The　Japan

The Japan　Institute
工nstitute of 　Energy
　of Energy

7 −
90 − 2 　 イ オ ン 半 導 体 関 連 技術 を 基盤 と す る 二 次 電 池 の
　　　　　　　再 生 お よ び エ ネ ル ギ ー 貯蔵 シ ス テ ム の 開 発

（イオ ン 化 学 ）苅 野 　仁 ， （首 都 大 産 技 高 専 品 川 ） ○ 田 村健 治

Deve 且opment
the　Energy 　Storage　System　and 　the　Reuse 　Techno 且  gy　of 　Secondary　Batteries
　of 　

　　　　　　　 Based 　on 　the 　lonic

　Semieonductor　and 　the 　Relation
　Technologies

Hitoshi
　KARINOi
，
　 OKenjiTAMURA
　
＊2
，
110n
（ −Kagaku ；Ltd ．2TMCIT ， ）

SYNOPSIS
　 The　environmental 　loading 　such 　as 　power　consumption 　was 　remarkably 　small 　for　the　Ionic

Semiconductor ［11． 　 FQr　the　several 　solvents 　and ／or　atmosphere ， 　the　powerful 　reduction ［2］was

given　this 　device ．
　 The 　device
　 and 　 the 　relation 　technologies
　 were 　applied 　in 　following 　fields
；the
battery　 activity 　 reinforcement 31
［ ， 　 the 　 degradation 　
prevention　 system 　 for　 cooking 　 oil 41
［ ，the
　

refrigeration 　and ！or 　thawing 　system 　for　keep　of 　freshness

　or 　accelerated 　 ripening
　system 　of 　 the 　food
5］
［ ，
and 　 so 　 on 　 The 　 authors
． 　 reported 　 that　 the 　 energy 　 storage 　 system 　 of 　 new 　 environmental
conformed 　 type　was 　developed　our 　device［
6］．

【イ オ ン 半 導 体 お よび 関連 技 術 の 概要】 を は じ め とす る 各 種 二 次 電 池 を 再 生 ・再 利 用 し、

　 著 者 ら が 開 発 し た イ オ ン 半 導 体 ［1｝は 、人 畜 無 い は 、
安 価 で よ り環 境 負 荷 の 小 さ い 夜 間 電 力 あ る

害 で 、消 費 電力 も 著 し く小 さ く、環 境 負 荷 が 非 常 再生 可 能エ ネル ギ ー （太 陽 光 太 陽 熱 風 力 ・地
・ ・
に 小 さい 環 境 適 合 型 装 置 で あ る 。 熱・海洋 ネル ギー （ 潮 汐力 ・
エ 波 力 膿 度 差 な ど ）・
　 安 全 ・簡 便 な 方 法 に よ り 本 半 導 体 を 各 種 溶 媒 に そ の 他 ）の 貯蔵 と有 効 活 用 を実現 す る シ ス テ ム 6エ
［
対 し て 作 用 させ る こ と で 、非 常 に 強 力 な還 元作 用 の 開 発 を行 図 1．
て い る （
っ ）。
（す な わ ち抗 酸 化 作 用 ） を 有 す る 溶 液 ［2 ］が 調 製 　エ ネル ー
ギ 貯 蔵 の 観 点 か ら 近 年 注 目 され て い る
され る 。調 製 され た こ れ らの 還 元 性 溶 液 は 、本 半 電力貯蔵 用 電 池 （表 1 ．）［7 ］の 中 で 充 放 電 効 率 が

導 体 由来 の 自由電 子 に よ っ て 溶 液 構 造 が変 化 し、 高 く、急 速 に 開 発 が 進 め られ て い る貯 蔵 用 電 池 は 、
原 料 溶 媒 と 比 較 す る と 、粘 度 や 表 面 張 力 が 低 下 さ 高温 動 作 型 で あ る NAS 電池 （ナ ト リ ウ ム ー硫 黄
れ る こ とを 明 らか と し て きた 。 本 半導 体 に よ っ て 系） の 909 ・ 、 こ れ に 液 循環型 で あ る バ ナ ジ ウム
ー電 池 あ る 一
発 現 され る これ らの 現象 か ら溶 媒分子 の 有効分子 レ ドッ ク ス フ ロ い は亜 鉛 臭素電池 の
量 が小 さ くな っ て 溶 媒ク ーの サイ ズ 80 ％ が 追 随 して い る。し か しな が ら、
い る （ ラ ス タ い ずれ も

