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% せず てす
仮 言
今日 の 文章は大に* れたり N を概 くもの 赤 れ ほし 然 れ ども
これ 徒1 淵 1 臨み て魚 を美 むが 如きのみ かくては いか てか
その 効* の あら は れ ぬ べ さ 故 1 も しょく N を 巨 救 せん とせ
は宣 しくま づ今日の見童1 望むべしそのガ法 もとょり多か
るべ け れ ど 発 章 を し て 規律 ある多く の 文章を 譲 まし め 和 ら

おて 織
Am
ら そ の 内 1 歳長 せしめ ん ことまた % て音通 交政
ミー の

一策 な お ペ し残 1 童1 頭まし めん 1 共の 交 の キ易 なる

べ さ は V ふ ま て もなく 興味も赤 N1 伴 ふ もの ならさる べ か
ら を 然 る 13
わが く 1 古来瀬住 諸 1 % み また ょ く N を 綴れる

もの も 勤 か ら を ホロ今 若聞 集 今昔 物語 等の 類 発 なり 今足等 の
楽 *
例 主言 、一
j 上上
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例 三ロ て
楽ー 楽
楽を楽 め料を抜させ 難なるを測り部 俗なるを除さ % て家庭
の 演本1あてし のば き 上将来ょ* せんことや大なるべ t
***1をを悪 こと久し*共s厳なきを みたりきる
1本ェニ月刻務を避けて近離1愛sag本書を携へ **、
か 校正 の 勢を取り%て見童 の執本jあてんとせ* * また普

通文政長 の 指瀬 なら し めん微意のみ
本書 ニ %を御伽 文庫といひャま の キキどもを集のたる。
の なり また 一人 の 筆 1。あら されバ 作者 も詳 ならを
本書中者き 文法の認 道 1 これを設 めたれども を 一種 の議
説 rgせるものなれば ニ 定の語法を見* る そのま、ュを
せり 撃

本書 名詞その他の 詞もっと めて選 字を強めたり彼 すのみ
-
『 ノイ 1
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ょて むり て 船 る が た さ あれ ば な り され じシ s *1
して慶長をさ べうち マう宮殿 をくうてんと執 め る など 後
1誤字をあて、その 剣を残したり
本書の ほか中ま s*子jして難 高 文章とも1拠るべ さ もの
ツからおそ 然 る1 今本書を 増刷 1 裕 する 1 尺 まづ 座 左 1 初め
たる のみ 必 しもこの 文体を 登 て他書1 彼れるものと 認め た
る1 あらおて また これ を & て 家庭の 頭本 1 満足 せり といふ
1 も あら おそ特 1。本 著中1。も 見 童の 頭 本として いい か \ と 滑
ゆる事 も往々 あり 燃 れ ども穏本 を 測りと去 らん こと も さすが
1て今ま らくそのま、1きーおきa他ョ道あら またこ
れ 等の 料 を 奪 め て % て 見童の 一頭 1 供 せん
校 ェ 者 識
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例 三ロニ
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ョ 録 四

*
目 録
茅 文 モ やキ子 茅 ニ 鉢 かつぎ
第 ニホ町やキ子 第 g 御普チ島わたり
第 ェ 唐**キ 第 ト離 きっれ
笑 七 七 資キ 々そメ 茅 へ 猿 源氏資キそ
第 物神太 外 第 十 さ \ れいし
第十 ニ 玲のキ 子 第十ニ 子 敦盛
第十ニニキg* 第十g 赴天園
第十五 のせ さる 資キ子 第十六 猫 の 資キそメ
第キセ 演ポやキ ず 第 十へ 和泉 式 部
第十れ 一す法師 第二 十 さかさ
第せ 浦島 太郎 第せ ニ 酒類 童子
% 上
*せ ニシキ

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文 託さ うし
それむかしより今にいたるまで。めでたきこさをき、薄ふるに。いやしきもの、残のほ
かにふりいで、競よりのちまでもものうきさふくめでたきは 常陸の國に魔境の
文 さ*すものにてシりけるそのもみをたっぬれは国中十六郡のうちに 見馬
の大明神さて 覧社まし〜けり かの宮の神エに。大宮司さ中す人おはしける
が*者にて まし〜ける 四方に固まんのくらをたて セ珍ガ資のたからみち
〜て 一っかきたるこさもふく。よろづgにまかせていろ〜あり。家のかすは一
ガヘキ軒ふりらうごうに至るまで数をそらす 女房たち神居のもの。ヘ百 六十人
ふり労子五入さもに、みめかたちェ能ガんにすくれたり。又大宮司殿の雑色に。
文太さいふ者あり。さしころのものふり。下郎ふれざも心は正直に。ちうの事を大
にだもひよるひるgにたがはじーさ。みやづかへちけれざも。心をみんさやおもはれけ
すべ正さうし 一
ん。そうの大宮司殿決さしごろのものさいへざも。わが 心にたがふふり。いかぶらん虚
へもおきてすぐべし。またおもひもふほしたらんには『かへりまみれさのたまひければ
文太れもひけるは たさひキん韓人ありさいふさも。わが命あらんかぎりは 奉公中
すべきさぞんじー候ひつるに か、るおほせくだるうへはカふし さりふがらいづくにこさ
もおろかに迅ひ中すべからす。またやがてこそまみり中すべしさて。いづちさもふく行
*
くほざに。つのをかゞいそ。臨境く浦につきにけり。ある臨 屋に入りて中すやう。これ
はたびのものにて候。御めをかけてたまはれざ中しけれは あるドーき、て うはのそらふ
るものふれざも。みるよりそろにいさほしく恐ひてその家におきける。目 ふるほ
をに あるじー中しけるは。かくてつれ〜におはせんより 壁やく新ふりさも。さりた
まさい ひけれは。いさやすきこさふりさて。新をそさりける。もさより大ちからふれは。
五 六人してもちけるよりもおほくしてそきたりける
ある〜ふのめに将びて。又ふきものをおもひけり。かくて年月をふるほざに。ぶんだや
しけるは。われも謎やきてうらはやさ選ひ ある下に中すやう。このさし月。奉公つか
まつり候御恩に。ちほかま一つ診はり候へかし あまりにたよりふく候へは。あきふひ
してみ候はんさ中しければ もさよりいさほしく選ひければ 随がまふたつさらばけ
るに しほやきて資りければ。比ぶんたかまほさ中すは ころよくてくふ人病ふく
わかくふり また職の多さつもりもふく。ニ十層倍にもふりけれは。やがて徳んへにふ
りたまふさし月ふるほざに。いまは長い者をぞふりにける。さるほざに。つのをかぶいそ
のちほやざもみふ〜従ひける さるほざに名をかへて、文正つねをかさそ中 しける。
堀のうちセ十五町にかひこめて 四方にハ十ニの念をたて家の挑かす丸十団
つくり逆べたり。者のち もたつ長者もかくやさおもひけり。されは常陸の國のものさ
も比ころのこをふれは。エふきかびそ 忍をきらへ ふにかくるしかるべきさて、資 々文
エにそ父はれげるまかれは家の子郎賞に至るまで ニョ除人のほか 難をくさか
り。そもべに至るさで。そのかすらす。たからはいかふる十せんの君さず 。さもこれに
文ェさうし ニ
* シ 『。 * シ
はすき〜さぞ鍵えける
さりふがら 男子にても女子にでも 子はふかりける あるさき大宮司殿 比よしき
こしめし。さてもふしぎにおほしめし。彼をめしてたつねんさ選ひ 給ひ。ぶんたをそ
めされける ひさしくまみり候はねば。うれを くおもひて いそぎまおりける。大庭にか
しこまりて み中しける。大宮司殿御 らんじて その身こそいやるきさもめてたきも
のふれは。いがで疑にはおくべきさて。これへ〜&こそめされける。さるほざ にふんだ
はひろえんまてそまおりける。大宮ロ司殿のたまひけるは。ぶんだはまこさやかぎりふき
長者をふり。十義の君にてましますさも。われにはいかでまさりたまふべきさ。かたじー
けふくもやすさかや。さやうに冥加ふきこと。ふにさてか中すぞさのたまへは。ぶんだか
しまってャすゃう わが身のいやしきありさまにて これほざの賞を持ちて 御事れ
ぼえずあやふく中して候ふりを中しければ いか程のたからふれは かやうに思ふぞ
さのたまへは。金銀 錠 録 を つちん韓資かすぶらす。四方につくりふらべたる。くらを
7 〜なり トを
中すにかずあらすさそ中しける。大宮ロ 司、殿さこ、しめし。まこさにめでたきもの、乗
かふ。さて求を継ぐべき子はあるかさの給へは 未だ候はすさ津ーしける。それこそつ
たふきこさふれ。人の身には。子ほざのたからよもあらじー。た、そのたがらを神沸にま
みらせん。一人にてもすを中すべしさの診へはぶんだけにもさ恐ひ 家に騎りて ひ
かく *所を かり 既に追ひいだす、安房これはいかぶるこ さぞささわきけれは文 エ
中しけるは、大宮ロ司殿 一人の子をもたぬ望を。ほいふくおぼしめす かり。いそぎ子
を産みてたび候へさ中しければ。せ 井のさきだにうまぬ子が。四 十にふりて何さし
てかぶふべき。その儀ふらはちからふしさいびければ。文正げにもさ恐ひ。大宮司殿も
沖挑にも中せさこそおほせられつれさ恐ひて。さらは神沸へまおりて中しうくべし
を中しける。安房げにもさ恐ひ。七目精進して。鹿島の大明神へそまおりける いろ
〜のたからをまみらせニ十ニざの継寿をして れがはくはニ人の子をたび診へ
さそいのり中しける。七目さ中す夜はんに。かた〜けふくも御資殿の御戸を開き
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文 正さうし ェ
冷ひ。蹴にけだかき御盤にて。法中すさころさりがたきにより この七日のうちいたら
ぬ虜ふく求むれざも。洪が子にふるべきものふし。さりあがらこれをたぶさて。達 撃
をニふさ給はりて かきけすやうにうせにけり
さるほざに 文エよろこび。ハかこくにすぐれたる。男子を生しめ診へさぞ中しけ
る。沈 月のくるしみ十つきのするには『さんの鍵をさきたる。ニ 十ニ 相たらひたる。い
つくしきひめにてありける。文正 腹をたて。約求中し、かひもふく をんふをうみたる
こさよ とてちかりける。そのふかに。おさふしき女房たち津ーすやう。への子に姫君こ
そ。する繁言してめでたき御こさにて候へさ中しければ。さらばうちへいれ中せさて。
てうあひ中しける記 かいし くまでもみりょきをすぐりっけにけり又 つぎの年
も ふほひかるほざのひめごせんをもふけ、る。文正ふにぞを中せば。いつものものさ中
しける。文正腹をたて。さきこそ約永たがへめ。さのみはいかて人の命を背き給ふぞ。
その子を具して いそぎいで給へさ。ちかりけるこさかぎりふし。その時御前にありし
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人々ャしけるは 勇子にてましまさは。大宮司殿にこそつかはれさせ診はんに御
かたちすぐれたるひめたちにて候へば。園々の大名。いづれか婚にふらせ給はさる
き。又は大宮司 殿のシ さャすさも。御むこにふらせ除ふべし。 これほを燃るべきこ
さふしさャしければ。その時文正げにもさ恐ひ。さらはさく〜いれャせさありけ
れは 見るに疎御前よりもいつくしくありければ。又めのさかいしゃくまでもみめ
かたちょきをそろへてつけにけり。姫たちの御子をは 淡想にまかせ れんげを除はるさ
みたれは あれはれんげいもうさを避御前さ付けいっきかしづき診ふほどに年月か
*ひかるほどのおにみえ**ょろっ にて歌うし**
し。これをき、ヘか園の大名たちられも〜さgをつくし。文たまっさかぎりふし
ひめたち込ひ診ふやう。か、るあつまにうまれけるぞや 都のほさりにもうまれふは せ
にようこきさ、き
にあるかひには シ局のくらみをも。2がけ。さてよのつねのこさは選ひょらすさお -
ち・う -
もはれける 文正は園中の大名 いづれもおほせをかうふり 面目さ恐びて ひめに避
べ正さうし 、七
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ょし中せは 耳にも更にき、いれす。あかしくらし診ふ。父母も 子ふがら2にたか
は下さ。もてふし給ふ。比ひめたちは来世のこさまでふかくおもひいりて。つねにもの
まみりま給ひけるを。大名たち 道にてさるべきよしきこえけれは 文正並 よしをき、
西の方に御壁をたてM禰陀のニ導をする奉り。2のま にひめたちをまみらせけ
りかやうに用2 ふかくいたせば みちにて奪ひさるこさもかふはす。大宮司殿比よ
しをきこしめし、文正をめして洪まこさやひかるほざの 壊をもち はりさきく。大名
たちのかたへいだすべからす。わが子にいだすべしさの診へは。文正うれしく込ひ。やが
てわが家にかへり あふめでたや大宮司殿の公達を 塔にさるふり。みふみふ御さも
せょさの、そりける。やがて姫たちのかたへもきて めでたや大宮司殿よめにすべきよし
質せ候さャ しける。姫たちはあさましげふるけしきにて 涙のいろみえければ あきれ
はて、そみたりける ひめたちおほせけるは いかふる女御きさきにも。又は彼たかき公
達ふさこそ。もしも思ひっき候はんづれ さふくは 見にふりて後世せ提を願ふべし
→ 〜 く ー 〜 )● ー り、My 〜
を中しける。文エ面目 ふく。大宮司殿に比ありさまを中せざ。大宮司殿はらをた
て。洪が子候のぶんさして みづからをきらはんこを ふしぎふれ いそぎまみらせずは
洪を罪科に及ぼすべしさの診へは。文モ 又むすめのかたへ%き比よし中 しければ
たちおほ将 けるは。かやうのみちはたかきも職を きにもよらぬこさにて候へ。た、尾に
ふりて うきせを飛ふかさふくはふち河へも身をいれんさふげきける文エさめ〜
さふきて。又大宮司殿へまおり。比よしを中しければ。それほざの儀ふらは『ちからふ
しさぞ㎞ける。さてその後 衛府の線へみちちげさ中す人。常陸の國守を給はり
てくだり給ひけり。比 人は かのめからす色ごのみにていかふるやまがつ。ちすのめかり
さも みらかたちせ にすぐれたる人をさ。心がけておはしける。園 中の大名たち われ
も〜さみ だけれざも 心にあはすしてあかしくらし給ひけり ある人中すやう 鹿
封の大宮司の雑色に。文正さ中すもの。ひかるほざのむすめを持ちて候。國中大名
われも〜を中されけれざも。用び候はす。これは天んへのあまくだり診ふかさ おぼ
ミ正さうし 光
え候ほざのむすめニんへもちて候。ちうの大宮司おほせられてめされ候へかしさ中し
ければ。よろこび診ひ 大宮司をめしまこざやみうちの雑色に。文正さやらんもの。ふ
らびふきむすめをもちたるょしうけやはりて候。御はからひにて給はり候へ。そのよろ
こびには園守をもづり中すべしさの診べは かしこまつて候へざもすべて人の中すこ
さをもきかす。おやの命にも従はす候ふり。さりふがら中してみ候はんさて。御 まへを
たち給ふ。文正も智さも平しけるをめしてか、るめてたきこさふれは 法がむすめを。
國守の御みだいにまみらせよさおほせありさあらは國守をわれにたまはらんをふり。
洪をは 大官にふすべきふり。面目 比うへはあるべからすさの診へは。文正うれしげに
て かしこまつてうけ給はり候。さりふがられやの中すこさを用ひぬものにて候へはい
かい浦ー、し候はんさて。かへりける
かざのほざょり。あふめでたやをんふごは持つべき物ふり。園守の御%にふるぞやみ
ふ 〜用意して御さも平せさ中しつ、 むすめに飼ひて中すやう。さて〜めでた
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〜〜 〜ー 〜
きこさふり。いち〜に中せば。これをもきけでさめ〜さあきてみたりけり。 も文
正も。これをさへ職ひ診ふこさのあさましさょ。比こさ科は ぬものふらば。つねをか何
さふるべきさいひていろ〜中せざもへんじもせす あまりにくざきければ、疑たちは
大宮司殿の公達を離ひて候へは大宮司殿も2のうちは。さこそおほしめさんた。
--
身をふげんをそ中しける
地うへはさて 大宮司殿へまみり比よし中しければ大宮司殿は園司へはじめょり
楽まで語り誇 は比ょしきしりし比ほさはあひみん事を選びて ものうき㎞の
住居もふぐさみぬ。今はそのかひふしさて都へのぼり給ひける。目 数かさぶりて 都
へっかせ診ふまう天下の御所へ参りける新ふし園々の物がたりさも待りしに衛
府の滅ん。わが2にか、るま、に中しけるは いづれの國さ中すさも、常陸の國ほざ
ふしぎふるもの、ある園は候まrさ中しければてんかの御子に ニ後のャ将殿
並 よしきこしめし ぶにごさやらんを智たづねありければ。鹿島の大宮司を中 。
ミ正さうし 十一

*
*
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十ニ
が 難色に。文正さ中すもの いかふる前せのいはれにや。七 萬資たからにあきみち
たのしみさか%るのみふらす候。かの大明神より御 りしやうに除はりたる。姫をニ
人もらて候が 優にやさまくびかるほどのみめかたちgさまェ能にいたるまで 人
間のわざさもおぼえす候さき、。みちちげもさかく中して候ひしかざも。更にふびく
けしきもふく候。そうの大宮司をは〜めて。國〜の大名 法 われも〜さ中し
けれざも聞きいれす。ふたりのおやが中すこさもきかす候さ。かたり中しければ 中将
殿はつくづくさきこしめしやがてみぬ継さふらせ給ひて。いつさふく悩み給ふ。そ
の頃まかるべき公卿殿上人のびめきみたちを、われも〜さ中されけれさも更に
き、いれ給はす うちふし給ひけるてんかもきたのまんざころ 御 いのりさまざまふり。
やう〜月目もたちければ。秋のふかはふれは くまふき月にあこがれ。中将殿たち
いで診ひければ。ふぐさみ中さんさて 管 瓶をそは〜め給ひさま〜の御あそびせ
あり。中将殿かくふん
せび は
むけれ






ひだき

ば くあれ










たけれ










ただし
し 恐
り かすじ

むすめ
文正

すぐれ





よし
一たる




ひ ち に
たち
り べ色




ころ
春の
にし
すぎ






大宮司

の き



ち しかり


われ



ばう
やう










多く
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ら しさ
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し候














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ける

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き し

か こべ







もい








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もろこし
ふる


ふ さ め


ね 太ぼし











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十四
人〜中されけるは 計ょり纏の道 かくこそ候へ た、常陸の國へ御 さも中してく
だり候はんざ中しけれは 中将殿の御よろこびはかぎりふし。かくは中しふがらい
かぶしてくだり中すべき。都にてだにもまぎれふく。いつくしくましますに。あづまの
おくにては。傘まがふかたもあるべからすさ。あん〜めぐらすに。たど商人のまねをし
て。いろ〜のうり物をもちたらはちかるべしさて。さま〜の物をもちて 谷せんだ
んびっをせだひ。既にくだらんさそち給ひける。中将 殿 さすがはる〜の道に赴き
やはんに今一度父 たちにもみえたてまっらんさおほしめし御前に参り診へは
#ほどはふにさやらん。ふやみがちにてにはしまし がたちいで診ふうれしさよさ よ
ろこびあひ診へは 中将殿は 遠園へくだらん事もちろしめさす。あさにてふげき診は
んこさょさ ふげき御 ふみだくみ給へは。御 ふたさころふがら。神を類にあて給ふ。中
将殿おもひきっていで診ひけり御 gのうちかきくれて 御 装求をぬきおかせ診ひ
て 御 道家の神にかくふん
あつまりのかたみ、こてで 引 ねぎおくにかはるまでさばれもふかょきみ
かやうにあそはしていつめしふれたる望もふき。わらぐっひた、 れをめしで。獅身を
やつしおふ 御さもの人々 だふrくやっれくだり齢ふ 中将殿は十ハ式部のま
夫ニ十五 いづれも若殿上にていっくしかりける御すがたにて御身をやつしく
だり陰へざもまかふべきかたもふし 十月十日あまりのころ 都をたち#でさせ総ひ
て常陸の國へそくだり診ふ。みちすがら歌をよみ。2をすまし、物あはれにおほしめ
しよろづくさままでも。御めをきゞめて人々ざをもふひくだり給ふ程に。ある試 を
イ*
御らん〜て
身をそれはこひそくるしきものぞきてさこそはちかのひとりふくらん
ありあけのくふき空を御らんrて うらやましさまはしめし
うらやましかげもかはらすすむ月のわれにはくもれあきのそらッふ
を きぶの太夫
へ正さうし -
キ五
十六
めぐりあはんほざこそくもらめ月かけはつびにくも注のひかりましふん
かくて物ごとにいはひ平し。やくほごに。ニ河の國やつはしを過き診ふに。から示
きっふれにし*もいまのやうに ほしめしっけてきに物をえおもひおひけ
れ ある山中にて 年のよはひセ へ十はかりふる翁の。みたてまつりて。おの〜いか
まだるりれずし

こます
や 商人。
ば都
うは
きふるえく物




よしけれ


しらす
ふぼ














よ し に
めす
く よれ






殿













させ
いで

く くだり
び 天下

常陸

















ご す

しで候ぞを中しけるに。そら
おそろしくだほしめしあがら選ふんにひき令すべしさいふがうれしきにさて 御 こ
そで 一かさねとりいだして。彼の翁にたびけり。これはきこもるみざうしのせうにて
候さて かき消すやうにうにけり
さてその後はたのもしくちほしめして 御 あしのいたさもおぼえすいそぎて降りや
い〜、 、、Q 〜〜〜ー 〜い 、 〜ー * 、、 、
『 シ **}
ぶ 郡には ニ後の中将殿うせ診へるさて 院中のさわき ャ〜斗すもおろかふり
北のまん所の御 さは平すに及はで京中のさらきかきりふしいっさふくむすはれ
ておはしませば いかふる押うらみもやさて。すみ診ひしかたを御 らr論へは『ぬきお
き診ひし立乗の神に あそはしたるを押らんrて すこしたのもしくはしめし
ける さるほざに常陸の園へつき診ふ。まづ虜島の大明神へまみり診 て御 つや中
させたまひ 願くは。文正が奨に引き令はせ診へさ終没新念中させ診ひてあくれ
は下飼ち給ひけり。ある家にたちよりてたづね診へは。ある「道まるべしてをしへ沖
しけるに。文正が停七十町の築せをつき か、る田令にもめでたき虜ありけりさお
ぼしあしまちゃす びておょしけるに下まのまで*しけんはいかかる んへぞさ
問ひければ 都の方 より 物うりに呼りて候 ふりさの診へは さやうのこさをこそ 足に
あいさせ診ひ候へ。中しいれ候はんさいひければうれしくてやがてつ、きてえり診ふ
がきうり物にさりては かぶり装求紫のさしぬき第あふき。女房のみやうぞく、遠 乗
文正さうし 十七
シー

**
。シ ** *
シ **』*
--
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十八
の吉野沿瀬の沈 いろ〜をつくしだりたる。狂 海うめさくら柳のいさのはる風
にみだれて ものぞ選ひけるちきりのほざはちられざもださにのみきくの永。心つくし
ぶれこがれて出でにし山ぶきの いろを送るべにあこがれて あふにいのちもふがらへて。
むすびかけた 契を。めしたくや候 事 はすぐしきいづみさの職やをしざりおりか
けて しやうぶがさねのからころもに。こひの百をもを鍵ひつくし。そのはふがざねの
十五夜のこびしきんをみちのくのちのぶの里はたづぬれざあはれをたれかさ、がに
の 跡寺に物や恐ふらんをも めしたくや 秋はもみちの色ふかき。恐ふ心のあいぞめ
かはふのみして神はくちばにあこがれてきひちにまよふみちちばの露うちはらふ自
執のうっろふ道もめしたくや候。冬は雪まにれをませは。やがてかえをみるべき。ふ
下のけぶりの空にきもる身のちくへこそあはれふれ。風のたよりのこさづてもがふ。2
のうちのくるしさも せめてはかくさちらははやさ。いろおりたる もめしたくや候 素
にさりては を みきあかきかけおび。光派ひきものふざもめしたくや候。さて具足のい
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しい 〜〜『 り y 、、 、、ト* 口 、、 =ん、 \〜、。cy 、L り 〜 『= ー 〜ー 、 _。、シ
ろ〜は 手はこすゞりにかけごふり。又みのつほにあびそへて。望のあかりの節省に
は くした、うがみ狂 むらさき色ふかきうすやう。すみ 筆 沈。藤 秀。たき物ふざも候
ふり まくらのすぐれておほやるは。殊にやさしき花 。 こすげの花。から花。こひちに
述ふよき札 らんの花を並べつ、 人にはじめてにひれ。鏡にさりては ちろがねのうら
ふる さりのむかひたるからの鏡やひは4鳥。鶴ひょ鳥ふざまでも数をっくして、鏡
つけたるかどみやめされ候さ。詞は社をさかせつ、。かやうにやさまきうり物 ざも濃の
gをたよりにやきふる人もありやさてうり 除ふ。文正がうちのものさもだほげれ共
やましろふれは聞きるらす。女房たちのそのふかに。都 人にてめりけるが 情も深く。
ふみかき和歌の道にくらからす。みめかたちいつくしきんさて、姫君のかいしゃく
につけたりしが。比高人をうちみつく。すがたありさまに至るまで。た、人ふらぬ風情
ふり うりものこさはついきいさやさしきんふり。ふしぎふり。もし若殿上人たち聞
きおよびあこがれて 足まで降り除ふかさ あやしげにこそ恐ひけれ いまだかゃうのお
支 正さうし 十れ
*
「 〜ij』=シ=シ軌
* シ
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シ 『"。"*" 』しーjーシ

もしろきうり物こそ候はね きかせたまへさいひければ。文モ も泥の怒あけてき つれ
ば。さもだもしろくぞ鍵えける。あの人はらはいづくの殿にてましませば。かく面白
くはうっりゃふぞ今ニざ資り除 さ平せ人々りをみあはせき んえきっる文
正よさて。又さきの如く資りたまふ。あまりおもしろきに。ニニざまでそうらせける。
いかにしてかせん々を これにさ らんさ選ひ。あの殿はらたち。やざはいづくにて
候さ問ひければ。やざは候はす。是へすぐにまみりて候を中し診へは うれしさ恐ひ
やがてぶかのでいに文れたてまつり御定の湯ふざいだしけれは さうまのすけ御足
をすましけれは。兵衛のすけ ねりぬきの御子ぬぐひにての こひ中しけり 中将殿は。
御身もおざろへやせ診へざも ふほ人にはでぐれみえ給ひけり 文正がうちのものざも
中しけるは せんだんびつもちたる男。大事のはんざう霊にあしを 入れて。一んへは洗
ひ。今一 んへはいつくしききぬにて のごひ候情しさよさて笑ひけり。文正京商人
ははづかしきぞ、彼 ふざrんトやうにしてまみらせよさいびけれは高杯に へを もの
ぐそくし。みふ〜おふrやうにしてすみける。おの〜はとりおのしければ都
くはなかしきものや あのやせ%にものをくはせて ひれふすゃうにしてくひ*
はぬやらん。そふへを行さりおろしてくひけるをかしさょ こ笑ひける。文正でいに津
で、 比人々に 酒をす、めんさて、色々のさかふをこしらへいだし、横座に道りさか
っきを取りて中すゃうあるト園g*す事の候 はまっのみ候ふしぎて三さの
みて後に 中将殿にまわらせければちからふくてまみりけり御 さもの人々 目もく
3、2ちしてこひほざかふるきものはふしみんよりほかは たれか君よりさきに歪を
さらせおふべきさて だの〜派をふがす 中将殿もあさましくおほしかしけれさ
もカふくまおりける。さて文正。酒のみひのま、中しけるは っねをか飛ぶき。のに
て候へざも鹿島の大明神より除はりて みめょきひめをニ えもちて候が うふさ
のやうにも きやし候。ヘか國の大名たちわれも〜ざ中され候へども 愛に廃か。
つ㎞かさうの大宮司殿。よめにさおほど候へ共 従ひ中さす候。又園守に降り給 -
文 エさうし ニ十 一

