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Ⅰ.本体外観
スライダーのフック
クランプ スリット
フランジ押さえ クラッチ スライダー
Ⅱ.操作パネル
閉塞圧設定値表示ランプ 残量・バッテリ・閉塞・押子・クラッチ警報ランプ
バッテリーランプ 閉塞圧モニター表示ランプ
シリンジml表示ランプ 流量・積算量ランプ
表示切替
スイッチ
流量・積
算量表示
積算クリアスイッチ
動作インジケーター 開始スイッチ
電源スイッチ 早送りスイッチ 停止・消音スイッチ
AC/DC ランプ
Ⅲ.使用手順
1)電源を入れる
① シリンジに指示薬を用意し、薬剤名・量・カクテル方法をシリンジに明記する。
② シリンジに三方活栓、エクステンションチューブを取り付ける。
(使用薬剤により、三方活栓・エクステンションチューブを適正に選択する)
③ 電源の投入
電源スイッチを押し続け(約 1 秒以上)電源を入れる。
初期状態の確認
全ての[シリンジ ml]表示ランプが点滅してい
ること
流量・積算表示部に「0.0」と表示される
「動作インジケーター」は消灯していること
[AC/DC]ランプが点灯状態になっていること
(コンセントが入っていることを意味する)
2)シリンジのセット
① 輸液ラインを閉じた状態にした後、薬液を充填したシリンジと輸液ラインを清潔な手技で接続
する。
② クランプを上に持ち上
げ 90°反時計周りに
回転させる
③ シリンジのフランジをスリット
に入れる。
⑤ クランプを回し、ゆっくり下ろして
シリンジを固定する。
使用するシリンジと表示があっていることを確認。
3)流量の設定
①「動作インジケーター」が消灯し、停止状
態であることを確認
②[流量]ランプが点灯していることを確認。
③設定ダイアルを回し、1 時間当たりの流量
(ml/h)を設定する。
<設定ダイアルの使い方>
設定ダイアルを回すときは、側面に指先の腹を軽く押し当てて行う。
・ 本体手前側に回すと数値が減り、本体背面側に回すと数値が増えます。
・ 安全の為回し始めてから半周の間は数値が変化しません。
・ 数値が変化し始めたとき、確認のブザーが一瞬鳴ります。
4)プライミング
[早送り]スイッチを押し続け、ライン
の先端まで薬液を満たし、プライミン
グする。
この時[押子/クラッチ]警報ランプが
点灯していないことを確認。
以下の部分に隙間があると、開始後
しばらくの間薬液が注入されません
ので必ずプライミングを手順どおり
行ってください。
・シリンジの押子とスライダーの間
・シリンジのフランジとスリット間
注)プライミング量は積算量に加算されます。
5)積算量のクリア(積算量の表示の仕方)
プライミングで加算された積算量をクリアします。必要が無い場合は次の工程に進んでください。
①[表示切替]スイッチを押す。
※[積算量]ランプが点灯し、[流量・積算量]表示部に
積算量が表示されます。
②積算クリアスイッチを押し続け(約 2 秒以上)る。
※積算量の表示は、積算量がクリアされた後(約 8 秒)、
自動的に流量表示に戻ります。何も操作を行わない
場合は、約 15 秒で自動的に流量表示に戻ります。
6)注入開始
開始前に再度流量を確認し、[開始]スイッ
チを押し、注入を開始する。
動作インジケーターが緑色回転点灯する。
<次の場合は開始できません>
・ 流量設定が「0.0」ml/h のとき
・ 警報状態のとき
・ [押子/クラッチ]警報ランプが点灯しているとき
(再度シリンジを正しくセットし直してください)
7)電源を切る場合
[電源]スイッチを[流量・積算量]表示部が消えるまで押し続けて(約 3 秒)電源を切る。
※この時、誤操作防止の為ブザーが鳴り以下の様に[流量・積算量]表示部に表示されます。
Ⅳ.シリンジ交換手順
① 新しいシリンジに指示された薬液を詰めて準備する。
② 作動中のシリンジポンプの停止スイッチ
を押し、三方活栓の患者側を OFF にする。
停止スイッチを押し、動作停止に
する。
③ クランプを引き上げ 90°回転させシリンジ
を外す。
クランプを解除する。
④ 新しいシリンジを取り付け再開する。
Ⅴ.早送り注入
早送りスイッチを押し続けている間だけ、早送り注入されます。
(停止状態のときのみ)
<シリンジサイズと早送り流量値>
・ 50mL シリンジ使用時:約 1200ml/h
・ 30mL シリンジ使用時:約 500ml/h
・ 20mL シリンジ使用時:約 400ml/h
・ 10mL シリンジ使用時:約 300ml/h
注)早送り量は積算量に加算されます。
Ⅵ.バッテリーでの動作
使用中に AC 電源が供給されなくなった場合は、自動的に内臓バッテリーに切り替わります。
(EX 停電、AC コードを外した場合など)
AC 電源で動作中 バッテリーで動作中
内臓バッテリーでの動作時は、流量の表示は点滅および液晶表示部のバックライトは消灯となり、AC
電源が供給されていないことを知らせます。
<バッテリー残量表示と駆動時間>
Ⅶ.各種警報の対処法
①残量警報
シリンジ内薬液残量が 0.5mL(10mL シリンジ)又は
1.0mL(20,30,50mL シリンジ)になったと、設定流量
にかかわらず残量警報が発生いたします。
注入の継続が必要な場合は、新しいシリンジに薬液を
用意し、交換してください。
②閉塞警報
ラインの屈曲や閉塞がないか確認してください。設定圧
以上の圧力がかかっていることを表しております。
注入量が微量の場合、閉塞警報が発生するまでに時間がかかる場合があります。閉塞圧モニターの
ランプが増えていってる場合は、閉塞を疑い点検してください。
シリンジ内の薬液が空の状態で注入されていると、閉塞圧警報が発生する場合があります。
③バッテリー警報
バッテリーの残量が無くなると、バッテリー警報が発生
します。速やかに AC 電源に接続してください。そのま
ま放置しますと、電源がシャットダウンします。
(バッテリーでの駆動時間はⅤの項目参照)
④押子/クラッチ警報
シリンジの押子が正しくスライダーに設置されていない
ことを表します。もう 1 度正しく設置し直してください。
Ⅶエラーリスト
Er 1 内部電子回路異常
Er 2 内部電子回路異常
Er 3 モーター回転異常
Er 5 内部電子回路異常
Er 7 内部電子回路異常
Er 8 操作スイッチ異常
Er 10 内部電子回路異常
Er 9 内部電子回路異常
注意 シリンジポンプを使用する場合は、サイフォニング現象に充分注意してください。効果的な対
策はシリンジポンプの高さを、患者様の心臓と同じ高さに固定すると良いです。