中央病院の胸
部外科部門は主として
肺癌、気胸等の呼吸器
「ICU部門」 ICU室長 大方 直樹
疾患を中心とした診療
を行っています。当院
 当院のICUは、もともと心臓血管外科の術後管理を主な目的 の呼吸器外科は呼吸器
と し て、1995年7月 に 開 設 さ れ ま し た。 心 臓 血 管 外 科 が 外科専門医合同委員会
2006年度から休止となり早期の再開を心待ちにしておりまし 認定修練施設の基幹施
たが、このたび道井先生の着任で、5年ぶりに再開され、今ま 設です。これは道内で
でにも増してICU本来の機能が発揮できると考えています。9月 は8施設が認定されて
には、1例目のoff pumpでの冠動脈バイパス術、2、3例目の おります。当院で心臓
弁置換術の患者さんが、良好な術後経過で一般病棟に戻られて 胸部外科チーム 左より川原、松毛、林 血管外科が行われてい
おります。 た時は胸部外科の一員
 手術が素晴らし として心臓血管外科の手術を手伝ってきました。当院の呼吸器
くても、ICUでの 外科の特徴として進行肺癌に対し拡大手術を積極的に施行して
周術期管理の善し いる事が挙げられます。これは心血管系の手術に比較的慣れて
悪しで、治療結果 いた為でもあります。また心臓血管外科の医師の援助を受ける
が左右されること ことでより安全に手術を施行することができました。さらに心
のないように、看 臓血管外科の手術を手伝うことで血管手術の手技が学べ、自ら
護師、循環器内科 の力量も挙げることが出来ます。
医、心臓血管外科  9月から心臓血管外科が再開されたことで当院の胸部外科の
医と協力して診療 力量が向上し、多くの患者さんの治療の選択肢が増え、安全で
にあたります。 効果的な治療ができることと思います。心臓血管外科を盛り上
げることで呼吸器外科のみならず外科全体の診療もより発展す
不夜城ICUを支えるメンバー るように日夜努力したいと考えております。
「臨床工学技士(Clinical Engineering)」 臨床工学部技士長 阿部 孝 「看護部門」 副総看護師長 小澄 悦子

 この度、当院にて心臓血管外科が再開され、それに伴い心臓  心臓血管外科での
疾患の開心術も再スタートしました。胸を開いて心臓手術を行 看護師の役割は、患
う際、心臓を一時的に止める必要がありますが、その間心臓と 者さんが心身の準備
肺の機能を代行・維持する医療機器(人工心肺装置)の操作を を整え安心して手術
担うのが、私達臨床工学技士の重要な役割です。(一時的に患者 に向かえること、安
さんの命をお預かりします!!) 全に手術を受け早期
 手術の再開に伴い、以前手術に使用していた医療機器の確認・ に回復できることを
点検を行い、不足な医療機器や物品を購入し、人工心肺操作に 支援することです。
ついては、現在のスタンダードな手技や安全装置の普及による  これまで、手術が
対処方法などを学ぶ為、北大病院へ出向研修を行い、万全な医 必要な方は他の病院
療提供を出来るように人の再教育も進めて来ました。 に転院して手術を受
 手術には、医師・看護師との連携を密接に行い、安全な手術 け、再び中央病院に 心臓外科医に呼吸をあわせて
が常に出来るよ 戻り療養し退院され
うにチームの一 ていました。患者さんにとって心臓の手術を受けるということ
員として役割を は、一大決心がいることです。一番不安の大きい時期に看護で
発揮し、患者さ きないことは、私たちにとって心残りでした。外科治療が再開
んが「手術をし されるということは、この勤医協中央病院で診断から治療、社
てよかった」と 会復帰までの過程を完結できるということです。これからは、
言っていただけ 患者さんが一番不安なときもそばで看護することができ、患者
るようがんばる さんの回復を全ての過程で支援することができます。
所存です。その  看護部門では心臓血管外科にかかわる循環器病棟・手術室・
ために、常に向 ICUが連携しながら再開の準備をしました。最新の知識を得る
上心を持って最 ために学習し、北大病院の協力も得て手術室、ICUの見学研修
善の医療提供が にも行ってきました。患者さんがより安心して手術に臨めるよ
出来るよう努力 うに、看護への希望や回復の目標を聞かせていただき、ともに
します。 達成を目指します。ひとりでも多くの患者さんの回復を支援で
きるよう、力を尽くしたいと思っています。
装置の準備は万全

