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関数 y=ax²

3√2

1. 関数 y=ax²
2. 関数 y=ax²のグラフ
3. 変化の割合
4. 関数 y=ax²の利用
1.関数 y=ax² / /

1.関数y=ax²
yがxの関数で、y=ax²と表されるとき、yはxの2乗に比例するといい、
aを比例定数という。
xcm
A B
右の図のように、縦の長さが横の長さの2倍に
なっている長方形ABCDがある。
ABの長さがxcmのときの面積をycm²として、
次の問に答えなさい。
①yをxの式で表しなさい。
②①で求めた式から、下の表の空欄を
D C
埋めなさい。

x 0 1 2 3 4 5

①長方形の面積は(縦)×(横) で求められる。
横はABだからxcm。縦はその横の2倍だから2xcmになるね。
だから式は、y=x×2x=2x² A. y=2x²

②①で求めた式のxに表の数を代入する。

x 0 1 2 3 4 5
×2 ×3
x² 0 1 4 9 16 25

y 0 2 ×2 8 ×318 32 50

この表のように2乗に比例している関数では、x²が2倍、3倍になると
yは2倍、3倍になる。
1.関数 y=ax² / /

2.y=ax²の式を求める(変数の値から)
yはxの2乗に比例し、x, yが次の値のとき、yをxの式で表しなさい。
①x=2, y=−12 ②x=2, y=2
yはxの2乗に比例するとき、y=ax²と表せるので、aの値を求めればいい。
xとyの値が一組分かっているので、代入してaを求めよう。

①x=2のとき、y=−12となるので、y=ax²にそれぞれを代入して、
−12=a×2²
−12=4a
a=−3 A. y=−3x²

②x=2のとき、y=2となるので、y=ax²にそれぞれを代入して、
2=a×2²
2=4a
1 1
a=2 A. y= x²
2
2.関数 y=ax²のグラフ / /

1.y=ax²のグラフをかく
次の関数のグラフを書きなさい。
1 1
①y=2x² ②y= x² ③y=−x² ④y=− x²
3 2
y=ax²のグラフは、xとyの組み合わせを座標軸上にとっていき、
それをなめらかな曲線で結んで書く。なるべく整数でとれる点を探していく。
ここでは①を例にかき方を見ていこう。
9y
まず、どの点を通るかを考える。 ①
② ● 8 ●
グラフは式を満たすxとyの集まり
だから、式を満たすxとyを考えよう。 7
y=2x²は表のような値をとる。 6
5
x −2 −1 0 1 2 4
3
y 8 2 0 2 8
● 2 ●
1
この表から点をうって、
その点を線で結べばOK。 x
そうすると右のような放物線と
−5 −4 −3 −2 −1 O 1 2 3 4 5
よばれるグラフになる。 −1
−2
y=ax²のグラフには、次の特徴がある。 −3
1.原点を通る。 −4
2.y軸について対称な曲線である。 −5
3.a>0のときは、上に開いた形。 −6
a>0のときは、下に開いた形。 −7

4.aの絶対値が大きいほど、
−8
グラフの開き方は小さい。 ③
−9
2.関数 y=ax²のグラフ / /

2.y=ax²の式を求める(グラフから)
下の①~③のグラフについて、yをxの式で表しなさい。

y

8 ③

6
4
2
x
−8 −6 −4 −2 O 2 4 6 8
−2
−4
−6
−8

グラフからyとxの組み合わせを1つ読み取って、y=ax²に代入。
そこからaについての方程式をとく。

①座標が読みやすい点を選んで、xとyをそれぞれy=ax²に代入する。
グラフが、(1, 1)を通っているので、これを代入する。
1=a×1より、a=1 A. y=x²

②グラフが、(1, −3)を通っているので、これを代入する。
−3=a×1より、a=−3 A. y=−3x²

③グラフが、(2, 2)を通っているので、これを代入する。
1 1
2=a×4より、a=2
A. y=− x²
2
2.関数 y=ax²のグラフ / /

3.y=ax²の変域を求める
関数y=3x²について、次のそれぞれの場合のときのyの変域を求めなさい。
①xの変域が−2≦x≦1である。
② xの変域が1≦x≦4である。

変域を求める問題はグラフをかいて考える。
変域があるグラフは最初に点線でかいてから、 18 y
変域を満たすところだけを実線にするといい。 16
①はじめに、y=3x²のグラフを点線でかく。 14
● 12
−2≦x≦1だから、x座標が−2と1の
間の部分だけ実線にすればいい。 10
8
このグラフから、変域を考えてみると、 6
yが一番大きくなるときはxの変域の端の
4
x=−2のとき。一番小さくなるのは、
原点を通っているので、x=0のとき。 2
x