*
*
*j} *"。「 iシ ==
ニ十ニ
ひし 京上満も。さかく仰せ候へざも。たい一筋に沸 道を願ひ中すぶり。その女房
等に みめ能きがあまた候 傾城ほしくは。十人もニ 十人もまみらせ中すべしちは
らくこれに御選習 候うて 御あそび候へさ中しけり
*将殿をはじ てをかしくぞき、おふ 共後いっくしき物ざも箱の3かに〈れ
で、ひめ君のかたへきてつかはされける。ひめたち御 らんじて。おほくの物をみつれ共。
これほざめづらしき物をいまだみすさてみ給へは 現の下にもみらがさねの 様に
きみもみにうちにまぶみちしはのいろのふかさをいかでません
ひめ君これをみ給ひて。類打ちあかめて つ、ましふがら見給へは 筆のふがれ。すみつ
きいまだみふれぬふり 比年月まほくのふみをみつれざもこれほざいつくしきは見
ざりけり 物を資りっるこさはっきされはこそさおもひて あれひめはかへし齢ふを か
いしやくの女房たち。これほざやさしきものを。 御 かへし候へは いろきもちらぬやう
に愛え候 た、御さめ候へさ中しけれはげにもされぼちけん さぶめ診ふふり 又味。比
いろ〜を押らむtてまみければ 文ェャしけるはっれをか、暴をニ人*て候
さきにおはり候ものを いもうさうらやみ中し候。これにも診はり候へさ申しけれ
は。かねてより。用意してだき診へはおさらぬいつくしきものざもをおくり給ひける。
文正中しけるは 殿はらたち。つれ〜にましまさは。比にしの御堂 へまゆりて か
ぐさみ診へさやしけり。やがて御堂へ参り御らんするに。まこさに導くありがたき2
ちして かふたこふた見給へは 琵琴たてふらべだきたるを御 らん〜て『めづらしく
おぼしめし。琵』話をひきょせひかせ鈴ふ。兵衛のすけ琴をひき。さうまのすけをなふ
き式部の大夫密をふきおもしろく感涙をふがしける 文正がうちのものこれを園
きて よしふきんを押だうへいれ診ひて。垣 壁をやぶるらん。ひしめき候さ望しけれ
は 文正中すは みて来たれさ中しける 十人はかりむきて。遅くかへるほどに 父せ
人ほざもけざもかへらすあれもき これもきもくはさに みふ〜eきてかへらす 文ェ
ふしきに恐ひていそきもきてみるに。ニニョ人ョ洲にふみ居たり。近くばりき、
交エさうし * ニ十ニ
『員園』ー 「 - --
* 撃
シシー・シ シーシーーシ
* * -***} }
-
ニ十四
ければ 管総の守。千にあきれたるふせいふり おもしろさ導さ ころもおよばすこ
れほどれもしろくありがたきこさを今まできかざりし 事のうたてさょ ありがたく罪
*きえ候 御ひきでものャさんざてさま〜の物まみらせければ、比え々かれてょ
り。むこひきで 物取り除ふさてわらひ給ふ。ひめ君は。ありし現の下の文。人を ねす
にか、りけれ共。いひ博ふべきたよりもふし。共うへひさ、せ。降り給ひし園守より
いで
J
もちたのえにて有らんさ退ひみだれ診ひけり。文正つかひをたて、中しけるは わが
ひめたち。今度はきかすべく候あひだ。いま一ざれもしろく引き 給へさ中しける。中
将殿みふ〜うれしくだほしめし。ひきつくろひて御みだうへうつらせ給ふ。ひめ
タメ*
君たちもひきっくろひ 女房たち はしたものにいたるまで 2も及ばず出でだ、せ 御
だうへ入り給ふ。かたみふかさも愛えす。心にくき滅情にて。沈rやかうのにほひみち
〜 ょしあるさまふれはいっよりも神gをすまして琵琶をひかせ診ふ 爆発は
き、まり給ひて はちださのけだかさ。あひきやうつきたる手あつかひもたさへんかたぶ
i} 、- - }
「 、「い 「 F 「リー、→

し御身をやつし診へざも優にけだかくいつくしく いかふる風のたょりもがふさ うん|
れぼしめしけり。をりふしあらしはげちくふきて。筆をさつこふきあげたるひまょり
姫君ず将殿の御めを見あはせ給ひける
彼の姫君の御ありさま。漢の李夫人揚貴避もこれにはすぎ下さぞみえ診ふいょ
〜たしふみ。琴話㎞をひきあはせ突きふらし論へは。聴聞の人々。あまりのだも
しろさに。随義の涙を流しける。ひめたちの2のうち。たミへんかたふし 文正又歪
をはらめて 中将殿にさしにけり ちからふくまおりて「ヌつねをかに給へは。いっそ
やも中して候。御 きらひ候か。姫のかたにみめよき女房たちおほく候。いづれにても
タメ〜
めされ候へこれより北に候さて指をさしてをしける 人々めをみあはせて御gの
中おしはかりうれしく候さてわらひ診ふさてその夜をすごし診ふべしさも愛えね
は。人ちづまりて のびいり給へは。姫君もありつる姿忘れやらす恐ひおふ。格子も
おろさす。月くまふきをかがめつ、居 給ふをりふし。中将殿へ重の垣を忍び入り
文正さうし ニ 十五
シ園㎞
*** ㎞ シ』
* j}』 ー -
三十六
診へは。例ふらすをすちの形みえければ。むねうちさわき。かたはらにいり診へは 中将
殿もさもにいらせ給ひ。御そばにそひふさせ診へは。かの人やらん。おそろしくもあさ
ましく。さしも人々をきらび。高人にちぎりを結びて。父 発の聞き診はんこを。悲
しくはづかしくて。おもひよるま〜きよしの除へは。中将殿もこをわりをおぼしめ
し。衛府の綾人語りしより。はじめ今までかきくざきかたり除ふに。姫君もうちさ
け給ひ。いつちか浅からでちぎり除ふ さるほざに秋の長き夜ふれ渋。あふんへからのち
の、めはやくちらみければ
こひ〜てあひ見しょはのみ 〜かきはむつごをつきぬにひまくらかふ
さ。か様にの診へは姫君打ちそはみつ、
かすからぬ身にはみ下かきょはふらしさてしもちらぬちの、めのそら
それより天にあらは比翼の島 地にあらは連理の表さぞちぎりおひけり
ちのぶさすれざ露れて さ、やきあへり。殊上も聞き診ひて あさましや 大名たちを嫌
かしこまり たてまつら

あきれ
よさ
しさ
あさま
こさ




て ふ尋りめしれさね させ



こまみ

はり
たま
むまうけ


ちます


ぬ 下 を
ころび











殿










ふさ
たま子
せ もき面いこ 。

てれ

正し






ひら

殿






け い殿








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大やら
ける
驚き
ふかさ
たま




公づれ
宮司 おつく

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2

いへ
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ふしくみ
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おぼしめし


の けれ子さ日 より
しつくろ



大高







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殿御



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宮司


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殿
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たま

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三十へ
さるほざに兵衛のすけ。たちいで、いかにさだみつ。これへまみれさのたまへは。文正いそ
き家にかへり。あさましや。へのめをみすまじきものは京の商んへふり かたじーけふくも
わか君を ふめげに中すき。ふるひふきけり 大宮司殿は文正をめし。決まらすや か
た 〜けふくもてんか殿の御子に。ニ 後の中将殿さ中して。ふらぶかたふき御 人ふ
り。さてもみやうがにつきふんさ中し診へは、文正うけたまはり。肝たましひもうする
gちしてこのほざ商人さ%ひっるにてんかの御子にてわたらせ診ふを ゆにもま
らすさ赤面して、又うち もさりけり 難さのは天下ぞ天下はむこざのよさものに
くるふはかりによろこびけり大宮司ざのは 手づから御こしをかき わが さ う
つし中 し。ヘか國の大名にふれければ。われも〜さまおり集りける。これほざめで
たきキを。ひき給はんさて。諸人をきらひ給ひけりさ中しける。中将殿は『姫君を
具して 都へのぼらんをおぼしめし。御いでさちたまふ。常 園の大名 高 除 騎。
御 さもに参りけり。御かいしやくには 大宮司殿の北の方をは下めざして。われも
〜 スョ 方 のく のたからもの」 いつのようぞミ。御 くるま
をは金録にて飾り。女房たちをいつくしくかざり 都へのぼり診へは見る人きく人
うらやまざるはふかりけり
ニ月十日あまりに 都へつかせ診 ふ。天下の比のまんざころも たぶ湾の2ちせさせ
給ひて。うれしさかぎりふしたさひ 如何ふるもの、 すふりさも。おろかにはおもふべ
からすさて もてふし診ふ。姫君は。ふちがさぬの七重きぬに。えいそのからきぬ さく
らのくれふみ将にほやかにきふし診へは『すがたか、りまこさにいつくしさたさへんか
たふし。いかふるもる に。文正さやらんが子にむまれ誇ふらん。ひざへに天 人のやうが
うかさ 御寵変かぎりふしこんざの御よろこびにさて常陸の國を大宮司にたびに
けり。さて中将殿みかざへまみり診へは 比ほざはこひしきをりふしに。御ょろこびた
さへんかたふしやがて大将にそふしおふさて比ほざのこさ*も御たづねありけるに
いち〜語り給ふ。帝 おほせありけるは『妹さためてよかるらんさの途 へは。あれより
文正さうし ニ十%
ニ十
もまさりて候を中し給へは。やがて宣言をくだされけり。文正比よしき、。宮者かた
じーけふくは候へざも疎はちからふち 味は比園におき候うてあさるふ見参らせでは
サふまrき由中しければ、そのよし奏しけるにさらはさて父母さもに都へめしけ
りェ御らんすれば 姪君よりもいつくしくおぼしめし御配愛かきりふしょきす
をもちぬれは文正 七十にて宰相にふされて 引きあげ給へは 五十はかりにぞみえに
ける。ひめぎみは女御にふり除ふ。さるほざに例ふらすぶやみ診べば。帝をはじめさわ
ぎ給へは ひきかへ御よろこびかぎりふし。十月さ中すに。御産キ妄し診ひて 皇子
をそ産み給 ふ 御めのさには職 自殿のひめぎみ。中宮にまみりたまひぬ。又おほちこ
の率和は 天 熱言にふされけり。いやるき。しほうりの文正ふれさも。かやうに
めでたき%報ざも。中〜中すにおよばれす。は、もニ登ざのさそ中しける。いかふ
る過去のおこふひにやらん。みふみふ紫言して。楽審にほこり。年さへわかくみえ
おひ 下く若常おほくめし使ひ 女房たち上下にいたるまで人にもちひられ冷濃
めぞ

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さしもぐさふかくぞたのむくわんせおん らかひのま、にいたゞかせぬる
いつきかしづき給ふずかきりふし。あけくれ観音をぶん〜中されけるほざに。はせ
の観音に参りては。かの姫君のする薬ョの果報あらピ論へ とぞいのりたまふ。かく
て年月をふるほざに。姫君十ニを中 しし年。 上れいふらす風のこ、ちさの診ひ
て。一目ニ目さ望ししほざに。今をかぎりにみえけれは姫君をちかづけて 鑑のかん
ざしをふであげ。あらむざんやふ 十七へにもふし。いかふる縁にもつけおき。2 やす
くみおき さにもかくにもふらすして。いさけふきありさまをすておかんこさ あさまし
さよさ ふみだをふがし診ふ。姫君ももろさもに涙をふがし給ひける。母上はふがる、
涙をおしさゞめ。そはふる子等を取りいだし。かやうにうちふがめ 給ひて。遂にむふし
くふり除ふ。父大に驚きふき診ひて。いざけふき姫をは何さてすておき。いづくさも
ちらすかくふり診ふさふき診へざかひぞふき。かくてさしてあるべきふらねば。ふこり
つきせすおもへざも むふしき野遽に送りすて。みのすがたも煙さふる。月のかたちは
<「ノ ・ し 、、 、 、リ (j 〜 〜〜 〜、、、り r rょ) ** *ーも、トうい。口は
マー
シシ
風さかり。散りはてしこそいたはしけれ。かくて父御前姫君をちかづけまゆらせて
いたぶき診ひたる 銃さらんさしけれざも。すびつきて更にさられす。父大に驚きて
いかどはせん。珠 よ にこそははふれまるらせめ かるかたわのつきぬる さのあさまし
さよさ ふげきたまふこさかぎりふし。かくて月目をたでければ。あさの き うさ
り行びたまふ おもひは 姫君の御まへにこそさまりけれ まは軒端の森が表の。さ
くらはさきて将まはらの省業さぞ ふごりをしくはおもへざも。又こん志をまちてさ
く月は山のはに〈りぬれぎこんだのやみさ だっれざえこんもふ に出で診ふわ
かれ し人の面かげ 惑ク路にたにもさだかふらす。いつの目のいつのくれにかわかれち
を いかぶる人のふみそめて。現にも造ふこさふからん。おもひまは将 はをぐるまのやる
かたもふき滅情かふさ よそのみるめもあはれふり。さるほざに父御前の一族。記し
き人々よりあびて いつまでをのこのひさり住みがたしさ。このそてまくら かげきく
ざき給ふさもそのかひょもあらf いかぶる人をもかたらひて うきにわかれしあこり
はちかつぎ ニ

シィ

* シー』 #ー 』し =

をも。かぐさみ給へ2す、められ さきだつ人はさにかくに。のこるうき身のかぶしさよ
とおもひここもよ しかし2て。さもかくも獅はからひさありけれれば。一門の人々ょ
ろこびて。さるべき人を こたづね。もさのごさく迎ひさり。うつれはかはる世中の こ、ろ
ははふぞかし。秋のもみちのちりすぎて そのおもかげは姫君はかりぞふげかる、。かく
てかの継母 比 姫君を見たてまつりで か、るふしぎのかたわものうき世にはありける
こさよさて にくみ診ふこさかぎりふし さてま、は、の御腹に 御 す一んいできたま
へは。いよ〜比はちかつぎを 見じー聞か〜さ ふみのたちみの望までも そらごさのみ
ばかりの給ひて。帝には父にざんそう中す。はちかつぎはあまりやるかたぶきま、に。
の御家へまおりて ふくふく中させ診ふやう さらでだにうきにかすそふ世すの。わか
れをまたふふみだ川 沈みもはてずぶがらへて。あるにかひふきわが身ぞき。おもふにい
をぶふしぎふる。かたわのつきぬるこさのうらめしさょ 継号御前のにくみ診ふもこ
S わりふり。ちたしき珠上にすてられまみらせ。わが身何さもふりての後に。父御せ
んいか*御 かげきのあるべきさおもふばかりを。心ぐるしくおもひしに。今の御 *に
ひめきみいでき給へは”はやおぼしめしおかんこさもふし。ま、は、御前の恐み診ふ
*る たのみし交おろかふり今はかひふきうき%のいのちさく〜むかひさり診へ
おふ下はちすのえんさぶり。にやすくあるべきさ注海 こがれてかふしみ診へざも生
をへだつるかぶしさは さぞさこたふる人もふし
ま は、比ょしき、検ひてはらかっきが の基 まみりさのをもみつからおやこを
ものろふこさこそおそろしけれさ。まこさをはひさつもいひ給はす。そらこざばかりを
父にたび〜いひけれは労 gのはかぶきは まこさ、選び はちかつぎょび出だし。ふ
ミうのもの、2 やぶ。あらぬかたわのつきぬるを よにいまはしくおもひしに。さがもふ
き珠御前元弟を のろふこさこそふしきふれ かたわものを習におきてはふにかせん。
いづかたへも追ひいたし診へさのたまへは、継母これをき、て そばへうちむきて。さもう
れしげふる風情して笑ひける。さていたはしや はちかつきをひきよせて あしたるも
はちかつぎ 五

のをはきさりて。あさましげふるかたびらびさつきせ参らせ。或る野のふかの四つじ
へ。すてられけるこそあはれ かれ。さてこはいかふるうき世ぞミ暗にまよふこくちして
いづく もく べきやうもふし ふくよりほかのこさはふし。や、ちばしありて。かくふん
の、するのみちふみわけていづくさもさして5きふん身さはおもはす
さうちふがめ『愛にまかせて迷ひあるき給ひけるに おほきふる川のはたへうちつき診
ふ。こ、にたちをまりて。いづくをさして行くさもふく逃ひありかんより。比河のみ
くづさふり。母上のおはします虜へ参りふんさおぼしめして。河のはたへのぞき冷へ
は さすが幼ぶきぬのはかふさは、 所うつ派もおそろしや 瀬々の自ふみはげしくて。
そこはかさぶき永のおも。すさまじければいかいあらんさ恐へざも。これを心のたねさ
して すでにおもひきり 河へ身をふげんさし診ふさき かくこそ 一首つらねけれ
河きしのやふぎのいさのひさすちに おもひきる身をかみもたすけよ
かやうにうちかがめ 御身をふげま づめけれざも。はちにひかれて御かほはかりさし出
- 〜 「引 -
- ー 『“ー』
「j
でふがれける程に。橋する船のさほりけるが。こ、にはちのふがれける。何ものぞさい
ひてあげてみれは かしらは鉢にて ちたはんふりふふ人足をみてあらおもしろや い
かふるものやらんさて、河のきしへふげあぐる。や ふはらくありて おきみはりっく
〜さあん〜。かくはかり
河 かみのそこにこの身のさまれか しふさふたびはうきあがりけ
ふざ、うちふがめ。あるにあられぬふせいして。たざりかねてそたち診ふ。さてあるべきに
あらざれは あしにまかせてもくほざに ある人里に出で除ふささんへこれをみて これ
はいかふるものやらん。かしらは鉢ちたは人ふり。いかぶる 山のおくよりか ひさし
きはちが鍵化して 妹かづいてはけ、るぞ いかさま人間にてはふしさて もびをさし
ておそろしがりで笑ひける。ある人 中しける やうは。たさへはけものにてもあれ。手あ
しのはづれのうつくしさよさをり〜に中しける。さる程にその虜の國 すにてま
します人の御名をは山藤のニ後中将さぞ中しける。折 ふしみんきもうだうして
はちかつぎ 七
*
*
*
シ シ
-


四方の羽をふがめつ。かすみに遠望の職が吹達 火さしもぐさ。そこひにくむるう
すけぶり うはのそらにてたちふびき おもしろかりけるもふぐれは。こひする人にみせ
はやさ謎めいだしてたち診ふさころにかのはちかつきあゆみよる 中将殿は御覧r
て あれょびょせよさの診へは。若ざふらひきもニニ人きりいで。かのはちかつぎをつれ
てまみるいづくの浦いかかるものぞきの診へは はらかっき中すやう。われはかた野
の謎の者にて候。 にはさふく後れ おもひのあまりにかるかたわさへつきて候へは
あはれむものもふきま、に 韓波浦によしふしさ。及にまかせて 述ひありき候を平
しけれは。さて〜不潤さおほしめし。いたぶきたる録をさりのけてさらせよさて。
みふ〜ょりてさりけれさもまかさすひっきでふか〜さる きゃうもしこれを
人々御覧下ていかふるくせものそやさて笑ひける 、
中将殿は御覧下て 銃かっきはいづくへそさの論へは。いづくさもさして行くべき
ガ*し、 にはぶれてけつくかるかたわさっき候 はみる人 さにおちおそれ
=|
はし → 〜 }ハ 〜* し し八 ー 〜** パー 日 V
にくがるんは候へざも あはれむ人はふしさ中しければす将殿きこしめして 人の
もさにはふしぎふる物のあるもよきものにて候さのたまへはおほせに従ひておかれけ
る さて身の能は何ぞさの給ひければ ふにさ中すべきやうもふし。珠にかしづかれし
時は 琴。琵琶。和琴。笑。審りき。古今 高 葉 伊勢 物語。法華経へ送がすの御経
ざもよみしよりほかの能もふし。さては能もふくば。湯殿におけさありけれは。いま
だふらはぬこさふれざ。時にちたがふ世のふかふれは。湯殿の火をこそたかれけれ。あ
けぬれは見る人わらひふぶり にくがる人だほけれざも。ふさけをかくる人はふし あ
けくれ 智行 *ょはらかつぎさてニ更四更もすぎざるに。五更の天もあけざるに は
めれこされでいたはしや ふしふれぬえ のだけの おのれさ 雪に理れて。ふしたふれた
る風情して ものはかかげにおきかをか 選びを はのもふけぶりだっ名をもくるし
さ打ちふがめ。行永はわきまみらせ候。はやさり捨へさ 能低する。くるれは御 あしの
湯わかせや はちかつぎさ下を襲をする うき身ふがらもおきあがり みだれた楽を ひき
はちかつぎ 死
*

よせふがら。かくぞつらね給ひける
くるしきはをりたくちばのもふけぶり うき身ささもにたちやきえまし
さ。かやうにうちるがめ。いかぶる因果のむくいにや。か、るうき世にすみそいて。い
までいのちふがらへ。かほさにものをおもひねの むかしを選ひいでのささ。胸はするが
のふ〜のだけ。補は清見が闘ふれや。いつまでいのちふからへて うきにはたえぬふみだ
河ぶがれてするもたのまれずきくのうらはにおく露の。何 さふりっく比身ぞさ ひ
をりくざきて。かくはかり
まつかせのそらふきはらふよにいで、。さやけき月をいつかふがめん
かやうに終r えの湯をそわかしける
さる程に。比 中将殿は御 す四え持ち診ふ。ニ人はみふ〜ありつき総ふ。四はん
めの御子。大将殿御普すさ中すは みめかたち世にすぐれ優にやさしき御姿むか
しを中せは源への大将。在源の業千かさそ中すばかりふり。はるは社のもさに目
幻 刃 引以 引 こ。たまもに2 をいれ。秋は
転葉落葉ちりしく庭のもみちをふかめ 月の前にて夜をあかし。冬はあしまのうす
ごほり。池のはたに羽をさちてをしのうきねもものさびし。かさぬるつまもあらはこそ。
ひさりすさみてたち診ふ御見たちもさのうへも御 もざのへいらせ給へざも。かの御 書ョ
子はかりのこらせおひさょ受けてはるかにふりてひさり湯殿へいらせ診ふかのはら
かつぎ御湯 うつしさふらふさ中す撃やさしく聞えける。 御 行永さてさしいだす。
き 足のうつくしさ **げにみえければ せにふしぎにおぼしめしゃあ体かっき
合もふきに ふにかはくるしかるべき 御むさのしてまみらせよさの診へは。今更むか
しを退ひいだして。人にこそgざのさせつれ。人のQざのをはいかいするやらんさおも
へざも。エ命ふれはちからふし。御もざのへこそまみり けれ 御#子は御らんじて 河
内の國はせばしさいへざも。いかほざの人をもみてあれざも。かほざにものよわく。交
鳴せにすぐれ。うつくしき人はいまた見す。ひさ、 注の都へのぼりし時。御室の
はちかつぎ 十一
十三
院の社観のありし時、貴㎞集して門前に市をふしつれざも。その時にもこのは
ちかつきほざの人はふし。いかにおもふさも比 人を見捨てがたしさ恐はれける。いか
にはちかっきおもひそめにしくれかみの 色はうつろふさふりさ 君さわが中かは
ら〜2 キ秋のおに契りをはるかにかけ おのうらの亀にひさしくむすばれける。今
ょりのちはかのはちかつきは軒はの梅に隣の。またはふれぬ風情して。かくかへりこ
さをものたまはす。
かさねて御戦ョ子はこれやこのたつたにはあらねざもくちふし色にたさへつ、 ものを
いはねのまつやらん。ひきすてられ しこさのねの。よそにひく手もあるやらん。もしふ
みかさふるかたもあらはあはでむふしくきもろさも。君もるふらはふか〜に。うら
みさ愛に思ふまr いかに〜さの診へは野がひのこまのえふれで gはたけく思
へざも。いもぜのかはの守だちによしやあしやをちらざれは 何 さ中さんこさもふし。
ょそにひくきもあるやらんでの診 ふに2のはっか しさに調べのいさみぶ初れて ょ
*}
*
- 【トー

員辻引シ
地身のさえやらで いつまでいのちあがらへて あらぬうきせにすみぞめの 色に。
ぬうらめしさを ふげきはんべりけるさャしければ幸想の差はきこしめし げにもここ
さらりふりさおぼしめして かされておほせあるやうはされはミょ 有高韓鍵の世の
中にうまれあひg るはかふさようきはむくいさちらずして神や俳をうらみつ、あか
しくらしてす こすぶり。智身もさきの世にのべのわかきのえだを折り。おもひ しぶか
ををしへだて。人にふげきをせさせつるむくいのほざのェありて おやにもはやくおく
れつ、。いまだいさけふきこくろに。物をおもひねの涙さこせく風情ぶり。みづからはた
ちのきもうがいまで。定むるつまはいまだふしひさりかたしくうた、ねの。花さびし
くすむこさも さきの世に 御身さちぎりふかくして その業因のつきればこそ めぐ
り〜てさにかくに 今こ、におはすらめ。世にいつくしき人ふれさえんふきかた
はめももかす 御身に縁があればこそ かくまで深く恐はるれおもひそめにしむかし
はちかつぎ 十三
十四
より。今あふまでのこさのはこそ すみたのもしくおもはるれ。くじらのよるるま。さら
ふす野べ ちひろのそこ。五だうりんるのあふたふる。六だう四ちやうのこふたふる。いも
㎞の川のみふかみの。ねはんの岸はかはるさも。君さらが中かはらじーさ。ふかくちぎり
をこめ給ふ。さて録かつぎはこぐシのいる風情して。君のおほせのつよきま、。おもは
ぬふがらふびきそめ その夜はこ、にふし質の よ、のちぎりもあらがねの。するいかふら
んわが認ひ ふられぬそのさきにいづく もあしにまかせて出ではや さかきくらし
おもはれけるあはれかれは キ和殿は いかにはらかっきさほさかにを げかせ 給ふぞ
よみそめふれにしよりもつちちりほざもおろかにおもふまじ。くれふはやがてまおり
ふんさ。ひろもをり〜かよび。これをみてふぐさみたまへをて つげのまくらさやう〜
やうをさりそへてそおかれける
共時 いさゞはづかしさは。やるかたもふし わが人のやうにもあらはこそ。への心はあ
*メ 3A * 3&
すか打。のまにかはる からひのあるまでもたのまんさ*おもひぶんあるにかひふきあ
りさえ8にて。みえぬるこゞこのはづか しさよく 。や、さくら、しかさ給 ふ。御 説 日ですは御 らん
じーて このはちかつぎの風情をものによく〜たさふれは やうはいざうりの社の香
に 電 間の月のさし出で。ニ月ふかはのいさ柳の。風にみだる、よそほひも。まがきの
うもの でし この。つも重げに物よわく。はづかしげにてそばみたる。かほのあひきや
うのいつくしく、湯資近を子夫人も。いかでかこれにまさるべきさ。ふしきにおぼしめ
しける。おふ〜くは蛇はちをさりのけて。十五夜の月のごミくにみるよしもかふさ
ぞおもはれける。さてわが君は 湯殿のかたはらの楽つむふしさをたちいで、わが智か
たへかへりつ。のきはの模を御らんじても いつしかはちかつぎ如何 にさびしく恐ふ
らん。今目のくる、をまつほざは。住吉のねさしそめにしひめこお。キ代まつよりも
尚 久しくぞおもはれける。はちかつぎはつけのまくらさ 御 ふえをおくべき虜のあら
タイ〜
ざれば。もちわづらひてみたりける。かくてやう〜 ちの、めのあくるさつぐるせきち
のさり。また横雲もひかざる 。御ぎやう永 ょ はちかつきさせめ られて。御やはわきさ
{ イーター
はちかつぎ キ五
ふらふ さらせ給へさこたへつ。いぶせき楽を折りくべて。かくこそ詠トけれ
くるしきはをりたくちはのちふけぶり。こひしきかたへふざふびくらん
さうちふがめけれは 漫殿の奉行き、つけて かのはちかつぎはつぶりこそくにはにざ
れ ものいふこわいろわらひぐち 手足のはづれのうつくしさは これに 疾く期くす
ませ除ふ御 女房衆も 発めてこれには劣るふり ちかづきてかの人さらきらはやさは
おもへざもあたまをみれはまう〜さして。ロよりちたはみもれさも #よりうへはみ
えもせず 期評楽にもわらはれ ふか〜はづかしやさ選ひもよらぬぞこさわりふる
さるほさに 春の目ふが しさおもへざも。共目もやう〜くれふみの たそがれ時や
は 薬
gふがほの人のにははふそか し。彼宰相の君。いつよりもはふやかにさやうぞくし
てもぎの 側の はのふしさにた すみ診ふ
はちかっきこれをまらすして 慕はさあきりしかねこさの。はやよひのまもうちすぎぬ。
人をさがむるささの犬 こるするほざにふりにけり。運待てさのかたみ の花さふえ祐を
をりそへもちてかくふん
きみこんさつげのまくらやふえ質のふざふしおほきちぎりふるらん
さうちるがらければ神書司さりあす
いくキ代さふしぞいてみんくれだけのちぎりは絶えじ つげのまくらに
さてギ相殿は、比翼達理さあさからすちぎらせ診ふっくむさすれざくれかみの。も
れてやんへのちりぬらん 率相殿こそ はちかつきがもとへ通はせ 診ふあさましさよ。も
をよりたかきもいやしきも。男はあるふらひたちより診ふ共。あのはちかっきめが新
づき参らせんさおもふgの。ふさくじんさょきにくまぬ 人はふかりけり。あるさきょ
そより客人きたり 夜ふけがたまでひまxり。違くいらせ診ひければ はちかっきおほ
つかふくおもひて。かくはかり
人まちてうはのそらのをふがむれはつもけきそでに月ぞやざれる
さかやうにうちふがめければ いよ〜やさしくおぼしめし ちきり深くはふりけれ
はちかつぎ 十七
*
* =ー 『ー 』

