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相手を走らせてチャンスメイクする
プロだけが知っている
裏技 レッスン上達法

果たすなど「女王」として君臨した。

国際でシングルス初優勝を飾った。
在学時は 06、07 年インカレ連覇を
ミヤムラテニスセンター所属の現役
プロテニスプレーヤー。早稲田大学

08 年 4 月 プ ロ に 転 向。6 月 の 須 王

の ロップショット
JTA ランキング 22 位(1月 31日付)

バック ド ★
第7回

宮村美紀

衣装協力/アディダス ジャパン
写真/山岡邦彦、加藤誠夫


解説

プロや上級者というのは、時として理論的というよりも感覚的にテクニックを習得しているもの。そんな「うまい
人だけが知っているコツ」を宮村プロに伝授してもらうこのコーナー。第7回目は、相手を走らせてチャンスにつ ★
なげるバックのドロップショットを徹底攻略。目からうろこのアドバイスでドロップショットをマスターしよう!
「面の根元あたりでインパクト」


Point
01
★ ★

⇨前に “ ふわっ ”と落ちるドロップショットが可能に!


 前に落ちるバックのドロップ
Good

ショットはスライスを打ち合ってい
打つ瞬間に力を
“シュッ”と抜き

るときに使えば非常に有効です。な
Bad

ぜならスライスと同じようにスイン
てネットを越さないなど
面の中心や上のほうで

ボールの勢いに押され
インパクトすると相手

グできるため、どのようなショット
が飛んでくるのか相手にとってわか
のミスにつながる

りづらいのです。特に足が遅い選手
に対して使えば、左右の動きに加え
て前後の動きが必要になるため、前
に ボールを 落 として「 相 手 を 走 らせ
る 」という 意 味 でとて も 効 果 的。ま
た、ドロップショットはベースライ
ンよりも後ろに構えている選手に対
しても効果は抜群なので、私は試合
の中でよく使います。
 この前に落ちるドロップショット
は 打つ瞬 間 に力 を“ シュッ”と 抜 き、
《 ラ ケット 面 の 根 元 あ た り で イ ン パ
クト》していくことがポイントです。
私の感覚として、こうすれば相手の
ボールの勢いを殺してボールにしっ
かり回転がかかるので、効果的に前
へ落ちるドロップショットが打てる
のです。
 逆にラケット面の真ん中や上のほ
うでインパクトしていくと力を抜き 面の根元を意識して

ZOOM UP
づらく、相手のボールの勢いに押さ
れるため、ネットを越さないなどの インパクト
ミスにつながりやすくなります。
前に落ちる効果的な
 ドロップショットは細かい部分の

根元のあたりを意識
ドロップショットを実現!

するのがポイント
テクニックが成功の可否を左右する
ショット。ボールを打つ瞬間に力を
抜 い て《 面 の 根 元 を 打 つ 》と い う 意
識だけで成功率は格段にアップする
ので、今すぐ取り入れてみてくださ

宮村美紀公式ブログが開設! アドレスはこちら⇒ www.tennis-navi.jp/blog/miki_miyamura/


い!
point

『ヘアピン』というショットのラケットの入り方に少し似ています。
(これはバドミントンで言

ト後の打球面が自然と上方になるようにイメージするといいでしょ
意味がないので、難しいと思う方は最後の最後まで自分のほうに

う。こうすれば相手の勢いに押されず効果的なショットを打つこと
ができ、ネットの高い位置を通すことでネットミスも軽減できるの
ケット面の根元あたりを意識して打つ≫ことが大事です。イメージ
「ボールを下からすくい上げる」ようにラケットヘッドを下げ

コツをつかみたい人はぜひチェックしてみてください)、インパク
「すくい上げる」といってもグリップに力が入っては
ここも

 ポイント1で述べたとおり、ドロップショットは≪ラ
グ」
「ボールを下からすくい

がネットミスを軽減

下からボールをすくい

回転がかかりやすく
上げるようにしてスイン

ボールを引き寄せて力を抜いて打った結果

ミスも軽減できる
スイングすれば
上げるように
ては回転がかかりにくく、またネットを
越えにくい。ゆえにミスショットを引き
ラケットヘッドを上に向けてスイングし
Bad
R.フェデラー

て打つのです。

起こしやすい
としては

です。

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ドロップショットは
多少高く
★ ★ ★
「体の近くで

03 インパクト」 することで
Point ★

浮いてもOK ここも

 一般プレーヤーの方は、「前に“ちょ
こっ”と落とす」という意識が強く働
point より回転がかかった Good
いて、ネットのギリギリを狙って打つ人も多いのでは
ないかと思います。しかし、私の経験上、多少ボール 打球を実現!

