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アクティベート ・ リーフ No.

592

アイリス・リチャード

「優先順位の原則」とは、
(a)緊急事項と重要事項を見分けること、
そして(b)重要事項を先に行うこと。
― スティーヴン・プレスフィールド
(1943 - )

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the Frog! まずはカエルから!
 私はひらめきに頼る傾向がある い本が私の目を引きました。ダン づいたのです。
ため、目標設定のし方がぞんざい ボール箱に詰め込まれたほこりだ  私は 10 歳のときから背中に深刻
で、長いあいだ自分でもそれが嫌 らけの古本の山の中から、
『アヒル な持病を抱えているため、体がちゃ
でした。そこで、やることリスト をワシの学校に通わせることはで んと動くには、運動とストレッチ
を効果的に片付ける方法を探して きない』という風変わりなタイト が欠かせません。でも、長年やっ
いました。好きなことや、最初に ルが顔をのぞかせていたのです。 ていると、おっくうになり、どう
取り掛かりたい気分のことを選ぶ 箱から取り出して開いてみると、 してもやりたくない気分の時もあ
のは簡単ではあっても、あいにく、 マーク・トウェインの言葉に目が ります。私のやることリストから
そういうやり方をしていると、先 留まりました。「毎朝、まず生きた この日課をまず片付けてしまうこ
延ばしの問題が出てくることがよ カエルを食べなさい。そうすれば、 とが、その日の最初の「カエル」
くあります。なんといっても、そ その日はそれ以上に悪いことなど であることは間違いありません。
うやって私たちがやりたがること 起こらない。
」  このような「カエル」を特定し
は、一番の重要事項や優先事項で  それについて書かれた記事では、 てみるのは、最初のうちは妙な気
ないことが多いのですから。重要 最も困難なタスク(やるべきこと) 持ちになりましたが、このシンプ
事項は消えてなくなることがない に最初に取り掛かるべきだと説明 ルな方法によって、仕事習慣が改
ので、結局、たくさんのことを全 されています。そのようなタスク 善され、先延ばしを食い止められ
て無理にやろうとしてしまうこと をカエルになぞらえ、もっと魅力 るようになりました。やることリ
になります。 的な他のタスクに取り掛かる前に ストをまとめる時間のない日で
 何かを変えなければいけないの それをすべきであるというわけで あっても、最初に処理すべき「カ
は確かでした。そしてある朝、日 す。物事を成し遂げることについ エル」を 1 ~ 2 個探し出すことは、
課のデボーションの最中に、私の て、他にも役に立つ逸話などがた ちゃんと覚えています。
おそまつな優先順位決定スキルを くさん書かれていましたが、カエ
改善できるよう助けてくださいと、 ルのたとえが頭から離れませんで (アイリス・リチャードはカウンセラー
具体的に祈りました。 した。そして、それこそが、数日 で、1995 年 以 来 ケ ニ ア で コ ミ ュ ニ
 それから数日後、フリーマーケッ 前に解決策を求めて祈ったあの祈 ティー活動およびボランティア活動を
トを見て回っていた時に、ある薄 りに対する答えかもしれないと気 活発に行っています。

「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp
© 2018 Aurora Production, Ltd. All Rights Reserved Translated from English Activated Magazine Vol.19 -7 p6 http://www.activated.org

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