ざも 捨つべきやうはましまさや むかしが今に至るまで わがみにかくらぬこさまでも。
人のいふふらびにて キ和殿は世にも人ふきやうにかくる御ふるまひかみをかしき
御gかふさわらひけるほざに 母上きこしめし みふ〜ひがこさをや中すらんに あ
のをにみせよさの診へは 乳 参みてまさにて候を中しける。父みあきれまはしもの
をものたまは 。や、ありていかにめのさきけ。さかく キ相の 君を諫め はちかつぎにち
かづかぬやうにはからへさのたまへはめのさせ名 君の御前にまみり傾さふく御ものが
たり中しふぐさめて いかに若君さままこさしくは候はねざも。湯殿のもわかし鉢
かつきがもさへかよはじ論ふよし 上きこしめして よもさやうにはあるまrけれざ
も。もしまこさからは、父の耳にいらぬ さきにはらひっきをい だすべしとのおほせにて
候さ中しけれは 若君のたまふやうはおもひまうけたるおほせかぶ。一樹のかげ一河
の流をくむこさも。多少の鑑さ を聞け いにしへもさるこさあれは こそ。まうの獣
常かうぶり ちひろの底にまつむさも。いもせの中はさもあらす。おやの御ふしんかう
*
ふりて たちまち無欧にちづむさもおもふ夫婦のずふらは何かくるしかるべきぞ。さ
のうへの御井にいりたちまち御手にかるさもかのはちかつきもみふらはすっるいの
ちは露ちり程もをしからす。かのんへ をすてんこさおもひもよらす。このこさもちひ中さ
ぬさてはちかっきもろさもに 追ひいだん診ひふは。いかふる野の茶山の奥に住む
さても 選ふ人にそふふらは 5め〜かふしかるま下さて わが御かたを智いであり
て 楽つむさぼそにいり診ふ。日頃は人めをつ、ませ除ひしが。乳みまみりて中して
よりのちは。怒目はちかつぎがもさにそみ論ひける。さるほざに御 元たちも一もんざ
しきに叶ふまじさありけ ミも。飛ふけしきもましまさす。いよ〜 人 *めをもはば
からす 朝タかよはせ診ひける。珠上仰せけるやうは。さもあれ鉢かつぎは。いか様鍵
化の者にて治君を去はんさ恐ふやらん。いか*せん。れんせいさおほせける。れんせい
中されけるは かのきみはさふらぬこささへ。いろ深く物はちを 除ひて おぼろげこさ
までもっ ましげふるみたちにでわたら を犠へざも。比 こさに於てははち診ふけしき
はちかつぎ キ近
三十
も候はずさあらは公達のよめくらべをし診ひて御覧候へさやうに候は、 かのはちか
つぎはづかしく選びていづくへも出で、おくこさ候はんさ津ーされければけにもさお
ぼしめしいつ〜公達のよめくらべあるべしさ くち〜にふれさせける さるほざ
に宰相殿はちかつきがもさへ獅いりありて。あれき、たま 。われ〜を追ひ失はんた
めに よめくらべさいふこさ中しいだしてふれ候へは。いかぶせんさ涙をふがし診ひけ
れは はちかつきもさもに涙をふがしずすやう われるみに君をいたづらにふしャすべ
きか。われ〜いづくへもちかんさ中、しければ。 す相殿おほせけるは。御身にはふれ
ては戸時もいられ候ふまじ。いづかたへふりさも共にいでんさの論へは ばちかつぎ傾
を選びわけたる方もふく涙をふが、しみたりけり さてさかくすきもく程に よめ合の
目にもふりぬれは キ相殿はちかつきさニ人。いづくへもたちいでんざおぼしめしけ
るこそあはれふれ さるほざに 夜もあけかたにふりぬれは『めしもふらはぬわらうづちめ
はさ給 ひて「さすが父母すみ かれ冷ふ、さふれは。御ふごりをしくおばしりし。おつ
**にかきく* 今 成父 外を兄キり 、い フ〜くもぶりシ 〜 も、ッド。そ?か
しけれさおぼしめせざも。途に一度ははふれまみらせんものをさおもひきり総ふ は
ちかつぎここ のよしみたてまっリられびさり いづ方へもいでまみらせん ちきりふかく 候
は まためぐりあひ候はんさの診へは うらめしきこさを質せられ候ものがふ いっく
逸も御 さも中し候はんざてかくふん
きみ思ふgのうちはわきかへる岩間の永にたぐへてもみょ
さかやうにあそばしたちいでんさし診ふ時はちかっきかくはかり
わがおもふこくろのうちもわきかへるいはまの永をみるにっけても
ふざ、うちふがめ。またはちかつぎかくぶん
ょしさらはのべのくささもふりもせできみを露さもさもにきえふん
さあそはしければ、また寄相殿かくはかり
みちのべのはきのするはのつるほさもちきりてまるぞわれもたまらん
はちかっき ニ十一


*

三 ふ、三
さあそばして。すでにいでんさし冷ふが。さすが御 ふごりを く。かふしく選ひ除
ひて さうふく出でやらす。た、御 派せきあへ ず。かくてさ、まるべきにもあらざれは 夜
もやう〜あげがたにふりぬれは。いそぎいでんさてふみださもに。ニ 人 かがらいで
んさし診ふ時に いたぶき給ふ鉢。かつはさ前におちにけり
宰相殿おざろき給ひて。姫君の御顔をつく (〜さ見給へは。十五夜の月の雲間
を掛づるにこさからす。かみのか、り。すがたかたち何に壁へんかだもふし。若君うれ
しく恐及 し。おちたる鉢をあげて見給へは。ニつかけこの共下に。金の就かせ。金の
歪。鍛のこひさげ。しやきんにて作りたる。ニつふりの橋。録にてつくりたり けんはの
ふし十ニひさへの御*神。くれふみのちしほの将。かすのたから物をいれられたり
姫君これをみたまひてわがみ はじの観音を信じー給ひし御 利生されほしめして
うれしきにもかぶしきにもさきだっものは涙ふり さてギ相殿これを見診ひて これ
ほざいみじーさ望不報にてましますこさのうれしさよ。今いづくへももくべきにあらす。
〜〜 V * ー


さて。より合の恐エ敷へいで んざしら へ冷ふ。 引 引 さ*り
きける。人々いひけるは。これほざの御さしきへ。あのはちかっきが 出でんさ恐ひ。い
くもかみ さの ふさくまんさょざ笑ひける。さるほきにさく〜さふれsれは
嫡子の御よめ御前は尋常ふる智し やうぞくにて 御年の程ニ十ニニはかりさう
ちみえてきろは丸月ふかはのこさふれは 別には自き御 こそで上にはいろ〜 の御
こそでめし。くれふみのはかまふみく、み 御ぐしはたけにあまり あたりもか やく
キふり 御ひきでものには唐鏡十更。こそや十かされ 魔釜に <れまみらせ診ふ 攻
男の薬ごは 御年はたちはかりにて 〜んトやうにして気高く 人にすぐれてみえ
診ふ 御ぐしはたけさひさしく 装求ははだにはすぐしの御給。上にはすりはくの
御こそで 転棒の鍵物の御はかまふみくみ さてひきでものには小そでニ十がさ
ぬまみらせおふ ニ男のよめ御前もっさも御年十へはかりさうち見え御ぐしたり
タメ〜 タタ〜
にはたられざも月に嫉まれ社にそれまれさせ診ふほどの御風情ぶり御 業求は別
はちかつぎ ニキニ
#

***ーj
*
ニ十四
には狂 様の御 4科。上にはからあや着たまへり 御ひきでものには染物ニ十攻まみ
らせ診 ふ。ニ人のょめ御前。いづれも劣らぬ御姿ふり さて遥にさがりたる虜に。破
れたるた、みをまかせはちびっき。おかんさこしらへける。人々中しあひけるは ニへ
の豪御前は見奉りぬばちかっきがあさましき茶にて出でんを見て笑はんさて の
きはの鳥にはあらねざも。はねづくろひしてまちみたり。さてニ 人のよめごせん等
*いまや〜さまち診ふ。又ちうさ御前おほせけるはいづくへももかすしてきたい
まはちをかくべきこさのかふしさょ ふにしによめ令ふざ、いはずさも。よきもあしき
もしらぬ塔にて おくべきものをさおほせける。さるほざにはちかつき達しさたびたび
使たちけれは等相殿きこしめした、いまそれへまみるされほせければ 人々見て笑
はんざぞド〜ゞめきける。いでさ を除ふありさま。ものによく〜 たふれは。ほのかにい
でんきする月に要のか、る風情にて御かははせけたかくいつくしく御述はまの
は「めの糸瀬の 露のひまょりもほのみえて 朝日のうつろふふせいに異ふらす 質の
まかすみほの〜さ。鮮新たるりやうびんは秋の輝の羽にた、へ。えむでんたる智か
ほばせは。基ははふにねだまれ。あきは月にそれまれたまふ御ふせいふり。おん年のょ
はひ十五 六ほざに見えさせ診ふ。御装永には 凱にはちろきねりのきぬ。上には虐
綾。海権紫いろ〜の御こそで くれふみのちしほの御はかまふみくみ ひすみの
かんざしもりかけて あっませ診ふ御姿。橋に天人のやうがうもかくやさ退ひまら
れけりまちうけてみたまふ人々 みふ〜目を驚かし 興さめてそおはしける キ想
殿の御 こ、ろの中のうれしさかぎりふし。さるほざに御堂敷一だんさがりてこしら
へたるさころにふほらんさしおふ時に。ちうさニ後の中将 殿。いかで 大人のゃうが
うを ちも生におくべきさて諸 トさせたまふ
あまりのいさほしきに。殊御前のひだりのひざ本へ。よびまみらせ給ひける。さてまうさ
殿への御 ひきでものには ちろがねの豪に こがねの歪する 。こがねにてつくりたるみ
つぶりのたち社こがね十雨 度酸織物の御こそでニ十かされ からにしき十次 ま
ばちかつぎ ニ十五

*
ニ十六
ききぬ五十更。ひろぶたにつませまみらせらる。ちうさめ智 前への御ひきでものには
染物百端こがねのまるかせ。ちろがねにてつくりたる けんほのかしのえだおり。こが
れの愛するでまみらせらる人々みて みりかたちいしゃう御引#ものにいたるまで
まさりはすれざも人に劣らずさおざろかすばかりふり。ニ 人の元薬御せんたちをも。
はじーめはうつくしくおぼしめしけれざも。比 ひめぎみにあはすれば 猟の御前に恐
魔げだうがおたるに異ふらす。あにごたちおほせけるは。いざやのぞきて見んさて。のぞ
きみ論へは あたりもかがやくほざの美人ふり 資々ふしぎに選しめして。何さ中す
べき言のはもふし。揚貴近を子夫人も。これにはいか、優るべき。さてもんへ間にうまれた
らは 後の選出にもかやうの人さこそ、一夜ふりさも契りおかまほしけれさんへ々送
み給ひけり ニ後の中将殿恐しめしけるは 比ほざ宰相の君たえいり恐ひつるこさ
こそこさわりふれさおぼしめしける。さて智歪まおりければ。ちうさめ御前きこしめ
し。やがて姫君にさし診 ふ。共後こん メ〜まはりければ ニんのあによめ御 せんた
ち だんがうあるやうは みめは下らうによらぬふり 管弦をはじめ。わごんをぶらべさす
べし わこんはこさにそのみふもさをしらせたれは さうふくひかれぬものふり宰相殿
はそのみふもさをもあきらめ給へは。のちには教へ除ふさも 今夜のうちにはをしへ 給
ふこをふるまじー。いざやはじーめんさて。元球御 せんは琶琵の役。攻郎ょめごは笑をふ
き診ふさのう はつみうちひめぎみはシ ざせめられける共時びり
ぎみだほせけるやうは。かやうのこさはいまだ聞きはトめにて候へば。すこしもそんじ
球 候さ御rたいあり キ相殿御らんじて 我身を愛 君さ見ょかし。もきてひかんも
のをさおぼしめしける。共時姫君御 こ、ろのうちにおぼすやうは。われをいやしきも
のさ恐ひかやうにして笑はんためさおはしめし。われもむかし にかしづかれし
時には 朝タ手ふれし楽の道ふれば。ひかうすものさだほしめし さらは引きてみ中
し候はんさて そはふる和琴ひきょせ ニべんちらべ論 ひける等相殿御らんじて う
れしきこをかきりふし。獅でんたち智らん〜て歌をよみ。寺かくこさも 後には宰相
j -

ニ十へ
殿御教あるべし。たゞいまのうちにはをしふるこさもふるま ト。さらは歌をよませわら
はんさ。読 合ふされ。これ智らんでよ姫君。さくらが校に藤の社。はるさ夏さはさふ
りふりあきはささ 前の拓 これにっき 姫君ニ道あそはし候 さおほせければび
めぎみきこしめしあらむづかしのこさをおはせ候ものかふ われ〜が能には 比ほ
ざ湯殿にさふらひて、あさタてふれし永ぐるま。くみあげしよりほかのこさはふし
歌 さいふうさはいかやうふるものやらん。すこしもそんせす候。まづ〜御 せんたち
あそばされ候へ。共後はさもかくも中してみんさありけれは。御せんたちおほせける
も。姫君はけふの御客もトにてましませば。まつまづ 一首あそはし候へさせめられ
ける。その時ひめ君一首 さりあへす
はるは花ふつはたちはふあきはきくいづれの露におくものぞうき
さかやうにあそはしける御筆のすさび。道風がふるひ筆もかくやらんさめをおさろ
タメ〜
かすはかりかり。人々これをみて。いかさま比 人は。古の玉菜の前がおそろしやふざ
、、、 }、 )* ト * **
、ャす。さるほざにまた智さかづきいでければ。ちうさ 御 せんきこしめし ひめぎみに
御 さしありて御さかふ中さんさて。我所領 七百町さは中せざも。ニキニ百 町の
をころぶり。一キ町をはひめぎみにまみらする。また一千町をは案ー初のきみにさら
すべし。のこるニ百ちやうをはニんへの子ざもにさらするふり。百 ちゃ らけてき
れ。これをふそくにおもふものあらば。おやさも子をもおもふべからすさ 御 せければ。
見御 たちきこしめし あはぬ率さは恐へざも 貴命ふれはちからふし。今よりしては。
宰相のきみを纏領さおもふへしさ。ニ人 同心ち冷ひけり。さるほざに姫君にはれ
んせいをはトめさして 女房たちニ十四人つけ奉り 寄 相殿のすませ診ふ。たけの
御所へうつらせ診ふ。かくてすぎもきけるほざに。ある時宰相殿御 せけるやうは。い
かさま御身はた、人さはおもはぬふり。御名のり候へさありけれは。ありのままにか
たらんさはおはしめしけれざも。ま、は、の名をたつるにやあたらんさ送ひ。かれこれ
さりまぎらかし名のり冷はす。共後 姫君は妥 上の御 せ 避 態にさふらひやふ。か
はちかつぎ ニー光
!*
三十
くてすぎゆくほざに。公 達あまた設け給ひて。御 よろこびかぎりぶし。これにつけて
もすてられし装騎の父御前をこひしく御公達をも見せまみらせたくおほしめ
しける。さるほざにふるささのま、は、御前は 怪 食者ふるやるにめしっかはる、も
<!
のも かふたこぶたへにげはしり。後には貧しくふり。ひさりもちたる姫をもさふ人も
ふし。御ふたりのふかもあしくふりければ。まづしきすまひ何かせん。2にのこる事
もふしぎて 父御せんはいづくさもおらす。修行にたち出で給ふ。つく〜拠をあ
んするに。さりにしきたのかた。 すぶきこさを かふしみては㎞にまうで、さま〜いの
り。観音の御利生によりひめを一んまうけしに は むふしくふり診ひて後 あら
ぬかたわつきけるをふしぎに選ひしに。おやぶらぬおやさて おそろしいろ 〜 に
さんそうをい sる* さ、選ひ追ひいだしつるずの不潤さよ。共身が人のやう
にもあ*えいづくの油にすみいかふるうきちをもみるらんふびんのものか*
はしめしたまふ。さるはざに父御 せん はせの腕*へ智まゆりありて はちかつきのひ
ぷは 7ハッ
引g計引
たまひける その後*相殿 帝の御意にいらせ診ひみかざより大和河内伊賀 三箇
國をくだされければ 術ょろこびのために。はせの観音へ御まみりある。御一門御公
達 はみをかざり きん〜をちりばめさぶめき診ふ。さるほざにひめぎみの父御せん
は、親音の御前に念論してみ診ひけるを。殿はらざもがこれをみて。御堂のうちが
、狭きさて。そこふる修行者あふたへ ま されざて 様よりそさへ追ひいだす。かたは っにた
ちょり診ひきんだちをみ奉りさめ〜 さふき除ふん々これをみてこ、ふる修行者
はいかぶるこさを選びふくそさ闘ひければ わがせんぞありのま、に かたりだそれかが
らこの獅公達。わがたっぬるひめに似させ診ふさのたまへは。姫君きこしめしてその
修行者変へょべさありければ。様のうへまでよびあげける ひめぎみ御覧下て 御年よ
り面 ゃせ診へさもさすがだやすの御ぎふれは 人目 もは からす これこそいにしへの
はちかっきのひめにて候へ2て習いでありけれは父御前きこしめし。これ浸か現か。
はちかつぎ 三十一
*勤ィ
*
三十三
ひさへに観音の御りしやうふりさの診ひければ。幸相殿きこしめし さては 姫君は
河内のかた野の人にてましますか。されはこそた、人 さはおもはぬものをさのたまひ
て 御公達ニくさびめぎみの父御せんさをは 河内の園のぬしにふしょみらせ す
る*言にすませ診ふさてまた等和ざのは伊賀の園に御所をっくらせずシ
にすませ給ひけり。 これたゞはせの観 きの御 りし やうさぞきこえける。今に至るまで
観音をちんr中せは あらたに御利生ありさ望しったへはんべりけるこの物語をき
くんは 常に親者の名競を十逐づ 御さふへあるべきものふり 高熱大慈大悲親
-
世音 菩薩 -
たのみてもふほかひありやくわんせおん ニせあんらくのちかひきくに。
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1小、町 欲
料。清和のころ。内表に4町さいふいろごみの遊女あり。基は沈にこ、ろをつくし。
秋は月のまへのくもをいさひ あしたに。ニ さいのあけぼのふりしきをかがめてきさは
のたねさし。おふべには。あはれをさそふ鏡のこるつく〜さ世の中をおもふにも。た
、おめまほろしのこ、ちして 草はにおけるつもごろも。ふほあだふるはいのちふりさお
もふにも目本のうたのみちほざ。もてあそぶべきものはふし。よろづのこさのはさふり
にけり うたの徳あまたあり。世の中のうきにも。つらきにも評ト。神ほさけのたまふ。
げにもふり。またはちからをもxれすして「あめつちをうごかし めにみえぬおにかみを
もあはれをおもはせ。男をんふの中をもやはらげ。たけきものふのこ、ろをもふぐさむ
るはうたふりさて。この 4町はうたをふむこさすぐれたり
いにしへの 香通姫のふがれさも中し。くわんおんの花身さも中す。かりにこの世に

、小町草欲 【
*

*

うまれ診ひて 有悪。無悪。楽生のまよびふかき。女んあまりにころもふきもの。あ
はれをもえらす。 はさけをも いせ 沖をもをかますしていたづらに月目をおくり
たまふこさをかふしび。いろごのみの遊女をうまれ。飛花落葉の世のかか。ひさたび
はさかえ ひさたびはおさろふ。たへふる花のちりはて、 弦ロのちたにくちはつるありさま
をみせ よろづのこ、ろにまかせぬ言の葉を。そらもく月のくもりふき。夜もちぐれの
空の。たちまよびてさはりさふれるをもこれにてあがめ。これにつけで もうたのすがた。
人れのうたに
ほのム〜さあかしのうらのあさぎりに%まがくれもくふねをしそれもふ
さ談ドー給ひしうたも楽生のためふり。あかしのうらさは。しもじーやうのまよびの2
ふり さまがくれもくさはニ*流韓のころかり。ふねをしそれもふさは、大慈 大
態のあはれみ除ふころふり されは神世には あらがねのつちにして すさのをのみこ
しー』
『シ』} シ
** 3 =
し。人のせ さふりて もじーもさだまりぬ。こ、にいづもの園に ハいろのくものたちけ。
をよみ除へり
へ電 たついつもやへがきつまごめにやへがきつくるそのやへびきを
これよりして。もトのかすニ十一ムーにさだまりぬ。はふにあそぶうぐひす。永にす
かはづまでもちれり。ましていはんや。人さしていかでかうたをょまさらん ニ十一ド〜
は。こさもおろかや。如来の御 さうみやうし されざも一の押さうは。あまりに望しい
だすもおそれふりをてのこし給へり。されはうたをよくょめは 猟をつくり。鉄養した
てまつり中すされふじー わるくよめは ほさけをつくりそんざするさみえたり。又こまち
は 労にあふこさ。まづ千にんさちるしたれざも。あうてあはすさも見えたり。かたちの
よきこさ *夫 へ添 通姫にもこさからす。見るもの聞くもの。 これをしのぶこと。つ
ぐはねの このものを げきこさかすをちらずして ありしこさもいまはあさかやまの。あ
さましき身さふり。ふにはつにさくやこのはふさ、さかりにありしこをもうせはて、
-
小町㎞ ニ

*
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あはれもよほすあきの野に。ふくむしのこるまでも。わが身のうへされもひつる。いつま
でいのちのつも。くさのいほりにやさりしで。むかしをそのぶくさのがきにちげく。露
のおちぶれいでたるわがみかふさ現をふらし季をそめて。もしほぐさの。すけるみち
をて。へそらあまりにてかきあつめたる。みづぐきの。あさはかふくふりもく世の中
に。かがらへはつべき身さもふきに。ふざかは人のねがはざるらん。ちらすしてつもれる
こさはつみのわざを ち づのめが。あくるをもちらす。たゞいたづらにさし月を つくもが
みの。われらがありさまは。かほざにうぐひすの音にはや夏にうつりきて。ちだいちだい
よわりはてたる身ふりけり。さりふがらこ、ろは注化にふりにけり
色につき香にふけるこさは いにしへよりはまさりつさはおもへざも かへらぬはれいのふ
みの。ちり〜神やちぼるらん。こひしのむかしや。そのはしのこ、ろや。いにしへはか
りにすみにしやざまでも。たまをみかき庭にはやうらくをかけ。さには永 品をつらね。
ふしまつ月のさこのうへには 社のにしき。たまをつらね。さをそばだで、花のちりをは

け *
-
らひ。こ、ろにか、る人あまたれて。きやうげんきぎょの身 かれざも、いまはた。く**
のやふきいさいしくすがたはをんふのうた。こまちがうたは承通姫のふがれぶり あは
れふるやうにてつょからす。されはよめるうたにも
おもひつ、ぬれはやんへのみえつらん。ちめをちりせはさめざらましを
-
またうたに
色みえでうつろふものは世の中の人のころのはふにそ有りける
を詠じー給ひしも げにこさわりさよみしふり。いまもおもひあはすれば。業千のうたに
月やあらぬ。はるやむかしのはるふらぬ。わがみひさつはもさの身にして
さえいドー給 ひしもげにこさわりさ。くちすさみして注 くよりほか の事ぞふき 身の
ありさまをおもひつぶけてかくふん
わびぬれは身をうきぐさのねをたえてさそふ永あらはいぶんさそれもふ
かやうによみだける。こざのはまでもあはれふり いまはた。たのむかたさては 商無大
小町辞 欲
*


、メ
悲観世音むかへさせ給へミてねんじつ。ありがたや。はやらくする はちかく。ふぎさ
の法のふねうかぶ。たよりはむつのもじー。さふふるこるはひまもふし。いかでか諸沸も。
たすけたまはざるらんさおもひっく。をりふし4 野のほそみちかきわけて。くさのさほ
そをうちふらし。いにしへのいろごのみの を、のこまちは。これにわたらせたまふかささ
はれければはづかしゃこはそも愛かうつ、かまぼろしかいかふる人にてましませは
いやしき楽のデに行の柱のふしざころをはさはせ除ふは。こふたのこさか。よそのた
めか ふにござぞや よく〜だもへはだふrいろごのみのふさけもこさに在原の おも
かげはふりひらの あらはづかしわがすがた。さしもこそ はふのすがたの袖かさねにほ
ひもふかきうめごろもたちすがたはをみふへしの 露おもげふる2 地しで おちぶる、う
ちにもたれにかふび かんさ しが たくまもひしに いつのまにかはりはてたる注
その、かれ〜 にふるくさのはをさぶらひ 診ふはふしぎさよ。そのうたんへのいろにふ
けりしこさがせをぶらたまの 手にさるふみのかすあまたありしかざも。身のはてしま
- -* *イ*
ではふさけのつまはふかりけり
ありがたのありはらや。これこそよきたよりふれ。いですぎにしあいねんのうちをかたり
中さんさ はづかしふがらいくへふたすきかけて たのみはありそ海のそこひふく さん
げャさんを有りければ。ふみだにむせび診ひて。ふりひら釘せけるは さらぬだにをん
ふはつみふかくして。ごつちやうの雲あつく。真如の月もはれやらす。gの氷*に こ
りつ、おもひさ込ふこさは 悪業頻機 のきづふふり されはほさけもき やうに第一きら
ひたまふ。ちかりさはいへざもをさこふくしてをんふふし。ほさけぶくしてはそも〜
やうふしあいべつりくの さわり みふめのミへそかしさかたり診へは ホまらは寺を
あはせていし その後戦隊をかたりけり それ濃路にまよびしえは第一にみかさ
の御 うた 第ニにつらもきがたまづさ さてははふにむすびしふみもあり。あさがほのた
そがれざきのふみもあり。よそめをつ、むふみも。ふみだおさしたるふみも有り。いは。
る水のふみもあり うきを名をしざりの文もあり。かけひのみづの文もあり。っまのを
ホ町草紙 七

