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訪問日

年齢・性 病名 往診期間 訪問時の家族


(逝去後)
1. 最初に考えたこと・感情 Case 1 ○○F ○○がん終末期 7日間 30日後 ○○
・家族にどのように話をしたらいいのかと Case 2 ○○F ○○がん終末期 40日間 78日後 ○○

まどった Case 3 ○○F ○○がん終末期 20日間 60日後 ○○
なぜこのテーマが重要
・最初は遺族を訪問するのを苦に感じてい 大な
Case 4 ○○M ○○がん終末期 2日間 95日後 ○○ nt Analysis)とは、重
 SEA (Significant Eve えり 、言
たが、行ってみたら充実した気持ちで帰って 事者が深 くふ りか
Case 5 ○○F 末期○○不全 3年2ヶ月 82日後 ○○ 事例・症例に対して当
善に 対す る提 言を 行う方法であ
くることができた 語化し、今後の改 れる
症例などに対して行わ
・自己満足かもしれないが、行ってみて良 る。重大な過誤や問題 えりとし
験の 共有 とふ りか
ことが多いが、成功体
かったと感じた グリーフケア訪問のSEA て行うことも可能であ
る。
ア訪
・故人がそこにまだいるような雰囲気が 回、 昨年 より 新し く始めた「グリーフケ
 今 を行った当事
・在宅診療でかかわった患者さんが亡くなった後に御遺族を訪問する いて 、実 際に 訪問
あった 問」の取組みにつ nt
としては(1) significa
・家族が喜んでくれたので、ほっとした 「グリーフケア訪問」の取組みを昨年から始めた。 者でSEAを行った。方法 たこと・感
、( 2)最 初に 考え
event analysisの記述 なかっ
・入院中に亡くなった方に対しては、訪問 ・Ⅰ年間で上記の5ケースのグリーフケア訪問を行った。 こと、(4)うまくいか
情、(3)うまくいった こと 、(6)次
らよ かっ たと 思う
してお線香をあげて心の中で感謝の気持ち ・4ケースががん終末期、Ⅰケースが非がん終末期の方であった。 たこと、(5)こうした
プラ ン、 とい う6 段階で実施した。
を述べることで、やっと区切りがついたよ ・訪問時は、花束を持参し担当医と看護師で伺い、お線香をあげた後 のアクション
lysis: 医
「Significant Event Ana
うな、ほっとした気持ちになった に、御遺族から話を伺った。 参考文献:大西弘高ら 育の 一手 法」家庭医療
リズ ム教
師のプロフェッショナ
・年度末に当事者でSEA (Significant 2008 14(1), 4-12.
Event Analysis)を行った。
これは スタッフで行った良い事例
2. うまくいったこと (congratulations case)のSEA
・家族があらためて経過を話したり思い出 である。
話をすることで、家族の気持ちの整理に
5. 次のアクションプラン
なったのではと感じた
・訪問する医療者側も気持ちの整理にな 4. こうしたらよかった ・取組みとして継続していきたいの
り、充実感があった で、一連のプロトコルを作成したい
3. うまくいかなかったこと と思うこと
・訪問の際に花束を持って行ったこと ・グリーフケアの学習会をやりたい
・カードや手紙を送るより、花を携えての ・ 御家族に訪問日時を明確に伝えられな ・もっと畏まらずに行ければ良かった (特に遺族への言葉のかけ方など)
訪問のほうが家族にも負担にならないの いことがあった ・故人にかかわった他のスタッフ(ケ
ではないか ・訪問するときにいてほしいキーパーソン アマネジャーなど)も連れて訪問して
・訪問の時期を四十九日を過ぎたあたり となる家族がいないことがあった もよい
にすることで、あわただしく忙しい時期を
過ぎてゆっくり話を聞けたのでよかった
DISCUSSION & NEXT STEP
・遺族を訪問することにためらいやとまどいを感じていたスタッフも、

N A L YS IS
実際に御家族と話をすることで安 や充足感を感じていた。このような

A N T E V EN T A
良かった体験(congratulations case)の共有やふりかえりとしてもSEAは

SEA: SIGNIFIC
有効である。

DAISUKE SON
・有効なSEAは診療所の質改善やチームビルディングにつながる。今後
も過誤事例のみならず成功事例のSEAを定着させ、組織改善・質改善に
役立てて行きたい。

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