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表1

20180908
岩田英哉
もぐら通信 クルクルパー3否定型(否定の3タイプ)
これら3つの型の共通の思考欠陥は、全体が欠落してゐるといふことである。

1。排除(exclusion)型
Aについてそもそも考へることがない。Aを、否定するのではなく、Aについて考へることなく単
に排除する根拠はこの排除といふあり方から言つて、論理でなければ感情的な理由であるといふ
事になる。従ひ、論理性はない。何故なら全体がない(欠いてゐる)からである。
A ーA この型は、「3。それ自体絶対否定」型(クルクルパー・内部否定型)の丁度逆の型である。
Aではない、即ち「ーA」を肯定しない(肯定する言葉がない)。Aではないといふだけの理由(排
除の理由)で、ーAを否定する。
もつと卑属にわかりやすく、記憶しやすい名前でいへば、クルクルパー・外部否定型と呼ぶこと
ができる。何故クルクルパーかといへば、これでは答へが出ないからである。またこれを、クル
クルパー1型と呼ぶ事にします。

2。それ自体絶対否定(absolute negation of itself)型

ーAについてそもそも考へてゐない。これが(ーA)の意味である。 Aだけを徹底的に否定する。A以
外は眼中にない。否定の根拠はこの否定の仕方から言つて、ない。従ひ、感情的な理由であるといふ
事になる。従ひ、論理性はない。何故なら全体がない(欠いてゐる)からである。
A (ーA)
この型は、「1。排除」型(クルクルパー・外部否定型)の丁度逆の型である。
もつと卑属にわかりやすく、記憶しやすい名前でいへば、クルクルパー・内部否定型と呼ぶことがで
きる。何故クルクルパーかといへば、これでは答へが出ないからである。またこれをクルクルパー2型
と呼ぶ事にします。

3。それ以外否定(negation)型
この全体の名前はなんといふのか?この名前を自分で決めることである。しかし、優柔不断で決めること
ができない。即ち、全体を知る意志がないので、常にAまたはーAといふ悪しき二項選択しか考へること
ができない。

Aについて考へて、Aを理解してゐる。否定は肯定がなければ成り立たない。即ち、AとーAは等
価である。さうであれば均衡(バランス)が生まれるし、そもそも在るので、全体が生まれてゐ
A ーA る。これが本来の普通の意味の、論理学上の否定といふ意味です。答へが出ない場合には、私は
この型を「悪しき二項分類」と呼んでゐます。これは他の2型と同様に全体を欠いてゐるので、
クルクルパー3型と名付ける事にします。
この「2。それ以外否定型(クルクルパー・二項分類型)」をもう少し敷衍すれば、正しい論理
学上の集合論(ベン図)で思考論理の場合を説明して説明することができるわけですが、ここで
は説明を省略します。『言語とは何か』(もぐら通信第39号)にて説明をしましたので、これ
をご覧ください。あるいは『言語とは何か II 言語起源論』(もぐら通信第77号)も併せて参考
になさると言語の本質を理解することができるでせう。

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