*

*かの文もあり。うらみをくすのはのふみも有り たふばたの あふせの中のふみも有
り。いものふかのふみもあり。おもひあかしの文も有り。宇治のちはふねのふみもあ
り。
*をする のふみもありふrのけぶりの 文もあり業波津の ほそみちたんし身
をっくしのふみもあり。すみにしや。きくにんふきふみもあり。はまのまさこのふみも
あり。よみつくしえぬふみもうたにそへたる ふみもあり。やざりの文もあり。おもひます
だのいけ みころしのふみもありかた のふふつ みやきすつるふみもあり。あこぎがう
らにひくあみの。めにあまりたるふみもあり。もにうづもれしたまがしはの文もあり。
あはれみてもこのてがしはの文もあり よもぎふのやさかきたる文もあり。浅香の浮
の っのくさがっみしりお*の襲うきるみもりりっ しきはっかりが
れのおさっれのふみもあり うはのそらにもきくやいかにさかきたるふみもあり。さ、が
にの いさはかぶき文もあり。あふさか 出のされかづら。くる人もふきふみも。おぼつか
ふくもょぶこざりのふみもあり。八 つはしやくもでにちがひたるふみもあり へだでも
つかき




うよく


ふくる





ふり




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ふやうびりさ か





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診 うまるみりまさるす の
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かかれ






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からみりそみろき
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も 御身をたのみ中 さん さありければ、ま こくこのみちをねが ふこ そ ぼさけも 惑 悲をたれ
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論へ われもすぎにしふるこさをかたりてきかせ津ーさんさて おふトさんげをそ 給ふ。わ *

だ うつし
ひさ 中
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そ ろ





めしはわづかふり。 以上十三 人。第一そめざの、きさき。第ニには紀のありり


っれがむすめ。第ニにはさいぐうの女御 ふり そのほかいせ物がたりにかきつけし ふ
でのあさにみえぬべし
みづからも キ人さしるしたり。これ特いつはりのふさけぶり。まさにまうちうの雲
はれにけり。ふざかトやうぶつのふらさらん。されは世の中のさだめしこさは。さだめ
ありさぬはたまの 勢につたはりたるこさわり あけくれ恐ひすつるこさのは たれかは
孝のさかをこえさらん。のがるべきみちもふし。はふもさすがつぼめるうちに。あらしは

しく*ひぬるさきもあり。いらすしてくもにた、そふ月もあり。これし う
「のさかひにひさしくして。よろづ身のう へさおもひける。ある歌に
にあさか


け返
ここに
らや



あまる
たし

さよ
*

ぬれ
つきつれりふ ちん
のみ 山ご

びき

















へ 路 て
あづま
ち り
き あまりに

あさまし














まで

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り こぞり

し ふつまり
みまち


有す
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きけれ



てける そにしへ
こひ。



あ物
さを
いて



人ろげげるん さの
みる
たり
こちみ ほしこちざりそ し


ざる
けあら









か引き



か。 さて







ぬ退


業うせ
ま足


くに

すりわし平る みえ
まさ
ん ぶい



つる

ら れ に
かたち


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さ き


げ 大しぎ


りす








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かいか




みにし

べき
もざる


さら



きき
けん
ふづかうられ まけり


もこ
ける
りくし

さわり



ふお








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湖対村




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草紙
小町

い」
十ニ
町にこたふる人もふしだっきもまらぬたび人を さむるせきやはあれざも *町をさ
*むるせきもりはふし わが身ひさつのひさりごさ よしや。 人をもうらむまじー。たどわが
身のありさまを もふつけざりの撃までもふくふみだおちそひて たのむカはたけのつ
る ふすかさすればくさむしろ 花さるはこの癌の ふさけの人もふきま に ちよ
るかげはまつのした。やすみやすみやくほざに。かゞみの 山につきにけり。いざたちより
て おいのかたちをもみるやさてちはしはあしをやすめつ、いまは貸しき身さはふり
ぬれざ。一首かくふん
はふのいろもうつしさゞめよ。かぶみやま基よりのちのかげもみるやさ
かやうにえいじー。又こまち
人かげもせぬ ものもみによふ てさりふにをかぶみのやまにふくらん
さうちふがめて。入さもふはねざも。またさふ人もふけれざも。むかひの望につきにけ
り。さだめしやざはふけれざも あめはふりさぬ見の、図。みのくれやまの一 つ松 語らふ
ーーシ*
2もはまれにして 。いそぎ〜ぞくだりける。
れもひきや。みの、おh山のひさつまつちぎりしこさはいつもかばらじー
さよみしは これはいつはりふり ちぎるこさはかはりきて。月よりほかのさもはふし は
やかくするはみのをはり。ふにさふるみの瀬千がた。あしやをさしてふくたづの。&ふ
べのこるまでも身のうへかさ。ちほくむあまのころもほすまもふき。らがそでかぶさあら
そひて。こ、やかしこをうちすぎぬ。もしもやわかよひ月のささもやあるさき、みたり。
おかせの望のあたりさびしやふ。さr千鳥こるこそちかくふるみがた。かたぶくっき
Q

ちほや満つらんさ。ヘつはしのくもでに物やおもふらん。一むら 山や みやち山。目
と山こえやすし。うきにもかこついのちふりけり。露のまくらにかたぶきて
たびねするこのちた審のそでにだにちぐれぬるふり さょの中やま
さ㎞じーけるこそやさしけれ。いかふる罪のむくいにて。か、るうき身のたびをするがふ
-
小町** 十三
十四
る。うつのやまちをこえにけり。むかしは凌かうつ、の山ちを あさもみえぬつたのほそ
みちかきわけて。くさのこもをもちをれけり。今はまた何をか身にもまさはんざぶく
〜おきつのはまちざり。きよみが闘につきにけり。ふ〜のたかねにたつけぶりをふが
め。こぎやくふねをみほのうら。おばらこ9るしほけぶり。われはやそらあまりの身ふれ
ざも いにしへのうた人のよみしこをは かほもおろかさおもはれてかくぶん
きよみがたころにせきはかかりけり おぼろ月よのかすむふみちを
又さいぎやう〜のうたに
かせにふびくふ下のけぶりのそらきえてもくへもしらぬわがおもひかふ
をよまれしも。今こそ選びるられたれ。さらぬだに。物うきこさは求路の はにふのこや
のいぶせきに 都の空を見てけふはうき身をうきちまがはらにまよび出で、 行きかふ
入の道 ちるべさて。たざり〜 もくほざに。 ちくへもちらす。 はてもふさ。 武蔵野のす
る に かるせ中はに。お〜魔除のたもsはこの。み、うのはさりのさはらびを。をりてもりひなす 、
いたれたき


むけれ





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もてあそぶ
さて さ


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に つしるまさみ を
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のれし あくらたそびらつれ さ



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きかけ うたり

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十六
くるしの いたっきやするこものてうありしむかしに差をさける
さありしうたのころかゃ。もきをいた きて 額に造海の派をたくへ。身にはくびまで
おいづりをかけ ねぶりのうちにもはてよかしさたもへざつれふく残る有明の かげも
かたちもれさろへていづくさもあくあこがれて ほそつるに草さの深ひらにかけ。かさ
さみのさすてもやられぬ身のはてしかふされもへざも。いつのさきをかまつべきさ。ふげ
きかふしみけれさもさすがにをしきはいのちふり。いさへざもいをはさるをはおいのさ
か。願へざもかふはぬは和歌の浦のたづの撃かふさ。年をへて今目はみちのくのたま
っくりのをのさいふ。くさはらにやざりして。あさふかふふを基しけり。いは本にもあ
*ればっびにはかふく撃さきえにけり あたりをみれは 望ふかく繋りあひたるい
さす、き ょる〜風のふきにけり。をうのこころあるやうに聞きにけり 尋ぬる人も
ふきま にさぶらふかたらひさらにふしぶしきやふ。在獄の業平は 歌の名所みち
さか。け ふのこはり。織る 神ぬの、胸うちさわき。かの小町は。くちはてしあさをさ * 建
けしかれり たてまつれ


ふき
もみ
こふかこう

たひら



むら
くさ
さて
ふり
幽霊
ふる たく





らむ



はお
たれ




この


は い ひら


び この世りしらき ませ


さて

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きかせ
べかさ

あり
ふびにも

さ ふかに


いり

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ば り 業


し うりさ



あさ
にし






あまさ

ふる



キせへ

う ふこえ

きこけた

のこそ


おし


4
さの
ふお





らんりろいみれ いり



姿
ましき むらょしか 。
草ふるえ


ちませ







て はつく

すおのれ
詠〜



いの



ふー

かくさ
いめ
くみづじぎい
たち ふ突に
のば
もけれ
とる下

つひら



たま
ぎじりき
さやか

を もり


うた




かせ
くる
ふき
て じび
さばし
ひぶら
うちも



たこ

こゞ
すふ



あり


冷しがらとまかれ
きかせま



あくれ

ふけ




小町


十へ
きらけて見たまへば。女はふし。たゞ自 配さすゞき。一むらおびにけ。これをみたまひ
しより。いよ〜せの中のあはれ。人のうへき おもふこさをは いかに。かな
だて、もさいたまふべし
比ものがたりを撃く人。まして譲まん人は すかはち観音の。ニ十ニ体をつくり
候楽したるにもひさしきふり 小 『はによりくわんおんの花 身ふり。又業キは す
一めんくわんおんの花身ふりあだにもこれをまもふ から ふむだい「くわんおん
ぼさつさるかうあるべし
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曾説司 す潟わたり
さる程に御普子 秀衡をめされて都へのぼるべきやうをさはせ論へは秀衡うけ診り
目*園は神園にてましませば。もの、ふのてがらばかりにてはふりがたし。是よりも
比州に一の國あり 千島さも。撮表がちまさも中すそのうちにきけん〜やうの都あ
り 共王の名をは かねひら大王を中しけり。かの内裏にひとつの送初あり。共名を
大目の法さ中してかたきぎふり されは 現せにては新 ㎞の法。後世にては備 道の
法ふり。比を共法を行ひ診ふ物ふらは、目本國は君の御 ま、にふるべし。何をそ智て
うほうあつて御 らん候へ と率したてまつれは。義経比よし聞しめし。さやせんかく
やあらましさ。ちはし蹴をもの診はす や、あつて 所訟たかの島へわたらばやさおぼ
しめして 秀衡にいさまこび。家の装永シびて「音にき、しわがてう。四園土佐の
タイ
港へつきたまふ 船頭を近付けて足はいづくへ行く弁ぞ かすはいかほざあるさ問は
御普子封あたり
)。


論へは。船頭せ
総 うけやはり これは比國 ヌは高麗のふねも智 大り候さ中せば 名
船いかほざ、の診へは 船頭せ うけ給はり 身のかすは一キ練さ平す その中に七被
さふらふ。こたかはやつき波く、り はやかせいはわり。ふみわたし。いはくだきさて御
ざあるさ中す。義経きこしめし。よのふねはほしからす。はや風さこのませ給ひ。こが
れ。百 雨にかひさり給ひ。御 ざぶねさがうして。じーん〜やうにかざり。かしらには“く
らまの大ひたもんでんきもにうらみ手 へ崎大菩薩 ろかいにはせ五のほさつをか
きたてまつり。くわんじーやうし。新 等を中させ給ひ。エ徒の港をこぎ出だし。さうは
高里へおしいだすうしほをむすびてうづさし 目本の神々を拝みたまふ。上はシ天
帝務。下は四だい天王態野三所の大権現大小の神武こさには下界の龍神壁
電六所の明神 gがはくはキ 島へわたしてたびたまへ。大惑 大悲さ新 念して、風に
まかせて行くほざに さほる所はざこ〜ぞ んろが しま大子ドーまねこドーま。い
じーま。まつg。し人ドーまれかのしま。さ、ドーま。かぶさドーま。たけ〜ま。もろが計。もみ
『 きかいがし * る を あけくれgくg 七十五 日を中すに。きっ
うがる島にっき診ふ。ふきさより見診へは たかさ十丈はかりのものニニ十人出で
来りしが。こしょり上はうまにてあり。下はんふりしが。こしのあたりをみ診へは太
鼓をっけてそみたりける。義経み論ひ あまりの事のふしぎさに。いかにちまんたち。
比高は何さいふぞさの診へは 封人うけ診はり。足はエせんじまさ中して。かくれ
*ふき馬入封さはこの所ふり御普 すはきこしめし商々のこしにつけたるは いか
ふる物ぞささひ診へは愛はたいこさ中す物ふり何のために付くるさの診へは馬え
*すゃう われ〜がせいのあまりたかくして たふれてあればおきあがる事ふしさ
けさ撃の出できる時、愛をうちふらし候さ中す。 義経ちはらく物語して選習も
診ふ しぶ。又御舟をおし掛だす。風にまかせて行くほざに。へ十除目さ中すに
は、父ある島へそ着き診ふ。ふきさによせて見論へは 男をんふの隔てはるらす。 ニ十
父はかり様にで居たりしを御らんrていかに執ん この島をはいかぶるしさの
御普子島わたり 三
診ひければ さん候比島はかんき中してかくれるきはだか さ*すかり 御#
すきこしめし。これは神のちかひかや 所のふらひか。ふしぎふりを御 せければ。神の
ちかひにてもましまさす。た、者より。比 所のふらひにてさふらふさてかくぶん
風ふけはさむくはあれざはたかじ まあさのころものやうをちらねば
桑 経きこしめし やさしき望を中すものかぶ。さらば床のころもをまみらすべしさて。
にむかは時給ひ。はたびみんさ中すを。行ひ給びて。ニざまねがせ給へは。みちの上
セへ十弁中にみえたりすみはら足を封へあたへ診へは 島人ざもよろこぶ事かぎ
りふし。共後義経れたまふは。足よりキ島の都へはいかほざのふふちそやさ問はむ
給へはちまんうけたまはりてきけんじやうの都へふらは 順風よくしてニ年 かせあ
しくは七年にもわたるふりさ中しければ。御曹子きこしめし。かふたこふたのしま
わたりして心勢をせんよりはこれよりからはやさおぼしめして 下頃らはせお
ひけり。封 人斗共中しけるは。比 gに御 さどまりあれさぞ中しける。さるはざに* 経あ
んじーかれておはしけるが。まてちばし我g。比 ま、かへる物 からは。秀衡に何さいふべ
きやうもふし みかぎられてはかふふまrさおぼしめし 又御舟を潰きいだし 目 数
つもりて七十ニ目さャすに。又ある島につき診ふ ふきさによりて見診へは 年の程
四十ばかりをさきさして。十七へふるものもあり。安あまた出で合びて。御普 すを
さりこめ。あらうれしや。島のまほりこそ来れさてよろこび。すでにがいせんさ しける
に 御言子仰せけるは いかにちま人たち まづ物を聞き診へさありければ それには
りあび中さすして。おのれら互にいふやうは。ニニ百年がそのさきに あし尿園より
男ニ人来りしを おさへてきりて。ちまんのまほりにし給へは。それより封はめでたう
して。何 ごさも選ふまふり。資 々よりてきり取りて。まほりにせよさいふま、に。ほこ
をよこたへか、りたり 総経今をかぎりをおぼしめし すこしのいさまをたび給へ たけ
をふらしてきかせんさて。たいさうれをぬきいだし。かんくちやうたく ャ六下丸さ
て。へのうたぐちに はふのつらをふきしめし。さきのてうしを取り わうちきにてふき
-
御曹子島わたり 五
**

論へは 女共は是をき、おもしろいぞや冠者。島のまはりにしたけれざも行をふらす
おもしろさにちはしもるし中さんさほこをふげすて富をこそはき、にけれ さる程に
御書子は たはかりたるさおぼしめし。そのあひ〜に物がたりをそち給ひける。我
ョ本章%園より むくりたいちのそのために 十高除騎のつはも江をそろへてらたる
ぶり。これらをさり捨ふべし。われ〜をきりて。すこしつ、まほりにかけ路はんより
男一人づ、 つまささだめてもち冷へ。中高よきのくかすはわれらのま、にて候へは。い
そきかへりてわたさんさ御 せければ。島の女ざもよろこび。こくろうちさけかたりける。
武 新は護れふき女ごの高さぞ中しける。義経仰せけるやうは。女はかりにて 和令
れかたらひ ふくして。たねをはつくぞさの 診 へは、されはこそさょ 足より ふみ にあた
りふんまうさいふ國ありそのかたよりふきくる風。南風を中す これふくみてさいあ
ひさす。又うまる、も 安 にて か やうに多く待るふり。獅龍百子は聞召。やがて男をまみ
らせんさいさま てひしてたはかりすまし、御船をおしいだす。風にまかせて行くはざ
に。ニ十ム外日さ中すには。又ある%につき除ふ。さるほざに御船 かきさによせて み給
へは せいのたかさは皇 太ニすばかり。扇のたけにひさしきほざの者ニ十人はかりい
で来れり御普子は智らんじて比島の名は何さいふぞを問はせ診へは 封人まふこ
にかさをたて にさい*くげ は愛えに くれ*ミシ
さころふり。又ぼさつじーまさも中すふり。ちいさごじ〜まさ中すは。あまりピいのちひさ
きもるふり またはさうトまさは よるもニざびるもニざあ方極楽世界より せ五
-%
のシをそうしょうがうみりいき やう奪下注ふり楽雲たちて残勝
ぶり。まかるむるに比 ちまをはさつ% さは中すふり。人のいのちもかがくして。ヘ 項
歳をたもつふりさ中す。義経きこしめし。招はほさつのましますかや。一目 ふりさも
り をかまはやさ恐カ合ければ。あんのごさくせ 五のぼさつようがうからせ給 ひてく
わげん音楽を 除ひて。2 も詞も及ばれす。されは法華経にさかれたり らうりくさく
あんおんらくさ聞くさきは ありがたしありがたし。上品 上しやう。極楽世界うた
-
、御普子島わたり 七

がひふしさおぼしつ。随長のふみだをふがしたまふ まこさにあり難しさは恐へざ
。こ、に2をさめてもぎんふしさて。また御船をおし出だし。風にまかせてもき診
ふ あけぬくれぬさぜし程に丸十五目さ中すには。又ふしぎの島につきおふ さる
ほざに御霊をふきさによせてみ論へは 年の程四十はかりをさきさして。ニニ十人
いで来り。御戦ョ子をみたてまつり。よこ寺をはたさうち あらうれしやさいふま、に て
んくらのほうにぶすのやを持ちて ャにさりこめければ いたはしや 御賞子すでに
御 命あやふかりけるあり様ふり 浅ましや か、るうきめにあふ事も。前世因果めぐ
りきて か、るうきめにあふ事よさ。2ぼそくて。すこしgをさりふほし。島 人にの診
ふゃうは少のいさまをたび診へ行をふらしてきかせんさありければ すこしくつろげ
奉る。共ひまにたいさう丸をさりいだし。ねさりすまして。まんじ &らくさいふ薬を
まはしふかせ診へは 島人足をきくよりも たけをふらすがれもしろきに いかほざもふ
らせさで みふ〜まづまり密をき、てそみたりける。義経は御らんじて。物がたりを
-
* 、、 - 〜
る総ひける。比 %の名をは 何 さいふぞささひ診へは 夷がるまざてかくれもふきを
まぶりさ中しければ 御普子きこしめし。これよりキ島の都へはい かほざのふふち
ぞさ問はせ診へは これより都へは 順風よくしてセ十余目 たょのっれのふ*
らすれふrくは足にさ*まりおふべし すめはいづくも都ふり。行をふらしてきかせ
診へ 命をたすくるうへふれは。何 におそれ診ふぞや。義経聞召さ、まるべきにもあら
すさて 眼ごひをそち給ひける 島人は色々止め中しけれざ。十目はかりはやすみ
診ひて その、ち船をおしいだし あたりの塔をみ診ふにわたるべきゃ う愛にふし獅
曽子こりをさり うしほをむすびてうすさして 球数さら〜さおしもみて 南 ゃ
せ 天帝藤 四大天王。目論月輪そうrては 食神正へ幡れがはくは 馬へ難ふくわ
たしてたび診へさ 新念ふかく甲させ診ひ。播かいかちをさりふはし 風にまかせて
行くほざに はるかに遠きふふちふれさも新薬のさくャ六下丸さて、ハのうたく
られのつむにて打ちるめし、時の調子をさり令せ あしきにあふちう。かん「やさう
御育子島わたり れ

*
*。

ふれん。まんじーやらく下もみやうりうこんらくさいふ 楽を。今ぞかきりさ突ぎ路へは
あほうらせつは足をき、。餌 念にはちたけれざも。質をふらすがおもしろければ。やる
してふかせきかんさて 質のいきを引きければ もさの空にぞはれにける。御譜 ョ司はさ
きの命をたすかりてこ をせんざふき診へは あまりおもしろきに。いざやふらひてふ
かんさて、質をもとめて 人をあけ。突きてみれさもふらざれば。たゞくわんきょがふくほ
ざおもしろきぎょもあら下さて東西をまづめて聞きけるがある%がいふやうは足
ほざおもしろきこさを われらはかりきかんより いさ大王へ中さんさ中しければ、もつ
さもさ中しつ、やがて奏闘中しけり。ちるしあらはれて。音にき、しキ島の都につ
き診ふ 大王たうちをみてあればgもこさはも及はれす 地よりはニ望たかく。ヘ十
ちやうのくろが れのつい㎞ のあみをはり くろが れの門をたてたりけり
のあたり
をみてあれは。こつめっあほうらせつ。たいせいめうしややしもきさて。おにさもあまた
みたりしが。御 戦ョそ*をみつけよ。こ子はたさうち。あらうれしや。餌念にせんさで中
にさりこり けり かれらがせいをみ給へは十ちやうばかりにみえにけり 十ニの例をふ
りたて、。かすみのいきをつきければ。常夜のやみさぞふりにける 義経は御 らん「て
目本にてあるふらは 十高除騎が来るさも 物のかすさも恐は下に。か、る虜にてさ
やせんかくやあらましさ。恐ひまはせば。4キのやるかた更にふかりけり。せめてのふ
ごりさおぼし召し。少しの暇を乞ひ診ひたいさうれを取り出だし かんこしやう
大モきこしめし。いかふる事ぞや。み給はんざて。ヘ十ニ園の魔様までょびたまひ
けれは。やがてまおり診びて。大王の出でさせ給ふすがたを見診ふに。五色をひやう
し出でさちて 十六す のせいにて 手足はヘつ角はニ十ありて よは、る盤は百里
が間も響きわたるふり きもたましひも身にそはす。大王は夫のまふこにかきをたて。
目本章意こくよりわたりたる。くわんぎょさは洪が事かさの論へは。まるこは朝目
のか、やくごさくふり。洪は杵をやらんを。ふらすさきく。ふけきかんさニ ひし有様。
おそろしき事はかきりふけれざも選び設けたる事もれは たいさう丸を取り#だ
御曹子島わたり 十一
*}
*
十ニ
し 銘のおたんはつしをさりすまし診ひて、かくはさま〜 多けれざも それ天宮に
てはちらさり。へいさり。さくてん。さやかてん りんせい。さうふれん ち%みやうわうに
ちはんらく そよやけいしやううみの強さ中しし鍵。変をせんざ、ふき診ふふり 大
エうつら〜さ聞きたまひて ふのめふらすよろこび、さても寺塔にふらすものかふ。
よきにくらんきよはこれまでわたりたり ニ百年以前に。望魔園よりわたり たちま
ちみちにて命を失ふもの、あるが
洪はこれまで競ふう来るふしぎさよ。のぞみのありて来りけるか。かくさず中せさあ
りしかは 御普子聞召しおそれがましき事ふれざも比だいりに大目のひゃうほう
のましますよし本はりおよび 是までまみりてさふらふふり 御ふさけに 御った あ
りて給はり候へかしさの 診 へは。大王聞召し。あらやさしのくわんきよの2ざしや。
難シキ念ミや
り 師匠の思は七百さいささかれたり されは御身渡りて河のシ。え そ
- ー l 『〜、多* 利
より大風ふき。日 かみたちて。シ% 図の氷
の河 をば。 かんふう可さャするリ*の
に 百キまさりつめたかるらん その河にて あさニ百 非ニ度。もふにニョガ度こり
を取り。ニ年ニ月精進を して ヘ月十五 目に一度目ふ大事ふり監 魔園の大天
狗大郎坊もわが弟子ふり。四十ニ送のまき物を相得せんさ中ししが。やう〜
にせニ巻いのほうまで行びてそれよりするわふらはぬふり もしそれをふらびてゃ
あるらん。それをふらびてあるふらば。われ〜が司のまへにて。こさ〜くかたるべ
し。共後大事をつたふべしさの給ひければ 御曹子は聞ヲ貸し。もさよりくらまそだ
ちの事ふれは。乳 ゆ調口天わうの花身。文珠の再議にてましますうへ。文字にくらき
ずましまさす。鞍時の奥にてふらはせたまひし。四十ニ 送のまきものを。こさ 〜
く行び診ふ大ェ御覧じて まさに はgさしふかきものふり神妙ぶりさおは
せありて さらはやるし中さんさて師弟の契約をかし論ふ 先りんしもの法 かすみ
のほう こたかれほうきりのほう 雲井にさびまるさりのほうふざを。御つたへあり。是
御普子島わたり 十三
十四
よりおくは無益ふりさて 御堂敷をた、せ診びにけり 御普子はたゞ一人。ひろ庭に
おはしまし さやせんかくやあらましさ。た、すみたまへは 大王は るしやきさいふも
のをつッびにして。くわんきょは。いつくにあるぞみてまみれさありしかば。みしやき
たち出でみて もミの虜にありけるを よく〜みてそかへりける
大王にかくさ中しければ 大王きこしめし。さてはふしぎのものかふ。さらは出でて
さかもりして、行をふらさせ聞んさて、今度は姿をひきかへて出ではやさの診ひて
あほうらせっをキ人はかり引きぐして出でさせ診ふ。大王の出でたちには年の幹
四十はかりの男にいでたち診び。烏帽子装求を引きつくろひ。ニでう重のた、みの
ャはさにもすさぶほり御普子をもんでの方へ呼びょせふほらせ診へは ま 見し姿
はかはりけり。獅さかづきは下め診ふ。くわんきょは質をふらせさの給へは。たいさう
ヵを抜きいだして くわいはいらくさいふ薬をふかせ診へはおもしろいぞや。くわん
きょ。くわいはい楽さいふがくは。さかづきをめ、つらすさ ニ ふがくふり。さらはさかづ
きめくらせざて 〜もんきゃくふりささすほさに酒もふかはさみえしかば。大王尾さ
りふはし にしきののうれんかきあげて あさひ天女はきくかさよ *魔園のくわん
きよが。質をふらすがおもしろきに。出でてきけやミの診へは。モへ女はきこしめして。
出づまrき物をは選へざも。父の御にてありけれは。出ではやさおぼしめし。出でた
ち診ふ御装求 をげまき染の社のやうふるに 虐巻染きくがさねむらがさね このは
がさね。へ言がさね。唐綾織り一かさね。十ニひさへを引き重ね。女房たち十ニん
ひきつれ。七重の房風。やへの凡派。丸重の慢の内より出でさせ除く 。御ありさまを
物によく〜たさふれは、十五夜の月の。山の端をほの〜いでし御すがた。ませ
のうちのハ重結期。た、5ふれんいの梅の 花かさうたがはれ。いでさせ冷ひて。父大エ
のめてのわきにふほらせたまふ 御 姿を見たてまつれは、三十ニ 相。へ十すいかうのか
たちをもたせ給ひたる。姫君にてこそおはしけれ。御裁ョ子は御 らん〜て。たさひい
ちはすつるさも。一夜ふりさもふれてこそ。この世の選出さもふるべけれさ。2もそら
御曹子島わたり - 十五
- 十六
にあこがれて。楽はさま〜おほけれざも 労は女をこふるがく。女は男をこふる蝶。
シさいふがくをふかせ給へは。天女はこれをき、さがめ。くわんきょがみつか
らを心にかける やさしさよさおぼしめす。大エ御 せけるやうは あの奨は 去年ニ月
に殊にはふれ。2ふぐさむかたもふし。行をふらしてきかせよさ仰せあり。酒もすぐ
れは 大王御生敷をたち診へぼ 天女も共にたち給ふ 御曹子もしたひっかせ給ひ。
一目 ニ目さ恐へさも目かす積りければ 天女も岩本ふらねばふびかせたまひ 湾か
らす契りをこめ。2うちさけ給ふ時。御書ョ子モへ女にの給ひけるは。われェ原國ょり
望みありてまおりたり。叶へ冷はぶめはかりかたり中さんさ御 せければ。天女はき
こしめし。何事ぶりさもか かへ中さん。 はやさく〜さありければ。比 内表に。大目
の兵法のましますよしうけ診はる。一目みせ診へさの診へは。それは足よりうしさ
らの方より セ里楽に 遠を築き注達を張り。万の食にこめおき、金の箱にをさめっ
〜。たどisの フねの、とさ からはす。、こささらし姿のまねるず。中ー〜 からざる虚へふり。そのすず
ばかりはおもひもよらぬぎさぞ仰せける。義経きこしめし。こ、にたミへ の候ぞや。父
の思の高きこさ須禰山よりもふほ高し、 の恩のふかきずは 大海よりも尚ふかし
さはャせざも。おやは一世のむすびふり。ふしぎふりさよ。夫婦はニ世のちきりそか
し。一夜の花をふらべしも。百し やうのちきりにて待るふり 御身さ棄さはこさ更に
冷波高里をへだてたれざも。詠に多少のちぎりふかきこさぶり。何 さぞ築をめぐら
して。かの送物を。一目みせてたべさぞ御 せける。天安は比 ょしきこしめし。おもふ
中の事ふれは 父の勘常は撃るさもみせはやさおはしめし不%ぶる身ぶがらも
りがたふを持ち路ひ。七望ト出の奥におしいらせ給ひ。七重のちめをひき挑ひ。左の
エ減をみ診へはりんトニふがれあり。足にりやうさいふ字をかきて。こそうのてんを
O /
うち診へはいしのざぞうはひらけにけり。金の箱のふたを聞き。ふしやうの寺にさり