1 ］c ）。
が 低 下 し て い る ） も の と 推 定 され る ［ 前者 の 作動温 度は 280 −350 °
C と 高 く、後 者 は 開

　 本 半導 体 お よ び 関連 技術は 、  各 種 二 次 電 池 用 路電 圧 が 低い な ど 使用 上 の 問題 点 も残 され て お り、

の バ ッ テ リー 活 性 強化 剤 3 ］の 調 製 、  食 品 揚 げ
［ 完 全 実 用 化 あ る い は 普 遍 的 な普 及 ま で に は今 し ば
加 工 工 程 に お け る食 用 油 劣 化 防止 シ ス 4 ］の
テム［ ら く時 間 を要す る も の と 考 え ら れ る 。一方 、既 に
構築 、  食品 の 鮮度保 持あ るい は食 品 の 熟 成 を指 広 く普 及 して い る 鉛 蓄 電 池 は 、充 放 電 効 率

向 した 冷 凍 ・解 凍 シ ス 5］の
テ ム ［ 構 築 な ど様 々 な 85 ％ ）・開 路電圧 と も NAS
（ 電池 と ほ ぼ 匹敵 し て
分野 に お い て 応用 利 用 され 、実 用 化 段 階 ま お り 、 さ ら に 作動 温 度につ も 5−50 C と 室 温
°
で 開発 い て

され て い る。 付近 で あ る。

　上 述 の よ うな 次 世 代 型 電 力 貯 蔵 用 電 池 が 普 遍 的
本研 究
【 の 背 景 と概 要 】 に普 及 され るま で の 期 間 に お い て 、鉛 蓄 電 池 を 用

　地 球 環境 を保 全 し 、持 続 可 能 な 循 環 型 社 会 を 構 い る 余 地 は ま だ 充 分 に 残 され て い る も の と考 え ら

築す るた め に 、環 境 負 荷 の 低 減 ・省 資 源 ・省 エ ネ れ る。 貯 蔵用 電池 と して の 鉛蓄電 池 に 関す る 問 題
ギL ・リサ イ ク ル 技 術 な ー使 用 寿 命
ル どを総合的 に 確 立す る 点は 、バ ッ テ リ と こ れ に 伴 う廃 棄 バ ッ

こ とが 非 常 に 急務 と な っ て い る 。本 研 究 で は 、こ テ ー
リ な ど 環 境 化 学 的 な 問 題 で あ る 。著 者 ら が 開

れ らの 環 境 問題 へ の 対策 の 一環 と して 、イ オ ン 半 発 した イ オ ン 半 導 体 関 連 技 術 は 、こ れ ら の 環 境 化

導 体 ［1］お 2 ｝一
よ び 関連 技 術 ［ ［5】を 用 い 、  鉛 蓄 電池 学的 問 題 を既 に 解 消 して い る た め 、本 エ ネ ル ギ ー

一412 一
一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio 　Library
Library 　Service
The　Japan
The Japan　Institute
工nstitute of 　Energy
　of Energy

図 1 ．本 研 究 の 背 景

貯 蔵 ・有 効 活 用 シ ス テム の 開 発 は 非常に 有意義 で 【
参 考 文献 】
ある もの と考 え ら れ る 。 田 a ） Yamanoi ，
　N 　H 　 Japan 　Kokai
； Karino ． 　 Tokkyo

　本 報 で は 、鉛 蓄 電 池 再 生 ・再 利 用 を 実 践 し 、
の 　 JP2002 −069476 ，2002．
Koho ， 　 b） Yamanoi ， 　 N ；

こ れ を活 用 し て 構築 し た ネ ル ギ ー貯 蔵 シ ス テ ム
エ 　H ．
Kal 洫 o ． 　Japan 　Tokkyo　Koho ，
［ 　JI3463660 ， 2003 ．
）
　 c ）