「手術看護部門」 手術室看護師長 本間 一昭
「検査部門」 第一検査科 土田 彩香
 私たち手術室スタッフは、師長・主任を含め21人で構成され
 心臓血管外科開設にあたって私たち検査技師は、手術前・後 ていて、一件の手術に2∼3人のチームで看護を行っています。
の各種検査、手術の際に使用される輸血の検査等に関わってい  今回、心臓外科手術が再開されることになり、再度学習を行
くことになります。なかでも、手術前の検査では心臓エコー検 ない、他施設への手術見学また、道井先生との打合せや麻酔科医、
査が重要になります。手術に必要な情報を適切に記録し、臨床 臨床工学技士、病棟看護師とシミュレーションを行ない、再開
へ的確に伝えることがとても大切だと考えます。そのために更 1例目に備えてきました。開始前の1ヶ月、心臓外科手術の経験
なる検査技術・知識の向上に努めたいと思っています。 のあるスタッフ、主任を中心に準備を進めてきましたが、その
 生理検査室では心臓エコー検査以外にも、心電図やホルター 意気込みはすごく、「安心安全な心臓血管手術看護」を築き上げ
心電図・負荷心電図検査・心臓カテーテル検査等多種の検査に るべく頑張っています。これからは、このスタッフが中心となっ
関わります。どの検査も診療に生かされる重要なものなので、 て教育し、スタッフ全員が心臓血管手術に関われるようにとい
しっかりと行っていきます。また検体検査室では、様々な血液 う、手術室看護師の新たなる目標が見えたように思います。
検査の他に、手術前の輸血の準備や、手術中の緊急輸血に迅速  手術当日はスタッフの緊張が目に見えるようでしたが、それ
に対応できるようにしていきます。 は程よい緊張で、術中は道井先生はじめとした術者と共に手術
 心臓血管外科再開により、これまで以上に地域の方々の医療・ を進行させる『器械出し看護師』と、入室してきた患者さんに
福祉の充実に寄 笑顔で答え、手術体位や保温などに目を配る『外回り看護師』
与できると思い がそれぞれの役割を果たし、無事に手術は終了しました。
ます。スムーズ  これからも、スタッフ一丸となって、地域の皆さんが安心し
な診療になるよ て心臓血管手術が受けられるよう頑張っていきたいと思います。
うに、手術がよ
り安全に行われ
るよう、私たち
検査部門も先生
方や他部門のス
タッフと協力し
チーム医療を展
開していきたい
と思います。
エコー画像を医師と一緒に確認
新勤医協中央病院基本方針

2013年春 札幌市北東部の地域中核病院として、急性期医療とがん診療、そして専門的
1 として発展していきます。
医療を柱に、患者さんの要求に応える医療・福祉の連携を推進する医療機関

新築移転予定 2 院として行動していきます。
北海道の地域崩壊・医療崩壊を防止する運動・支援する運動の一翼を担う病

3 整備を進めていきます。
災害時・緊急時には病院をあげて地域と住民を守る医療機関となれるように

いのちの平等をめざして
次の時代を切り開く 
4 て提供する、より高い技術も兼ね備えた病院をめざします。
患者さんとの信頼関係を大切にし、良質で安全な医療を、「共同の営み」
とし

安全・安心で、より高い技術を兼ね備えた病院として 5 臨床研修病院として、民主的な集団医療の実践を通じて、人間の尊厳および
権利を尊重できる医療人を育成します。
地域住民や地域の医療・福祉施設とも協力し、子供から高齢者まで安心して
6 改善の運動をすすめます。
急性期の医療、がん診療、専門的医療を提供し、
住みつづけられるまちづくり、憲法と平和が守られる国づくり、医療・介護
連携と共同を広げながら、
まちづくりに貢献できる病院をめざします。
7 民医連・勤医協綱領に基づき、無差別平等の医療実践をめざします。

勤医協中央病院「医療・福祉宣言(理念)」 編集後記
2003年1月31日作成  2007年8月2日改訂
先日ホスピタルクラウンの話を聞く機会があった。クラ
 私たち勤医協中央病院は、地域の人々に支えられ、この地域になくて ウンはサーカスなどで開始前の時間や演技の合間の時
間を埋め、客の気を引き飽きさせないパフォーマンス
はならない病院として発展していくことを目指し、ここに「勤医協中央 をする魅力的な存在だ。クラウンの得意なこと、それ
病院 医療・福祉宣言」を発表し、「勤医協綱領」に基づき、その実現 はその場の空気を読み、それを変えることだそうだ。決
に努めます。 して主役にはならず脇役に徹するが、場をなごます天
才である。これはじつはコミュニケーションの原点でも
1.安全・安心で納得のいく医療・福祉をすすめます。 ある。相手が何を考えているか即座に考え、対応する。
2.地域・友の会とともに健康で住みやすいまちづくりをめざします。 KYの正反対でもある。心臓血管外科チームもこんなメ
3.互いに学び成長する職場・病院づくりに努力します。 ンバーで構成されているのだろう。手術室の一室に相
当数の人間がたくさんに機器に囲まれているが、週数
例のペースで順調に進んでいる。地域医療連携が叫ば
れて久しいが、医療機関の間もこうでなければ。新病
院のテーマのひとつはこの地域医療連携である。(K)

表紙の写真 マスクと帽子で顔を隠し、出ているのは目だ
け。鏡に向かって髪の毛が出ていないか確認
する。手術室ではおなじみの風景だ。あごを
引き、目を見開くと、スタートレック2009
のポスターに見るクリスパインの様ではない
か、と一人悦に入る。さぁ、今日も仕事だ!
表紙の写真はニセコヌプリホルスタインズミ
ルク工房に寄った時に撮ったものです。

秋:天高し

麻酔科医師
藤原幹人

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