かき
うつし





我屋にかへり総へは 御曹子斜 からすにおぼしめし。ニ 目 三


き メ〜
兵法ふれは。あさはちらかみさぞぶりにける。天女見診ひ いかにや。御身き、
御曹子島わたり -
エーセ
)。
ー、
十へ
給へ。比基物の自然 にふるうへは。定めてるしあるべし。大望のいできぬそのさき
にはゃ〜かり診 さを科せける 義経きしめし 夫事出来御身の命のがれ
すば われもさに御身のごさくふるべし。さらすは落魔園へいらせ診へ。御さも中さん
をありければ
モへ女足を聞き給ひ。監 %園へまみる事。3め〜ふらざる事にてあり。ふごりをし
みの柳がたりに 比兵法の威徳をかたりきがすべし 柳みを返し*さんに さだめて
討寺むかふべし共時るんさんさいふ法を行びうしろへふげさせ診ふべし。海のおも
てに。ちほト出いできあひへだくるべし。山をたづねんそのひまに。にげのびさせたまふべ
し第三の巻物にらむふう びらんふうさいふ法を 行び診ふものふらは 日本の地
に程ふくつかせ給ふべく。みづからがこさをおぼしめし診はど。大目のニ の港に。ぬ
れての法さ中すを行び診 ひて けんさんに氷をいれ。あふむミいふも〜を かきてみ 除
はど その氷に金うかび中すべし。共時父の子にか、り。最後ぞさおぼしりし御経ょ
■』
みて 『ひたまへ。大ぎいできぬそのさきに。Jここく
ノく
〜お、へり沿へ\ 天女ばうちに入
りおふ。シすはるのびて 葉み出 \させおび。かんふう川へ御舟をのり出でさせ
たまへは、 にもたかはす。内裏には火のあめふり いかづちふり くらやみにこそふりに
けれ 大王大きにおざろき。ついちに腰をかけ診び。つく〜物をあんじ。かのくわ
んきょが「兵法を望みてこれまでわたりしを。やるさすしてありつるが。天安がありさ
ころを教へさらせけるぞさおもへは たちまちちらかみの巻物。ニニ挙智まへに突き
降る あんにも達はされはおつかけよさありしかは。あはうらせつの混ざも キんはか
り出であびて。我さきにさいをきっ てんくわんのほうにふすの姿をはめて うきぐっ
さいふ馬ふざにうち乗りてそおつかける 御普子あさをきっさ見 葉にも達はす 天
地をひびかしおつかける。鏡に御舟まちかくみえしかは 天女の業へ論ひしみん
さんの法を行びうしろへふげさせ診へは、キ々たりし海の面に湖の山セ。までこそ
いできたれ この山をたっぬるそのひまに望かせの法を行びつ、さきへふげ診へは 徳


ある









つかう
うか

。 ら



さふし

百初




ふ給


ふの


かこ
事らせし代 〜
よろこぶ
さて

セぎり
らん さかさ
ふて




あんじ







ころ








せ せ の


す 下のち
か州











はり
いたま

も り もの
くさ


て まふ
取ら



義論
兵に




ひの


つほ
へ。法経る つた
さき
さかや
あり
ざ さ方便

む御代

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まため

兵に


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そのため
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すめう法れん 源





江ぬる

和装







あ。


食つを
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経 や地のりきう

ささて



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こて

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天女


く おき









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ふれ


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し せ女王しりらくん
へたふひ
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へは。天女れがみにたらそひての診ふやう。御身は何をもふくわたらせ除ふ湖かふ
みづか らは大 エの手にか、り 空しくふり候へざも御身もるのま ふれは。いのちはつ
おもをしからす
ニせのちきりはらせrsみだをおしおふかさみえさせ診ひければ 御*
かつはさおきさせ診ひ いかにやさいはんさしおへぎも漫にてあり。あはれさおほし
めし 涙をふがしおひ。あまりのふしぎさに。天女いさまごひありし時 の診ひける
ささくけんさんに水を人れ大目の法の一の姿にぬれての法を行びて あふむのニ
い ● い -
o

- ● 3
字をかきてみ論へは 約求にたがはす金一満うかびたり。さてはうたがひふしさてぶ
*Aが い ) タ い_o )
けり。者よりいまに いたるまでキ 婦の中ほざ切ふる 平はよもあら〜 かくて兵法 5
O
る 目本園をおもひのま、にぶたがへて 浮

御資子島わたり -

ニ 十一
菓和育
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●●●●●|づ 三宅 ●●●●●|
**龍エリ - |。 リ 愛。 *- 王ー

外|。 隣物物司下統
リ| 2す。 っ*マー づ
子語庸學史闘 *に李鱗劉語話記亭記| -

孝xa呉孫文陰三。
日 。|リ
二立。
曰。
一ー青→

本 リー

経記子子範|

師 講 -豊

隣|伊部手生増今
リ三圭
部髄取。翌世|劉
時 リ客 リ 鱗|藤山を習ョ泉

渓一輔三郎郎
株先先先先
| 経盤盤
店書堂 之誠
**
*ヘッ
-/
虐 % キ 歌
-

ミ 犬
Q

には、 いい、 ノrいこ 。む
毒永ニ年の秋の頃。鎌倉のひやう%のすけ頼朝はヘか園のさぶらひたちを 狩
念へめしのぼせ。ちうもんに出でさせ冷ひて。さぶらひたちに。むかってだほせける
は いかにがたかた聞き診へ 押千家。頼朝が成勢におそれてこそ都をはおちて候に

高 名 顔
本音の左馬の頭表神。十郎線んへ行家らがかうみやうがほに。闘ョにゃぶらん。し奇
上 法 皇
おじーやうにや参らん
i}
ジ ほうわうにやふらんさ。天下をほしいま、にふるま
仁いぶ、 お
ぶこさこそ。き
ふ メ- し、 7ー ご
っくわいふれ キ家たいちのさきに 義神をたいちじん さたけのくわん下ゃもそのょ
しを中し。奥州の秀衡も 九郎冠者を義経をのぼせんさ中すふり この十月の頃ふ
るべし。せいをのこさでつれたまへ。ちたくじよさぞおほせける さぶらひたちはうけ玉 は
りかしこまるさ中して 狩 國々へぞくだられけるをりふし共頃 鎌倉殿に からいさ
のまへ と中 して 御所がたの女房あり。 これは 信濃の國の本音 殿のさぶらびに。手
メノー
シ 一
*
*シ


光 盛
つもり
太り






琵琶郎


あまりに

)/ A / AO *
ー こ ロ む 。モーミ

Y
の上手ふり。琴もすぐれてあ
\
れはさて 十への年。鎌倉へめしのぼせ。くらげんのざしきをあつけらる、が。からいさ

は比よしをうけ診はり。ふさけふのこさざもや。本音殿の御滅亡は。記 一門の減亡
ふり。いがにもして比こさを。本音殿へきかせ奉らんごて。ひさっ所へ忍び入り。ふみ
こま〜さかき。下人の男にもたせて都へミてこそ上せられけれ。下人鎌倉を出で
、十ニ目さ中すには都にっきて 父の寺療がさうしゃにてかのふみを本道殿へ奉
る。義仲ひらきて御 らん〜て。これはいかふる。風のたよりさおぼしめしよみ給ふに。
鎌倉中にては。本音殿御たいトの御評談。奥。雨國さ闘 ま 勢ジ。ひさつにふり。
十月の中頃に。都のほりさ中すふり。比たびのよろこびには。父の手塚に。越後信
濃をくだされょ。これにてからいさが。いかやうにも。頼朝の御命を。一わきさしあて
がひ奉らん。本音殿の御重代に。ちやくひさ中すわきざしをそへて、診はれさこそか
) 、 0 『ー い ○ い *)、 * い
いたりけり。我神御 らんドーて。かのめ からすにおぼしめ、し。御 返事をあてはしける。 タダー
そも〜かいさかさ をは 山ほきに はしめす 並度のょろ には シ
信濃をさらするふり からいさそれにて。頼朝がいのちをさるふらは 闘来へか園を
父の寺塚にさらせあめがしたの。副将軍さふさうするふり。からいさをは 義 付が
御をにふすべし。もし又露の命をうしふは。父の恩にほうせょかし、比評人にま
本音にったはる 重代のちやくひさ中す脇差をさしそへくだ
らすふさ書きさぶめ。
されける。下人はこれを診はりて鎌倉へこそくだりけれ
からいさ御ふみ見まみらせるの かすに乗びてかのらきしを地身を。
さしもつて。頼朝の離職のたびごさに。狙 ひけるこそおそろしけれ さすがに頼朝
は 果報いみじき大将軍にてまし〜ければ。さかく適れ診ふこそあでたけれ


をりふしその頃 大御所さま 御産さまの くすりの風予の候に かのからいさも 卸
と/ ータノ

さもャしてまみられける。共目のふろの奉行には。土屋の三郎もさすけふり。もと
き いい -
Oこ
け。からいさの前がこそでのちたより かのわきざしをみっけつ。比きぬのぬしはた
唐%草総 三

れ入ぞさたづねける。さもの 安房うけ診はり。からいをさまの御 こそでふりを中す も
ざすけ おほきにおざろき。あのからいさ、中すは。きそざの、科に手塚の太郎が奨ふ
り。いかさまこれは。わがきみさまの御 命をねらひ春る女ぶり。君に比 事をちらピ率
らんさて。御 ちよをさしてそまおりける。頼朝は御らん〜て。ふにさてもさすけは ふ
ろの奉行は中さぬそ もさすけうけ論り。主屋がふろの奉行に たからをみつけて候
ぞ。御らんせよさ奉る 頼朝御 らんrて。さてもふしぎの事ざもかぶ。これは。本音に
得はる重代に。ちおくびき中すわきざしふり。ふにさてもさ 助は みつけたるぞさの
たまへは 御るよがたの女房。からいさのまへが こそでのおたより みつけ中して候 そ
もからいささ中すは 本道敷のみうらみる 寺薬の太郎がふさしの光盛が操ふり
いかさまこれは わが君様の御 いのちを ねらひ奉っるふり。御身ちかくょせられ。め
っ。御 さ サ〜きみの御不愛ぶりさそ中しける。類刺きしめし大
-o
>メ

-
きに鞍高き。からいさめせさぞれはせける。 、うけたまはるさ中して御前へりしいたす 御
〜 、
まへにかしこまる。頼朝御 らんド〜て。何 2て 洪は 本音が重代に ちやくひさ*す脇
差をは さしたるらんさ闘はせ論へは これは本音に社へ中 し、さき。かたみにみょさ
て 論はりて候さ中しける頼朝きこしめし 姿の形見に重代はにあはぬふり 先き
づかひにおぼしめすま、世のちづまるまで。おがをか殿へあづけ奉れ。ま昼さぞおほ
せける。エ屋うけたまはり。 からいさをひきくしておが 岡にあっけ奉る。共後ま残
はからいさのまへがつぼれにて。本逸ョ殿よりの御ふみをみつけいだし。頼朝へ奉。る
を共衛のすけ殿御らんrて 天の興ふる資ふりさて。へ幡の資殿に。ふかくこめおか
る。もさすけは。さにかくに。ちるごじんふりさて。武蔵の國池の庄。一 高資の所を
土屋にさてこそくだされけれ 共後。からいさめ さそれほせける。エ屋うけ齢はり。
おが岡 まるり このよし*しよぐる おが調にはきしめしそも〜瀬朝は
日本のぬしさふるべきものが。濃儀法度をちらで、目本のぬしにふりがたし。いかに
もさすけ物をきけ 挑は悪 んを助けんため、浄土をたてさせ除ふ。その如くにこの
唐%資キ欲 五
*にても 悪人を助けんがために 出家は徳令をたっるかりださひむかって号を引
き おやにむかつてたちをぬき。牛馬のくびをきりたりさも さんりん したる悪人に行
釘はあらじーさ恐ふふり さやうにさがを資むべくは 在家にあづけておかすして みづ
からにあっg きさがをせむきてかせさは もさすけがぶさざきか。頼朝のぶさぶ
きか。中すに及はす。殊にみづから出家さ中し、安さいひ 頼朝は もとめてはちをか、
するか。舌を撃はんさ御腹たつちから及はずもさすけは 御 ちょさまへまみり。比ょし
をそャしける 頼朝きこしめし その儀ふらはおが岡殿の。御 はらのふほるまで あ
づけれき奉れさて。かされてちさいはましまさす。共後 おが岡ざのには さにかくに
からいさは大じ のものにて候へば。鎌倉 中におきてはあしかりふん。いそいで信濃
へくだれざて。ちやうにちのものをそへらる、を。ちのびて 信濃の國へぞおくられける
武蔵の国。六所さ甲すさころにて。枢穏平ニ景時は。上野の園・沼 母の庄にて
『ョの日をふんで いま鎌倉へのぼるさて からいさくもきあふ、 そ本送ふけれ。シ
し と y →
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みるよりもそれかるはから*かわがきみの御いのちを ね。
れ〜たぞき下知すれば ちゃうにちのものもにし* はっきちる。そのさき*時
はがらいさををしこめて 鎌倉 のほりけるこそほいふけれ札%はわが家にもから
す からいさを すぐに御所へひかせて参り。かうづけみやげ奉らんさてまみらせける
頼朝は御らんrて これは何たる主産にもましたるさて 大きに叱び捨びていか
さまこれは。からいさが ひさりのむほんにてはよもあらー。録念せ にては、大 %か
名の。人数あるべきぞ。おが騎にて。セ十五度のさい「やうして ささき のふ
ざもにぞおほせける。お園殿には。比よしをきこしめし。混 穏さるふんざて。鎌倉へ
御こしがたつ。頼朝このよしきこしめし まづ〜こふたへひけやさて 御 うらの 矛
の平へそ入れられける。からいさが ふのわるさ。君の御果報中すに及はす。共後 から
いさは、信濃の国に。六十にあまる孝 さ。十ニにふるひめをもたれけるが、からい
を十へ歳のさし。鎌倉へのぼりしが。こさしは十ニにふるさにほえたり。名をは将
溶%資キ 総 セ
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番 の姫さ中しけり。からいさの。ろうしやのよし。信濃の國へ。風のたよりに聞えけ
*
れは。そもこれは何事てさて、天に御 きせに飼して。泣海 こがれてふきにける。高毒
涙をおさへて中しける日。我身鳥 からは『飛びもこし。珠の行へをきかまぼしうこそ
尼 公 -
さ ミ\ ト ご
*
候へ。にこうきこしめし。みづからがふげきも、法には歩多るま 〜。今より後にあふこさ え化 7
も。ありもやせんさかげかれける。まんーもも。ひさまざころへ騎り。きぬひきかつぎて
**れ*ガに の の更新をあされいかに さ しss
たまはれ。わが母のからいさは。鎌倉に矛の率にましますさうけ診はり候ぞ わが身
いかやうにも。鎌倉へたづねこ し 御 もくべをたづねきかまはしく候へ。更科をひさへ
、にたのむ。つれて鎌倉へのほりてくれよさ中されける。更科うけ給はり をさこさもお
もはす。おやをは何さか尋ね論ふべき。まん〜9さまさぞ中しける。まんじーおきこしめ
し。
これはいはれぬ中しごさ みづから鎌倉へのぼり。 からいさをおやふるさ。 たづねて
まみらはこそ。へもふしんをたて候はめ。鎌倉殿かそれふくは。秩父殿かを現 殿へ。
五年もニ年も 春公を中し。鎌倉にあるふらは。いかでか の御っくへを。聞きい
ださざるべきぞ。更科いかにさの誇 ひける。更科うけ論はり。をさあひの2にさへ。お
やの御恩をおぼしめす。たさひいやしきものふりをも。おそうの御恩をわすれ中さん
や 野の末山のおくまでも。みづから御さも中すべくさぞ中しける まんじもきこし
めし ふのめふらすにおぼしめし。さらは こよびに 恐ひたち。旅の装求せんさて 、ま
ん〜ちの その夜のちやうぞくには 凱には 練のあはせをめし お をたづみるかざポ
ふれは めでたき事をきくぞめの御こそで ちげむらさきの織物に。十ニひさへをひき
かさね。やふき色の椅をきて。市ー 安笠めされける。めのさが共夜の装求には。そめつ
けに。みのきぬのそめ4油。七つひさへをひきかさね。あさの椅をきるま、に。ちけもん
のつ、みには。よろづの物をそのばせて。めのさがこれをいたゞいで。ふる型を出でられ
ける。まんーらの姫も更料も。あささきるらぬ旅ふれは。 出路のするに行きまさひ あ
きれはて、そたくれける。まんじもおほせけるやうは いかに更科うけたまはれ。鎌倉は
唐%草欲 近
*
*
*事

まの方さ承はる。月日は求の空 より出で、。5ふ目は酒に入り診 ふ。月目をこ、ろ
にあて、Qけ。更科さのたまひて。月をぶるべに5くほざに。既に共夜もあけ、れば、手
逐のささにては。まんじものひめ。うせさば冷ふさて 資職群集おふじーければ にこう
比よしきこしめし。いか様これは。鎌倉のかたへ出でたるらん。いそいでそれをさゞめ
よミて。かちやはだしにて出でられける。信濃の國。雨の宮さいふ所にて。やがてお
つつき給ひける。
にこう高資におきつき。いかに聞くかや まんじー%の疑。からいさは。はや 死にたる
ものを恐ひしに。洪までみづからをすて。鍋のロへたづね行き鎌倉 殿へきこしめさ
は にくきからいさが寺*必死罪におうはれ泰らん おもひさまれさみき
診へは。まんじも承はり。みづから鎌倉へまみりて。からいさをおやさ中して。たづれ
てまみらはこそ人も不審におもはんづれ。鎌倉殿か 和翌 殿か秩父殿へ。ニ年もニ
年も御 奉行を中すこからは。いかでか の御 gくへ。たづねいださで、候 べささ恐びた
ー 『j } シー
** 〜
ちてさぶらふぞや。にこう園しめし。せ共嶺ふらは、鎌倉のちかくに藤澤のさう しゃ
うさ*してもきや おし の たて診ふ御キありまるえのあれは みっからは
藤澤のさうしやうに隠れみて。御身たちは鎌倉へこすべきかりさぞおほせける。まん
ドー3きこしめし。ひさ目をそのぶたびふれは。おほでいづれては叶ふまじ。共儀ふら
は。いかふる淵瀬へも身をふげて。うき世のひまをあけんさぶき診へは。にこうきこし
小し。人の子の。おやを遂ふこさ。まれふるみちざき、つるに。さても洪は。おや考行
のものか*共後もらは ちからぶしたつれてもみょ 愛科をひさ にたのむかりょ
きに供してくれよかし。更科さぞおほせける。めのさは承はり。御依中していづる
ふり。郵の本山の奥。火の中永の底までも。共にいり。さもに沈み中すべし。御 2
やすくおぼしめせ。にこうさまさぞ中、しける。にこうはきこしめし。共銭 からは。録
念へくだるまで。現ひさりつけんさて。五郎丸をそつけ論ふ。さらはさいひてたち別
れ。そふたこふたへ もくそでの。はらふ涙のひまぞふき。まんーらのひめは。あめのみや
*
湾糸㎞ 十一
・ キニ
をさち出で、通る所はざこ〜ぞ。記すのちぎりは。ふかしの里こそめてたけれ。浅
間の線にたつけぶり身にはあまれるおもひにや いま入る山をうち過ぎて 上野の國
にかくれふき。さきはのちのくをもうちこえて。一の御宮をふしをがみ。ニのたまは
らに出でしかば。おやの名のみか。ち、ぶ山。するまつ山をうち過きて。かすみのせきを
もわけこして x間のこぼりやせの里。いくらの里をか越しつらん くもらぬかげは
ほしのやの。さがみ河原をもうちすぎて。鎌倉 山につき診 ふ 鶴が岡に参り。ふむや
へまん大音陸。よろづの智がみにこえさせたまひ。おや★行の智がみさ。うけたまは
りて候へば。わが母のからいさの露のいのちのうちにめぐりあはせてたびたまへさ 町
-
勝をくだいていのられける
せ共夜はこもりみて。明けぬれは ふみこま〜さか、れける。みづから何ごさかう鎌倉
まで参りて候。さにかくに うはさまの 獅命をよく〜をしぶせたまふべし。命をま
たう持つかめは。刃うらいにあふさかや。ある歌に
いのちあらはいくよのあきの月や見んきえてはいかに露 のたま のを
を聞く時は。た いのちがせんにて候ぞや。御命まし〜てこそ、からいさにもみづ
からにもまたはあはせ 鈴ふべけれさ。かさをめて。鎌倉 由より。寺 環の里のうはさ
まへ。まんじーやひめさかきて。五郎れをは鶴が岡へつき。これまでふり。さらはとて。それ
より子 環の里へ 送さる。そのくちまんじーもひめは。御を よさまへまみり御奉行をのぞ
まれける。御産さまには聞 忍。園はいづくのものふるぞ、おやをはたれさ中すやらん。
まん〜 5うけ給はり。武、総の。園ろくちょべつたうの者にて候。おやを名のり中
すまr 御奉行中すぶらはたっぬるものが。おやにて候はんさそ中されける。智産
比よしきこしめし。おやを名のり中さねば。御気づかひにおぼしめす。まづまづ。待
従のつぼねにて。奉公中せさのたまひ 御 つぼれがたへあづけ総ふ まんじもは待従
のつぼれにて。よきに奉公つかまつり。人のへん下をわがにして。人のた、&所 へも
わがものさたち%けは。御つぼねがたにも。まん〜3はきやうのものかりさて。御ぶさ
唐%乾キ欲 十三
* ** シ 、*
- 十四
けをそかけ診ふ。せ 目のすぐるその問。まんじー3は。人の物いふたびごさに。わが母
のからいさ、。名にても 人の中すかさ。 きけさも〜 いはざりけり。ある夜のねざめ
に。まん〜%。めのさにかたられけるは。いかにや 更科うけたまはれ。今まで斗 目あ
まりすぐるうちに。からいさ、名にても人の中すかさきけざも〜中さぬは うき世
にもふきか。生きてうきょにあるふらは。人をは。よかれあしかれさたするふらひふり
名をだに中す人もふし。沿 これは。ち、たる人ふり。非ニ目たづねきて あはではづべ
きかぶしさょさ。ふしふつみてそふかれける。めのさは大きに腹をたて。信濃を御い
でのさきは。ニ年もニ年も。鎌倉中に。ましまさんさおほぜありしが。いまだせ目
もすきざるに。さやうに御派をふがさじ論はぶ。涙の色にて人にちられ。沿。死罪に
あびたまはん 共儀ふらは。みつからはこれにてうきめをみんよりも。あすは信濃へ騎
り中さん。御身はかりにふり除へ。まんじーもさまさぞ腹をたつ。まんじーも大きに警
き。めのさ 愛 科に いだきつき。 そのきからは今より 後は かげくま〜。はんじーはさま
-
* りり〜、 、 、( LL、} = 、、、、 --
『ま
れさふき診ふ。めのさもエもふきあかす。夜もすでにあけければ。まん「おひめは、御
るうさまの御うらへ出で、。あたりをふがめて御 らんする所に。いづくさもふく御 み
づしニんまかり いかにやふふまんrる。比くきもんのうら いらせ診ふふ御 はっき
ふるさぞャしける。まんじらきこしめし御はつき、は いかにささはせ診へは みっし
うけ診はり。御所様がたの御 女房。からいさの前さ中すは矛のギにっきこめられ
しに。これよりあふたへは。勇をんふによらす。智はつさぶりをそゃしける。まん「ゅ
きこしめし。からいさ、いはれて。雪ふらば。きえxるはかりにうれしくて、みっし
はよくをしへ路ふ。われは凌にも知らぬふりさ。ょろこぶてい にて。 御所へまおり。め
のさをちかづけて。からいささまの御gくへを た、今きいて候ぞ。よろこび給へさいひ
ふがら。またかきくざき泣きたまふ。めのさもよろこびの涙をそぶかしける
頃はニ月せ 目に鎌倉 山の社親さて。をりふし御所には人 もふし。まんじー&は。こ
よひ殊の御っくへを。たづねて見んさて 御所のうちをはしのび掛で。ぐきもんを
唐%草欲 -
十五
『 シシ

*
*
- シ
十六タ
*

し へ の神はみん**しシ
めにあいたるふり。まん下%はうれしけれざも。よそのみるめもあるらん。 んのさがめ
ぬ。 さいぬある やさはかりうたがはれ。めのさをは。御門のわきにた、せて わが身は
うち たっれ入り。かぶたこふたをたづねけり。あまふきおろすお風の。岩がねさわき
あたりをは 入やあるかさうたがはれ。心をまづめてあたりをみる。せ目かふかの雲は
れて 月すこしみえ診ふ、おの一むらある中に。たづねいりてみてあれば。石のギこ
そみえにけれ。まん「9うれしさに。いそきたちより。率の扉に手をかけて。内のて
いを聞きけるに。からいさは、人まさを聞きつけて、そも〜かさにおさっる は た
れふるらん。鍵花のものか。又はからいさが うっ寺にはしむく人か。御使ひにてま
しまさは。 うきせのひまをあけたしさかきくざきてそふきにける
まん「おは承はり いき、あはれはまさりけり。年のすきより手を入れで。母の手をさ
り。これは妥の寺にてましますか。わが身はまんじもにてさふらふぞや。ふづかしさ
り 、、日し りん → 7 ** 〜 〜、 、こ。
『1|■
よさふきにける。涙はふちさふる。からいさ聞きて。まんーらは信濃にこそだきつる
が。今年は十ニにふるさ覚えたり。漫かうつ、か幻か。おめふらはさく醒ょ。さめ
ての後はうらりしゃさかきくさきふかれげるまんじもおはせのおく信濃の
國にさふらふが。御ろうしやのよし。風のたよりに承はり。御 命に代らんさ。これま
で参りて候ぞ。からいさき しめし せ共 時まんじるが 手をさり。うれしふきにそ泣
き診ふ。御涙をおさへ。うはさまの御 命はいまだめてたうましますか。ふづか しさょ
さおほせける まんトgうけ給はり 何事もましまさす。御 gやすかれさ中しければ
からいさ聞きて。洪はかり参りたるか。まん〜ちうけ論はり。更科をつれてまみりけ
る。からいさきこしめし。 いづくにちのはせ置きけるぞや。まんじーも中しけるやうは
よそのみるめのいぶせさに。御門の脇にた、せておき中し候さて。やがてつれてそ参
られける。からいさ御 らん〜て。更科めづらしや。からいさがありさまを。不闘さ恐
ふべし。まんrgはおや子の契ふれは。たづねてのぼるもこxらりふり。洪はめのさ、
唐*草歌 +セ
*}},
キハ
いひふがら。他人にて候ものが。これまで 上るはふしぎふり。音より 世にあるちう
をはたづぬれざも。世におちぶれたるちうのあさたづぬるものは。上代にも聞き及ば
す。末代にもあらrさ互にふがす涙の色。ふる雨のこさくぶり。共後からいさ。涙
をおさへてだほせけるは、御身も人も。いきてうき世の封面して。うきせのまうちう
はれてあり。更科をひきへにたのみ中すぞ。つれて信濃へ。かへり中せさおほせける。ま
ん〜おうけ診はり。信濃の國を出でしより比かた。御 いのちに代らんさ恐ひきり。
まおりて候。はつたさ。信濃へ騎るまじーさふきければ。からいさきこしめし。その義
ふらは。たび〜まみるふよ。人に知られて候は。君よりもからいさが子ふりさて。
我よりさきに。死罪流罪に行はれ泰らん。よく〜ちのべさふかれける。まんじ
も承はり 園をもふのり候はねはそんする人も候まrさ。渓を流しかたる。夜すで
にあけければ。いさま中してさらはさて。御所のうちへ騎りつ、 *執を町へいだし。
ちろがへて。めのさがちのぶ時もあり。みづからがちのぶさきもあり。沈の月がその問。

