表1

20180709
岩田英哉
もぐら通信
初等論理学の論理(v2)

肯定 否定
足し算 これだけを偏執的
に主張するのがヘ
ーゲル以下の共産
主義の論理
この二つの表を比較すれば、安部公房の作品は
掛け算 超越論 超越論 話の冒頭で入り口（足し算の否定）を共産主義
と共有してゐること、しかし結末の出口（掛け
算の否定）で共産主義を否定してゐること、こ
の点で、安部公房は同時代の友人たちと
肯定 否定
如何に行き違つてゐたか、如何に時代に誤解さ
足し算 これだけを偏執的 安部公房の作品
れてゐたかが自明です。
に主張するのがヘ はここから始ま
ーゲル以下の共産 る
主義の論理
安部公房の作品
の結末はここで
掛け算 超越論 超越論
終はり次の存在
へと接続される