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EMC部品 基板シールドの基礎

基板シールドの基礎
設計の展望と正確な組み立てによって、 基板シールドの使用は大きな節約をもたらす

Gary Fenical れた、 ワンピースやツーピースのプレスされた基


Laird Technologies, Delaware Water Gap, PA
板シールドは安価で効果的である。 このシール
Jerry English
Laird Technologies, Schaumburg, IL ドはスルーホールや表面実装仕様に使われる。
スルーホール仕様では、 様々なピンのタイプが

20
年にわたって、 私は電気と機械 ある。 表面実装仕様では、 シールドの底面の平
両方のエンジニアの多くに、“ EM 面性は、 正常な性能のためには不可欠である。
Cをその発信源にて処理すること 100%光学検査のプロセスにおいて、 平面性
は常に、 より効果的でよりコストがかからない” が立証できる。 これらの基板シールドによって、
とアドバイスをしてきた。 直接的な基板シールド FCC, MIL、 CISPR、 CE、 そしてそのほかの
は低コストで済むが、 ノイズの発信源から遠け エミッションとイミュニティ規格と同様に、 基板上
れば遠いほど、 効果的なフィルタリングはより難 のシールド要求の適合に必要な減衰を得ること
しくなる。 最終的に、 最初の簡単なチャレンジが ができる。
高コストになってしまうこともある。 何倍も困難な RF (無線周波) 問題は、 設計
基板シールドは、 基板上の幾つかの部品や 者のみがシールドグランド配線を認められさえす
回路の周りの、 単なる金属の箱だろうか? イエ れば簡単に避けることができるはずである。
スでもありノーでもある。 本質的に、 それは小さ 設計時の基板シールド省略のせいで、 設計
い規模のファラデーシールド、 もしくはシールド 者が前もって計画した場合に必要となったであ
ルームである。 それはその最弱のリンク、 つまり ろうよりも複雑で高価なシールドを使用しなけれ
関係する開口、 貫通および / あるいはフィルター ばならないことがあまりにも頻繁に起こっている。
の遮蔽効果よりも良いものとはならない。 初期の基板設計段階においては、 エミッショ
シールドの適切な配置や取り付けのために ンとサセプティビリティの両方を考慮し、 潜在的
は、 設計者は、 設計を始めたらすぐに、 どこに に “犯人” となり得るEMIコンポーネントの“ 容
基板シールドが必要となりそうかを考慮すべき 疑者” リストを作ることが重要である。 高電流、
である。 組み込まれたグランドプレーンはその 高周波、 高速立ち上がり ・ 立ち下がり時間のデ
シールドの6番目の、 もしくは底部の面として機 バイスと回路はリストのトップに来るはずである。
能する。 もしこの配置が考慮されなければ、 ま 回路は、 クロストークを最小限とし、 もしくは除
た設計プロセスにおいて後にシールドが必要と 去するために、 分離すべきである。 敏感なアナ
なれば、 基板を再設計して作り直さなければな ログ回路、 デジタル回路、 そしてRF回路は “う
らない…時間とお金の両方においてコストがか まく” は共存しない-特に今日の小型手持ち機
かる投資である。 高速順送金型によって生産さ 器では。

32 Interference Technology 日本語版 2 月 2007

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