-
珠を参ふあはれさよ。攻の年の正月ニ目に。鎌倉殿の常に御所シをふさ。
の、間の御座敷に。小お 六本 漫のへりにねをさし。はえいでたるこそふしきふれ
頼朝大にさわがせ診ひ。かやうふる草本は。主にこそ根のさすに愛のへりに根を。
し。生ひいでたるこそ不審ふれ 録念 中のわづらひか。又は頼朝が身のうへッ シ
七をめせさの診ひて、共頃鎌倉中に隣れふき。 日部の寸もちを中す。博主をめ
されてさはせ給ひける。いかにや 中もちうけ診はれ 常に新念するま、の間のさしき
に今夜のおに。小おが六本生ひいでたり 鎌倉中のわづらひか 頼朝が身の上か
天下のみだれよ へさぞおほせける。博主承はり そも〜装装の。花のいのちをのぶ
るミあまさは中せざもせいわうほうが国の雑。ニキ年に一 ざ沈さき。みのふ
るさャせざもみる メへも候はす。ちんやさいかいへキ世の年をふるこさも。ちくさの
へ キ年をふるこさも聞くに。一キ年のトっみょやうも、相生 のおにちくこさは
ふし。そも〜君がキ代をかさねて。六キ歳。鎌倉 山に年をょせ。さかへさせ診ふ
唐*草欲 、十丸
}},
ニ十
べき。かほざめでたき御事に。相生のおがえを鶴が岡の玉垣の御内に達家をうっ
しかへ 十ニ人のたをやめをうつして今様をうたはせたまは 神徳をふかく差も
めでたうましまさんさ。よaひたるこそめでたけ
頼朝ふのめにおぼしめし。六本の4 おを。鶴が岡のたま垣のうちへうつし。十ニ
人のたをやめをそろ らる。まっニはんには 寺こしの長者が 奨。せんrものま
ニ番には。遠江の國。 やが撮のちぶう。ニ番には。きせつのかめづる。四はんば。相
薬のくに。山下の長者が奨。さらごせん。五番は。武蔵の國x間 川の ほたんさ
いへる。自 相 す。これをはじめて十一んへふり。鎌倉中。ひろしさ中将さも。ひさ ニ
にこををかき。色々たづねらる。共後まんドー 3の姫のめのをは。まんじー もを近づ
けて。御身はみめよく。今様は上手にてましませば。比度出で、。今様をうたはせ
診へ。まんじー もさまさぞ中しける。まんトーもきこしめし。今たびの今様は。よのつね
の今やうにかはりて。めでたさこさをはみづからふにさ 計らふべき。 はもひもよらゃ で
シ園鶴
ー"
おほせける。更科大きに腹をたて、かやうふる時。今 うをう はお ひそ、智
よろこびもましまさめさて。御 つぼれさまへ参り。まんじー%こそ。今様の上寺にて
候へさ中し上ぐる 御つぼれよりも 御産さま。頼朝さまへ智ひろうあり。頼朝大き
によろこび給ひ。まんじゅ一めみんさて。御前にめされ。御らんrて 大きにょろこ
ひ。御豪さまより。十ニひさへの御装求をそくだされける。もさよりすがたすぐれた
り。看をふらぶる女はふし。項は正月十五目。御前に山をたて。大宮のおんでに
は頼朝の御ざしき、ヘか國の大名小名の御座敷。かすヘ百ハさぞきこえける、さ
て又めてには。大御所さまざ御きさまの。御ざしきをはじめさして。八か國の大
名楽の。うへがたちやうらうしもの。御ざしきかすをちらす。鎌倉ャの貴殿上下が
まみりて見物中しけるほざに。鶴が岡に。駒をたつべきかたもふし。十ニ人のやを、
さめ。七十五人の官人。神楽を奏して奉り。手ごしの長者が奨。せん下ちの前
さきこえける。資職群集のこさのはに。かいだうくだりをつぶけたり。あふさか山のょ
-
虐%草鉄 ニ十一
*
*
-
ニ 十三
るの月。くもらぬ形をやふがむらん、勢多のから橋のちの望。かすみにくもるか、み
*出。不破のせきやのいたびさし。かりねの等はやがてさめがいのしおく むしのいせ
いやをはりの園。みかはふる ニ河 にかけしやつはしの くもてに物やおもふらん ま
るもちらぬも達江 の。はまふの橋のいるしほに。さ、ねざ上るあま4舟。こがれて物
や選ふらん。まるみつきもみひきまの宿。さよの中山せきをすき。うつの山達のった
のみち。手ごしをすぎて行くほざに。月をきよみがせきのさを。おしあけがたの空み
れば。富士の煙やふびくらん。競多にもみやこ人こそめでたや。御代にはいづの國 う
らちまが玉てはこ。あけてくやしきはこね山。かまくら山をきてみれは。鶴が岡さや
中すらん。つるは千年めいてう。おはキさせのめいぼく めでたしさうたふたり。ニ番
はきせつのかめっる ちばりはきをうたうたり。いせのはまをきかにはのあし。かまく
らやむさしのう。草の名おほしさ中せざも。ちぼりはぎにちくものは候は下さ。うた
うたり。ニ番は5やがむすめのドー う。大平楽を ふむ。四 番ば へ脚河、のぼたん。す。
*}
〜しり y *、*〜ー ( 7ィ () りこ r & 〜しい〜 』〜はキーレーッ 〜 『 * 「 、 、

りりりをうたうたり ェはんのくちはまんrもふり みだいさまより御撃*診は。
しは十ニの基ふれは 十ニびさへを着しつ。社のまそでを込し。楽屋のうちょり
出でけるを。物によく〜たさふれは。注本にうぐひすのはぶき出でたる風情も。
足にはいかで勝るべき はたさあげて歌うたり。録念はハっ七がうさうけ診はる。ま
はまづさく棒がやつ 扇の谷にすむ人の心はいさゞしかるらん。あきは露おくさ、め
がたに。いつみふるかや雪のした 高年かはらぬかめがへの谷 っるのからこるうちか
はしgひのはまにたつふみは。いくまま 活のちまつゞいたりえのままのふくでんは
ふくじーむがひむりやうのほう(%をいだき 参られたり きみが代はさ、れいしのいは
ほさふりてこけのむすまで たかさごやあひ生のまつ高歳際に智いのちをのふさうほ
うさくの丸せんざい。うつくらのヘ高歳。ちやうみやうこ下の一 キざい 透 ェ の園
の桃ニキ年に一度はふさきみのふるさ中 さも 相生のおにふくこささふらふま
じー。そも 〜 君は キ代をかされて六キ歳さかえさせ診ふべき。かほざめでたき御 こ 「こ
清%護キ 欲 ニ十三



*
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いさめ
まて

はう


まさ
まや
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で 頼でたくでしられせ朝

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ほ引い
たお
やう
計ける



べや
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を さ

基や り貴
さしける
頼朝












のしき



ち 認




けやういのる きこ
つさえ




ちほ


すだれ
めみす




て に

きた突か

開の


あは







。 朝 びす
大りさきりま宮 かさね
頼ニ







きぬ


〜 り
ひ たたきん し
しあし


ふさ

うで








まん
まし 頼まや

いょ




ふり


いる


ふみ



しほ朝 出




う さて

ふげ











めでたき
てがる


でらん
げを
も や&
ちろ
しさ

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ほらい
まきくろぶし
まがら


ふ。


じ ちう 御
も朝りまニくろ
しを


まかづき

ニの

ざへ


たざ

頼ひか


けれ
ら - 相ろこび




む裕

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せ共日もかたぶけば。みふ〜鎌倉へぞかへらせたまふ。さて次の日。頼朝は。まんー
@を御前にめし%だして さて洪は。今やうの上寺かふ めでたうこそはうたうたれ
はいづくのものふるぞや。おやをはたれを 中すらん。おやをふのれ。御ひき掛物 論
はるべきをそおほせける。まんじーやうけたまはり。ふのり中すまじーさおもへざも。比たび
かのり中さすは。かふはじーさや恐ひけん。選ひきりてそ名のりける。みづからがれやは。
御所様の御うらの。左の牢につきこめ診ふ。からいをにて候ふり。されは四つ子にて
すてられさふらふが。ー去年の春の頃。発がろうしやのよしを。信濃のくに、て承は
り 今はあるにもあられすして。発の命にかはらんをおもひ。これまでまみりて候ぞや。
こたびの今様の御引出物には。発がいのちに。みづからをさりかへてたび診へをそ中
しける。頼朝きこしめし 大きに御おざろかせ給ひ。ちはらく物をものたまはす。額
あつておほせけるは。からいさは。洪が妥にてありけるぞや。からいさを 防くる事は。
烏の頭がちろくふりて。こまに角のはちるさも たすくまじーさはだもへざも。比たびの
唐%資キ欲 三十五
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ニ十六
よろこびには。いづれの物かをしからん からいさが露の命 今までそんめいにてある
ふらは。いそぎめしいだし まんじ もにさらせよさそおほせける。エ屋 うけたまはるさ
中して。石の年を引きやぶらせ。ニさせにあまるろうしやせし からいさをめしいだ
し。御所さまの庭にめしぐして。まん下ちにこそわたされけれ。まん「ぶぶのめに
よろこびて。殊にひしさおきつき。うれしふきにふきければ。 もろさもに涙をふが
す。頼朝をはじめ奉り。大御所みだいいづれもましますさぶらひ達。人のたからに
は。子にましたる資ふし さてもまんじー%は。安さも恐はす。十ニニのものが。これま
でまみり 鶴の淵ふるおやをたすけたる。ふしぎふりさ みぶ感涙をふがしけり。共後
よりさもは。まんじもに引きで物をえさせんきて、信濃の園寺逐のささニまんぐわ
んの所をは まんじーQにさてそくたされける。御 をさまより。黄金キ雨ふしのおひわ
たニせんは。まんじーもがやざへぞれくられける。大御 ちよさまの御 ひきには。砂金五
百雨。みの、じーやうほんニキ匹くだされける これをは下めて 鎌倉中の諸大名 わ
・ ・ ・・、、 、、、しょに、。、 Ar ーロー ーt人、『とん
て 、 、、ミ 〜 。ー さ
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れ*〜さ引出もの。まんトもひめにたまはりける。頼朝おほぜけるやうは まんじー
*をは。録食にさ*めたくはおもへざも 母が2のおそろしきものふれば いそき 信濃

かれ て 獅いさまをそ診はりける。まんrsふのめによろこびて。からいさをひき
っれて、信濃へさてこそかへりけれ。のぼりには。ニ十ニ目にのぼりしが。かへりには
ェョにこそはくだられけれ。手塚の里におちついて うはのにこうをみ中すに は
「のるかにふきふして。いまをかぎりぎふき診ふ所へ。まんじもまみりて候。いかにや
*さんにこうさま われ〜はまんじー5にて候そ。これはからいさに おはしますさ
*しければ にこうは親子のものを御らんrて うれしみきに ふきや ふ。一族 一
家のものまでも。ょろこびの涙をふがす。されはまんrg。おや考行ふるっるにより。
鶴が岡のへ離 大釜護の御方便にて。今様をうたひ 所領をおばり。ニさせあまり
ろうしゃせし をたすけ。かすのたからを診はりて 子孫さもにシするふり まん
fもひめのおやかう〜 もるふりを うけ診はり候。か 、るめでたきものがたりかふさ。
唐条草欲 -
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小 幡 きっ れ
中頃の事にやありけん山域の國。4幡の里に年を経て。久しき私あり。稲荷の明
残の御 使者たるによって 何 ごさもgにまかせすさいふ事ふし。殊には男子女子。
そのかす数多もち診ふ され〜も智謎さいかく。薬能いふばかりふく。世にふら
びふく聞えありてさり〜にさいはひ診ふ 中にも弟姫に あたらせ給ふはきしっ
こんさそ中しける。いづれよりも殊にすぐれて。容瀬美麗にうつくしく。gさま
ふらびふく待りて。素は花のもさにて目をくらし。秋はくまふき月かげに2をす
まし。 くゅんgん にくらからす。き、つたへしん々は。2をかけずさいふこさ
ふし、御 めのさおもひ〜にえんをさり 家も〜さかすのふみをつかはし gをつ
くすさャせざももくみっにかすかく如し。うち雅くけしきもましまさす。姫君う
シ え 園ョ天下さの北の方さいはれ
小幡きつね

*
*

ん。ふみ〜ふらん住居は。おもひもよらで それさかき惣ふらは 電光朝露 5めまほ
ろしの世の中に。心をきめてふにかせん。いかぶる深山の奥にも引き籠り うき世を
厩ひ。橋に後せを願ひ待らはやさ選び。あかしくらし診ふほざに。十六歳にぞふ
り冷ふ。父母御 らんじ て。多き すさもの中にも。比 きしもごせんは。よにすぐれみ
えたまふ。いかふる御 かたさまをも婿にとり。2 やすきさまをも見はやさ恐ひて、さま
-
〜教訓したまぶ
さてまた 姿にニ除大熱言殿さておはします。共御子に。ニ彼の中将ざのさて 容
瀬美麗にして。まこさに計の光源食へ在原の中将殿さ聞えしも。足 にはまさるべ
からす。たかきもいやしきも心を惑はしける程に。父大熱 三ロ 殿におほせあはせてさ
るかたさまより 御使ありしかざも中将殿御2にそむ色もましまさすいかふらん
ちづの女のすふりさも。そのかたちすぐれたらん人ふらはさおぼしめし。常 は詩歌
管紋にのみ心をすまし給ふ 頃はニ月下旬のぎふるに花園にたち武で診ひ ちり
*** トー ね引* リ 、 、、ハ 、
ふん花を押らんrて。業キの卵のこょひにさ談みけるもか、る折にやさふがめたま
ふ をりふしかのきしもごせん。 稲荷の山より見おろして。 うつくしの中将殿や。わ
れ人間を生れかはかるん にこそあひ劇るべきに。いかふるかいぎやうによりて。 か
うの身をは生れけるぞや。 あさましさよさ恐ひけるが。 よし〜ひさまづ人間 のか
たちをはけ。一旦の契をも殺 びさふらはではさおぼしめし めのさのゆ熱言ちかづ
けて いかにき、診へ。われ恐ふるさいあり、いざや都にのぼりさふらふべし。さりふがら。
比姿にて上りふは。人目 もいかぶさふらはん。十ニ ひさへ務き てたべ。めのを比よし
をき、 今程都には 魔犬ふざ、中して、家々ごさに多ければ。道のほざも御大事に
-
てさふらふぞや。そのうへ 御 父みやうぶざの。御ふた所 さまきこしめし さく。わらは
がまわさのたまはん事疑ふし。おほしめしさまり候へさ中しける。姫君きこしめ
し。いかにざ、め診ふさも。われ恐ふるさいありて 選ひたちぬるずふれは いかにさいめ
診ふさもさまるべきにてあらすさてうつくしくはけふしてこそいでにけれさる程に
小幡きつね ニ

す将殿は比 姫君を御 らんじて 勢かうつ、かおぼつかふしさ御 らん〜けるに。共の
かたちいふはかりふくまこさに玄宗皇帝の場貴 避。漢の武帝の世ふりむは 李夫
んかさも選ふべし。さて我朝には。4野のよしさねが鍵。4野の4町ふざ、いふさ
も。足程にありつらん。いかさまいづくの人にてもあれ よきたよりぞさおぼしめし め
のさ、おぼしき女房に。これはいづくよりいづかたへさほら む給ふん ゃらんさ御たっ
ねさせたまふめのさうれしくて中しけるやうは。これはさる 人の姫君にてまします
が 継渉にいひへだてられさせ診ひ 父のふけうを撃りたまひ。これを落提のたねさし
ていかふらん。山寺にも引きこもり給はんさの智こさにて候が。足をはじめの療ふ
れば。みちふみ迷ひて 足までまゆりて候が。はゞかりおほく候へざも、一夜の御領を御
せ付けられ候ひてたび給へささもあり〜さ中しければ。中将うれしくおぼしめ
し。比さし月いろごのみし待りしかば。かやうの人にあはんさの事にてこそありけ

れ。よし〜たれにてもあれ。これも前世の塔録さおほしめし。こふたへいらピたまへ

卸ーも
さて。わが御 やかたへ津ひ。御 めのさにかすがのつぼれに。おほせつげ。さま〜に
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てふしかしづきたまふ事いふばかりはふかりけり共後おの〜やはみたま はい、
*中将殿のあこがれさせ診へは 姫君の御 れによりそひて かうのまより。ニせ ふら
ぬさき〜の奇縁さこそおもひ待れ 何さ御 gふかくのたまふさも このうちをはい
だしャすまrさて さま〜御 こさのはをつくし診ふもさょり姫は たくみたるこ
さふれは うれしさかぎりふし。さりぶがら。いさはづかしげふる風情して うち癖く
けしきもふくてるおひけり。夜もやう〜ふけければ、街 養のふすまのしたにたは
ぶれけり たがひに押gざしあさからずいきては僧孝のちきりさおほしめしょるの
あけやすき夜キにて ほざふく島も者づれキ々のかねもはやあけぬさひさきけ ャ
将殿は あまりふこりをしさのあまりに。一道かくぶん
むつごさもまだつきせぬにいかはかり明けぬさつぐみ潟のねぞうき
姫ぎみかへし
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小幡きつね 五
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れもひきやこよびはじーめのたびね して鳥のふく音をふげくべしさは
かやうにさま〜ふがめさせ路ひょるも終夜ひるはひめもすにたはぶれてあかしく
らし診ふ程に。月目に闘守あらされは。みふ月の頃 かの姫君ふやみ診ふ中将殿
御覧下て。2やしきあり様かふいかふらん望ぞやさて。さま〜御 いの ざいふ
はかりふし。比事をのみふげかせ論へは た、あらすみえたまふ。中将殿もめのさも御
にてそのキもすき
〜3ろこび き もち かさ#すにはさもうつくし
き お君をまうけ診ふ 中将殿御 らんrて たぐひふき御事に恐び給ふ御めのさ数
々。そのほかおの〜まみりいつきかしづきたまふこさかぎりふし。かくて目にそへ
て。ひかりましたまふgちして うつくしくおひたち診ふ。大納言殿のきたの御方
も。よそ〜ふがらきこしめし。中将殿は。ふにさてかやうの御事。つ、ませたまふぞ
や。共身はいかやうの人にてもあれ。中将殿の御 らんせん人。そのうへうつくしき若
君も出来させ冷へは。我々いかで おろか からぬ。愛ぎみにも封、『して。もろさもにか
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しづきまみらせんさ ㎞ 殿へ 引口 洞 沿引の引
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によろこび給ひ。是よりかくさャし いれたく候へざも。はいかりに行「候
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姫君にかくさ資 へは はいかりふがら。か やうにのたまふうへはさて
求ふざこしらべて吉目御さり。智けんさんありけり
大納言殿きたのかた押らんじて。か、るうつくしき女房。 ふにはありけるよ。いか
おもひたまふ
ふらん宮腹のひめ君さいふさも か、るすがたはあるまじ。守将 殿の
もさわりさぞおぼしける。かくておもふぎくて、月日をおくりやふ 程に。若君
ニ歳にふらせ診ふほざに 御 うちの人々。比説 君の御きげんよきやうにさたしふ
みいろ〜御もてふし押あそびものを奉るあるさきせ将殿の御 の“**
もさよりさて。世にたぐひふき一もつさてうつくしき犬をまん よいたしけり。少

怒s 言能ょしをきて みのけもよだっばかりにて 急き姫君の神前にまみ**
るは。ふしぎの御大事出来さふらふそや。この犬 かくてさふらはすば。大まこれ

小幡きっね セ
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にすぎ候はすさで。涙にむせふはかりふり。 姫君きこしめし。まこ ことに疑こそかぎり
ふれ。このうちいづるよりほかの事あら〜。中将 殿。わかぎみの御 ふのりいかゞすべ
きさて涙せきあへす。や、ありて御 せけるは。たさひせんねん高年をふるさも。ふごりは
つくる事あらじー。ひまをうかぶひたちいで。足を落選のたねさして。ょを いさひふん
こさは。いさやすき運ふれさも。中将殿。さこそはふげかせ齢はんすらめ。若君のふこ
り。かへす〜もかふしけれざも。せひ吐はぬ事ふれはさて。涙にむせび給ひけり。さ
るほさに中将殿みかさより御めしあて セョのシうりし は 難者にのたま
ふやう。われ密の ゃくさていまみり候 g守のほきょく〜者 君ふぐさめ診
ふべしさていで させ除ふ。姫君御 らんド〜て。これぞかぎりふる。よそ〜ふがらは。み
まみらせ候さも。こさはをかはし中さんこさは。今はかりふり。探その、ち。少納言をち
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わかれてもまたもあふせのあるからは派のふちにォをはぶっ*「
かやうに詠じー論ひて 少熱言もろさもに。都をいで 絡将の明神さま われふるささ
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ふる 深草をさはるさて 都のかたをみ送りて、た、すみだま は新ふし家の に*
ちめ〜さうちおきていさものあはれに
おもひいづる身はふかくさの装の葉のつるにちをる、わがたもさかふ
かやうにうちふがめ やう〜行く程に、支援にこそ着きにけれ きしゃ せんのか
へらせ給ふさはした本のいひければ。父母き*もあへすこは いかにさて。かけいで、比 み -
させがほざみえたまはれは。いかふらん獄 人ふざにもっき選ひ 給ひて。かりまたの一
斎もあたり診ふらん か または魔犬ふざにもくはれさせたまふらんを さま〜ふげ
きくらし、に これは漫かやうつ、かや うれしき中にも 派にて決にすがりっき。
めづらしやこん〜。いづくにおはせしそこん〜さ のみいひければらのさ少熱
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たりにすみふがらへておはせしに今までまらせざりし 少納言こそ極めしけれさて
一門けんぞくさし集りて よろこびのさかもりはこさわりさぞ聞えける
かやうにめでたきぎ飛りふし。中にもきしもごせんは。たゞ治 君中将殿の御 こさの
みェしくて さら〜うきせに 獅 ド もさまらす さまをかへさせ せ 提の道にいらん
さあんー。又こはたの塚をたちいで、 暖職野のかたへわけ会 りて%"っを読み
さりの髪を朝りおさしこのよはかりのやざ 電光朝露5めまほろしのこさぶれは今
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れけり さても都には。中将殿内棄より御 いさま中して。わが御所にかへり給ふか。
御前も少熱言もみえたまはす 者君は 乳 の勝によりふして う のうせ診ひ
し御 評 ふかくふげきたまひけり 中将殿は いかふる御事ぞやさ御ふげきふか〜
たさへん方もふし。や中に住み給ひし所御 らんすれは。さま〜の御 ふごりをしさ御
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をちの人に 事の行鋼をたづね終へざも 何さも知りまみら せ候はす や君さまへいぬ
まおり候てより せうふこんざのこをのほか 類の色 かはり 世にうらめしげにのたまひ
しよりほかは みまみらせす候。何ごさも候はす候さ中しけり。中将殿きこしめし。
よし〜その身は何にてもあれ。せめて比者セ歳までは。ふざかひさつにあらざら
んさ。御ふげきは中すばかりふし。ちかるに共後こ、かしこより。北の方むかへさせ除
へさ中しけれざも。共色もましまさす。たどこの御 わかれのみふげかせ給ひけりかや
うにして年月を送り給ふほざに若君はさり〜はんじやうさせたまひ。する繁昌
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さ聞え除ふ。さるほざに かのあんじつには 都の事のみ継ひしくてすごし齢ふ さり
ふから。 せ名 君の御 さかえよそ〜ふがらみたまひて。 うれしさ かぎりふし。若君はい
よ〜みねに上り 注を折り谷の氷をむすび 少納言もろさもに瀬院のみやうがう
ホ韓きつね 十一
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十三
ま 後 、准
さふへ 行びすまし診ひけりか、る畜類だにもごしやうき 足のみちをねがふふらひ
ふり いはんや人間さして ふざか武道をふけかざらん。かやうにやさしき事ふれは
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七 キ 碑 す
供 御 A A
そも〜正月セ目に野にいで、 ふ、くさをつみて。みかざへぐに衛ふるさいふふ
る由来をたづぬるに もろこし養園のかたはらに大るうさいふものあり かれはおや
に考あるものふりすでに はや 百年に及ぶ父殊あり 腰ふざもかゞみ 目ふざもかすみ。
いふこさも聞こえす。さるほざに老 いければ。大をうこの病ちはてたる御姿をみまみら
するたびに ふげきかふしむこさかぎりふし大を う恐ふやうは ニ人のおやの御姿を
ニたび若くふさまほしく選びて あけくれ元道に残りけるは わがおやの御姿ふた
、び若くふしてたびたまへさ挑神ニぼうに訴へ。これ叶はぬものふらは。わが 姿に
ド〜かへてたび給へ。わが身は老さふりて行ちはつるさも。ニメへのおやをわかくふし診へ
をあたり近きさうこう山によち上りて ニセ目が同つまさきをつまだて、肝艦を辞
きいのりける。さても諸天諸備は これをあはれみ給ひ。ニセ目まんするくれがたに。
モ草碑除
*、

ニ・
かたじけふくも大経 天エはあまくだり給ひ。大ちうにむかつてのたまふは。洪あさ
からすおやをあはれみ。橋にてんたうに許ふる事。よは売天帝群上ほん〜やうちや
う。下はりんちんかいほんまでんも。熟受を垂れ給ふによつて。われこれまできたるみ
り。いで 〜 法がおやをわかくふさんさて。くすりをあたへ給 ふぞありがたき。まかる
に須禰の南に。自意 鳥さいふさりあり。かのさりのふがいきをするず。ヘキ年ぶり。
この鳥はるの始ごさに。七いろの キを集めて服する もるに。ふがいきをするふり はく
がてふの命を。洪がれやの命に韓〜かへてさらだん。七種の望をあつめて。押 の永の
はんにのせて。たまつばきのれにて。正月六目の西のさきよりはじーめて。この草をうつ
しをりのさきには、 江さいふくさをうつし 残のさきにはふっふさいふ草をうち
家のさきには。こけうさいふ草。 す の時には たびらこさいふくさ うしのさきには ほ
をけのざさいふ草。さらのさきには すぶさいふ草 うの時には すゞしろさいふ草をう
ちて たつのさきには。七種の草をあは して、ひがしの方より。いは汁のみづをむすびあ
シ}