「フォロースルーをしない」
が浮いて飛んでいっても、しっかりと回転がかかって
02

程度の意識がカギ

前へ落とすには
いればバウンド後に伸びていくボールではないため、
 前に落とすためには回転をより多くかけること
相手に攻撃をされにくいのです。これに対しあまりに
も強く下を狙いすぎてしまうとネットを越さないなど が大事です。そのためにポイントとなるのが≪体
のミスショットを招きやすくなります。
 ドロップショットは相手を走らせて体勢を崩し、得
の近くでインパクト≫していくこと。体の近くで Bad
点チャンスを作る攻撃的なショットです。ミスをして
ボールを捕らえればラケットが内側から出ていく
はせっかくのチャンスをみずから逃すことになりま ので、ボールに回転がかかりやすくバウンド後止
す。試合の中で使う場合は「相手に攻撃されてしかた まるドロップショットが可能となるのです。
なく打つ」という消極的な意識では効果的ではありま
せん。多少ボールが高く浮いてしまっても「攻撃して  反対に、腕が伸びきった状態のまま体から遠い
いく」という意識で打つことが大事なのです。 ところでボールをヒットしていくのはNG(右の
Bad 写真参照)
。こうすると前述した回転をかける
ために大事な「力を抜く」動作をしづらく、ラケッ
トの操作性も悪くなるためコントロールも難しく
なります。よってミスショットを引き起こしやす
Good
体の遠いところでヒットすると腕が伸びきった状
態となり、回転をかけづらくコントロールも難しい
いので、注意しましょう。

体の近いところから
ラケットを出していく

Good ★ ★
★ ★
多少ボールが
高く浮いても Point ★

02

「フォロースルーはしない」
攻撃的な意識で

打てば次の

くらいの意識が大事

ドロップショットは
チャンスにつながる
A. イワノビッチ

03
ボールの当たり方を
習 体の近くでインパクト
Let’s Try! つかむ練 していく
 ドロップショットのボールへの当たり方の感覚
をつかむために効果的なのが、ラケット面だけで
 また、球出しをしてもらう場合は、スライス、
ドロップショット、スライス、ドロップショット
打てない人はぜひ試してみてください。
⇒効果的に回転がかかる J-W. ツォンガ
ボールを上へ“ポンポン”とカットするように何回 …と交互に決めて打つ練習がおススメです。スラ
もつく練習です(下の写真参照)。こうすれば、ボー イスとドロップショットを交互に打つことで同じ “ ポン、ポン ”とラケット面で
ルへの当たり方を感覚的につかむことができま フォームから打てるため、打ち分ける練習になる ボールをカットするように打つ練習
す。 のです。実戦でとても有効なので、試合でうまく ⇒ボールの当たり方を
感覚的につかめる

ルを運んでいくようなスイングとな

スルーを長くとっている、というこ
のです。
の意識が前へ落とすキーポイントな

かって飛んでいくので、前に落ちる
ドロップショットが可能になるので

で す。 こ う す れ ば ボ ー ル に 余 計 な
ングをしない》く らいの意 識 が大 事
に 思い切って《 イ ン パク ト 後 はスイ

るため、バウンド後に相手のほうへ

ていく要因の一つとして、フォロー
しょうか。バウンド後に後ろへ伸び
す。フォロースルーはしないくらい

とがあげられます。こうするとボー

と悩んでいる人も多いのではないで
パワーを与えることなく回 転がか

打球が伸びてしまうのです。

手 の ほ うへボールが 伸 びて し ま う 」
  そ こ で、 打 球 を 前 へ 落 と す た め

 一般 読 者 の 中 には「 ど う して も 相
Bad

フォロースルーを長くとると、ボールが伸びて前に落ちにくい

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