−3 −2 −1 O 1 2 3
よって、x=0のとき、y=0
x=−2のとき、y=12
したがって、求めるyの変域は、0≦y≦12 18 y
16
②これは1≦x≦4だから、x座標が1と4の
14
間の部分だけ実線にしてかく。
12
yが一番大きくなるときは、右のグラフから 10
出てしまっているけど、x=4のとき。 8
一番小さくなるのは、x=1のとき。 6
4
よって、x=1のとき、y=3 3 ●
2
x=4のとき、y=48
x
したがって、求めるyの変域は、3≦y≦48
−3 −2 −1 O1 2 3
2.関数 y=ax²のグラフ / /

4.y=ax²の最大値、最小値を求める
次のそれぞれ場合にyの最大値と最小値を求めなさい。
1 1
①y=x² (−2≦x≦3) ②y=− x² (−4≦x≦1) ③y= x² (1≦x≦3)
2 3

最大値、最小値はその名前の通り、変域の中での最大の値と最小の値。
変域についての問題なので、最初のうちは、グラフをかいて考えよう。

注意したいのは、変域の中に原点が入るかどうか。
・a>0(上にグラフが開く)のとき、
変域に原点が入れば、最小値は原点の0になる。
・a<0(下にグラフが開く)のとき、
変域に原点が入れば、最大値が原点の0になる。

①右のグラフの通り、グラフの実線部分は
原点を通るので、最小値は0になる。 ●
y
x=0のとき、最小値0 8
x=3のとき、最大値9 ①
6
● 4
②右のグラフより、変域に原点が含まれているので、 ●
最大値が原点の0になる。 2

x=−4のとき、最小値−8 ● x
x=0のとき、最大値0 −4 −2 O●2 4
−2
③このグラフの実線部分は、原点を通らない。 −4 ②
こいうときは、xの変域の両端の値がそのまま −6
yの変域の両端になる。
1 ● −8
x=1のとき、最小値 3
x=3のとき、最大値3
2.関数 y=ax²のグラフ / /

5.y=ax²の式を求める(変域から)
関数y=ax²について、次のそれぞれの場合にyをxの式で表しなさい。
①xの変域が−1≦x≦3のとき、yの変域が0≦y≦6である。
②xの変域が−4≦x≦−1のとき、yの変域が−32≦y≦−2である。
xとyの変域から式を求める問題。xとyの組み合わせが1組でも分かれば、
y=ax²にxとyを代入して、式を求められる。

xとyの組を考えていくために、グラフを考えてみて、
それぞれの変域で対応する値を考えてみる。
ただし、xの変域が0を通るときは、yの最大値や最小値が0になる。
これは原点のことなので、代入するxとyの組としては使えないので注意。

①xの変域に0が入っているので、 y
yの変域の端の6にだけ注目する。 6 ●
y=6になるのは、xの変域の中で、
原点の0から離れているほうのx=3のとき。
つまりx=3のとき、y=6なので、
これをy=ax²に代入して、 ●
6=a×3² x
6 2 2
a=9=3 A. y= x²
3 −1 O 3

y
②xの変域に0は入ってないので、それぞれ −4 −1 x
変域の端のどっちの値を使ってもいい。
グラフを考えてみると、 ● O
x=−4のとき、y=−32
x=−1のとき、y=−2
計算がラクなx=−1のとき、y=−2 を代入。
−2=a×(−1)²
● −32
a=−2 A. y=−2x²
3.変化の割合 / /

1.y=ax²の変化の割合を求める
1
関数y= x²について、xが次のように増加するときの変化の割合を求めよ。
2
①0から2まで ②4から6まで ③−6から−4まで

変化の割合は、1次関数でもでてきた
y=ax²の
「xが1増えるときのyの増える量」のこと。 変化の割合は
(yの増加量) 変わっていく。
(変化の割合)= 8
(xの増加量)
直線の式(y=ax+b)になる1次関数では、 6
変化の割合は、グラフのどの部分でも
変わらなかったけど、y=ax²では、
4
変域によって、変化の割合が変わる。
2

①x=0のとき、y=0
x=2のとき、y=2 −6 −4 −2 O 2 4 6
2−0
したがって、変化の割合は、 =1 2−0 −2 1次関数の
変化の割合は
変わらない。
②x=4のとき、y=8
x=6のとき、y=18
18−8
したがって、変化の割合は、 =5 6−4