げてあ永さふづけ #*にて はくがてふのわたらぬさきにぶくするからば、一時に
十年つの謎をへかへり。七 時には七十年のさしをたちまちに若くふりて。その後
ヘキ年までの資命を決おやすニ人へ投くるふりさ をしへ診ふぞありがたき。夫ち
うおほきによろこび をうじんよりさちかへり。をりしも頃は新玉の元司より。この草
をあっめて父 にこそあたけれ すでにエ月セ目にはニ人のおやの御すがたをみ
奉れは たちまちはたちはかりに かへりけり。大まうこれをみて よろこぶこさかきりふ
し。七章を正月セ目に みかざへそふふるこさは この時よりはじ〜まれり。また わかふ。
若永ふさ、いふこさも。このいはれふるべし。さるほ&に。この事天下にかくれふし。
帝 も取園ましまして 世にたぐひふきこさふりさて。いそぎ大ちうを喰上へめされ
長安楽のみかざの御 後を。大き うにもつり診ふ。これすふはちおやに考あるもみふり
ミ 聞く へ殊勝にありがたく㎞ 派 をもよほしけり。正月にすちもふきものをくら
みにふ したまふを、あるためしさいふこさあり これもこの時よりは〜まれり。今の世
セ㎞ ニ
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までもおや孝行の人は。てんたうの惑にあづかるべし。かふらで人をあはれめば。共
報はやくして わか身のためさふるさかや 大まうおやをふかくあはれみける故に 大
王の獅 彼にふり給 ふ。ありがたきぎふりけるためしふり
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* 源 き、望 サ
中頃の事にやありけん伊勢の國あこぎが浦に。いはしうり一人あり もさはえびふ
の六郎た衛門さて、闘求ざふらびにてそありける。妻におくれて。鍵を一人もちた
りしを。目 頃めしつかひける、さるげんじーさいふものにさらピて。すかはちいはしうり
のちよくをもづり。らが身は都へのほり。もさもひ切り。えびふのああみだぶつさて か
くれふき違世者にてそありける。大名高家ちかづけ給へり。 さるほざに婚のさるげん
ト。いわしうり。都へ上りて らく中を。伊勢の國にあこぎが浦のさるげん〜が。い *○

しかうるいさいひて、あきふひければ。ノへ々これを聞きて。おもしろきいわしうりかふ
有徳

て。人々かひさる園 さるげん ー 程 ふくうさくの身をふりにけり。さるげんじー。いわ


しうりきて五條の橋をわたりしが新ふしあrろのこしにもきめひしが州風はけ
まくて ちたすだれを はっさ突きあげたる共隊より。こしの資の上満を一めみしょ
稼源次 キ欲
-ーシ。ー

り隠さふり。あけくれ恐ひ頃ひて。心もそゞろにふりはて、。あくれは 五傑。蒸るれば
橋へ出で、高資更に身にします。うちふし一首
われはかり物思ふ人はえもあらrき 認へは水のちたにもありけり
をふるき歌ふざ選び出だし、又かくふん

り>


いのちあらは又もやめぐりみもやせん。結ぶの神のあらい は
五 シをくるしむるふり 『』 がけしきは。何さもみ分 かす。 たふさくものを恐ふさみ

えたり。いかにもして2を養生すべしさ。ねんごろにの診へは。 さるげんドーおもふやう
んもありやせんさおもひ。中すやう。かやうの中し事。あひだがらにこそより候へ はづ
かしさ中、しずにて待れざも。中さすしてはて かは。まうちうふかき身さふるべければ。
シー*ー』 - ェ
ー * 「 〜ー -、、、 y 、 シイ、、
おそれふがら中すふり。わたくし不慮にこひさいふ病にをかされてこそ候へ。いつぞ
やいわしをにふひ候て。五條 の橋をさほりしに あrろのこしにやきあひしが。こし
のうちふる上病を。一め見しより。そのおもかげ忘れかね。かりそめふがらかやうにふ
り候さ。はちをすててかたりければ ふあみき て から〜さうち笑ひ診ひ いわしう
りの濃をまたりさいふためし いまだきかすがま て〜風聞す からすさの診ひけ
る。さるげん〜ずしけるは。これは御調をもおぼえぬものかふ。魚うりの鍵をしたる
ためしには 近江の國に。片現の浦より。ふふさいふ魚をみやこにてうり しに あるさ
き内衰へもちてまみりしに。折 ふし。いまで河のつぼねさ中す。上満を拝みまつり き
もたましひもきえはて、。あまりおもひのまさりしに。智まへの女房たちをたのみまみ
ら特て 。まこ> に つのきしておそれおはき*しぎにて候 へざも 比 魚をいまで活
の君さまへ。たてまつり候ま。やかせ除びて。参らせられ候は、いかはかりかた下け
ふくたもひ奉つらんさ望しければ。下らうの身をして。やさしきgざしかふさて。か
接源食 草総 ニ

の鍋をやきて参らせければ。ふふの腹の中より。こま〜さかきたるふみいでにける
君御らんじていさあはれにおぼしめし かたトけふくもくらみをすべらピ診ひか
の魚資にちぎりをこめ給ひしさふり されはそのこ、ろをある歌に
いにしへはいをもかしこきかたいぶふつ、みや きたる中のたまづさ
さよみしも魚もるの事ふらすやさ中しければ ふあみ聞き診ひて。さても洪は。たさ
へを津ーすものか か。さりふがら それは御たちすがたまでよくみての鍵。たゞ一めみての
鍵はおぼつかふしさの総へは。さるげしじー中すやう。一めみてのこひしたるためし。
われにかぎらす。けん 〜の大将は女三の宮を御覧変ありしに。ほざふくおぼしめ
しすてさせ診び 姿の上に押gをうっさせ診ふ ェいかさおぼしめしけん あ
るタぐれに みやのくるまをやりいれさせ診ひて。まりをあそはしける。御っめには
お利木の存衛門督参り給ふ。安ニの宮は。みすちかうかけさせ。まりを御 らんあり、し
に。共頃神を御覧愛ありしに。あさのうふにてつふがせ齢ひしが。折 ふしか、りへ。
ーシー*}ー *} - - -- --
-* * -
ノン/
いでんさせしはさに神のうふにてみす上げければ共談より有衛門のシニ
の官を一めみ診ひしょり gもそらにふり診ひて風の便にモづさを参らせ診 は
御扱 事ありて。共後は互の御gあさからす。あまつさへ御 すいでき診ふ。源へ比
せ名君を智らんじて
たが世にかたねをまきしさんさは、 いか、いはまのまつはこたへん
さあそばし。共後は御おさづれもふかりしかば。女三の宮御さまをかへさせ診ふ。
存衛門の督は。共おもひのつもりにや。やがてはかふくふり給ふさ。源氏物語に
えたり。それのみふらす。一させ難波いり江に。はしのくやうありし時。渡漫左衛
門盛達は。時のぶきやうにてありしが。貴惑群集して かのく を撃側しける
キに。さまやかたをしたる舟。一般くやうのきはまでこぎょせて。ちやうもんし待る
に をりふしうら風はげしくて ちたすだれふきあげける そのひまより。みすの内の上
病を。一めみしより 継さふり 都へものほらす。それよりすぐに 男山にまみり 難波
稼源氏草鉄 五

の浦にて。みそめし人の5くへしらせてたび候へさ。祈 請を中しければ。かたじーけふ
くも。ヘ崎まくらがみにたち診ひ。洪がこふる女は、鳥羽の尼御前さいふもの、娘
に。天安さて、渡漫の左衛門が妻女ふりしさをしへ冷ひて %は醒めぬ。それよりも
鳥羽の尼御前の家の門のほさりに。ひれふしてみたりければ 見御前御らんrて
これはいづくより。いかふる人にて。かにもるわらはが門にうちふし診ふぞさ。たづ
ね給へは。盛遠くるしげふるいきをつぎ。その智事にては。はづかしきャしごさに
候へざもこのまきえふは よみちの障さもふるべければ 中し上げ候 すぎにし頃㎞
波の橋の鉄養のありし時。御身のひめ。てん 安御 せんを。一めみ参らせしよりも。
獅おもかげわすれがたくて。かやうにふりもき候。ヒめて比 門のほさりにた、すみふ
は。もし天女御前をも。見春るこさもやさ語りつ、。我むふしくふり候はど てんに
ょの君に。かくさ得へてたび候へさかたりけれは。尾御前このよしを聞き給ひて。こ
はそもあさましや。我 すに人のにもひをかけしさすれは。貞女の法に#く。又はて
「V Uy -ー - ーー 、


ふはふがき怒を騎すへしいかいせんさおもひ頻ひ診ひしが いや〜もの、命をた
事は。こさに備のいましめ給ふふり。死にてニたびかへらぬ。長途哉家の路ぞかし
んをたすくるは シの うみりさおぼして欲に見御前かせのこらのょしっ
げちらせ給へは てん 安御せんは。さるものもさりあへず。こしをはやめて来り論へは見
御前は。いそき盛達を。ひさまざころへちのはせ入れおきて てん女御前をおふ下所
へいれまみられ診ふ。盛達もめの2ちして。はじめよりのずざもを。こま〜さ語
りけれは『てんによは比よしきこしめし。こはそも何さもふがほの。露 さもきえばやさ
おぼしけるが。又引きかへしおもふやうまてちはしわが2、 のおほせに従へは 貞女
の法をそむく。発のぎをそむけは 不考のいたりあさからす。さかくいつはらはやさだ
ぼしめし。いかに盛達殿きこしめせ。ばにみづからに。智 gをよせ論は、。みづからが
つまの左衛門をうち診へ さもあらは 御身さニせまでの契を送むべした。今かりの
れをふらべふば。後のおもひものこるへし。さもふく。左衛門をおきかがら。御身に
務 源氏草紙 セ



ふびく物ふらは。貞女の道もちがひ。つまをうちての後は。2 やすくちぎるべしさ。こ
ミこまやかにかたりければ その時盛達よろこびて。さては左衛門をうちふげ られに
ふびき診ふべきさや。それこそやすきあひだのこさふれ。さりふがら。いかにしてうつべき
そさいびければ『天女 の総ふは。酒を強びてるひふしたる所を ひさま所へちのび人
りうたせ診へさ約求し てん女は 街へ騎りける。2 ぼそくおぼえて。御身にいつまで
ぞひたてまつらんふさ、かたりければ。左衛門は ふにさふくむねうちさわぎ。尼御前
の。風の2ちはいか、御 いり候や。さ月あめふりつぶきて、時鳥のふくをりふしはた
れもさやうに。ものさびしく。2 ぼそきぞかし。 いざ 〜ふぐさまんざ て。かすのさか
ふをさ、のへさ㎞て。互に歪さりかはし。さ夜もふかはにふりぬれは。そでにそでをさり
ちかへ むつま下げにそふしにける左衛門は酒にるひふし前後もちらずふしみたり
その時てん女。静に起き。左衛門がこそでをさり てんによこれをき給ひて。左衛門
がすがたをまねびてふしたりけり。盛達は。約求の如くよひよりしのびxりて。ひさ
ま所を見ければ あぶら火かすかにかきたて。左衛門さおぼしくて。前後もまらず
ふしてあり。盛達腰のかたふをひきぬき くびをうちおさしたりさ恐ひっ。 のびて
やさにかる。さるはさにてんにょのつまの を 奮門はめ覚めてあたりをみれは てん
女はふし ふしぎさょさて ひさま所へもきてみれは てんにょはむふしくふり あけに
そみてそふしにける 左衛門あまりのかぶしさに ちがいに老きっき。さてもこれは天
女かや いかふるものふわざふりさもうつ にもまるふらは かくうきめにはあはせ「
物を 愛かやうつ、かさ 流海こがれかふしみけり 盛遠比ょしきぐょりもあらふし
ぎや。左衛門をこそうちたりしか。天女さいふ そふしきふれ もし天動もあたり
天女を殺したるもふらすきて もきてみっれはうたがひもふく天* にてありける。盛
達 gにおもふやう。天女にたはかられし事のロをしさよ。腹をきらんさおもひしが
まてちはしわが心。つまの左衛門が心のうち おしはかられてあはれふり 死せん倉
を左衛門が手にか、り 死ふばやさ込ひて、盛達は天女のくびをもちて、左衛門が
務 派氏資キ欲 近
シシー j}
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所へもきて いかに左衛門ざの。ドをぶつめて聞き診へ 天女御前をは。それがしが
寺にかけ 殺しゃし修 その行御はすきにし頃撃波の橋の鉄*の時 天女御す
がたを一めみしょりこひさふり。ある時ふしぎのたよりに われ〜が中すやう ェは
かり北を3ら てたび診へ さもおきまぶらは御身故何か本のをしかる き%にて
むかしくふらんさいびければ 天女のたまふは科*に焼き候 は丸みの法を 心
く又いふさ中せはん の怨をきるさいび。すでにはや御身むふしくふらんミのたまへ
は選ひらげたるかたもふし所診た お*あり 今っ**御*に
ふびくこさもいかぶり。さほざに恐ひよるこさからは。つまの左衛門をころし給は
い。共後はあさからすちぎりふんさありしを。まこさ、恐ひ。御身をうつさg得て。か
うにたばかられしさのロをしさょ いきそれがしがくひをうたせ診ひて 天安の
けうやうにも おびて 御身のむねのほのほをもけし診へさいびてくびをさしの ま

ちければ 左衛門あまりの無念さに。すでにうたんさちたりしが。中にて心をひきかへ
まけれ






しわざ














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りまする たみかさちりられ 。

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十三
そ浴ずにかくれふき。もうくんにて。目のくるれは。 ひかりかゞやく 安ふれは『はいぐ
わさ名付きたり。けいぐわさは。ほたるびさかきたり。たぶし。公家門跡ふざの御
ふらは いかふるれうけんもおふぶべかりしが。これはふがれをたつる川行の。競 女ふれ
は。大名高家よりほかへは出です。洪は洛中をまはり。かくれもふきいわしうりふれ
は 何さしてか引きあはすべき 所論大名のまねをばふかしさありければ。さる源食
かしこまってわれ〜もさやうにかね〜恐び候さ中しければぶあみの診ふは
ふえい。細川 はたけ山。一色。赤松 さき さき これらをはしめ。きんふい近園の大
名は。ふだんちりたる事ふれは。にぎがたし。闘東ざふらひには。宇都宮の弾正さの
は。いまだ上洛ふし。ちかも近きうちに。 た京あるべきよし聞きてあれは よき社合
ぶり。宇都宮のまねをしてみふかしさ の診へは さる源へ中しけるは われらもさや
うにそんー候。その行御は 宇都宮殿のみうちに 親類をもちて候ほざに かのさの
、ふだんのき う を妻しく知りて除さ平せはもあみさてはまさ のり さりも
-
〜 ーシー
がらず都 宮は大名ふれは。さのばら こしやうざうばう。共外こものず問にいたるま
で。攻第々々のへふくしてはふるべからすさの論へは。それは御2 やすくおぼしめ
せ 騎資のほうはい。ニニョ人もさふらふ 彼等をそれ〜に出でたくせ さぶらひに
もこものにもふし中すべし われらが求隣の。六郎左衛門さ中す人は ふき人物ふ
れは。これをおさふにふし中すべしを 中しければ ふあみ もつさもさぞ中しける。さる
ほさにさる溶食はまっ五條 もきてャすう ***ざのはしゃう ぐさて 近
江 の國鏡もり山に。やざをさり除ふさ。風鶴さ㎞ければ。 す郊官ざの。大名ふれば。
京守のやうくんごも。さだめておさづれあるべしさて。座敷をかざりgまちしてみた
りさるほざに又ニニ目すぎて、さる源食。五條あたりにて中す様。宇都宮は。はや
京xし診ひて、鑑にけさ。公方様へ出社ぶりを風聞させて。ふあみはまづ。溢 火がも
をへ&きければ。率ミエ湖であひで ふにミて比ほざは。久しく御たづねもふされ候は
ぬそや。た、今は。いづくへの御 さほりに候か。さだめて御みちたがひふらんを。戯れつ
稼源攻 キ欲 十ニ
*}
十四
、 はやわかき女房。十人はかりいだし、釜をひかへ。エ中すやう まこをやらん す都 宮
〜 どの 智上洛を風聞候が。いかさたづねければ。その御こさにて候。われらも闘求に
でまみりあびたる人にて候ま、。さだめでだをづれ給ふべし。上洛は一ちやうにて候ま
く。共時わがみ出であひで ふい〜御 よ 洛のこをうけ給はり候 5る。御 やざをも中
しつけ候ま。こふたへ御 いり候へさて。ちやうーいれまみらだんま。そのをたくを御
こしらへ候へ。座敷ふざの獅 そうじ。また大ぐんにて候はんま。こちやう。若常。道
具持。その外。家来の者までもみふ〜 入れ中す所ふざかりやふりをも御たて候
へよ 共上。ざしきの獅もの。ふに〜御こしらへおき候や 御馳 きのちふ〜を い
かにも総構めされつ、。御ふぐさめの人々は。たれ〜にてや候らん。共時高ミエ中
㎞ き き Q y ゃ ○
すやう。いかやうにも。ふあみたのみ中すうへは。女房ざもされ〜かさて。物ごさに。こ
れらをも御みたて候ひて。おはり候へきで ニ十人はかり出でた、せて ふあみにみせ
候へは。ふあみこれを見て いづれもうつくしく候へざも共 内を十人えり#だし*
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す所に 門のほさりをみれば。斗 ニニばかりふるをのこ。つきげの馬に ふしちの時槍
のくらだかせ。ちらきの号のまん中にきり。こしよりひきめをいだし 大を追ひつめこ
、まを ひきかへす所を ふあみやがて中すやう。 す都宮ざのさこそ見中して候へさて は
しり出で、みれば。件の宇都宮ふりければ。ふあみ。いかにやいかに 宇都宮ざのさみ
中して候*エのうらみも候はんに。まづたちもらせ給へさて、あぶみにさりつきけれ
ば。かのにせず都 宮底ふり5らりさおりて おほせのごさく。内々は それへおさづれ中
さんさ そんじー候へつれさも。さかくまかりすぎ。こささら出社ふざの容味をも。説令
中さんさ存じ候へは。いそぎまかり出づべきふし おほせいだされ。一雨 目 前に。出
社中して候。無沙汰のいたり。御gるしあれ。かふらす御宿所へまみりて中すべ
さて。馬ひきよせてのらんさせし虜に 淡 火。薄雪 はるさめさて そのほかのおふくん
十んへはかりたち出で。いかにや〜。ふさけふくもまのあたりをさほらば給ふさて。
うちすぎんさま論ふぞやさいひて。たもさにすがりつ。ざしきへ手をひかれ ぬふらぬ
-
稼源氏草欲 十五
*
-
十六
風情にて「座敷へいりにけり。かくて す都宮おもふやう あらはづかしや。選はやら
れ洛中をめぐり。鍋うりしありさま ひきかへたるさまかふさ、思ふにつけても*あみ
の2のうちこそはづか しけれ
さるほざに高ミエは、物のひまより。 す都 宮をつく〜 をみて さてもず 都 宮 シ
くさぶらひふれさも きようこつがら。 尋常ふるく かふさ感じーけり。 さてあるい〜ば
時槍のはんにこうろぎの歪をするて いかにやす都 宮ロ 殿。ひさつき こしめされて たれ
にも御 gざしあるかたへさし給 へさ中しければ、 す都 宮。たぶ〜さうけて。 2に恐
ふやう われに2をつくさせける 感火さやらんは いづれふらんさみるに いづれも感
*におさら もうくんさ*れはあ**きれ がはさにおほき*ふれは
ちゃう歪をさしそんすべし。さしそんするものふらは。わらはれ候はん事のロをしか
るべしさおもひ総れ かれこれみまはしける中に いう〜さを たるもうくんに。さか
ミ き
* Q*- -
* *
っきをさ しければ、感 火にてそありける。感火時の興をもよほし めづらしの御釜。
『 ■
さふらぶやきてさりあげてまだいにめぐらしければのこりの若さも足をみて あふう
らやましの淡 火かぶ。今ふり後の。すてさかづき さ、れても診ふしさて。残敷たち し
ちふくんもあり。みのこりて もてはやすもあり。その時ふあみ中すやう。いかに す都 宮
殿 。洛中は目 くれぬれば。小路がぶつそうに候間。まづ〜御かへりふされ。あすま
たかふらす。御いで候へさャしければ。字都 宮まこをにこさのほかのおほ酒にて。た
ちはをわすれて候 いさま中さんへ〜さて やざへこそかへりけれ ふあみはやがてき
たり診ひて。さてもうつのみやは。ふくもちあはせたるものかふ
さりふがら もふさり撃火来るべし ざしきよろづ あるべきやうにこしらへてまっべし
又つかふものざも。酔びたりしまぎれに。さはすがたりをして。われも鱗をうりそこぶ
うたわれもけふは もさをうしふうたふざ、 いは将ては はちがましかるべし、又れこさ
ふざしていやしき風情をしては。あさましかるべしふざ。ねんごろにいび教へて、ふ
あみはやさェりけりあんのさく*火たそがれ時にギ都宮殿のやきち て
務 源食 草総 十七
*}
十へ
来りしかば。さま〜ふぐさめけり。淡 火 gに選ふやう。あらふしぎや字都宮は
大名さえ聞きしにちがひ家の寺又はさうみゃうをもふくしてた、ニ人産業
にいで。よろづいやしきありさまにて。内の者ざもは浮だかにして。う、ふしげふるこ
さの。をかしさふさ退ひ。ちはしうらもねいらすして。あん〜頻ひしをりふし。 す都
官酒に酔ひ。さ夜ふけ ねたびして。大あくびをするま、に。ねこさに。あこぎがうらの
さる源へが。いわしかふみいさいひければ 淡 火足を聞き。されはこそはじめより g
さやらん。をかしげにみえしがたがはざりけれ 鱗資にちきりしまのかぶしさ。さて
これは何 さふりgくべきぞ。比こさかくれあるまじければ。いわしうりにちぎりをこめ
しgのほざきたふさよ ふまぐさやさて あさる、へもあるまじければ。髪おろし。是
よりいづくへも。足にまかせてもかはやさ恐ひつ、。さめ〜さふくふみだ。宇都宮か
ほにか、りければ。時雨がするさ2得。やれ〜あめがふるぞふ。 すざもせせをふけさい
ひもあへす。起きふほりてあたりをみれは、かぶやくほざの女房の。さめ〜さふきみた
沈 酔
り。はづかしや あさましやまさしくねごさをぶつるを愛えて中すやう 今のちん 。お
に ふやうたいもふく酔ひ 伏し ふにこさを中したるも 知らす候。何さていね給はお
ぞや 崎 火き、て。ふにごさをのたまふぞや。御身はいわしうりにてましますぞや。さに
かくに。うらめしきはふあみふりさいびければ。字都宮の弾正さこそ中し待れ。い
しうりさいふ名はちらす候 今こそき、待れさ中せはシ火おもふやう 一度にいは。
あまりはちがましかるべしきて ニづさはれけるにまっあこきが浦のね さは いか
にさ中しければ、宇都宮中しけろは。共事にて候。それがし上洛は。比度がいまだ
はじめにて候へば。かたじけふくも御所様御ちやうにて 何にても宇都宮を ふぐ
さめよ。いぬかさかけち、 まるもの、あそびはめづらしからす。常 世人のもてあそぶは
詩歌 連歌 O
ちいかれんがのみちふり。こさに す都 宮は。うたの道すきふるよし聞きたり。それそれ
さありしかは 彼 々本四郎 はんかい四郎た 衛門うけ給はり 天下のそうちやうへあ
んふい中し。谷れんじーもまみられけり。しも筆は徳大寺ざの、御令弟十ニにふらし
稼源氏草 鉄 十れ
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給ふ御ちご。ちやうれんみんざの、御弟子にて。寺瀬せにこえたまふ。すでに将軍
御ほつくをいだされければ。それよりまだいに おの〜あそはし。一ドー もんもすぐる
をりふしに。「いざまあらすもしほきさるうら」さ。いふ旬ありしに。「ちほきさる。あこぎ
-

が浦にひくあみも たびかさふれはあらはれぞする」さいふ歌の心をつけはやさ くりか


へし〜あんするま。あこぎの浦さいふ。ぬごをも中しつらんさちんじければ。それの
みふらす。はしさいふねこ さはいかにさいひければ そのこさにて候。「わたりかねたるか
くれがのはし」と。いふ旬ありしに あるうたに
みちのくのさやきのはし中たえてふみだにいまはかょはざりけり
くま野ふるおさふし川にわたさはやさ、きのはしちのび〜に
をあり。比 ニ者のうちを取りてつけはやさ恐ひしが。いや〜これは みやこの上手
楽のつけふるまひて。めづらしからす。こ、にシ部 さ中す女に。保言さいふ人か
よひはんべりて。あさからすちぎり、しに。又だうめいほうしさいふもの。かよひてちきり
をこめしに 係ョ比こさをき、て。和泉式部にいはくわがいふ如く。ふみをかき診
さい は 和泉式部はいかぶるふみをかけさはのたまふぞやさありしかは、保言も
比 ほざはみえ候はす御身はいそぎこし診へだうめいほうしへまおり。和泉式部 さか
き診へさありけれは。 和泉式部 は かほうちあかめて。これはおもひもよらぬこさを。の
ちつの

けれ
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ふお
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かられみさ

たまふもの
めけん









やけり








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ふ り






ある さ


歌 れ
ふ、














けさふしぎ
きしぎるかた
まやみ
しやる
うを
くば




てきたこ

しすれ
さいふこさあり。一ちやう比 gふるべし。さては保言みたまひて。かくふんさささりて
もかす生産をのがれけるもだうめい を求のみちgえたりしもるふり 比gもちを
もつて。おもひしこさをは。比 gをめづらかにつけはやされもひて。案下わづらひしほ
稼源氏草欲 三 十一
"」
三 十三
ざに はしさいふれこさも 中すべしさいひければ 感火それもさうあるらん。さる源次
さいふ。ねこさはいかにさいへは『宇都宮き、て。さやうのこさも中すべし。さるほざに。
中のきさきに参りければ 神祇 響 教。こひむ〜やう。運懐きやうにいたるまで。2

