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勤医協中央病院看護技術マニュアル 2008版

3-10-2.シリンジポンプ TE-331S1N の使用方法 1/9

3-10-2.シリンジポンプ TE-331S1N の使用方法

Ⅰ.本体外観
スライダーのフック
クランプ スリット
フランジ押さえ クラッチ スライダー

シリンジ検出部 操作パネル 設定ダイアル AC インレット

Ⅱ.操作パネル
閉塞圧設定値表示ランプ 残量・バッテリ・閉塞・押子・クラッチ警報ランプ
バッテリーランプ 閉塞圧モニター表示ランプ
シリンジml表示ランプ 流量・積算量ランプ
表示切替
スイッチ

流量・積
算量表示

積算クリアスイッチ
動作インジケーター 開始スイッチ
電源スイッチ 早送りスイッチ 停止・消音スイッチ

AC/DC ランプ

ME 機器管理センター監修 2006 年 3 月作成


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Ⅲ.使用手順

1)電源を入れる
① シリンジに指示薬を用意し、薬剤名・量・カクテル方法をシリンジに明記する。

② シリンジに三方活栓、エクステンションチューブを取り付ける。
(使用薬剤により、三方活栓・エクステンションチューブを適正に選択する)

③ 電源の投入

電源スイッチを押し続け(約 1 秒以上)電源を入れる。

表示・ブザー音の確認 全ランプが 3 回点滅し、


「動作インジケーター」が赤と緑色点灯を繰
り返してブザーがなること。

シリンジメーカーの確認 [流量・積算表示部]に数値が表示(約 2 秒間)されること。


この数値は使用するシリンジのメーカーを設定しております。
1 テルモ
4 ニプロ
5 ジェイ・エム・エス
6 トップ

初期状態の確認

全ての[シリンジ ml]表示ランプが点滅してい
ること

流量・積算表示部に「0.0」と表示される

「動作インジケーター」は消灯していること

[AC/DC]ランプが点灯状態になっていること
(コンセントが入っていることを意味する)

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2)シリンジのセット
① 輸液ラインを閉じた状態にした後、薬液を充填したシリンジと輸液ラインを清潔な手技で接続
する。

② クランプを上に持ち上
げ 90°反時計周りに
回転させる

③ シリンジのフランジをスリット
に入れる。

クラッチを摘む その状態でシリンジの押 クラッチを離し、スライ


子にあたる位置までスラ ダーのフックで押子を保
イダーを移動する。 持。

⑤ クランプを回し、ゆっくり下ろして
シリンジを固定する。

使用するシリンジと表示があっていることを確認。

ME 機器管理センター監修 2006 年 3 月作成


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3)流量の設定

①「動作インジケーター」が消灯し、停止状
態であることを確認

②[流量]ランプが点灯していることを確認。

③設定ダイアルを回し、1 時間当たりの流量
(ml/h)を設定する。

<設定ダイアルの使い方>
設定ダイアルを回すときは、側面に指先の腹を軽く押し当てて行う。
・ 本体手前側に回すと数値が減り、本体背面側に回すと数値が増えます。
・ 安全の為回し始めてから半周の間は数値が変化しません。
・ 数値が変化し始めたとき、確認のブザーが一瞬鳴ります。

4)プライミング

[早送り]スイッチを押し続け、ライン
の先端まで薬液を満たし、プライミン
グする。

この時[押子/クラッチ]警報ランプが
点灯していないことを確認。

以下の部分に隙間があると、開始後
しばらくの間薬液が注入されません
ので必ずプライミングを手順どおり
行ってください。
・シリンジの押子とスライダーの間
・シリンジのフランジとスリット間

注)プライミング量は積算量に加算されます。

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5)積算量のクリア(積算量の表示の仕方)
プライミングで加算された積算量をクリアします。必要が無い場合は次の工程に進んでください。