③x=−6のとき、y=18
x=−4のとき、y=8
8−18
したがって、変化の割合は、 =−5
−4−(−6)
3.変化の割合 / /

2.y=ax²の式を求める(変化の割合から)
関数y=ax²について、次のそれぞれの場合に、yをxの式で表しなさい。
①xの値が1から2まで増加するときの変化の割合が6である。
②xの値が−4から−3まで増加するときの変化の割合が21である。

「yをxの式で表しなさい」という問題なので、aを求めて式にすればいい。
問題で分かっているのは、「xの増加量」と「変化の割合」。
(yの増加量)
(変化の割合)は なので、yの増加量の部分をaを使って表せれば、
(xの増加量)
aについての方程式が立てれる。それを解けば、aが出るはず。

①yの増加量をaを使って表す。 xの値が1から2まで増加するときなので、
x=1のとき、y=a
x=2のとき、y=4a
4𝑎−𝑎
したがって、変化の割合は、
2−1
=3a=6
よって、a=2 A. y=2x²

②x=−4のとき、y=16a
x=−3のとき、y=9a
9𝑎−16𝑎
したがって、変化の割合は、 =−7a=21
−3−(−4)
よって、a=−3 A. y=−3x²
4.関数 y=ax²の利用 / /

1.関数 y=ax²の利用(制動距離)
自動車のブレーキがきき始めてから停止するまでの距離を制動距離といい、
これは自動車の時速の2乗に比例する。
時速40kmで走ってる時の制動距離が12mであるとき、次の問に答えなさい。
①時速xkmのときの制動距離をymとして、yをxの式で表しなさい。
②時速80kmのときの制動距離は何mか求めなさい。
③制動距離を75m以下にしたいとき、車の時速は何km以下に
すればよいか求めなさい。

①制動距離が時速の2乗に比例するので、y=ax²と表せる。
時速40kmのときの制動距離が12mだから、 y=ax²に代入して、
12=a×40²
12=1600a
3
12 3
a=1600=400
400
3 3
したがって、y= x² A. y= x²
400 400

②時速は80kmなので、①で求めた式にx=80を代入すればいい。
3 3 16
y=400×80²=400×6400=48 A. 48m
1

③制動距離が時速の2乗に比例しているということは、
グラフは右のような形になる。制動距離(y)を75m以下にするには、
y≦75になるxの範囲を考えればいい。 y
3
75=400x²
3 25 400 75 ●
x²=75÷400=75× 3 =10000
x=±100 1

時速だからx>0より、x=100 x
A. 時速100km以下にすればよい
O この範囲では
制動距離は75m以下
4.関数 y=ax²の利用 / /

2.関数 y=ax²の利用(放物線と直線)
右図においてmはy=x²のグラフを表す。 y m
Aはm上の点であり、そのx座標は正であって 10 ℓ
そのy座標は6である。 A●
ℓは原点OとAを通る直線である。 5
次の問に答えなさい。

①Aのx座標を求めなさい。 x
②直線ℓの式を求めなさい。 −5 O 5

①Aはm上の点でy座標が6だとわかっているので、y=x²の式にy=6を代入する。
6=x²
x=± 6
x>0より、x= 6 A. 6

②原点を通る直線だからy=axの比例の式になる。
直線ℓはAを通っているので、Aの座標を代入すれば、式を求められる。
6=a( 6)
6 6 6
a= = 6 = 6
6
よって、直線ℓの式はy= 6x A. y= 6x
4.関数 y=ax²の利用 / /

3.関数 y=ax²の利用(放物線と面積)
右図のような直角三角形ABCで、 C
点PはBを出発して辺AB上をAまで動き、
点Qは点Pと同時にBを出発して辺BC上をCまで
Pの2倍の速さで動く。 ● Q
BPの長さがxcmのときの△PBQの面積をycm²として、
8cm
次の問に答えなさい。

① yをxの式で表しなさい。
②x=2のときのyの値を求めなさい。 ycm²
③xとyの変域をそれぞれ求めなさい。 ●
A P B
xcm
4cm
1
①△PBQ= ×PB×BQ
2
QはPの2倍の速さだからBQ=2PB=2x
1
y=2×x×2x=x² A. y=x²

②①の式にx=2を代入する。
y=2²=4

③xは「BPの長さ」、yは「△PBQの面積」を表している。
BPの長さは、Pが動き出す前の0cmから、Aまで移動した4cmまで変化する。
したがって、xの変域は、0≦x≦4
△PBQの面積は、BP=0(cm)のときの0cm²が一番小さく、
BPが一番長くなるBP=4cmのときに、一番大きくなって16cm²になる。
したがって、 0≦y≦16
A. 0≦x≦4, 0≦y≦16

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