をくはりし折 ふしに
うらみわびたるさるさはのいけ
さいふ旬あり これはむかしあめのみかざの御時 うねめさいひし女に あさからす契
り診ひしが。ほざふくおぼしめしすてさせ診ひしを。乗女うらみ奉り 夜半にまぎ
れ たち掛で、さるさはの池に身をふげ むふしくふりければ みかざ世にかふしくお
はし し いきる毒のいけに も ありてす ばら**あまがいをさがし取
りあげさせ診ひて 御 らんあれは。さしもいつくしかり し ひすみのかんざし せんけ
んたるびん。かつらのまもすみ。赤 和の姿引きかへて。池のもくづさりつき。かはりはて
たるありさまを御 らんrて かたじけふくもみかざ
わきも子がれみだれがみをさるさはのいけの玉藻さみるぞかふ しき
さ御さぶらびの御歌ふり かの句は、比うたの心をまねびける。その、ち源へ春目 大
明神へ御参諸のをりふし。さるさはの池を御 けんぶつあり、しに。いにしへの乗 女が
身をふげし事をおぼしめし出で、 たうさふざ遊はして 御さぶらひありし時。よみ
-
へしらす
さるさはのいけのやふきやわきもねがねみだれがみのかたみふるらん
をよみ待りし其gをおもひよせ あんじければ。さる源食へふざ、 ねこさ中しつらん。
あらむづかしや。さく〜ねさせ診へさ中しけり。感 火又中すやうは それのみふら
す いわしかふるいさの診ひし麻ごさはいか。ちんr診ふべきそやさいひっくおかし
さに 盗 火からからさわらひければ。共時は字都 宮せき面して すでにいわしうりに。
森まらんざまけるが、心を沈めてャすゃうさやうのれ さをも中しつらん れんが
やう〜ふごりをりのうら認しめさおぼしきに
養 源攻望 絵 ニ十三
*ー ** *
- ニ 十四
おさこ由ふにをいのりのいはし永
さいふ句あり。ペ々のっけふるしはおもしろからす ただ今中すごさく。和泉式部
いわしさ中すうを、くび診ふ所へ。係員来りければ。和泉式部はづかしく忍びて。
あはた。しく。いわしをかくし診へは 保言みて。いわしさはおもひょらす。だうめい
ほ しのぶみをかくしおふさgえて 行をかくかくさせ**gもさ
ふしさて あふがちにさひければ
月のもとにいは、れ診ふいはしみづまみらぬ人はあらじーさぞおもふ
さふがめ給へは 保ョ聞き診びて、色をふほしていひけるに。はだへをあた、め。こさに
女の顔色をます薬魚ふれは もちひ診ひしをさがめしこさよさて それよりして。ふ
ほ〜あさからすちきり しさふりを かれは比ころはめづらしかるべしさ。恐ひめぐ
らして業下頻ひしほざに。いわしさいふれこさも中しつらん。あらむづかしのさか
こめさや。今はふにさ問ひ診ふさも。返事をも中すまじーさいひければ。艦 火共時お
もふやう。まこさのいわしうりふらば。 かゃうにさま〜の歌 の道をはよもるらじ げ
にや ギ都宮 はr て上落る論ひっれは殿ャの御 さはにまrはり診ふミニ
大きさまもひうちにあれば をほかにあらはれかゃうになさを たまぶらんさい
さこさわりに選ひふほして。互に下 舞うちさけて。記翼達理のかたらひ。あさからす
みえにける。これさいふも ふあみにつかはれ。つねに歌のみちに心がけしもる。常座の
恥をかくすのみふらす。およばぬこひの本意をさげし事。ひざへに物を掘りたるいさ
くふり。されは孔子のいはく。くらのうちの財は。くづる、事あり。身のうちの財は
くづる、こさふしさありしこさ。今こそおもひちられけれ。さても字 都 宮そのくちは。
いわしうりの名をあらはし診へざも。たかきもいやしきも。こひの道にへたてふければ。
この世 からぬちぎりふれはさて。あこきが浦へ 。うちつれて下りつ、さみ*えて。子孫
繋ョふりしも。たがひのこ、ろざしふかきもる。または歌のみちあさからざりしもる
ふれば。か へす〜人ごさにまふび診 ふべきは歌の道ふるべし
稼源氏等鉄 ニー五
*下_
-
宮司代司旧住シー氏団
本 高尚和装牛紙判
日万* > た
全四十巻
一全四十㎞
正債金武圓 郵税州武銭
Q を きては世の己し 知 Lん 月 じ挑を要せされ&も國史をしては南朝の英主
、忠臣義Hが霊憑%H 述 を討恐れて迅す所なく國文をしては腸達雅健脚色舗叙優に一代の模範
を はせ&㎞を鋼述してやまむ然れをも作者和漢を傘ね楚経に渉りたれは引く所の典故語詞に
は顔る 初寧の解科に苦しむ所あり比に於て手誌響の新刑あり
* ュき』
次、マ た 食
㎞ 三 『今 り *
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伎 学 博士 野 由之先生校補 國 文學倉編纂ミ
● 高尚和装牛紙判
\t ●
正債 金壺圓五拾銭
郵税 十 銭
気 記の本書は 全綱目調 割の割剤者兵法家社撰の著述にて紙数のみ浩滑な
㎞にも取る ヘき所は甚希なり注響をしては 音義を抄をの二種ありて抄光住し然れをも共書は
海内に一三部に過きさる珍本容易に得べからす旦その書又疎認なきにあらされけ 又完本をし
難し音義は言ふに足らすよりて敵堂さきに國文學曾編纂の詳響を得萩野博士の厳密なる校訂
を請ひて比に出板するに至れり共の特色は
㎞を省㎞明 を注をす 』1 本文 を勤照す %硬の貸求」 」 員数を記込す(ニ 比書本文を
駐㎞須 に用をなす でいへg☆本文の の素本を既に所蔵の人には証響の も購求する
の貸に詳本をは別冊をす(四巻首に武器装束等の圓を附す 五 実引を附して仮

別に引く便利あり
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東山 、道 、陸 い 臭 ゃ
さうせんだうみちのくの末。信濃の園十郡のその内に。つるまの郡 あたらしの騎を
いふ所に ふしぎの労一人待りけり。共名を、物くさ太郎ひちかすさ中し候。名を
湖くさ太郎さ#す事は 園にふらびふきほざの物くさしふりただし名こそ物く
さ太郎さ中せざも。家づくりのありさま。人にすぐれてめでたくぞ待りける。四面
四てうに築地をつき ニ方門を立て。東西南北に池を堀り。貼をつきおおをうる。
ままょりろくら そりはしを かけ 高欄にぎぼうしをみがき。まこさに結将 世にこえ
たり 十ニ間の達待。丸間のわたり廊下。つり殿ぼそ殿。梅 桐 産まがきが壺に
いたるまで百種の花をうる。しもてん十ニ間につくり ひはだぶきにふかせ。錦をも
つで 天 サシすっぽりたるま のくみ入には。ちろがねこがねをかぶ物にうち。や
うらくのみすをかけ。高やさぶらひ所にいたるまで。お、しくつくりさて、居はやさ。
%奪太郎 一

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gにはおもへせ 。いろ〜こさたらねば。た、有を四本たて。こもをかけてそみたりけ
る面のみるにも目のてるにもふらはおすまひしてみたりかやうにっくりわろしさ
は中せざも。あしがねのあるがり。のみ訳ひちのおにいたるまで たらはすさいふ事ふ
し もさでふければあきふびせす。 物をつくら は『きっかし 四五 目のうちにも
おきあがらす。ふけりみたりけり
ある時ふさけある人のもさあいきやうのもちひを五つ。いかにひだるかるらんさてえさ
せければ たまさかに待ちえたる事ふれは。四つをは 一度に喰び待り。今ひさつを2
に選ひけるやうは。ありさ退ひて撃はねは。のちのたのみあり。ふしさ恐へは
ふけれどもたのみふしまほらびてあるもたのみふりいっまでも人の物をえさせんま
では もたばやさ選ひて ねふがら胸の上にてあそばかして。最非あぶらをひきて。ロに
らし。かうべにいたいき さりあそぶほざに。さりすべらかし。大道までそころびける その
時、物くさ太郎 みわたして恐ふやう。さりにもさかへらんも効 ぐさし。いつの頃にて
* *
も。人のさほらぬ事はあらーさ質の枠を捧げて 犬鳥のよるを遂ひのけで。 ニ目まで
まっに人みえす ニ目さ中すに たぶの人にはあらす。その所の地頭あたらしの左衛
門の慰のぶよりさいふ人 こたかがりま〜ろのたかをするさ将て 共勢五六十騎にて
さほり給ふ。物くさ太郎これをみて。かまくびもちあげて。ふふ申し候はん。それにも
ちひの候。取りてたび候へさ中しけれざも。耳にもき、入れすうちさほりけり。物くさ
太郎愛をみて 世間にあれほさ物くさき人の いかにしてるよら所領をまるらん あ
のもちひを馬よりおりて さりてつたへん程のずは。いさやすき事。世の中に物くさき
もの。われ濁さ恐へは。おほくありけるよさ。あらうたての殿やさて 斜ふらすつぶやき。
腹をぞたてにける。兵衛尉あらき人ふらは 腹をもさて いか様にもあたり給ふべきに。
馬をひかへて足を聞ききやっめがこさか 聞むるものくさ太郎さいふものか。さん候。
ふたりさも候はぶこそ 足が事にて候。さておのれはいかやうにしてすぐるぞ さん候。
人の物をくれ候時は『ふにをもたぶる。くれ候はぬ時は『四 五目も十目はかりも た
効率太郎 ニ

わふしく過ぎ候さ中しけれは さては不欄の攻算かふ 命たすかるちたくをせよ。
一樹の影にやざるさも。一河のふがれを汲むこさも。たせうの縁さふり。所こそおほ
きに。わが所領の内に生れあふこさ。前世の宿縁ふり。地をつくりてすぎよさありけ
れは。もち候はぬさ中す さらはさらせんさあり。物くさく候程に。地もほしからす候
を中 せは高をしですぎょさあれはもさで候はすさ中すさらせん をありければ。今更
ふらはぬ さふらぬ事ぶりがたく候さ中せは さてはかるくせものかふいでさら
はたすかるやうにせんさて。現をさりよせてれをかきて。わが領内をまはす。比 物くさ
太郎に暴ョニ令彼をニざくはせ 酒をニざのます しさかからんものはわが銀
には 叶ふべからすさふれられけり。まこさに〜。これぞあはぬは君のおほせかふさは
選へざも。かくのごさくあるほざに。ニ年ぞ暴ひける。ニ年を中す素の求に。信濃
の國の國守ニ 除の大納言ありするさ中すん。このあたらしのがうへふがふをあてら
る。百姓ざもよりあびて たがもさより態をのぼせんぞ。逢にたえてふらはぬこさいお
- y3㎞、
*せんさふげく あるん中すやう。いざ比 物くさ太郎を またて、上せんさいひければ
おもひもよらず。もちひを大道へころはかし おのれはたち掛でさりも て。地頭 殿の
さほり除ふに。さりて診へさいふほざのものふりを中しけれは ある人足を聞き それ
鉢の者をすかせは。よきこさもあり。いざよりあびてすかして見んきておき しき 人
四五人よりあびて。かれがもさにおきて いかに物くさ太郎殿 われらが大事のみく
じーにあたりて候を たすけてたべ。何事にて候ぞさ中しければ。ふがふさいふものをあ
たりて候。それはいくひろはかりふがき物にて候ぞ だびた、しのことやさいひければ。
いやさやうにふがき物にてはふし。わがやうふる百姓の中より 都へ人をのぼせてつか
はせ参らするをふがふさは中すふり 御身を比ニ年が間やしふひたるふさけにのほ
り給へさいひければ。それはさら〜殿はらの志にあらす。地頭 殿よりおほせにて
そあれさてのほる きやうふし。またある人中しける ゃうは%うは わざの、ためふ
り。それをいかにさ平すに 男は女を具して2づく。安房は夫にそひてはづくぶり
%資キ太郎 弘
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〜〜
、 ft、-*~- -

かくてい ぶせつが 伏屋に。たいひさりだはせんより。2づくちたくをし給はぬか。
それいはれあり、男はみたびのはれわざに2づく。元服してたましひつく。安を具 し
てたましひつく。 くらんをしてだましひ つく。または街道ふんざをさほるに。殊更
心づくふり みふかの人こそ情をそらね。みやこの人はふさけありて。いかふる人をも
きらはす。色ふかき御人も互に夫妻さたのみたのまる、ふらひふり されは都 へ上り。
心あらん人にもあひぐして心をもつき給はぬかさやう〜に教到すれは 物くさ
大郎足を聞き。それこそ候ふれ その儀にて候は。いそき上せてたび給へさて 出で
た、んす。百姓ざも資々みふく大きに偲び りやうそくみあつめて京へのぼせけり
ま。山ちふを上りに 相々をさほりけるに。更にものくさき事ふし セ目さ中すに京
へつき 足は信濃の國より参りたる ふがふにて候さ中しければ 人々足をみて笑ひ
けり。あれ程色くろくきたふげふる者も世にはありけるそさて笑ひける 大納言殿
眞賞 ま
* い
はきこしめし。いかやうにもあれ まめにてつかはれふは『燃るべしさてめしっかはれけ
る 都 仁てのありさま。信濃の國にはまさりけり。ひがし 山。西山御所。だいり 常
社。おもしろくたつささ。中すばかりふし。 すこしもものくさげふるけしきもふし。
是ほざにまめふる者あらじさて。ニ月のふがふをセ月までめしっかはれ。やう〜
十一月の頃にもふりぬれは。いささを診はりて國に下りおんさ。比ほざのやざにかへ
り、我身を感じて恐ふやう。都 へのぼりたらん時は。よき女房にあひつれてくだれふ
んざ、いひしに。ひさり降らんこミ。あまりにさびしからん。安房一人たづねはやさ恐
ひ 領の高ミエをちかづけて。信濃へくだり候。ちかるべくば。われらがやうふるもの、め
に。ふり候んする女一人たづねてたび候へさ中しけれは。やざの男はこれをき、。いか
ふるものかおのれが 女房にふるべきさいひて笑ひける。さりふがら。かれがいふこさに
つきていふやう。尋ねんこをは易きずふれさも。夫妻さいふ望は 大事の物ぞ。いろこ
のみ尋ねてよべかし。いろ好さは何 ぎぞ いかふる物を中すぞさをひければ。主ふき女
を呼びて。りやうそくをさら㎞てあふ事を 色ごのみをいふふり。共義ふらはたづねて
%資キ太郎 七

たび候へ くだり用途につかひ録十ニニもんあり 足をさらせてたび候へさ申しけれ
は。やざの高ミエは足をき、。招 も〜これほざのたくらたは『ふしを選びて。またいふ
競は その義ふらは つじーさりをせよさいふ。つじーさりさは何ごさぞや。つじーさりさは男
もつれす。襲くるまにものらぬ女房のみめよき。わが目にか、るをさる事。 天下の御ゆ
るしにてあるふり>。なしへければ。共義にて候は、さりてみんを中し 十一月十へ
目のこをふるに きよ不へ参りてれらへを教へければ、さらはさて出でたつ。共目の有さ
まは 信濃よりさじをへてきたりけるさもみのかたびらのぶに色さももんも見えぬに
築縄滞にして。物くさぶうりのやぶれたるをはき。兵質の状をつき。十一月十へ目
のこをふれは『風はげしく突きて いかにもさむきに。はふをす、りて。清永の大門に
焼けそさはの如くたちすくみにして 大きをひろげてまつさころに 参り下高の人
々足をみて。あふれそろしや。何を待ちてかやうにはあるらんをて みふ〜よけ道を
して通れざも近づくものは更にふしあるひは十セへはたちよりうちの女所ェ
人十人うちつれ〜さほれざも。一めより外みざりける。かやうにさちたる事。朝ょ
り共目のくる、まで。人数義キ高さ云ふ事ふしあれもわろし 足もわろしさため
らひみたる所に。女房一人出で来りさしふらは十七ヘかさみえ待り 形は春の死
ひすみのかんざしたをやかにシのまもすみは はふやかにして。達aの標にこさふ
らす。輝断たるりやうびんは。秋の輝の羽にこさふらず。ニ十ニ相へ十しおがうの
あきみちて。こんトきの如来のごさし。ふみたるあしのつまさきまでも。肩の交薬さ
さのへていろ〜の一重承に。紅のちしほの椅ふみしだき うらふしうちはきて、た
けにあまれるかんざしを。梅のにほひによせて。われに劣られ下 女一人をもに具し
てそ*りたる 物くさ太郎愛をみて愛にえらが北の方は#できgれあっはれ葉
くちかづけかし、おきつかん。ロ をもすはぶさ選びて 手ぐすねをひき、大子をひろ
げで待ち居たり。女房足を御らんじて さもの下女をちかづけてあれは何をさ闘ひ
論へは。人にて候さ中しけれは。あふおそろしや。あのあたりをは いかにして2Lるべ
湯変キ太郎 れ
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きぞさて よけ道をしてさほりける 物くさ太郎 長をみて あらあさましや あふたへ行



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大にし



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てろげ手じび
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ふるかさの内へ。 きたふげふるつらをさし 入れて にお はをさしあは縛て。 し、Pー にや


さい
女房

艦に乾きっきて見あげければ*習くれはて、更に御選じもの診は
す。むき、のん受をみて「あふおそろしや いたはしやミて。だの〜みてはさほれざも
よりつく者はさらにふし。男さりつめていふやうは、いかにや女房。逢にこそおぼえて
候へ。をはらちづはら せれうのささ。かうたうかはさき 中山 ちやうらくじー。清永 六
波羅六角 堂堤 城法りんじうづまさ醍醐くるすこはた山。よざやはた。住吉 警馬
す五條の天神。きぶねの明神目吉 山王 シ園 比野 加茂森 目所々にてまみりあ
ひて候ひしは いかに〜を中しける。安房是をき、。比 者はいかさまにも。田 令の
者にてありけるを。やざの男のをしへて。つドーさりをせよさ中してせさするよさ選ひ
あれ㎞の者をは すかさはやを恐ひ それはさる事も候はん。いまはこれにては。人めも
-
メ 〜 ー ・〜、
ちばし わらはがさぶらふ所へ。さうていらせ へさありければいづくにて候ぞを問ひ
ければ てうしのこさはをかけ それをふくせんその内に にげはやさおぼしめし。わら
はか候 所をは。松の本さいふ所にて候。物くさ太郎 長をき。おの本さは2えた
り 明石の浦の事。か、るきたいの事はふし 足一つをこそき、ちるさもぶの事はそら
じーさ込ひて。たゞし目くる、望に候ぞ 目 くる、里も2えたり、義馬のおくはさのほ
ざぞ。これもわらはがふる里よさもし火のこう下をたづねょや あぶらの4路はざの
ほざぞ。足もわらはがふる里。はづかしの里に候よちのぶのささ、はざのほざぞ。こ
れもわらばが 故 翌エよ。うはきの型 に候 録の4 路はざの程ぞ。 是もわらはが ふるさ>こ
ふ。ふぐさむ園には。それはこひして あふみの國はざのほざぞ。けしやうするくもり
ふき望さのたま は 鏡の痛はさの程ぞ表する園に候ょ 国橋の園にはさのほさそ
これもわらはがふるささよ。はたちの國に候よ。若狭の國にはさのほざぞ。かやうにさ
かといふ程に。比うへは吾身のがるべきやうふしいや〜比ものに 歌をよみかけ そ
塗装キ太郎 - 十一
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シ シ * ******} --
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、 - 十ニ
れを築せぬ折 ふしに にげさらばやさおもひて 男のもちたる唐右の。状によそへてか
くふん
から質をっるにっきたる物ふれはふしそひがたき人をみるかふ
物くさ太郎これを聞きあふくちをしや。さて。われさねトさござんふれさ恐ひ。御
~
返ごを
ふろづ世のたけのよごさにそふふしのぶざからたけにふしふかるべき
あぶおそろしや。比男は。吾されんさいふ。又すがたには似す。か、る道をちりたるこ
ミ。やさしさよさ退しめして
はふせかし あみのいさめのおけければ このてをはふれ物がたりせん
物くさ太郎足を聞き さててきを許せきさんふれ いかぶせんさ選びて。又かくぞ
ふにかこのあみのいさめはちげくさも。くちを愛せよ。手をは5るさん
さょみかへし中 しければ。安房時刻うつりてかふはじーさおぼしめして。ミたかくふん
おもふふらさひてもきませらがやさはからたちはみのむらさきのかさ
物くさ太郎比御こさはを 下 ッしもるす所に ふりはふし。笑をも御家装ふざ
逸もうち捨て、。表ふしをもふみぬき。かちはだしにて。下 女をもつれす。ちり〜に
りて。にげられけり。物くさ太郎あふあさましや。わが女房取りにがしつる事よさ恐
ひて 行の求くきみーかにおっさり女所いづかた もくきておひまはりけり
安房は足を最後をおぼしめして。案 はを郊り給ひたり。あふたの4路。こ かたの
せ。こ、かしこを巡りちがひにげ 素の風に。花の散る如くにげかくれ診へり。物く
さ太郎足を見て わごせはいづくへもくぞミて あふたのこうちへつッさより。こふたの
辻へもきあひたり。すきをあらせす追ひつめけり。ある所にてだひ失ひ。あさへふりてさ
きをみれざも人もふし。往来の人に問ひければ。ちらすさ答へて通りける。清永に
さ つたりし所へ騎りきて 。こふたむきにこそ。安房は立つたりつれ。あふたべむきてこ
そ。
-

かうの事をはいひっれいづかたへ行きつらんを もたへこがれけれざも診ぞふき。
シ太郎 十三
さ。

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お月
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かに たまお づか


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そ かお
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くらき
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に それにゆき逢ひたらは。いのちもあらじーふざ、かたり診へは いま〜 し。何のぎる
にか足までは来り候べき。ふか〜質せさふらへはおもかげにたちて候さ中しけれ
は。物くさ太郎。えんの下にて足をき、 足にこそ我北のかたはあれ。扱 もえんはっき
ものぞきうれしくて えんのちたよりをさりいで いかにや 女房 わこせ故に2をっく
し ほれをはをるぞきて。えんより上へあがりけるをみふへし足をき、きもgもうせは
て、。ころびまろびて。そ やうrのうち にげ 入りて。ちばしはあきれて。新たましひも
身にそはす。秋の夜に凌みる2ちして。大空ふるけしきにておはしけるが。ゃ あり
て あふおそろしのもの、2や 足まで尋ねて来る不思議さょ 人こそ多きに あれ程
きたふげにいぶせきものに%びかけられ㎞ひられたるこそ悲しけれミて。ふで しこに
談り敷き給ひける。か、る所に 番のものさもさ ちいでいふやうは。人のけしきのある
やらんを。いぬがほやるさいびて「人々さわきけり
安 はうおぼしめしけるは。あらあさましや。あのものをうちころさん もおそろし や。さ
湯資キ太郎 十五
-
シシ
*シjシ HH#** ***

㎞ 『「■』
十六
はに。いさふらはぬ 高避録のた、みを敷きみたりけり。かふたこふた身をもたへ。あり
きくたびれ。あはれ何にても。さくくれよかし。何をくるべきやらん。乗をくれられふ
は『やきてくふべし、かき。ふし。もちびふんざをくれたらは すきもふくくふべし。酒を
くれたらは 十四 五六七へはいも呑う。何にてもさくくれよかしさ。2を色々に
ふしてまち居たる所に。楽挑梨類籠にいれて。ちほさこがたふ取りそへていだしけ
る。物くさ太郎是を見て。あふあさましや。安房の見めにはにすあまたのこのみを
はこのふたたんしにも会れてくれよかしうま牛もざに物をくるふさくに ひきっ
にとり具してくれたる事よ。まさふや。たいし す師あるべし。このみあまたひさつにし。
くれたるは。われにひさつにふりあはんさおもうこ、ろかや、楽をたびたるは。くり てさす
ふさのさにや。ふしをたびたるは。われは男もふしさいふg。かきさを 行はさはふざやら
ん。いづれもうたによまはやさおもひて
つの園のふにはのうらのかきふれはうみわたられざまははっきけり
女房これをき、 あふやさしのもの、2や。でいのはちす。わらづさこがれさは、領様の
こさにてもや 待らん。足さらせよさて。欲を十かさねばかり掛だされたり 足は何ご
さやらんさおもひけるが。みづぐきのあさかき逐じをせよさいふ2 ごさんふれさ恐ひ
てかくふん
ちはやぶるかみをつかひにたびたるは。われをやしろさおもふかやきみ
比うへはちからふし具してまみり候さて 小袖一かされ 大くち直垂鳥幅子かた
ふさ、のへて。足をめして参られよさぞ中しける。ひちかす大きにふろこび。めでたや
〜さて、比ほざきたりける 十だいのきる物を。たけのつるにまきつけて。4軸をは
こふひばかりこそかし給はんすらん。あしたは著てかへらんするぞいぬ みのこ喰ふふ。
湯資キ太郎 -
十七
ト、
ぬすさんへさるふミて えんの下へふげ入れて。共後大ぐちひた、れきるやうをちらすし
てくびにあて がたにかけ 愛をわっらはし くちけるを 下女さりつくろひて。 高帽子
をきせんさす。かみを見るに ちりほこり訳ふざ。いつの世に子をいれて。さきあげたる
けしきもふし されざも潮こしらへてるばしをはおしかぶてっふでしこ手をひきてこ
ふたへ〜さっれて行きければ、物くさ太らう。わがくに信濃にては 山がんせきを
こそありきからひたれ。かやうに油さしたる板の上をは歩みふらはす。こふたかふた
さすべりまみりけり されざも。障子の内へおしxれて。ふでしこは騎りける。上病の
御前にまみるさて。ふみすべりて あふのきにまろびけり。さらは除のさころにてもふく
して 上越のだからさも退し召す てひきまるさいふ 番の上に倒れか、りて 妻をは
微塵に損ひぬ。女房足をみて あさまし。いかにせんさ。涙ぐみて。類に転 葉をひき
散らしてかくふん
けふふりはわがふぐさみに何 かせん
物くさ太郎 いまだおきもあがらす あさましさおもひて 安房のかたをうちみて
こさわりふれは物もいはれす
さャしければ あふやさしの男の心やさおぼしめして ょし〜足も前せのシ
ふり。高様にもの恐かけらる、も今生ふらぬ縁にてこそかくも有る。
めして比薬のかたらひをふしたまふ。今官もすでにあければいき騎らん。
時 女房神せらる、やうは カ及はすかやうに見参に入りぬるうへは、われ人このせ
ふらぬ縁ふり gざしおぼしめさは 足にさ*まり診へ われらはみゃっかひの身ふれさ
-

も何か装しかるべきさありければうけたまはるさてさまりぬ共後は 比*房「*
ニ人そへ。よるひるこれをこしらへて。セ目やぶろに合 れければ、七目さ中すには うっ
くしき玉の さくにふりけり。共後は 目々にまたがって玉のひかりあるに似た。
をさと美男の名をさり うた連歌人 にすぐれたり。女房かしこき人にて。男の濃法
ををしへける ちかるにひた、れの家紋からはかまのけまは し 鳥帽子の著ぎは髪っ
、十%
湯辞 太郎
* } = }"、
-i = jji *1 _ー-シ

- ニ十
きまで。いかふる公卿殿上人にもすぐれたりか、る程に 豊前の守の殿は比ょし
聞しめし 見参のために召さる。ひきつくろひてまみられたり。望前の守足を見て
男びぶんにておはしける 治字は龍 れを固ひ診へは。物くさ太郎さこたへける。殊の
外ふる御名かふさて は下めてうたのさるもんにふし奉る かやうにさかくする程に。
# ず内表にきこしめして。いそき参れさの宣言ふり。 総選中せざかぶはず もっか
うぐるまにのりて みんざんする。大極殿にめし。洪はまこさに連歌の上手にて待
るふるうたニ道っかまっれさ宣言ふり 折ふし、藤花に愛のさびちりて、さへづるを
き、。かくふん
うぐひすのぬれたるこるのきこもるは うめのはふがさもるやはるさめ
みかざ受を衆覧ありて。洪が方にも梅 さいふかさせんじふりければ。うけたまはりも
あへす
え ふのにははいかさいふもうめのはふみや この事はいか、あるらん
みかざ足をきこしめし 御感に入りて 法が先祖を平せさ宣言かり。先祖もふき者
にて候さ*しけりさ は信濃の園の目 代 平れさて共所の地頭へ宣言をも
し御 たづねありければ こもにまいたる文書をさり寄せて 見参に入れ泰り。これを
間き御覧すれば にんエ五十ニ代のみかざ 仁明天皇の第ニの望子深草の天
望の御子。ニ位の中将さャす人。信濃へ流されて さし月を送りおひしが。一人
の獅子もふし 足を悲しみ診ひて 義光寺の如来にまみりて。一人の御子を中し
うけ給ひて 御 さしニ歳にて。ニんのだやにおくれ診ひて、共後足夫のちりにまr
はり診ひてがる職しき身さふり診へり みかさ衆覧まし〜て モ子をはふれて
ほざちかき人にておはしけるよさて。信濃の中将にふして。甲斐信濃雨國を給ひ
ければ 比*%和基して 信濃 くだりあさひの将にっき ふ あたらしの郷の地
頭法衛門をは。まふかきんふれはさて、平斐 信濃の雨 園の継政所にさだめたま
ふ。又ニ年暴ひたる百 装にもみお〜所銀 をさらばて。わが身はつるまの郷に御
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所建て、 基族をおき、資職上下にかしづかれ。國のまつりごさおだやかにありしか
は 備神ニ資の加護ありて、百 せ年の春秋をおくり 御子あまた出できて七珍 高
質に飽き充ちて。長生の神さふり診ふ 殿はおだかの大明神。女房はあさひの権現
さあらはれだまふ。足は文徳天皇の御時ふりき。かれはち もくせんむすぶの神さあ
らはれ。マカ女をきらはす。継せん人は みづからが前に参らはかふへんさ。著びふかく
おはしますかり。だよそ。凡夫は本地を中せははらをたて。神はほんちをあらはせは
ニれ の装 みをさまして。真に喜びたまふふり。人のこ、ろもかくの如く。物くさ
くさも身はすぐふるものふり。毎月 一ざ比さうしを讃みて。人に聞かせん人は
財資にあきみちて。さいはいこ、ろにまかすべしさの御 聖ふり。めでたき事ふか〜
中すもおろかふり
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1081 「13口

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