につ い て 報告す る。 Kaiino ， H．；Tamura ，　K ，17’h　Symp ．　Envin　Chem ．P228 ， ，

Kobe ，2008． 　 ［ 2 ］ Karino ，　H ． ； Tamura ， 　K ． 2nd　Int．

表 1 ．電 力貯 蔵 用 電 池の 特性比 較 7］
［ Symp ．Org ．Elec．Trans．Chem ．
　 　 　 　 −
，PP 22 ，Yokohama ，
　 　

形 高温 2007 ． 3
　 ［］ ） a Karino H
， ；
　 ．Tamura 　K ．
， Ist Asian 　Conf ．
　 　

式 動作 型 液循環型 一般 型 Electrochem ．　 Power　 Sour． ，1P17 ， 　 Kyoto ，2006． 　 b）

種 　　　 　バ ナ ジ ウム 　 　 　亜 鉛 Karino ， 　H ．；Tamura ， 　K 　48th　Batt． 　Symp ． 　Jpn ．
，1C16 ，
NAS 　 　 レ ッ ドッ ク ス 　 　 ー臭 素 　 　 鉛 蓄 雷 池 Fu 】（uoka ， 2007 ， 　［ 4 】a ）Karino ． 　H ，
　The Food lndustりy，　 　

類 フ 囗 一 2002 ， 45 ，73 −77 ．　 b ）Karino， H． ；Tamura， K． 47thAnn ， 　 　

Meet ・ノPn・Oit　Chem ・Soc ・ ，　P −〔× K），

　Tokyo ， 2008 ．
　［ 5】
電 解 質 　 　 固体

　 　 　 　電解 質 VOSO4 ZnBriIl2SOa ， ．

a ）Karino 　H ；Tamura， 　K ， 53rd 　Ann ．　Meet ． 　Jpn ．
　Soc ．

開路
Food　Sci． 　Tech ． ，2Hp16 ， 　Fujisawa ，2006 ．　 b ）Talnura，
2．
K． Research　aid 　by　tLNisSUi 　Research F nd 2006
”． c
　 ）
1． 1． 2．
　 　
電圧 　 　 OSV 4V 82V 04V
”

’
理 論 　 　 　780 10   430Whlkg 110Wh
Ka 亘110 ，H．
　 ；Tamura ，　K ．16th Symp
　 ．
　Envir ．Chem ． ，P247 ，
　

Kokura ，2007 ． 6
　 ［亅 ） a Ka 亘no H
， ； 　． Tamura ， ．49th
K 　
エ ネ ル 　　Whlkg Wh 广  ／kg

劭 tt． Symp ．Jpn ． ，3Dl5 ，Sakai，2008 ．

ギ ー　 　 IOOO 120W 600w 220Wh1L
　 　 　
　 b ）Karino ，H ， ； 　

密度　 　 W 肌 肌 肌
Tamura， 　K ．74th Ann ．
　 　
Meet． 　 Soc ．　C 伽 ．
　 Eng ．加 ， ，
0205 ，Yokohama ，2009 ， 　 c ）Ka 血 o ， 　H ． 　K ．
； Tamura ，
充放電
76thAnn ．
∠
　Meet ．　 Electrochem ．
　Soc ．
．勿η， ，3F11， 　Kyoto，
効 果 　 　 90　9e 80 ％ 80 ％ 85 ％
2009 ．　 ）d Kar 重no ， H ． Tamura ， K ， 18th Symp ．
　Envin
280 ・
　 ； 　 　
作動　 　
Chem ． ，P208 ，Tsukuba ，2009 ． 　 ［ 7］NGK Insulators，
40 ．
　 　 　
温 度 　 　 350 ℃ 20 ． 5 −50 　
0C 0C
80 ℃ 50 　 　　　　
Ltd ．
自己
http：〃www ．
ngk ．
co ． ！nas ／faq．
jp！product〆insUlator htrnl
放電 無 有 有 有

一413 一
一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio 　Library
Library 　Service