①[表示切替]スイッチを押す。

※[積算量]ランプが点灯し、[流量・積算量]表示部に
積算量が表示されます。

②積算クリアスイッチを押し続け(約 2 秒以上)る。

※積算量の表示は、積算量がクリアされた後(約 8 秒)、
自動的に流量表示に戻ります。何も操作を行わない
場合は、約 15 秒で自動的に流量表示に戻ります。

6)注入開始

開始前に再度流量を確認し、[開始]スイッ
チを押し、注入を開始する。

動作インジケーターが緑色回転点灯する。

<次の場合は開始できません>
・ 流量設定が「0.0」ml/h のとき
・ 警報状態のとき
・ [押子/クラッチ]警報ランプが点灯しているとき
(再度シリンジを正しくセットし直してください)

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7)電源を切る場合

[電源]スイッチを[流量・積算量]表示部が消えるまで押し続けて(約 3 秒)電源を切る。
※この時、誤操作防止の為ブザーが鳴り以下の様に[流量・積算量]表示部に表示されます。

OFF3 秒前 OFF2 秒前 OFF1 秒前

Ⅳ.シリンジ交換手順
① 新しいシリンジに指示された薬液を詰めて準備する。

② 作動中のシリンジポンプの停止スイッチ
を押し、三方活栓の患者側を OFF にする。

停止スイッチを押し、動作停止に
する。

三方活栓を患者側 OFF とする

③ クランプを引き上げ 90°回転させシリンジ
を外す。
クランプを解除する。

④ 新しいシリンジを取り付け再開する。

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Ⅴ.早送り注入

早送りスイッチを押し続けている間だけ、早送り注入されます。
(停止状態のときのみ)

<シリンジサイズと早送り流量値>
・ 50mL シリンジ使用時:約 1200ml/h
・ 30mL シリンジ使用時:約 500ml/h
・ 20mL シリンジ使用時:約 400ml/h
・ 10mL シリンジ使用時:約 300ml/h

注)早送り量は積算量に加算されます。

Ⅵ.バッテリーでの動作
使用中に AC 電源が供給されなくなった場合は、自動的に内臓バッテリーに切り替わります。
(EX 停電、AC コードを外した場合など)

AC 電源で動作中 バッテリーで動作中

内臓バッテリーでの動作時は、流量の表示は点滅および液晶表示部のバックライトは消灯となり、AC
電源が供給されていないことを知らせます。

<バッテリー残量表示と駆動時間>

3 個点灯=約 160 分以上 2 個点灯=約 80 分以上 1 個点灯=約 30 分以上

注)新品のバッテリーで、流量 5ml/h の場合の参考値。

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Ⅶ.各種警報の対処法

①残量警報
シリンジ内薬液残量が 0.5mL(10mL シリンジ)又は
1.0mL(20,30,50mL シリンジ)になったと、設定流量
にかかわらず残量警報が発生いたします。
注入の継続が必要な場合は、新しいシリンジに薬液を
用意し、交換してください。

②閉塞警報
ラインの屈曲や閉塞がないか確認してください。設定圧
以上の圧力がかかっていることを表しております。

注入量が微量の場合、閉塞警報が発生するまでに時間がかかる場合があります。閉塞圧モニターの
ランプが増えていってる場合は、閉塞を疑い点検してください。
シリンジ内の薬液が空の状態で注入されていると、閉塞圧警報が発生する場合があります。

③バッテリー警報
バッテリーの残量が無くなると、バッテリー警報が発生
します。速やかに AC 電源に接続してください。そのま
ま放置しますと、電源がシャットダウンします。
(バッテリーでの駆動時間はⅤの項目参照)

④押子/クラッチ警報
シリンジの押子が正しくスライダーに設置されていない
ことを表します。もう 1 度正しく設置し直してください。

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Ⅶエラーリスト

Er 1 内部電子回路異常
Er 2 内部電子回路異常
Er 3 モーター回転異常
Er 5 内部電子回路異常
Er 7 内部電子回路異常
Er 8 操作スイッチ異常
Er 10 内部電子回路異常
Er 9 内部電子回路異常

注意 シリンジポンプを使用する場合は、サイフォニング現象に充分注意してください。効果的な対
策はシリンジポンプの高さを、患者様の心臓と同じ高さに固定すると良いです。

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